- 子供が生まれてから潔癖症になる親急増!成長に与える影響は? | MARCH(マーチ)

子供が生まれてから潔癖症になる親急増!成長に与える影響は?

2014/12/27

shutterstock_146517557_

みなさんは「潔癖症」という言葉を聞いてどのような人を連想しますか?とってもきれい好きで、家の中はいつもピカピカ、ちょっとでも汚れていると気が済まない…。

私のようにとってもずぼらで掃除どころか片付けもあまりちゃんとしない人間からすると、少し潔癖症の人の気質を分けてもらいたい!なんて思ってしまいますが、実際には「潔癖症」というのは精神疾患の一つなんです。

潔癖症になったきっかけが子供が生まれたことだという人は実は少なくありません。今回はそんな潔癖症の原因と子供への影響を考えていきます。

「潔癖症」の基礎知識

そもそも潔癖症ってどういうものなのでしょうか。

キレイ好きとは違う

「潔癖症」と「キレイ好き」って実は似ているようで決定的な違いがあるんです。

・キレイ好き
生活する上でちょうど良い清潔さを保つことができ、掃除ばかりして日常生活に影響が出るようなことはない

・潔癖症
自分が「不潔」と感じるものに対して恐怖を感じて、自分が安心できるまで異常なほどに掃除をしたり何度も手を洗ったりする

「恐怖」という言葉が出てきましたね。ここが最大のポイントです。潔癖症は「強迫神経症」の一つとされています。

強迫神経症
強迫観念という不安や不快を生じさせる観念(潔癖症では不潔と感じるもの)を持ち、それを打ち消すための強迫行為(潔癖症では掃除、手を洗うなど)のどちらの症状もある場合。

潔癖症の他に

  • 確認強迫…鍵を閉めたか、忘れ物は?など執拗に何度も確認してしまう
  • 保存強迫…何か大事なものを捨ててしまうのでは?と心配で不要なものと分かっていても捨てることができない
  • 加害恐怖…自分が誰かに危害を与えてしまうのでは?と不安。人とすれ違う時に傷つけてしまうのでは?と心配し、すれ違った後に傷つけていないかと不安で確認に戻るなど

など自分が何を恐怖や不安と感じるかによって現れる行為は違っていて、なかなかやめることができない

つまり潔癖症の人は不潔と感じるものに対して異常なまでに不安を感じてしまい「まだ汚れているかもしれない」と掃除をやめることができないんですね。これでは生活に支障が出てきてしまって当然ですよね。

子供が生まれて潔癖症に?

この潔癖症になったきっかけが子供が生まれたからという人が多いのはどういう理由なのでしょうか?

親である以上、皆さん子供に病気になってほしくないですよね。そしてその病気の原因のほとんどが目に見えない細菌やウイルス。

アレルギーの原因となるハウスダストにも気を遣って空気清浄機をたくさん置いているというご家庭も多いかもしれませんね。

最初はそういう「子供の健康に害を与えるもの」を子供に寄せ付けないために清潔を心がけるところから始まっているんですね。

一日に何度も手を洗い、必ずアルコール消毒し、丁寧に掃除機をかけ…ということがだんだんエスカレートしてくることで潔癖症へと移ってしまいかねません。

菌やウイルスは目に見えないのでしっかり掃除機をかけた後でも「まだ汚れているんじゃないか?」と思ってしまったり、子供が体調を崩してしまったら「私の手がまだ汚れていたせいじゃないか?」と自分を責めてしまったりする原因になりやすいんですね。

インフルエンザやノロウイルスなど子供にとって脅威となるウイルスはもちろんあるのですが、過度に恐怖をあおるような情報があふれていることは間違いありません。子供のことを思うあまりに…というのは何とも切ない現実です。

潔癖症チェック!

「私掃除ばかりしてるけど大丈夫?」と思った方、一度チェックしてみましょう。

  • 手がガサガサになるまで何度も洗ってもきれいになっているか不安
  • 除菌シートを常備している
  • 外出先のトイレの便座、ドアノブ、つり革、買い物かごなどは除菌して使う
  • スーパーなどで試食できない。子供に食べさせるなんて絶対ムリ!
  • 空気清浄機を何台もつけっぱなし、掃除機も毎日数時間かけている
  • 温泉や誰かが入った後のお風呂には入りたくない
  • 子供を他人の家に遊びに行かせたくない(病気をもらってきそうで)

いかがですか?除菌シートを持っているくらいなら当てはまる人が多いかもしれませんね。多ければ多い程ちょっと心配かも?

ちなみに他人が触ったものは汚く感じてイヤだけれど、自分の家の中は片付いていなくても平気だという人もいます。潔癖症といっても症状は人それぞれですね。

こんな人は要注意!

潔癖症になりやすい人、そうでない人があるようです。あなたは当てはまっていませんか?

親がとても厳しかった

自分が何でも汚いと思ってしまうことがいけないんだ!と自分を責めてしまいがちですが、潔癖症になってしまう原因は子供の頃が大きく影響していると考えられています。

子供の頃、ご両親に厳しくしつけられませんでしたか?服を汚して帰ったときにきつく叱られたことはありませんか?何でもきっちり出来ていることを強要されませんでしたか?

潔癖症になってしまう人はこうした子供の頃に受けた不安や恐怖心が原因となっている場合が多いんです。

親が潔癖症だった

親が潔癖症で何でも「汚い」と言ってしまうことが子供に大きく影響を与えていることは間違いありません。親の行動や言葉は子供に思っている以上に大きく響くんですね。

「汚い!早く洗いなさい!」なんて叱られたら汚れること自体に恐怖心を抱き、ちゃんと洗えていないとまた叱られるかもしれない…と不安を感じることになってしまいます。

親が潔癖症で清潔にするよういつも言われていた人は自分の子供にもそれを強要するようになりかねません。潔癖症の連鎖を断ち切りたいものですね。

完璧主義である

これも子供の頃に受けたしつけが関係してくると思いますが、何でも完璧でないと気が済まないような人は潔癖症にもなりやすいですよね。

一度掃除をし始めたら汚れているところが気になってしまって、他の家事そっちのけで没頭してしまい、やめることができないなんていうことありませんか?

母親はこうあるべきだ!なんて自分を型にはめて完璧でいようという人ほど、そうでないと感じた部分に対して過度に不安に感じ、どうにかしようとしてしまう気質があるんですね。

エスカレートすると

軽度の潔癖症であればそれほど日常生活に影響はないですが、これがエスカレートしてしまうと何が起こるのでしょうか?

他人が作った料理を食べることができない

私の知人にもこれで悩んでいる方がいます。お店ならOK。衛生管理が大丈夫だろうという気持ちが働くのでしょうね。

とにかく誰かの家へ行ってもお茶すら飲むことが出来ず、食事を用意してもらっても当然食べることが出来ません。知人の場合もともとは重度のアレルギー体質であることが原因となっていますが、そうでなくても他人の作ったものは食べられなくなる人も。

常に手袋をはめている

とにかく素手で何も触ることが出来なくなってしまうという症状。手を洗う、お風呂に入る時以外は手袋を外すことが出来ないんですね。

そして手袋をはめているにも関わらず、手は何度も洗わないと気が済まないという状態です。

家族さえも

子供が生まれたことが潔癖症のきっかけである場合には、子供以外の家族に対しても、またもっとエスカレートしてしまうと子供さえも不潔に感じてしまうようになるかもしれません。

ここまで症状が進んでしまうと子供や夫婦間での信頼関係も崩れ、家庭崩壊の原因となってしまう可能性も大きいですね。

どうやって治せばいい?

重度の潔癖症になる前に、子供に影響を与えてしまう前に克服したいものですね。

少しの我慢の積み重ね

一番効果的なのがいつも何かの度に手を洗っているのを「今は汚れていないから大丈夫」と思い我慢してみる、その日掃除していない箇所でも「今日はやめておこう」と我慢してみる。

その少しずつの積み重ねでだんだん「不潔」に対する恐怖心が和らいでいきます。自分だけで克服するのは難しいですが、子供が汚したものに対して「まあいいか」と寛容になることから始めてみるといいですね。

心療内科でカウンセリング

症状が進んでしまうと自分だけで治すことは難しくなってきます。良い関係を築ける自分にあった先生に会うことができるといいですね。

薬物療法もありますが、先ほどの我慢の積み重ねのような認知行動療法が効果があるとされています。重度の場合は自己流ではなくて専門家の正しい治療法を受けることが大切ですね。

その清潔は子供のため?

そしてそもそもの入り口である「細菌やウイルスから子供を守りたい」というところに立ち返って意識を変えていくことが必要です。

私たちの体には本来細菌やウイルスに対しての抵抗力が備わっています。体内に入った時に菌をやっつける免疫反応だけでなく、体の表面にある常在菌が菌をやっつけてくれているんですね。

でも「手が汚れている」と何度も洗い、除菌を繰り返すことでこの常在菌までいなくなってしまうことになります。つまり洗い過ぎている手はそうでない手よりも菌に侵されやすいということなんですね。

また潔癖症であること自体が大きなストレスとなってしまいますよね。ストレスは免疫力を低下させる大きな要因です。掃除ばかりして子供と触れ合う時間、外へ遊びに出る時間が少なくなることで子供のストレスも増えてしまいます。

すると子供の免疫力も下げることになってしまいますよね。菌をなくさなければ!と頑張っていることが結果的に子供の体を弱くしてしまっているなんて!

細菌やウイルスが体に入ったら必ず病気になるというものではありません。病気の予防は菌の除去よりも免疫力を上げる方がよっぽど効果的なんですね。

菌が子供にとって脅威となる可能性があることは確かですが、掃除以前に出来ること、しなければならないことがあるということを心にとめておきたいですね。

子供を潔癖症にしないためにも

潔癖症で悩んでいる人はどんどん増えています。もしご自身に潔癖症かもしれないという疑いがあれば、早いうちに克服しておきましょう。

親が子供に与える影響は計り知れません。潔癖症ってある意味菌よりも恐ろしいものなんだと認識して、子供が潔癖症の苦しみを知ってしまうことがないようにしたいものですね。 

みんなのコメント
  • ななさん

    まさしく産後から潔癖になりました

    • marchさん

      なな さん
      やっぱりそうなりますよね(笑)
      私のうちも家の中にいるのに、子どもを抱っこする時には
      手洗い、うがいする!って変なルール決めちゃってました。

      今では辞めましたが(笑)また元に戻る人もここにいる事だけお伝えしておきますね!

  • まなまなさん

    私もかなり潔癖症です…汚れた手で触らないでほしいと思うから、手洗い強要してます。まぁ、いいかと思おう‼

  • 丹生さん

    私も産後からそうなったクチで、「不潔が原因で乳幼児突然死症候群になったらどうしよう」と正しく恐怖症になってた時期がありました。
    振り返ると、やっぱり普通じゃなかったんですね(T^T)

  • バイ菌まんさん

    まさしく、産後の潔癖症の私!なのに、部屋の片付けが出来ず、こだわった部分に潔癖。記事に有ったように旦那さん本人も汚く感じて、、。

  • はははさん

    外出先の床など子どもが地べたで座り込んだりすると「他の人が公衆トイレに行った靴で歩いたかもしれない所を、、汚ない!」と思ってしまって帰って来て服を着替えさせたり手洗いさせたり。でも子どもが可哀想ですよね。そうやって考えすぎて汚ない②と思うのをやめます。気にすると全て気になりキリがないですもんね。
    自分、子ども、家族のために 気にすることをやめてみます!何でも汚ないと思わない!毎日の少しの積み重ねをしていきます!!ここで宣言しておきます!

あなたの一言もどうぞ