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子連れ離婚は貧困を招く!後悔しないために知るべき現実

2016/03/10

一緒に歩む夫婦

夫婦の3組に1組は離婚してしまう世の中ですが、中でも子連れ離婚は親子揃って辛い生活になるかもしれないことを知っておく必要があります。

DVなど命に関わるような場合は特別ですが、安易に離婚することはかなりの覚悟と準備が整っていないと取り返しのつかないことにもなりかねません。

うっすらでも離婚を考えているママのために、シングルマザーの厳しい現実をお伝えしたいと思います。

知ってる?どの程度の暮らしを「貧困」というのでしょうか

皆さん「貧困」のイメージってどんな感じでしょうか?テレビで見かける飢餓に苦しむアフリカの子供たちとはちょっと違って、貧困線という所得金額が決まっていて、これにより定められています。

下記のグラフは「子どもがいる世帯」が対象となる所得金額別の割合です。先程話した「貧困線」は122万円に設定されています。そして、『大人が一人の貧困率』はなんと全体の54.6%で半数以上が所得が122万円を下回っているというデータです。

ここで出て来る、122万円という金額は『所得』になるので、『年収』ではありません。収入から給与所得控除額を引いた金額です。(手取りとも違います)

貧困線のグラフ

住む家、食べるもの、保険、税金など絶対にかかるお金を考えると年間で122万円はかなり厳しい生活になると想像出来ます。

ちなみに所得の中央値は244万円となっていますのでちょうど大人二人分の所得と考えて良いですね。そんな中でどんな事に影響が出て来るのでしょうか?

それは、子ども達にとって最も大切な食事が粗末になったり、学費が払えず子供の教育に大きくしわ寄せがいくことになります。

例えば、朝ごはんを用意してもらえなかったり、塾や習い事に行けなかったり、遠足や修学旅行の費用が払えず参加できなかったりします。

豊かな先進国20カ国の中で4番目に日本の子供たちが貧困で苦しんでいるんです。あまり実感としてわかりにくいかもしれませんが、ひどい状況です。

また、厚生労働省の発表では「子供の貧困率」は過去最悪の16.3%で、6人に1人の割合だということです。

平成 24 年の貧困線(等価可処分所得の中央値の半分)は 122 万円(名目値)となっており、「相対的貧困率」(貧困線に満たない世帯員の割合)は 16.1%となっている。また、「子どもの貧困率」(17 歳以下)は 16.3%となっている。

子連れ離婚で予想される生活は、とても厳しいです

理由が何であれ、親権を得て子供を連れて離婚した場合の予想される生活状況について見ていきましょう。

子供の年齢などによって多少違いはあるかもしれませんが、ご自身と照らし合わせながら読み進めてみてください。

  • 子連れ離婚の一番の問題は「貧困」
  • 子供と一緒の時間を作ることが難しくなる
  • 期待していた実家の親をあてにはできない
  • 離婚しても、決まった養育費をちゃんと支払う夫はほぼいない(*1)

子連れで離婚した場合に起こりうる問題…しっかりと確認をしておくべきです。

*1、『養育費確保の推進に関する制度的諸問題-平成23年度養育費の確保に関する制度問題研究会報告』PDF http://www.jil.go.jp/column/bn/colum0228.html より

子連れ離婚の一番の問題は「貧困」

子供の6人に1人は貧困に苦しんでいるという話を最近良く耳にするようになりました。その多くは母子家庭です。

夫が嫌でやっと離婚できたと思ったのも束の間、一番困るのがお金のことです。

母子家庭にもいろいろあります。その経緯は離婚、未婚での出産、死別となります。シングルマザーの平均年齢は40歳です。

母子家庭における貧困率は5割を超えています。また、働き方については4割程度が正社員として働いており、平均年収は270万円です。

最近増加傾向にある非正規雇用は5割を超えます。パートやアルバイトを掛け持ちしたりしながら働く平均年収は125万円です。

事務職に就くにもそれなりのスキルが必要ですし、パートなんかだと月10万円そこそこでの生活です。公的補助を受けたとしてもかなり厳しいと言えます。

国際的に見ても、日本での年収200万円以下のワーキングプアと呼ばれる労働者の多さはダントツです。

シングルマザーの多くは必死で働いているにも関わらず、苦しい生活から抜け出すことができない状況です。

子供と一緒の時間を作ることが難しくなる

収入の確保は生きるためには何よりも重要です。まだ子供が小さかったりすると、一緒にいてあげたくてもそれができず、親も子もお互い寂しい思いをすることになります。

昼間より夜間の方が時給がいいため、夜勤を選択することも多いようです。そのため子供は学校から帰っても、1人で晩ごはんを食べることになります。

一人でお風呂に入り、宿題をして寝るということになります。翌朝も自分で起き、朝ごはんを食べずに登校する子も出てきます。

1人だと基本的な生活もままならず、ご飯もちゃんと食べずお菓子でごまかしたり、お風呂もはいらず宿題もやらないようになってしまいます。

ゲームをして夜ふかしも当たり前になり、下手をするとフラフラと外を徘徊…悪い人に声をかけられたりと危険なことに遭遇する可能性も増えます。

全ての母子家庭でそうなるということではありませんが、可能性は高いと思って間違いありません。

親の目が届かず、不本意にも子供をちゃんと育てることができず、母親は精神的にも肉体的にも辛くなります。

暗い話になり書き綴りながら悲しくなってきます。でも、現実に目をそらさず知っておいていただきたいのです。

期待していた実家の親をあてにはできない

離婚の時頼れる実家の両親は強い味方かもしれません。

しかし、親の年齢や健康状態、経済状況をしっかりと確認しておかないと後々大変です。

また、きょうだいがいるなら一度話し合ってからのほうがいいでしょう。将来親が施設に入ったり亡くなったりすると、親の世話や家の相続の問題などが出てきます。

離婚したからといって実家を頼りに転がり込んだのでは、他のきょうだいや義理のきょうだいとの関係に余計な摩擦が起こらないとも限りません。

また、親元に身を寄せたのはいいが、親の体が悪くなってとたんに介護することになったでは、子供の面倒も見てもらえず仕事もままならずで元も子もありません。

離婚しても、決まった養育費をちゃんと夫が支払うとは限らない…

離婚の際、養育費を約束していても8割の元夫は途中から支払わなくなります。泣き寝入りが多く正直なところ期待できません。

支払わない理由は様々で、「元妻になんかお金を渡したくない」「再婚して支払いの余裕がない」「借金返済に追われていて無理」「親の介護のため離職して収入がない」など。

中には行方をくらまし連絡も取れないなどもあるようです。父親が行方知れずとなっては子供もかわいそうです。

ちゃんとした収入があるにも関わらず、支払いをしない悪質な場合は、裁判を起こして差し押さえなどの強制執行も可能です。

しかし、裁判にかかる費用や煩雑さの面で実際問題困難です。

離婚せずにやり直す道はないかについては、何度も考えてみよう!

離婚を考えるきっかけは様々あります。度重なる何かがあって具体的な離婚を考え始めるのだと思います。

迷いなく離婚を考えていただきたいのは、”命”に関わるDVです。これだけは別物です。すぐ相談窓口へ連絡が必要です。

一般的には浮気、借金、ギャンブル、嫁姑問題、性格の不一致など、中には話し合いやお互いの容認で解決の道を探れることもあるように思えます。

また、離婚しやすいのは5年未満の夫婦であることが厚生労働省の発表からもわかっています。ちなみに熟年離婚は右肩上がりに増えています。

厚生労働省 同居期間別にみた離婚の年次推移グラフを参考にしてみてください。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/rikon10/images/01n.gif

現在の国の制度では、人生をやり直そうと離婚しても、残念ながら女性側ばかりが割の合わないことになります。

いくら「子供のためにも離婚したほうがいいのでは…」と思っても、そのあとの長い苦労を考えるとしっかり考えてみる必要があります。

一度貧困に陥ると、教育を満足に受けられなかったり、離婚が負い目になったり、いろんな要因が重なり子供にも貧困が連鎖すると言われています。

離婚にいたらなくても別居という方法もあります。また、子供が成人するまでなど結婚生活に期限をつけて、子供のためにお互い譲歩し合いながら過ごす方法もあります。

短絡的に離婚を選ばずに、他に何か道がないかしっかり夫婦で考えましょう。相談機関に聞いてもらうとクールダウンになっていいと思います。

親の知らないところで子供は辛い思いをする!

親が必死に働く陰で、そんな親の姿に心配かけまいと歯を食いしばる子供がいます。

優しい子ほど何も不平・不満は言いません。

朝から夜遅くまで働く母親を責められませんが、どうしても子供が食事をきちんと取ることが難しいようです。

小学校へ通っている間は給食がありますから比較的気がつかないのですが、夏休みなど長期休みになると子供は家での留守番となります。

休みが明けて学校が始まると、その子は痩せて登校してくるなどもあるそうです。長い休みの間自宅での食事がままならず、給食で栄養を取ることができないのが理由なのでしょう。

各地で中学校でも、弁当から給食に切り替える動きがあるのはそんなことも原因の1つのようです。義務教育の間は食事をちゃんと取らせるためです。

ある中学生の話を紹介します。このお子さんは、弁当を持ってこれない日が度々有り、昼食抜きで授業を受けるつもりでいます。

そんな時クラスメイトは一人の弁当箱の蓋に少しずつみんなの卵焼き、ハンバーグ、トマトなどを盛り合わせてその子に渡し、いっしょに食べようと誘っていたそうです。

ところが、その生徒はうれしい半面みんなに気を遣い、給食時間になると教室を出て行ってしまうそうです。そんな子供の気持ちを親は知りません。

また、クラブに入りたくても、部費・ユニホーム・シューズ・遠征費などとお金が掛かりすぎます。その出費が工面できないという理由でクラブにも入れません。

子供は「入りたいクラブがない」とか「家で勉強したいから」とか言って、親には気を遣い取り繕うものです。

「親思いのいい子に育つ」という問題では片づきません。ほかの友達のようにはできない環境が思春期の子供にはとても辛いことなのです。

子供が小さい時に離婚となると、将来のころまではなかなか考えられないかもしれませんが、こういった現実が待っているかも…という事を必ず頭に入れておいて欲しいのです。

子連れ離婚は相当の覚悟と準備が必要

若くして子連れ離婚の道を選ぶときは、子供にそれだけ長い期間の苦労を強いることになります。

もし、素敵なお相手との出会いがあり再婚の機会となれば、それはそれで新たに考えなければいけないことも出てくるでしょう。

子連れ離婚で再婚して、そのあと新しいパートナーとの間に子供が誕生したらどうなるのか?などの不安要素です。

他にもこんな記事がありますので、読んでみてください。

連れ子付きで再婚、妊娠…子どもに寂しい思いをさせないコツの記事のサムネイル

「子はかすがい」という言葉があります。意味は、夫婦仲が悪くても子への愛情のおかげで夫婦の縁を切らずにいれるということです。

子が夫婦の縁を保ってくれるということのたとえです。「鎹(かすがい)」とは、材木と材木とをつなぎとめるために打ち込む、 両端の曲がった大きな釘のことをいいます。

子供の将来や何を優先させるかをしっかり考え、離婚は十分に熟慮しましょう。精神的苦痛や孤独感から早く解放されたい心境かもしれませんが、焦りは禁物です。

お金のこと、仕事のこと、教育のこと、年老いてくる両親のことなど考えることはたくさんあります。子連れ離婚経験者から体験談や意見を聞くのもいいかもしれません。

シングルマザー1人で乗り越えるには過酷なことばかりが待っていると言っても過言ではありません。母親本人の健康面や、精神面も心配です。

時間とともに子供も成長し、夫婦の形も家族のあり方も少しずつ変わってきますので、焦らず時間を置きながら手立てを考えていきましょう。

みんなのコメント
  • -さん

    子は鎹ね…
    昔みたいに子だくさんなら鎹一本一本の負担は小さかったろうけど
    一人っ子もしくは二人きょうだいが普通の昨今、鎹にかかる負担はあまりにも大きすぎる。

  • 母親ありきな気がするさん

    母子家庭の貧困を取り上げる論評を見ていると養育費の請求が煩雑と言う論評をよく見かけるのですが、実態は母親の方が連れ去りや面会権の踏み倒しをしているのが明るみに出るから養育費の請求ができないだけではないでしょうか?
    離婚しても、子供の将来についてはきっちり話し合っている方はたくさんいます。

    • 養育費は子供の権利さん

      母親ありきなんてことはないです。
      養育費は子供のための権利です。子供を育てるのにどれだけの愛情と手間と時間がかかるかわかりますか?
      例え、面会権の踏み倒しがあったとしても、親としての責任があります。支払わなければいけないものはしっかり支払うべきだと思います。

  • パパさん

    その立場になれば分かります。バツイチ彼氏と家飛び出して、やっぱり養育費は払ってとか言われても、本当勝手にやってくれって感じです。無理ならこどもたち返せば良いのにと思います。

  • 世相を切るおっさんさん

    子供が居れば、出来る限り、子供が成人に成るまでDVとか命に係わることが無い限り、離婚すべきではないと思う。逆に言えば其の位の覚悟を持って結婚すべきであると思うし、子供を作ることである。それが子供にとっての最高の責任の取り方だと思う。その後は自由にすればいい。

  • 娘大好きさん

    10年間以上離婚で悩んでいます。 主人のモラハラで、ずっと我慢してきたから、精神的に参ってしまった時期も何度かあるけれど、娘の成長を見て今迄我慢したからこれからも出来る…。と自分に言い聞かせています。 1番の不安はやはりお金、生活して行く自信がないから…我慢…です。

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