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幼児の夜更かしは脳に悪影響…ママが子供にできる早寝早起き対策

2016/09/08

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近年子供の就寝時間が遅くなっています。早寝が良いとは分かっていても、なかなか寝てくれず困っている。という声も多く耳にします。

一体なぜ早寝をする必要があるのでしょうか?それは、睡眠が成長に必要な脳の働きを守るからです。

もしも、慢性的な睡眠不足になると、子供たちの体には、一体どのような影響があるのでしょうか。

近年睡眠不足によって様々な障害や異常が出てくることが研究で分かってきています。また、その障害が現在の社会問題の要因と繋がっている事もあるので注意しておいきたいところです。

ここでは、睡眠不足による落とし穴から、睡眠を促す脳内分泌物のメカニズムを活かした早寝対策をご紹介します。

反応や様子をチェック!睡眠に障害があるかもしれない症状

大人の中には、6~7時間ほど睡眠をとれは、十分。と思っている方もいるかもしれません。

ところが、子供にとっては6~7時間では、寝不足になってしまいます。

大人と同じ感覚で睡眠時間を考えてると、子供の睡眠不足にきがつかない事もあります。ですから、ママがあれ?と思う子供の様子が実は「睡眠不足が原因だった。」という事もあります。

寝不足は、じわじわと子供成長に悪影響を与えてしまいます。子供の異変に気が付いたら、子供の生活リズムを今一度見直してみましょう。

実は、世界一短いと言われている日本の子供の睡眠時間

驚きですが、日本の子供の睡眠時間は、世界で一番短いと言われています。それもそのはず。

日本小児保健協会の調べでは、1歳半で55%が夜十時以降に就寝。4~6歳でも40%が十時を過ぎて床に就くというデータがでています。

子供は、寝ている時間に様々なホルモンが分泌されます。これだけ睡眠が少ないと体に影響が出ないのか?心配になります。

必要睡眠時間は、人それぞれ異なりますので一概に適切な時間は決められませんが、健康な体を維持するためにも、おおよそ子供であれば9~10時間の睡眠時間が欲しい所です。

「夜10時以降に就寝する子ども」の割合は、既に1歳6ヵ月で55%と半数を超え、4歳、5-6歳で約40%になるものの、子どもの生活時間の夜型化の実態が明らかになっている。

睡眠不足だと子供の反応や様子は?症状をチェック!

 
これだけ睡眠不足が多い時代です。睡眠不足によってどんな影響がでているのか気が付いていない方も多いのかもしれません。

一見睡眠不足とは結びつかないような症状も、実は睡眠不足の慢性化による可能性もあります。

例えば下記のような様子が見られたとき、子供が寝不足によって睡眠障害を起こしている可能性があります。

  • 夜中に何度も目を覚ます
  • 大きないびきをかく
  • 昼間なのに、不機嫌。イライラしている様子
  • よく泣く
  • 幼稚園や保育園に行くのを嫌がる
  • よく頭やお腹が痛くなる
  • いつも眠いと言っている
  • 朝起きてから学校に行くまでに行くのを渋ってなかなか行かない
  • 休みの日はお昼まで寝ている
  • 頑張っている事で、成績が急に伸びた。または、止まってしまった
  • 朝起きられない。学校に行けなくなってしまった。

というような様子が見られたとき、子供が寝不足によって睡眠障害を起こしている可能性があります。

子供が慢性的な寝不足の症状を発症すると、ママも精神的に辛い状況になってしまいます。

睡眠障害になってしまうと、注意欠如多動性障害などの背景となる事もありますので、お子様の様子が気になる時は医師に相談し、早めの治療が必要になります。

また乳幼児の睡眠障害は後に注意欠如多動性障害(AD/HD)、自閉傾向の背景となることと共に睡眠異常が青年期まで繋がってしまうことも報告されていますから早い段階での治療が必要と考えられています。

眠れない原因として考えられるもの

ママも早く寝かせたいと思ってもなかなか寝てくれない子供たち。一体なぜ、近年の子供は、夜更かしをしてしまう子供が増えてきたのでしょうか?

それには、時代とともに変わった周りの環境の変化が大きく関わっています。

また、子供の体調や、親の何気ない行動によって、子供が早く眠れないという事を警告している専門家もいます。

この機会に日々の行動や、子供の様子を確認してみましょう。

幼児の夜更かしの原因は、生活環境の変化と何気ない親の行動

ショッピングセンターやレストランなど、今は遅くまで開いているお店がたくさんあります。遅い時間でもお出かけができる環境。子供を置いてはいけないと、一緒に連れ出してしまう事も夜更かしの原因となっているようです。

親の活習慣やリズムが子供の生活習慣にも影響を与えているという事も考えられます。

夜遅くまでテレビを一緒に見ていたり、ゲーム機器を使って遊んでいたりしていると、子供は遊びたくて眠りたくなくなってしまいます。

帰宅時間の遅い父親が起こしてしまったりする事も一つの原因です。何気ない親の行動が、子供の就寝時間を遅くし睡眠不足を引き起こしている可能性があります。

子供と触れ合う時間が欲しいのは分かりますが、夜遅くに起こしてしまう事で、後々子供の体に影響を与える可能性がある事を、ぜひ心にとめておいてください。

アレルギー体質が影響している事も念頭に

眠れない原因には、アトピー性皮膚炎や鼻炎・喘息などのアレルギー体質もも念頭に入れておきましょう。

夜中に無性に体がかゆくなってしまい、目が覚めてしまったり鼻炎による鼻づまり。喘息などが原因で、咳がとまらなかったりと、アレルギーによって熟睡する事ができず寝不足になっている可能性もあります。

せっかく早く布団に入っても、症状が気になってなかなか眠る事ができない状態であれば、慢性化してしまう前に医師に一度相談をしてみると良いでしょう。

夜型化に潜む落とし穴…眠れない事で考えられる影響や危険性

子供の体は、まだまだ成長過程です。

幼児は寝不足によって引き起こされる かんしゃくや、強いこだわり。逆におとなしくなってしまったりという変化も起こりますが、外に見える異変だけでなく体の中でも深刻な異変が起こりだします。

寝不足により、脳の発育に悪影響を及ぼし言葉の発達の問題や、学力低下・そして、思春期の早期化など、様々な異変が起こる事が分かってきています。

寝ている間に分泌される「成長ホルモン」は、PM10時~AM2時の間に最も盛んに分泌されると考えられています。

ですから起きている事で、骨や筋肉の形成の発育に影響が出る事があり、身長が伸びなかったり、抵抗力が弱く 風邪をひきやすい身体となってしまいます。

乳・幼児期における子どもたちの睡眠(質・量・リズム)発達が脳の発育・発達、ひいては学習意欲や学力に大きく関係していることが明らかになりました。また、乳・幼児期の睡眠障害は子どもたちの運動や言葉の発達を遅らせ、注意欠如多動性障害(AD/HD)やコミュニケーション障害をもたらし、自閉症とよく似た症状を呈することが報告されています。

思わぬ影響が。夜更かしによる、登園拒否や学力低下

幼稚園や保育園で「目が離せない子」というのは、起床・就寝リズムがくるっている子が非常に多い」という内容の新聞記事を読んだことがあります。

幼稚園や小学校での様子は、ママやパパが直接見る事ができません。そのため、異変に気が付くまでに時間が掛かってしまうケースもあります。

慢性的な寝不足が続くと「夜寝るのが遅いから、朝が苦手。」と言ってはいられないほど、深刻な状況になる可能性もあります。

寝不足だけでは済まされない。夜更かしの悪影響について知り、子供の様子が深刻になる前に、子供の生活リズムを整える事を心がけましょう。

夜更かしは登園拒否や学力低下にも影響する!

睡眠は、脳を休ませるためにも必要な行為です。夜更かしをすると、次の日の朝が辛く、なかなか起きる事ができません。その結果 朝食が思うように食べられず、エネルギー不足になってしまいます。

エネルギーが無い事により、楽しく遊べず小さい子であれば噛みついたりする子も中には、いいます。

睡眠不足が慢性化すれば、脳も睡眠不足になり頭痛や腹痛を起こすこだけでなく、情報を処理をする能力が低下し、常に頭がぼんやりした状態になってしまします。

これが、激しい脳力低下の始まりです。こうなってしまうと、幼稚園や保育園で上手く物事が理解できなくなってしまったり、コミュニケーションができないという事も起こりうる状態になります。

小学生であれば、学習能力が低下する事で就学困難になってしまう子供もいます。

その結果。幼稚園へ行きたくなくなってしまったり、小学校の不登校。という事態に繋がってしまう事もあるのです。

肥満体質になる危険性もある…

睡眠不足は、意外にも肥満になりやすい事が分かっています。それには、3つの原因が考えられています。

  1. 脂肪の分解を手助けしてくれる成長ホルモンの分泌が睡眠不足で減少してしまう為
  2. 睡眠不足で血清コルチゾールが上昇してしまいインスリン抵抗性も増加し、結果肥満に繋がってしまう。
  3. 食欲に関係するホルモン、レプチン・グレリンの分泌量が変化してしまう事で、食欲が増進されてしまう。

睡眠中に分泌されるはずのホルモンが、起きている事によりきちんと分泌されず肥満に繋がる事が考えられています。

子供が大きくなってから病気を引き起こさないためにも、子供が小さいうちに生活リズム作りをしておきましょう。

睡眠中の脂肪分解の役割を担っている成長ホルモンが、睡眠不足により分泌量が減少するため、夜間の脂肪分解が抑えられて肥満が発生する。
睡眠不足により交感神経の活動が亢進し、血清コルチゾールが上昇し、インスリン抵抗性が増大するため肥満が発生する。
睡眠不足により食欲に関係するホルモンであるレプチンやグレリンの分泌量が変化するため、食欲が亢進して肥満になる、などが考えられています

脳内の「メラトニン」形成が、生活リズムをつくる事への鍵

人は、朝になると目が覚め、夜になると自然と眠たくなります。それには、メラトニンという睡眠ホルモンが大きく関わっています。

メラトニンは、光を感じる事で減少します。減少することで、目が覚めるという性質をもっているのです。メラトニンは、人の睡眠をコントロールすることのできる、体内時計の基になるホルモンです。

ところが、メラトニンの分泌が上手くいかず体内時計が狂ってしまっている子供が沢山増えています。

一体メラトニンの分泌が正常にできない事で、どのような影響があるのでしょうか。

メラトニンの分泌が眠気を誘う!早寝に欠かせない脳内物質

メラトニンの分泌には、眠気を誘う効果があります。

分泌が始まると、人は眠気を感じ始めます。そして朝起きて、朝日をあびるとメラトニンは減少し、目を覚まします。

光によって減少したメラトニンは、14時間~16時間後に改めて分泌が再開されます。そして、人はまた眠たくなるのです。

ところが、夜更かしをして、いつまでも明るい場所にいると、メラトニンの分泌がされにくくなり、なかなか眠る事ができません。

また夜更かしをして朝の目覚めが遅いと、メラトニンは分泌の再開までに14時間はかかりますので、結局就寝時間が遅くなってしまいます。

朝、光を浴びると、脳にある体内時計の針が進み、体内時計がリセットされて活動状態に導かれます。また、体内時計からの信号で、メラトニンの分泌が止まります。メラトニンは目覚めてから14〜16時間ぐらい経過すると体内時計からの指令が出て再び分泌されます。 徐々にメラトニンの分泌が高まり、その作用で深部体温が低下して、休息に適した状態に導かれ眠気を感じるようになります。

影響は、生殖器にも!メラトニンの減少による思春期の早期化

メラトニンは、1歳~5歳に分泌量が急激にアップします。そして10歳にピークを迎えると言われています。

年齢を重ねるとメラトニンの分泌が少なくなります。そのため高齢者の睡眠時間は、自然と短くなってしまうのです。

メラトニンは、年齢を重ねるとともに分泌量が減ることが明らかになっています。年をとると朝早く目覚めたり、夜中に何度も目が覚めたり、若い頃より睡眠時間が減ってくるのは、加齢により体内時計の調節機能が弱まっているためと考えられています。

メラトニンの分泌量が減ってくると、脳内では大人になってきた!という反応を示します。それが思春期の始まりのサインでもあります。

最近の子供は、思春期に入る年齢が早くなった。なんて事も言われておりますが、大人の様な生活が子供の体の中まで変化させてしまう事を知っておきましょう。

夜更かしから解放!パパ・ママが子供の睡眠確保のために今日から出来きること

 
このように子供の夜更かしには、大きなリスクがともないます。子供を早く寝かしつける事が上手くいかなかったりと、大変な事もあるかと思いますが、数週間早寝対策を頑張って続けてみましょう。

続ける事で早寝の習慣が身につき、自然と時間がくると眠ってくれる様になります。

早く寝かせて、ママやパパも安定した気持ちとリラックスタイムを手に入れましょう。

今日からできる寝かしつけの方法

  • 昼寝は3時まで!昼の過ごし方が、子供の睡眠にも影響
  • いつ入る?お風呂に入る時間も就寝時間に影響
  • 光がメラトニン形成を妨げる!就寝1時間前にはテレビを消す
  • 寝る前の習慣!お楽しみは、布団の中での読書タイム
  • メラトニンの発生効果を活かし、まずは早起きからはじめてみる

詳しく説明していきますね。

昼寝は3時まで!昼の過ごし方が、子供の睡眠にも影響

子供は昼間に目を覚まして体を動かす事で、脳内の機能を活性化させます。まずは、たっぷり遊んで体を疲れさせ、夜になったら眠りを誘うようにしましょう。

小さいうちであれば、昼寝もしたくなってしまうと思います。そんな時間も考慮して、できれば公園などに行く場合は、午前中に遊びに行くようにすると良いでしょう。

もしも帰宅後疲れて眠たくなってしまっても、昼寝は3時までで終わりにしましょう。

あまり長く寝てしまうと今度は夜に眠れなくなってしまうので注意が必要です。

いつ入る?お風呂に入る時間も就寝時間に影響

夕方のママはとても忙しい時間帯です。子供の相手をしながら夕ご飯を作ったり、落ち着く暇も無い時があります。更にお風呂にも入れなくてはならない!と思うと、本当に大変です。

夕ご飯の支度が少し遅れると、食事を作る香りにつられて子供は「お腹がすいた!」と駄々をこねる事もあります。

ついついお風呂より食事を先にしてしまうと、食事に時間がかかってしまった場合、食事が終わってもお風呂にはすぐに入れないので、お風呂の時間も遅くなり就寝時間も自然と遅れてしまう事があります。

食事に時間がかかる場合は、寝る直前のお風呂は避けて、食事の前にお風呂に入ってしまう等、時間を見直してみるのも良いでしょう。

またお風呂にゆっくり入ることで、体も温まり程よい疲れを感じる事ができ、子供もぐっすり眠れるようになります。

お風呂は、家族の良いコミュニケーションの場でもあります。シャワーだけでなく体を休めるためにも湯船につかってお話をしながら、体を温めてあげましょう。

光がメラトニン形成を妨げる!就寝1時間前にはテレビを消す

テレビがついていると、子供は就寝時間になっても大人と一緒にテレビを見たくなってしまいます。また、にぎやかな音に興奮して眠るという気持ちにもなれません。

光が眠気を誘うメラトニンの分泌を妨げると説明いたしましたが、テレビの光も例外ではありません。

テレビの光によってメラトニンの分泌が妨げられ、なかなかな眠る事ができなくなってしまいます。

ママやパパが見たいと思うテレビ番組もあるかとは思いますが、ここは子供の為だと思って録画に切り替え、子供の就寝一時間前には、テレビは消しましょう。

そしてもうすぐ眠る時間であるという事を、行動で子供に示しましょう。

寝る前の習慣!お楽しみは、布団の中での読書タイム

眠る前には、お布団の中で本を読んであげるのもお勧めです。子供はママやパパに本を読んでもらう事が好きです。

我が家でも子供がなかなか寝てくれなかった頃、どうにかベッドで横になって欲しいと思い「△時までにお布団に入れたら、本を読んであげるね」と約束をしていました。

その効果もあって、その時間までに眠る準備をしなくては!と歯ブラシやお着換えを自ら進んでやるようになってくれました。

また、元気な子供たちは「この本も」「あの本も」とエンドレスで持ってくる可能性があったので、「お姉ちゃんのを1冊・妹ちゃんのを一冊。これを読み終わったら、電気を消してねるよ。」と約束をしてから読みました。

おかげで、読み終わったら素直に布団の中で寝る約束を守ってくれています。小学生のお姉ちゃんの本は長いので、よく2人とも途中から寝てしまっている事もありますよ。

メラトニンの発生効果を活かし、まずは早起きからはじめてみる

眠たくない子供に早寝をさせるのは、とても難しいです。何度布団に寝かせても。ママがいなくなると起きてきたりと、時間ばかりかかってしまい親もくたくたになります。

であれば、まずはメラトニンの効果を活かして早起きから初めてみましょう。

メラトニンは、目覚めて減少してから14時間~16時間後に再び分泌し始めます。

ですから朝6時に起きれば8時か9時には、自然と眠たくなるというわけです。子供のリズムを変える事は大変ですが、ママが頑張るのも最初のうちだけです。

リズムができてしまえば、子供も自然と目が覚めるようになります。もしも、なかなか目を覚ましてくれないような場合は、カーテンを開けたり朝日を子供に浴びさせたりなど”光”を利用して目を覚ましてあげましょう。 

早寝にはメリットがいっぱい。まずは、ママができる事から

いかがでしたか?夜更かしには思わず「ヒヤリ!」としてしまうような、悪影響が隠れています。

子供が早寝をしてくれると、ママやパパの時間ができて、子育てのストレスの軽減になります。そして早寝には、それ以上のメリットがあるのです。

かつては、我が家の子供たちも夜更かしの帝王でした。しかし数週間8時には、テレビを消しベッドで本を読み一緒に眠る習慣を続けたら、子供たちの行動は変わり、自然と遅くとも9時に眠るのが当たり前となりました。

子供の夜更かしが改善して、もう3年以上になります。

子供の生活リズムを作るまでは、ママやパパにとってもとても大変な作業です。まずは、できる事からはじめてみましょう。

みんなのコメント
  • くろすけさん

    4月から幼稚園で早起きしなければならないため、ためになりました。少しずつ、一緒にがんばろうと思います。

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