子供の噛む叩くは必ずしも問題行動ではない!子供の心理と親の対処法

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2017/02/10

子供によく見られる噛む、叩くという行動。子供は力加減ができませんし、自分の子供がそのような行動をしてしまい悩んでいるママは多いことでしょう。

せっかく遊びに出掛けたのに周りに気を使ってばかりで、ママ同士の付き合いや外出がおっくうになってしまいます。

保育園や幼稚園でトラブルを起こすたびに、親は謝罪する羽目に…こうなってしまうのはこの子の性格の問題?私の愛情不足のせい?それとも他に問題があるのでは?と悩んでいませんか?

また、我が子がその被害者になってしまい、嫌な思いをした経験があるというママも多いはずです。子供のすることだから仕方ないと頭ではわかっているのに気持ちが晴れないことがあります。

それらの子供のとる乱暴な行動は、何かのアピールなのでしょうか。もしそうだとしたら気付いてあげたいですね。

ここでは、子供が噛み付いたり叩いたりする行動について理解して、子供同士また親同士のトラブルを回避するための対処法をご紹介します。

親として我が子、また相手の子供、その親にどう接するべきなのか考えてみましょう。

噛む、叩く以外にも子供の困った行動は多種多様

1~2歳の子供によく見られる噛む、叩くという行動。常に親が見ていないと、友達をケガさせてしまいそうで冷や冷やしますね。

噛む、叩く以外にも、人に危害を加えかねない困った行動はたくさんあります。

  • ひっかく
  • つねる
  • 物を人に投げる
  • 髪を引っ張る
  • 頭突きする
  • 突き飛ばす

子供によって、叩いてばかりの子もいれば、これらの行動を全てやってしまう子もいます。

噛む、叩くは親の愛情不足だけが原因ではない! そして必ずしも問題行動ではない

子供が噛んだり叩いたりするのは、時に問題行動と見られ、ご主人やお姑さんに「愛情不足なのではないか」と言われて傷付いた経験のあるママもいることでしょう。

しかし、これらの行動には様々な原因があり、一概に愛情不足が原因と言い切れないので安心してください。

「母親の子供への関わり方が悪い」などネガティブな原因ばかり考えられてしまいますが、決してそうとは限りません。

  • 嬉しくて噛む
  • じゃれて噛み付く
  • 感情が高ぶって抑えられず叩く
1~2歳児の子供はまだ言葉で要求や感情を表現できません。それらの行為はそんな子供の表現の一つであることを理解しましょう。ですから、問題行動ではありませんし、誰にでもあり得る行為なのです。

「こんなに愛情を注いでいるのにどうして?」「うちの娘は、女の子なのにこんなに暴力的で心配…」「いじめっ子になってしまうかも…」「どこかに異常があるのでは?」と悩んでいるママは安心してくださいね。

なぜ噛む、叩くの?子供の心理を理解しよう

噛む、叩く、ひっかくといった子供の行動は問題ではないとわかりました。しかし、それらを未然に防ぐ努力は必要です。相手を傷つけてしまっては大変です!

子供が噛んだり叩いたりする原因は様々ありますが、大きく分類すると次の5つに分けられます。子供がその行動に至った理由を理解して対処していきましょう。

【原因1】思いや要求を伝えられない

言葉が未熟な子供は、自分の思いを上手く伝えることができません。

どこかが痛いなど体の調子が悪いことが原因で噛んでしまったりします。気持ちが悪かったり、眠い時、寒い時、暑い時も同様です。

大人も体調が悪くてイライラすることがありますね。子供は自覚できていないこともありますが、なにかしら自分の身体に違和感を抱き、乱暴な行動やかんしゃくを起こしてしまいます。

また、お腹が空いたことを伝えたいのに伝わらない、一緒に遊ぼうと誘っているのに伝わらないなどの欲求不満が原因にもなります。

ママは子供の要求をある程度わかってくれますが、友達となるとそうはいきません。ですから、仲良しの友達にも危害を加えてしまうのです。

*対策*

毎日子供の様子を見ているママだからこそ気付けることもあります。子供が何を訴えているのか感じ取り、反応を見ながらそれぞれ対応しましょう。

何をしてもダメという時は、玩具などを使って気を紛らわせるのも一つの方法です。

【原因2】相手に攻撃された

相手に攻撃されたときに、攻撃し返すことは自分を守ろうとする本能的な行為です。個人差はありますが、1歳半くらいから始まる「イヤイヤ期」にはこの行動はより顕著に表れます。

この時期は大人のような協調性は無く、本能的で自分中心の行動になります。その為、おもちゃへの独占欲が強くなり取り合いをするようになります。

そんな時に友達が近づいてきただけで、おもちゃを奪われる!と感じて攻撃してしまうのです。

また、攻撃しているうちに、噛めば自分が優位に立つことができると学び、それを続けてしまうこともあります。

*対策*

この時期の子供には、何を言っても聞いてもらえないかもしれません。しかし、物事の良し悪しを言葉で伝えていくことは重要です。

「噛んだらダメ。○○くんは痛かったんだよ。みんなで仲良く遊ぼうね。」や、「これ貸してあげようね。」などと声をかけてあげましょう。

【原因3】イライラしている

【原因1】の「思いや要求が伝えられない」ことでイライラしている場合もあれば、お腹が空いているから、寂しいから、外で遊びたいからイライラしているなど様々考えられます。

*対策*

不満に感じていることを見つけ出し、イライラを取り除いてあげましょう。

もし原因がわからなくても、「あのおもちゃが使われてるから怒っているのかな?そうだよね、あれで遊びたいよね。あの子が使い終わったら借りようね。」など語りかけることは効果的です。

ママは自分の気持ちを理解してくれようとしていると感じて、心が穏やかになることもあります。

【原因4】感情が高ぶっている

子供は感情を大人のように上手くコントロールできません。そのため、感情の高ぶりから噛み付いたり叩いたりしてしまうことがあります。

これは嬉しさの表現であったり、怒りの表現だったりと、ポジティブな感情とネガティブな感情のどちらも当てはまります。

*対策*

どうして感情が高ぶっているのかを感じ取り、「~だから嬉しいのね」「~だから怒ったのかな」と言葉にしてあげましょう。

また、手を握ったり、ギュッと抱きしめてあげるのはとても効果的です。安心感から感情の高ぶりが少しずつ鎮まっていきます。

気持ちを伝えられるまでの辛抱!次第に噛んだり叩いたりしなくなります

子供が乱暴な行動ばかりして、これは性格上の問題なのではないかと悩むママは多いと思います。しかし、この問題は成長とともに自然となくなります。

子供自身が言葉を習得し、自分の思いや感情、要求を言葉で表現できるようになれば、叩いたり噛んだりしてアピールする必要がなくなるからです。

もちろん子供によっては、全く叩いたりしない子もいます。そのような穏やかな子を見ると、どうして自分の子はこんなに乱暴なの?と不安になるでしょう。

それは生まれ持った気質、性格の影響はありますが、子供が乱暴な行動を取るからといって将来乱暴な子になるとは限りません。

3~4歳になると、協調性や社会性がわかるようになるため変化が出てきます。それまでは自分中心でしか考えられなかったのがステップアップします。

噛む、叩くといった乱暴な行動は、子供の成長段階で誰にでもあり得る一時的なものだと考え、深刻に悩まないようにしましょう。

親はどう対処するべき?対処法をご紹介します

子供が友達を叩いて喧嘩をしたり、噛んでケガをさせてしまったら、どう対処していけば良いのでしょうか。また、言葉を理解できない子供にはどう教育するべきなのでしょうか。

うまく親が対処しないと、ママ友トラブルに発展したり、子供同士また家族同士の関係がぎくしゃくしたりしてしまうことも考えられます。

もし我が子が友達を傷つけてしまったら…その場での対処方法

どんなに親が注意して見ていても、とっさの事で対応できず、相手を泣かせてしまったり、ケガをさせてしまったりすることがあります。

その時、親はどう相手の親子に接し、自分の子供へはどう注意するべきなのでしょうか。

1.親が相手の子に謝る
まずは相手の子に親が謝ります。もしその子の親がその場にいたら、親にも謝罪しましょう。

その際、その子の傷の状況や痛みの確認などを行い、必要であれば手当てや処置をすぐにしてください。

子供は成長するに連れ、自分のしたことでママが謝っていると理解できるようになります。子供ながらに罪悪感にさいなまれ、これはしてはいけない事だと理解して、次第にこのような行動をとらなくなります。

2.攻撃した子を叱る
攻撃することはいけない事だということを理解させるために叱ります。言葉がわからなくても、次第にわかるようになるので言葉で伝えましょう。

もし、相手にケガをさせてしまうような危険な行為であった場合は特に厳しく叱ってください。

3.子供の気持ちを汲み取り指導する
先にあげたように、子供が叩いたり噛み付いたりするその裏には様々な感情があります。 攻撃した子の気持ちが落ち着いたら、子供の気持ちを汲み取ってあげることが大切です。

例えば、「○○ちゃんと一緒に遊びたかったんだよね」、「○○がしたかったんだね」や、「お腹が空いていたのかな。もうご飯の時間だもんね。」とか、その子に寄り添った声掛けをしてあげてください。

そして、今したことは悪いことだということも伝えましょう。相手が痛い思いをしたことも教えてください。言葉の発達とともに、徐々に理解していきます。

叱るだけで終わってしまっては、親子間の信頼関係は築けません。叱られたけれど、それでも母親は自分の気持ちを理解してくれる存在なんだと感じさせてあげましょう。

気持ちを理解してあげることはとても重要なポイントで、幼少期にただただ厳しく叱られて育った子供は、将来親の前ではいい子を演じ、そのストレスを外で発散するようになると言われています。

小さいうちから悪いことは悪いと教え、厳しく育てたいと考える親は多いでしょう。社会に出たときに困らないよう、ルールやマナーを厳しく教えていくことは重要ですが、子供の気持ちに寄り添うことを忘れないでくださいね。

トラブル回避!親や周りが気を紛らわしてあげることが大切

トラブルや叱る機会を減らすためにも、できるだけ叩いたり噛んだりする状況を作らないようにしたいものです。

親は子供がどういう時に叩いたり噛み付くのか傾向を把握し、そのような状況や環境から離してあげましょう。

子育て支援センターでおもちゃの取り合いをよくしてしまうのであれば、思い切り遊べるような広い公園へ連れて行って遊ばせてみましょう。

また、もしおもちゃの取り合いになりそうだと感じたら、興味を持ちそうな違うおもちゃを使って気を紛らわせてあげてください。

言葉を理解できるようになると、「どうぞ」や「ありがとう」というやり取りを通しておもちゃの奪い合いは減っていくので安心してくださいね。

どうしても改善しない場合は専門家へ相談しましょう

自分の要求を伝えられるようになるにつれ、子供の噛む、叩くといった乱暴な行動は自然となくなります。しかし、それがいつまでも続くようであれば、育児の専門家へ相談しましょう。

保育園や幼稚園へ通っている場合は、園の保育士さんへまずは相談してみてください。また、市や町でも育児相談を無料で受けられるサービスがありますので、積極的にそのようなサービスを頼りましょう。

多くの人の意見を聞くことで、その子に合う回答に出会えるはずです。育児に絶対はありません。悩みは一人で抱えず、相談しながら解決していくことが大切です。

もし保育園や幼稚園でトラブルが起きたら…親が見ていない時の対処方法

保育園や幼稚園に通っていると、親の目の届かないところでトラブルを起こしてしまうことがあります。親は事態を把握して、相手の子供と親に謝罪しなければなりません。

状況を知っている園の担当者によく相談して謝罪しましょう

このケースは、実際に親がその場にいて見ていた訳ではありませんので、自己判断は禁物です。その時の状況を知っている保育士さんや園長先生などに相談し、どう謝罪すれば良いか聞いてみましょう。

これまでの経験を踏まえて、どう対処するべきかアドバイスしてくれます。場合によっては、お宅に訪問して謝罪することもありますが、その際に園の担当者が立ち会ってくれることもありますので確認してみましょう。

謝罪する場合は、早めに行動することが大切です。すぐに直接会って謝罪できれば一番ですが、不可能な場合はまず電話で謝罪しましょう。日が経つと誠意が無いと思われてしまいます。

子供のすることだからお互い様ですが、その時の親の対応によってイメージが変わってしまうことがあるので注意しましょう。

園での友達関係、ママとの関係は長期間続いていくものですから、その都度誠意ある行動を心掛けてくださいね。

子供へはどう指導する?叱る前によく子供の話を聞いてあげて!

繰り返しになりますが、子供の気持ちを理解してあげましょう。親の見ていない場所でのトラブルについては、子供の気持ちが保育士さんから聞いていたことと違うという可能性も考えられます。

本当はこう思っていたけど、本音を言えなかった…子供ながらに複雑な思いを抱えているかもしれません。まずは、どういう気持ちでその行動に至ったのか確認します。

正直に話してくれたら、その気持ちに共感してあげてから、正しい道を教えてあげてください。

「ママはあなたの味方、気持ちはわかるわ。正直に話してくれてありがとう。次は叩くのはやめようね。相手が嫌だと感じることはしてはいけないよ。」というように、ママが自分の味方であること、気持ちを理解してくれているということがわかると子供は安心します。

言葉でのコミュニケーションができない月齢では指導は難しいですが、「こう感じたから○○くんを叩いちゃったのかな?でも、叩かれた○○くんは痛い思いをしたんだよ。これからは叩くのはやめようね。」と話しかけてあげてください。

まだわからないからと言って何も伝えないのは良くありません。次第に理解していきますので、言葉のわからないうちは代弁してあげたり、根気よく言葉で伝えるようにしましょう。

叩いて痛みを教えるのはダメ!言葉で伝えましょう

教育現場では、叩いて指導することは体罰として禁止されています。しかし、親のしつけの中では必要な時もあるだろうと考える人も少なからず存在します。

子供にやられた側の痛みをわからせれば、その行為をやらなくなるだろうと考えていませんか?

痛みを知ることは大切なことではありますが、親が叩くと子も叩くという悪循環に陥ってしまいます。

叩いて教えるのではなく、しっかりと言葉で伝えてあげてください。1~2歳ではまだ理解できませんが、徐々に意味が理解できるようになってきます。

しかし、言葉がわかるようになったとしても、一度や二度で改善するわけではありませんので根気よく続けましょう!

なぜ叩かれたのか理解できなければ逆効果!

特に男性であれば、小さい頃に親に叩かれたりゲンコツをされた経験はあると思います。親の考え方によりますが、痛みや恐怖心をしつけに利用するのも一つの方法ではあります。

しかし、1~2歳は言葉の発達段階で、まだ親の言っていることが全て理解できるわけではありません。この時期に叩いて指導したとしても、どうして叩かれたのか理解できず効果的ではありません。

親が一貫性を持ち指導していても、叩かれたことが遊びの一種だと感じる子もいれば、叱られたと感じたり、その時々で受け止め方が違うことも考えられます。

言葉が理解できないうちは、子供の混乱を招くので叩いて指導するのはやめましょう。

もしかすると親の真似をしているかも!親が叩くと子供も叩くようになります

先に子供が叩いたり噛んだりするのは誰にでも起こり得ることだと説明しました。

しかし、「どうして叩くの?」と悩んでいるママの中には、気付かぬうちに自分が同じように叩いていたというパターンがあります。「コラ!」と言って手をあげたことはありませんか?

先輩ママ達の話の中で、「叱るときに手をあげるママの子は同じように叩く、大声で怒鳴るママの子は思い通りにならないと大声で叫ぶ」と聞いたことがあります。

実際に、私自身の経験でも1歳の息子に何度も同じことを注意しても聞いてくれず、「もういい加減にしなさい!」とポンと体を叩きました。

すると、思い通りにならない時に叩いて来るようになったのです。また、じゃれている時にも激しく叩くようになりました。

1歳では言ったことを理解するのは難しいとわかっていたのですが、つい衝動で叩いてしまい、それを真似されるようになり猛反省しました。

子供は親の行動をすぐに真似します。もしかすると自分に原因があった!ということも考えられますので、自分の行動を見つめ直してみましょう。

噛む、叩くも成長の証!上手く対処してトラブルを回避するのが親の役目です

これまでお伝えしてきた通り、叩く、噛むなどの行動をしてしまうのには理由があり、それらの行動は言葉や心の発達とともに自然となくなっていきます。

育児ママたちを悩ませる乱暴な行動も、お子さんの成長の一つ。あまり深刻に捉えず、うまく対処していきましょう。

その第一段階として、子供の噛む、叩くなどのトラブルが起きたときには上手く対処できるよう心の準備をしておくといいですね。

このような対処も親としての立派な役目です。子供とともに成長していきましょう。

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