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自立が遅れそうで心配!何歳までなら子供を抱っこしてもいいの?

2014/06/16

いつまでも抱っこをせがむ子供。自立が遅れるのではないかと、抱っこにためらいを感じるお母さんは多いようです。「抱き癖がつくといけないから」と言う理由で、必要最小限しか抱っこをしないとする考えがありました。しかし現在は、できるだけ抱っこをしてあげることが推奨されています。

自尊心に抱っこは不可欠

「サイレントベビー」という言葉を聞いたことがありますか?これは近頃の赤ちゃんにみられる状態を表しています。「サイレント(silent)」は「静かな」という意味があります。しかし、サイレントベビーは静かなだけではなく、表情に乏しくて、あやしても笑わなかったり、あまり泣かなかったりするという症状をもつ赤ちゃんのことです。

元国立京都病院医長をしておられた石田勝正先生は、著者「抱かれる子供は良い子に育つ」の中で、抱っことサイレントベビーの関係について触れています。赤ちゃんが必死に泣いているのにもかかわらず、誰も抱っこをしてくれないと、あきらめて黙ってしまいます。

このあきらめが、サイレントベビーの状態を作り出していきます。赤ちゃんは「母親に抱かれている自分」と「母乳を吸って母親と深く関わっている自分」として、自分の存在に自信を持ちます。それが満たされないと、精神的に自立した状態で生きていくことが難しくなるそうです。

年齢は関係ない抱っこの力

石田先生が「抱っこ」の効果に気付いたきっかけは、赤ちゃんとの触れ合いの中ではなく、大学病院に勤めていた時に、自殺未遂の方を診察したことだそうです。自殺未遂をしたある患者さんは、ヒステリー発作を起こし、泣き叫び、精神科医の医者にもどうにもなりません。しかし、その人を石田先生が抱きしめた途端、患者さんはピタリと泣きやみました。

石田先生だけでなく、そばにいた看護師さんもこれには驚かれたそうです。その後、その患者さんは無事に退院し、家庭を築いて生活するまでになりました。抱っこは赤ちゃんにだけでなく、大人にとっても良い効果があるそうです。

子供が成長すると体が大きくなるので、赤ちゃんの頃のように抱っこしてあげるのは難しくなります。いつまでも抱っこすることに抵抗がある方も多いでしょう。でも、お家の中でなら、小学生になっても、お子さんを膝の上に乗せてあげたり、抱きしめてあげたりするお母さんは結構いらっしゃいます。

また、幼稚園の先生に抱っこについて聞いてみたところ「子供の成長は早いものです。抱っこしたくても出来なくなる日なんて、すぐ来てしまいますよ。抱き癖なんて気にせずに、抱っこしてあげてくださいね」と言われました。

海外でも抱っこを推奨

アタッチメント・ペアレンティングという言葉を聞いたことがありますか?これは、アメリカで推奨されている育児法のひとつです。この育児法の提唱者シアーズ博士夫妻は、赤ちゃんと密着して過ごすことの大切さを説いています。

日本人からすると、この育児法は目新しいというより、昔の日本人が行っていた子育てに似ているように思えます。しかし、添い寝等の習慣がないアメリカ人からすると、今まで行ってきた育児とは少し異なる方法です。

抱っこなどを通して赤ちゃんと寄り添い生活することは、日本だけでなく海外でも推奨されているのです。抱っこに良い効果があるからと、嫌がる子供を無理矢理抱っこする必要はないと思いますが、子供が求めてきているのなら、是非抱っこしてあげてはどうでしょうか。

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