何故か知ってる?「子供に食べさせたくない」と言われている食品

2015/10/01

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「食育」の大切さが叫ばれるようになり、また近年は食の安全がおびやかされる事件・事故が目立つようになってきました。子どもの健康のためにも、できるだけ安全なものを食べさせてあげたいですよね。

でも世の中には、無数の情報が氾濫しています。どれが本当でどれがウソなのか、本当に危険なもの、安全なものはなにか、さっぱりわからない状態になっています。

私自身、子どもを妊娠したときから情報に振り回されてきました。その中で医師や栄養士・保健師さんなどと話し、実際に体験して得た知識・経験から、食育に関する考え方についてご紹介します。

健康・食育ブームに乗じた情報に踊らされないで!

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健康ブームが起こったり、食育に注目が集まっている現在、「体に良くない」食べ物や、「とても健康に良い」食べ物の情報が多く飛び交っています。どうすればその情報が本当かどうか、見抜くことができるのでしょうか。

小麦粉や牛乳って体に良くないって本当?飛び交う食のうわさ

少し前から、「牛乳や小麦粉は体に良くない」「発達障害の原因となっているという学説がある」という話題を目にするようになりました。私自身、友人から「牛乳は毒なのよ。飲んだら危険よ」と言われたことがあります。

なぜ牛乳が良くないと言われているのかというと、カゼインというタンパク質が含まれているからだそうです。牛乳は牛の赤ちゃんの成長に合った栄養の組成なので、人間の体には適応しないという説もあるようです。

また小麦粉に含まれているグルテンも、良くないという人がいます。発達障害は、牛乳や小麦粉に含まれるこうした成分が、アレルギーなどの反応を起こした結果発症するという説があるのです。

こういった「体に良いと言われていた食べ物が、実はこんな病気の原因だった」という話はたくさんあります。本当に汚染されていて、健康被害が正式に認められた食品もあれば、結局真偽がわからないものもあります。

大豆は体に良い食べ物!広がり続ける「効果」の話題と信ぴょう性

また、大豆は古くから体に良い食べ物といわれてきました。日本人の生活に欠かせない大豆ですが、近年大豆イソフラボンなど、本当に体に良いとされる成分が含まれていることがわかってきています。

中には、大豆に含まれる油分が脳の伝達をスムーズにするという説もあるそうです。発達障害に良いと信じて、大豆レシチンをたくさん子どもに食べさせている人も実際にいます。

こうした「これを食べたから病気が治った!」という話は過去にたくさんありました。これもまた、本当に効果があるものも、真偽がわからないものもあります。こうした情報は次々に登場しては、ネットで注目をあつめています。

情報に踊らされないで!我が家の「ガイドライン」の決め方

実際に、牛乳を飲むことをやめたり、大豆レシチンを食べて発達障害が軽減したと感じている人もいるようです。また、牛乳をやめたり、大豆レシチンを食べても症状が軽減しない人もいます。

こうした話を聞いていると、何が本当で嘘なのか、わからなくなってしまいますよね。そこで、我が家で実行している、食のガイドラインをご紹介します。

  • また聞きの話を鵜のみにしない
  • 1つの情報だけで判断しない
  • わからないことは医療関係者に質問する

「友だちの話」は、たいていの場合うわさ話の域を出ないものです。また、ネットのニュースは、ソースがはっきりしないことも少なくありません。これでは「また聞き情報」にすぎません。

また、1つの情報だけで、健康や食生活に関することを判断するのはとても危険です。「牛乳は毒だ」という意見がある一方で、「牛乳はカルシウムを効率的に摂れる優れた食品だ」とう意見も存在します。

後者が正しかった場合、むやみに牛乳をやめてしまうと、子どもの成長に必要なカルシウムが足りなくなる恐れもあります。気になる情報が目についたら、必ず自分で少し調べてみることが大切です。

確実なことは、現状、「何が一番正しい情報なのか」はわかっていないということです。情報が氾濫している状態では、誰も正しい答えがわかりません。一方的な情報では判断が難しいのです。

中には幼稚園や保育園の人脈を利用して、健康食品の宣伝をする人もいます。高額な健康食品を買う羽目になっても、お付き合いがあるので断れない…という悩みを抱えることがある、と念頭に置いておきたいですね。

何を信じ、何を食べさせるかは、家庭で決めるべきことです。特に周囲に合わせる必要もありませんし、いろいろ試してみても良いと思います。

私は、こうした情報を得ると、必ずネットで双方向の意見を検索し、医師や栄養士の言葉を中心に読んで、今出ている情報を自分なりに整理します。その上でパパに相談し、我が家の方針を決めるようにしています。

さらに、子どもたちの小児科や発達小児科、アレルギー科などのかかりつけ医に相談することも、大きな判断基準になります。医師は診療のほか、研究も仕事のひとつなので、必ず最新の医学情報をチェックしているからです。

そのため、普段から子どもたちの状態をよく把握してくれる、信頼のおけるかかりつけ医を探しておくことも重要です。ほかにも保健師さんなど、気軽に子どもの健康や発達について相談できる相手を探しておきましょう。

試してみようと決めたら、期間を決めて効果を自身でチェック!

医師などに相談し、試してみたいなと思ったら、チェック項目を定めて体調や知能のデータをとり、期間を決めて、乳製品や小麦粉を除去したり、大豆レシチンを食べてみます。期間の前と後でデータを比較して、本当に効果があるかどうかを調べます。

人間は非常に「先入観」に弱い生き物です。また、希望的憶測や反発心、猜疑心にも大きく視野が左右されます。本当に効果的かどうかを見定めるためには、科学的に検証する必要があります。

高タンパクの食べ物を大量に食べ続けると、アレルギーの危険度が増します。近年、食物アレルギーに注目が集まっていますね。実は食物アレルギーの主な原因と考えられているのが、さまざまなタンパク質なのです。

食品アレルギーは0~2歳に集中し、卵、牛乳、肉、大豆製品とタンパク質が主成分の食品で起こりやすいといわれています。乳幼児期は腸管が未発達で、このため、これらの食品のタンパク質が分解されずに体内に侵入し、アレルギー反応が起こると考えられています(中略)アレルギーになりやすい人は、免疫が過剰反応しやすい状態なので、偏った栄養の摂り過ぎはよくありません。

また、何かの食べ物を除去すると、栄養バランスが崩れたり、かたよることもあります。脚気など栄養不足が原因になる病気も、現代日本では消えたと思われていましたが、近年若い世代に患者さんが出ているそうです。

現在でも、食生活の悪い偏った食事をしている若い人の中には脚気、あるいは脚気の予備群の人たちが存在しているといわれています。

私が安易にこうした情報を鵜のみにせず、簡単にはトライしないのは、アレルギーや栄養不足による病気の危険性を、もっとも重視しているからです。特に食物アレルギーは、命に関わる事態も招きかねません。

素人判断はとても危険です。必ず信頼できる小児科医や栄養士・保健師などに相談しながら進め、少しでも異常が現れたら即病院へ行きましょう。

我が家の判断が正しいかどうかは、誰にもわかりません。アレルギーや体質は人それぞれですし、考え方も十人十色だからです。大切なのは、多方向から情報を調べ、専門家の意見を聞いて、我が家の方針を導き出すことですね。

本当に食べさせない方が良いものはなに?食の安全を考える

食の安全――ママにとっては本当に大きな悩みのひとつです。安全なものばかり食べさせたくても、経済的・時間的な余裕に左右されるところも大きいですよね。そこで、気になる点をピックアップしてみました。

「トランス脂肪酸」かなりの市販品に含まれています

最近、アメリカでトランス脂肪酸の食品への添加が全廃されるというニュースが報道されました。トランス脂肪酸とは、マーガリンなどの植物性油脂分に含まれている成分です。

植物性と書かれていると、なんとなくヘルシーなイメージがありますよね。でもトランス脂肪酸は、悪玉コレステロールを増加させ、心疾患などのリスクを高めると言われています。でも日本では多くの食べ物に含まれています。

市販のお菓子やパンにはかなりの頻度で含まれていますし、ネギトロ、成分調整牛乳など、意外なものにもたくさん含まれています。つまり、私たちは普通に生活しているだけで、かなりの量のトランス脂肪酸を摂取しているのです。

アメリカと日本では食品への添加量が違うため、日本では大丈夫という意見もあるようです。しかし、ファットスプレッドやショートニングと名を変えて、非常にたくさんの食品に含まれています。

学校給食にもまだマーガリンは登場しますが、私は家庭で一切使用しないようにしています。どうしても摂取せずには生活できない状態なので、少しでもリスクを減らしたいと思うからです。

とはいえ、日本政府が警告を発しているわけではありません。判断するのは親の責任になります。ただ、市販の食べ物にほとんどといってもいいほど含まれている、ということは覚えておきたいですね。

ファストフードや冷凍食品、子供のために気をつけたいポイント

ファストフード店の不祥事など、食の安全が問われる時代になっています。では、どこまでこうした食品に頼ってもいいものなのでしょうか。

働くママにとって、冷凍食品は夕食やお弁当の救世主になっていると思います。帰宅も遅く、週末は片付けや掃除が待っているママにとって、すべて手作りで食事を作ることは難しいですよね。

まずは、冷凍食品やファストフードの実情を知ることが大切です。日本の国産食品で、無農薬・減農薬で育てられている野菜の冷凍食品などは、安心して食べられるというママが多いのではないでしょうか。

たとえば、「トランス脂肪酸の使用」「合成化学調味料の使用」「遺伝子組み換え食品の使用」など、気にしたい点はたくさんあります。値段が安いということは、それなりに理由があるかもしれない点をしっかり考慮し、取捨選択しましょう。

気をつけたいのは、原料の生産国です。調理や製品の製造は日本国内でも、原料が外国産というものも少なくありません。少しでも健康的なものを、と願う場合は、原料生産国もチェックすると良いですね。

ファストフードの多くは、油脂分や塩分がたくさん含まれています。また、カロリーのわりに野菜の使用量が少ないですよね。カップラーメンのような食べ物や、スナック菓子も同様です。

その独特な濃い味付けのとりこになっていませんか。疲れた時やストレスがたまった時に、無性に食べたくなることがありませんか。大人の舌を魅了し、中毒性を持つ味付けは、子どももすぐとりこにしてしまいます。

ファストフードやカップラーメンと同じくらいの便利さで、お腹を満たせる美味しい惣菜屋さんはないか、同じくらいストレスを軽減してくれる美味しいパン屋さんはないか、もう一度周囲を見回してみましょう。

「子どもに食べさせたくない!」と一般的に言われている食品

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ここで、一般的に子どもに食べさせない方が良いと言われている食品と、その理由をご紹介します。

マーガリン・成分調整牛乳
たくさんのトランス脂肪酸を含む食品です。生クリームも、植物性のものはここに分類されます。
市販のスナック菓子
歯にくっつきやすいので虫歯のリスクが高まり、トランス脂肪酸もたくさん含まれています。
チョコレート
刺激が強い食べ物で、虫歯のリスクも高まります。
炭酸飲料
炭酸の刺激でわかりにくいのですが、大量の砂糖が使用されています。
ノンカロリー・糖質ゼロ食品
化学合成された甘味料などの添加物が大量に使用されているものが少なくありません。
ファストフード・インスタント食品
油脂分・塩分が多く、野菜が少ないうえ、手軽に食べられすぎるからです。

我が家でも、こうしたものは食べさせていません。両家の祖父母や近所の友だちとのかかわりや、学校行事・地区行事とのかねあいがあるので、絶対食べさせていないわけではありませんが、家庭ではできるだけ食べさせないようにしています。

スナック菓子やチョコレート、炭酸飲料などは、成長とともに自分で食べるようにもなってくるでしょう。だからこそ、幼少時から味を覚えさせることはしたくないと考えています。今は、自然の材料で手作りした食べ物で、本来の「味」を覚えて欲しいのです。

いずれ子どもたちが成長して独り暮らしをしたときに、ファストフードを頼ることもあるかもしれません。でも、その手軽さに慣れてしまうと、栄養がかたより、健康に悪影響が出るかもしれません。

私たち家族の周囲には、学生時代の独り暮らしで食生活が荒れ、若くして病気で亡くなった知人がいます。その記憶が、私たち家族の食育の判断基準となっています。

いずれひとりで生活する日がきても、安易に食べられるファストフードやインスタント食品ばかりに頼らず、野菜や生の果物を食べたい、美味しいと感じる舌を育てたい――それが、我が家の判断の根底にある考えです。

また、法に触れるわけではないので、「絶対に食べてはいけない」と強く禁止することはしていません。周囲の子どもが喜んで食べている時に我慢をさせることは、子どもにとってとてもつらい経験です。禁止されるほど食べたい気持ちもつのるものです。

情報に振り回されないために、自分の目と耳と足で見極めよう

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今回ご紹介したのは、我が家の判断基準です。周囲の小児科医やアレルギー科医、保健師さんなどに相談し、パパや子ども、自分の体調やマナーを見ながら試行錯誤で決めていったガイドラインです。

添加物はできるだけ食べさせたくないと思っていますが、同じくらい「ご飯って楽しい!」と思って欲しいと願っています。お弁当にタコさんやカニさんウインナーが入っていたら、やっぱり子どもは喜びますよね。

子どもにとって体の健康や発育は何にも代えがたく大切なものです。でも、仲間を得たり時間を共有して、心を豊かに養うことも同じように大切なことです。どちらかにかたよるのではなく、上手にバランスをとっていきたいですね。

もちろん、我が家の基準が絶対に正しいということはありません。大切なのは、情報の多さに惑わされずに判断するために、実際に動いて納得してみるということだと思います。

たとえば多くの人が気になる放射能汚染ですが、現在はたくさん「放射能汚染の危険について」という内容、「風評被害をなくそう!食物の安全性の高さ」といった内容の記事やセミナーが掲載されたり、開催されたりしています。

不安があるなら、まずはどちらの意見も学んでみて、自分で考えることが一番の近道でしょう。また、ママ本人の感覚やインスピレーション、体調の変化なども大きな目印になります。

家庭でよく話し合い、「我が家のガイドライン」をゆるやかにでも決めておくと、安心して食を選べるのではないでしょうか。常識や周囲の目にとらわれず、我が子に食べさせたいもの、食べさせたくないものをしっかり選んでいきたいですね。

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