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子供の目を守る!視力が急速に発達する時期の正しい過ごし方

2015/07/18

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ほんの数年前までは、親子の生活に身近な電子機器と言えばテレビやパソコン、携帯電話。それらとどう付き合っていくかが、子育て中のママにとっての関心事でした。

泣き止まない赤ちゃんにテレビの画面を見せるとピタッと泣き止むとか、携帯を持たせておくとぐずらないとかという理由で、それらを度々見せてしまっているというママもいるのではないでしょうか。

子供のコミュニケーション能力の発達における危惧や視力低下の心配から、「テレビの視聴時間をどの程度にすればいいのか?」といった内容の議論が中心になっていると思います。

ですがスマートフォンやタブレットの登場で、現代はまさに、「目からの刺激」の多い電子機器を避けては通れない時代となりました。このような電子機器は子供の目にどのような影響があるのか配ですよね。

子供の目を守るためには一体どうしたらいいのでしょうか?

視力について~視力は3歳でほぼ大人と同じように見える!

生まれたばかりの赤ちゃんの視力はおよそ0.02ほど。形をはっきり認識することはできませんが、明暗の認識→色の認識→形の認識という順に少しずつ認識ができるようになります。

そして生後6か月頃になると視力は0.1ほどになり、だんだんと焦点が合うように。その後視力は生後1歳頃までに急速に発達して立体視が可能となり、奥行きや自分との距離感がつかめるようになります。

視力は3歳で0.8~1.0。この頃には大人と同じように見えるようになっています。

子供の視力は6歳までの目の使い方が大きく影響します

私自身、成長期のころから近視で、それ以降はコンタクトレンズと眼鏡を併用しています。

そんな私にとっては、視力検査も眼科もあまりいい思い出があるとは言えず、視力検査と言えば、検査をした時点で目がいいと「見える」、目が悪いと「見えない」ということをただ検査するためのもののように感じていました。

けれど、自分が母親になってから偶然行った眼科で、子供の視力は日々の見るという訓練を通してだんだん発達し、そして完成するものだということを知った時、視力についての認識が変わりました。

子供の視力が発達する時期に、物がクリアに「見える」状態にしてやらなければ「見る」能力が育たない、そして6歳までの時期の目の使い方がその後の人生に大きな影響を与える大切な時期なのだそうです。

これらのことは子育て中ママたちに、もっともっと広く知られていくべきではないかと思います。我が子が6歳を過ぎてしまってから初めて知って、「もっと早くに知っておきたかった!」と後悔しても遅いのですから…。

両眼の視力の差に注目!「両眼視機能」を獲得できない場合も…

また、両眼の視力に差があったり、斜視があったりすると十分な両眼視機能(両眼で見たもの(入ってきた情報)を脳で一つにまとめる機能)を獲得できないままになってしまうことがあります。

この両眼視の働きによって私たちは、物を立体的に見ることができ奥行や物との距離を認識できるようになるのです。

両眼視機能が働かないと、一時期流行った3Dの絵本で絵が飛び出して見えたり、3Dテレビやニンテンドー3DSにおいても立体的に認識することができないというわけです。

子供達に大人気の「3DS」視力との関係を知っておいて!

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ニンテンドーの携帯ゲーム機に3DSが登場してから、様々な声が聞こえてきます。

「3DSで視力が悪くなった!」といったような想定内の声だけではなく、逆に「3DSで視力回復ができる」「3DSが視力にいいらしい」といったものも…

これらの話には信憑性があるのでしょうか?

使い方を必ず理解して!「注意書き」を読みましょう

皆さんは、購入する商品の箱に小さな字で書かれている注意書きや使う際の副作用などが書かれている説明書をきちんと読みますか?

一般的に、それらをきちんと読んでデメリットを把握しておくことが本当はとても大事なことだと分かっていても、それ以上に魅力的なメリットの方に目がくらんでしまうものです。

「欲しい」「やりたい」という欲求を満たすためには、自分にとっては小さいと感じられるデメリットには目をつぶったり、それらを考える間もなく衝動的に手に入れてしまったり…。

そして、何か不都合や不具合が出て来て初めて注意書きを読むという経験をした方も多いのではないでしょうか?

もっと極端な例では、そう書かれていたにも関わらず、自分が無知の状態で被った被害を訴える矛先をメーカーに向け、「お客様相談室」に苦情を入れるなどという行動を取る場合も少なくはありません。

「そんなものを商品として売るなんて!」と私たち消費者は思ってしまいますが、タバコだって、お酒だって、スナック菓子だって結局は個人の責任。

使い方を守ったり、自分にとって「いい」「悪い」を判断したりするのは個人の自由であり、自分で選択した結果なので誰を責めることもできないというのが現実です。

3DSについてのニンテンドーの見解を紹介

今回この記事を書くにあたって、以前から気になっていた3DSにまつわる様々な噂を調べてみたのですが、偶然「ニンテンドーの見解」というものを目にしました。

そこにはこのような事がしっかりと書かれています。

「目安として1時間ごとの休憩」を推奨し、「疲れや不快感といった症状が起こること(3D映像の場合は特に、従来の2D映像と比べて疲れを感じやすい場合があること)」が書かれています。
「6歳以下の小さなお子様の視覚は発達段階にあると言われており、専門家は左右の目に異なる映像を届ける3D映像は、小さなお子様の目の成長に影響を与える可能性がある」という見解をもっていることにも触れています。

注意書きとしてこんな記述があったことを皆さんはご存知でしたか?

トレーニングと同様の効果や左右の視力差の早期発見?3DSのメリット

「3DSをやりなさい」という眼科の先生もいるというので驚いたのですが、斜視と診断された男の子が「トレーニングと同様の効果がある」ということで3DSを勧められていたという話も。

左右の視力差が大きい場合など両眼視に問題がある場合は立体に見えないので、目の病気を早期に発見できたという例もあります。

でもそれ以外のメリットの大部分はやはり、ゲームの持つ「楽しい」「面白い」「刺激的」であるということ。

さあ、あなたはメリットとデメリットをどう捉えますか?

子供たちの目に負担を与えてまでさせるべきか考えてみて!

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ここでは3DSを一例に挙げましたが、子供たちに身近なスマートフォンやタブレットについても、それぞれにメリット/デメリットがあるはずです。

とは言え、これらの持つ手軽さや快適さ、楽しさなどのメリットは、私たち親世代にとってもとても魅力的。

そのため、「子供たちの目にどれだけの負担があるか?」「子供たちの生活にどれほどの影響があるのか?」を考えるよりも早く、スマートフォンやタブレットは私たちの生活に溶け込んでしまっています。

子供たちにとって、これらは本当に必要だったのでしょうか?子供たちが望むよりも先に与えていたのは、私たち親の方ではないのでしょうか?

子供は一緒に遊んで欲しいだけ…最初にゲームを与えてしまったのは誰?

皆さんは、子供から「遊んで!」と言われた時、何で遊びますか?

疲れている時や忙しい時であれば当然かもしれませんが、比較的ゆとりのある時でさえ「ちょっと面倒だな。」と感じることも多いと思います。

だって、飽きずに何度も同じことを繰り返してやりたがったり、「ママはこの役やってね。」と頼まれたり、「見て見て」としつこく見せにきたりする子供の遊びに付き合うのは、私たちにとってはあまり楽しいことではありませんものね。

だから子供の要求に対して、「じゃあゲームなら遊んであげる。」と言って付き合うか、それさえも面倒な時は「テレビでも観たら?」「ゲームしていいよ。」と言って、子供の気を反らしてしまうことがしばしばあるのではないでしょうか。

子供たちは初めからゲームがしたかったのではなく、パパやママに遊んでもらいたかったのです。でも遊んでもらう代わりにゲームをやらせてもらって、子供たちもいつしかその楽しみ方に慣れてしまったのです…

パパやママに遊んでもらわなくても、ゲームがあれば、あるいはスマートフォンがあれば、子供たちは飽きずに何時間も一人で遊んでいてくれるし、パパやママ自身も暇を持て余したり、待ち時間を苦痛に思うこともありません。

労力を使わずに済む楽な方法をお互いに見つけたのです。

でもその反面、スマートフォンがあることで親子のコミュニケーションが減り、例えば遊園地に行ったときの待ち時間に、マップやガイドブック片手にわくわくしながら待つ、というような楽しみも減ってしまっているような気がします。

車の中や電車の中から景色を見ることもなく、スマートフォンの画面を見ているだけなんて寂しくありませんか?

楽で視覚的な遊びにばかりに頼らないで!子供は「遊び」の天才です

本当ならば、スマートフォンがなくても楽しむ方法は沢山あったはず?!紙とえんぴつさえあればお絵かきができるし、折り紙を折って遊んだり親子でクイズを出し合ったりしりとりをしたり、絵本を読んでやったり…。

パパやママが一緒に遊んでくれるなら、どんなに些細な遊びでも子供たちは目を輝かせていたはずなんです。

試しに、紙飛行機を作ってあげてみてください。「それどうやって作るの?パパ作り方教えて!」とそばに寄って来て、尊敬のまなざしを向けると思います。

子供は元々遊びの天才!どんなものでも遊びに変えてしまうすごい力を持っているんです。楽で視覚的な楽しみにばかり頼って、子供たちの元々持っている能力を奪ってしまわないでくださいね。

一緒に過ごす時間を増やしてあげて!これこそが「子供の目を守る」ポイント

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視力の発達段階にある子供たちの目を守るためには、下記のことをしっかりと気をつけてみてください。

  • 子供の目にとってどんな影響があるのかなどの正しい知識を持つ
  • 子供の目に負担の大きいものは、使用時間の制限などのルールを作る
  • 安易に与えるのではなく、他の楽しみ方ができないかを考える
  • 遊び方を工夫して、子供の想像力や創造力を伸ばす手助けをする

子供たちは本当にあっという間に大きくなってしまいます。親子で一緒に過ごせる時間には限りがあり、子供たちにとっても子供時代を二度と取り戻すことはできません。

大切な時期を、どうか後悔なく過ごせますように…。

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