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子供に病気を理解させることが重要!入院時の不安な心のケア

2016/08/10

子供が入院していて親が見守っている姿

子どもが病気で入院となると、親も心配でパニックになりそうですが、子ども本人も状況がよく飲み込めず不安で仕方ないと思います。

親がまず冷静になり、子どもになぜ入院したのか、どこがどう良くないのか、どうやって治るのか、いつ頃幼稚園や学校に戻れるようになるのかなどを話してあげましょう。

小さいながらも本人が自分の病気を理解することが重要になります。子どもの不安の元を取り除く心のケアについてお伝えします。

自分に何が起きているの?わからない辛さを解消してあげて

病気で入院したことがある方はお分かりかもしれませんが、病気や治療の痛みもさることながら、「自分の体がどうなっているのかわからない」ことが辛いといいます。

幼い子供にとって、病気による症状の苦しさ、手術の怖さ、治療の痛み、日常生活がなくなることの辛さは想像しただけでかわいそうです。

大人だって病気で入院となると、落ち着きを失います。

我が子が病気で入院したら、親はまず落ち着いて子供の不安な気持ちのケアを考えてあげましょう。

子供の理解力に合わせた説明をしてあげよう

幼い子供には病気の名称や治療方法など、医者から聞いたままでは到底理解できません。年齢に応じてわかりやすい説明をしてあげることが大切です。

なぜ検査を受けないといけないのか…体の絵を書いて説明してあげるとわかりやすいかもしれませんね。

一度に全体を説明するより治療にあわせてその都度話をしてやり、不安を解消してあげるのがいいかもしれません。

例えば、「体の中の元気をつくるところが少し壊れているから修理のために入院しているよ」とか、子供が想像しやすいように例えてあげるといいですね。

注射や点滴・薬など、なぜその必要があるのか

  • 注射を打って体の中の悪いバイキンをやっつけるんだよ
  • アンパンマンみたいなお薬が悪い病気をやっつけているんだよ

など…子供好きなアニメや絵本になぞらえて説明してあげると、少しは怖さが和らぐかもしれません。

病気になった理由や熱や咳が出る原因、なぜ家に帰れないかなど、自分の体が元気な時とは違っていることを教えてあげましょう。

病を受け入れるために親としてできること

病気が重く長期入院となった場合、子供も支える家族も「病と共にある生活」に適応しなくてはならなくなります。

子供と一緒に主体的な入院生活を試みる

病気でかわいそうだから…守ってあげなくちゃ…と、過剰に世話をし甘やかせたりすると、子供は「自分は病気だから何でもしてもらえて当たり前」と依存してしまいます。

病気ではあるけれど、治療しながら毎日の生活も保持しなければなりません。しかし治療で制約されることも多いでしょう。

そんな中でも自分に出来ることを見つけ主体的に生活することが大切です。病室でも家と同じように本を読んだり絵を書いたり勉強したりできるといいですね。

医師と相談しながら、家庭生活に近い日常を送れるよう考えてあげましょう。幼稚園や学校に行けるようになったとき自然と復学できるように考えたいですね。

親御さんも大変でしょうが、一番苦しいのはお子さんです。病気を上手に受け入れて普段の生活に近い入院生活がベターです。

治療も受身でなく自分の役割があることを教える

薬を飲んだり治療を受けたりということは、医師や看護師にお任せ状態のように思いますが、されるがままでなく自分の役割があることを子供に教えてあげましょう。

例えば、体のどこが痛いとか薬が苦くて飲みにくいだとか、気分が悪い時は我慢するのではなくちゃんと伝えるなど、患者としての役割があることを伝えましょう。

病気や治療に向き合う姿勢を親子で話し合いましょう。長引く治療ならば尚更受身でなく患者側も医師とのコミュニケーションが大切になってきます。

病気によっては治療方法もひとつだけではありません。その子にあった治療方法があるはずです。薬を変更して様子を見たりすることもできるはずです。

我慢せず聞きたいことや言いたいことがあれば伝える努力をしてみましょう。親も子も入院生活での自分の役割について意識しておきましょう。

専門的なことはわからなくても症状や気持ちを伝えることで、可能なことは医師や看護師が対応してくれるはずです。

長引く慢性疾患の子供の心のケア

長期間の入院や、入退院を繰り返すような慢性的な疾患の場合は、より子供の心のケアが必要になってきます。

大きな病院では心のケアの専門医もいますが、子供さんだけでなく親御さんも心が疲れてしまわないよう気をつけてくださいね。

子供は自分にだけ降りかかる理不尽な病気の痛みに対して、このようにとても不安な気持ちを抱えています。

  • 自分が悪い子だから病気になったのでは…
  • もうずっと治らないんじゃないか…

感情的に泣いたり、怒ったりした時誰かがそばに寄り添ってあげることで子供は安心します。

親が子供の辛さに寄り添って前向きな態度や物事の見方を見せることで、子供もそんな前向きさを少しずつ取り入れることができるようになります。

看病する側が悲観的な態度や言葉で接することは、控えたほうがいいでしょう。子供は敏感に反応します。

親が泣き崩れていたりいつも暗い顔では、子供も辛さが倍増してしまいます。子供が落ち着ける、安心できる態度で接しましょう。

退院後も繰り返す病気の例「気管支喘息」

気管支喘息の原因は、感染症やアレルギー、温度差などです。

家のハウスダストやダニが原因ではないかと責任を感じてしまう親御さんもいらっしゃるようです。

あまりご自身をを追い詰めるようなことのないよう願います。親が思いつめると子供にも切迫した感じが伝わり不安にさせてしまいます。

気管支喘息の入院は重症か軽症かの診断で、3日から10日間と幅があります。ただ厄介なのは退院後も油断できないことです。

発作が起きれば早めに診療を受けないと、重症化、難治化することがあります。症状も息が苦しいことから、子供はもちろん看ている親もつらいものです。

退院後も主体的に病気と日常生活をコントロールしなければいけません。治療は受け身なだけでなくうまく折り合いをつける余裕が大切なのかもしれませんね。

きょうだいも不安に感じている!意識的に声をかけよう

病気の子のことばかり気にかかるのは当然ですが、同じく大きく環境が変わってしまう残されたきょうだいのことも気にかけましょう。

きょうだいにも、ちゃんと病気のことを説明してあげたほうがいいでしょう。きょうだいが入院し親がかかりきりになると取り残されたように感じるかもしれません。

きょうだいも不安な気持ちを抱いています。

  • 自分も同じ病気になるんじゃないか…
  • 自分のせいで病気になったんじゃ…

こういった感情を抱いてしまうことも時にはあるでしょう。

放ったらかしが過ぎると、「自分はいらない子なんじゃ…」とひどい妄想に陥ることもあるかもしれません。

その子の日常も大切に守ってあげてくださいね。その子のためだけの楽しい時間を作ってあげましょう。

親が自分のことを忘れているわけじゃない。ちゃんと自分のことを見ていてくれていると感じ取れれば心は満たされます。

普段以上に意識して、さみしい思いをしていないか気を配ってあげましょう。親の気持ちはちゃんと伝わりますよ。

きょうだいが病気だから仕方ないと頭ではわかっていても、心がついてこないことを察してあげてください。

家族みんなで支えあって看病しよう

家族に一人でも病気やケガで入院生活となるとかなり大変になります。お世話がママばかりにならないよう夫婦でしっかり負担し合いましょう。

仕事をしている場合は介護休業が適用されないのか聞いてみるのもいいですね。実家のお母さんや姑さんも頼りましょう。

孫の一大事ですから付き添いに協力してくれると思いますよ。残されているきょうだいの食事の用意や部屋の片付けなどもお願いしてはどうでしょう。

もし、お金の事が気がかりなら医療費について、まず夫と相談し両親や義父母とも話し合うことが必要かもしれませんね。

内容によっては支援してもらえる可能性もありますし、医療保険や医療費助成のことなども調べておくほうがいいでしょう。

お金のことは早めにメドを立て、入院中のお子さんのケアに集中したいですね。家族みんなで病気のことを理解し看病する側もお互いをいたわり支え合いましょう。

子供の不安な心のケアは感情に寄り添ってあげて

入院中の子供には、何に傷ついているか理解してあげられるといいですね。自分に起こっている病気のことを知りたいのによくわからない…。

お友達や幼稚園、学校など今までの日常が失われて不安で一杯。病院生活や治療のストレスなど、泣きたい怒りたい感情が爆発します。

そんな時、そばについて安心させてやれるのは親の他ありません。「ママパパがいつも守ってくれる。慰め励ましてくれる」と思えるよう勇気づけてあげましょう。

その時その時の子供の感情の様子を見て、冷静に対応してあげてください。そして心配しているきょうだいの心のケアも忘れないでくださいね。

親に甘えたいのに我慢を強いられたり、自分は見てもらえないと思い込み孤立感を覚えたり嫉妬したり…きょうだいの寂しさや悲しさも思いやってあげてください。

家族一人一人が体も心も疲れてしまわないようにフォローし合い、主治医ともコミュニケーションをとりながら病院と家との生活のバランスを保てるよう協力し合いましょう。

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