乳児用の液体ミルクって何?粉ミルクとの違いは?ミルク最新事情

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2016/12/30

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「乳児用液体ミルク」という言葉を聞いてそれがどんなものかすぐに思い浮かぶママはどのくらいいるでしょうか?

2016年10月、「政府が乳児用の液体ミルクを解禁する方向で検討を開始した」と言う趣旨のニュースが流れました。

これは「今後日本国内で乳児用液体ミルクの販売が認められる可能性がとても高くなった」ということです。

現在日本では販売が認められてない「乳児用液体ミルク」。けれども欧米ではその手軽さや便利さから広く流通しています。

日本でも阪神・淡路大震災をはじめ、大きな災害が起こるたびに外国から液体ミルクの提供を受け、その必要性を訴える声が度々高まりました。

今後日本でも生産・販売される可能性のある「液体ミルク」とはどのようなものなのでしょうか。私たちが使い慣れている粉ミルクとの違いや、考えられるメリットやデメリットなどを紹介します。

欧米では一般に幅広く流通している乳児用液体ミルク

そもそも欧米で販売されている「乳児用液体ミルク」とは一体どのようなものなのでしょうか。

日本で乳児用のミルクと言えば「粉ミルク」が最も一般的です。多くのママが実際に粉ミルクを調乳したり、赤ちゃんにあげた経験を持っていると思います。

「液体ミルク」を理解するために、まずは私たちのよく知っている「粉ミルク」とはどのようなミルクなのか?を考えてみましょう。

※粉ミルクとは
牛乳を主原料として栄養成分を調整した粉状のミルクのこと。「育児用粉ミルク」や「乳児用調製粉乳」などとも呼ぶ。

粉ミルクは牛乳を原料として使っているので、その組成をより母乳に近くするために成分を補ったり取り除いたりしています。

まだ未熟な赤ちゃん用という目的で開発されているので、「乳児用調製粉乳」の表示をするための申請は他の食品に比べて特に厳しいと言われています。

妊娠・子育て用語辞典の解説では以下のように説明されています。

「粉ミルク」
粉ミルクは、授乳期である生後5,6か月までの間で何らかの理由により、母親が赤ちゃんに母乳を与えられない場合、母乳に代替えできるものとして開発されてきました。「育児用粉ミルク」「乳児用調製粉乳」などと呼びます。牛乳を原料とするものが一般的。生まれつき代謝に問題がある赤ちゃんなどには、医師の指示で使用する特殊なミルクもあります。

では、この粉ミルクに対して「乳児用液体ミルク」とはどのようなものなのでしょうか。

※乳児用液体ミルクとは
乳幼児に与える液体状のミルクのこと。成分は粉ミルクと同等。液体なので、開封してそのまま飲むことが出来る。

乳児用液体ミルクも粉ミルクと同様、牛乳を原料としていて、乳児が飲むことが出来るよう栄養成分を調整しています。

以下は液体ミルクについての説明の引用です。

「液体ミルク」
正式な名称は乳児用液体ミルク。成分は乳児用の粉ミルクと同等で、あらかじめ液体なので湯などで溶かす必要がない。封を切ればそのまま飲めるため外出時に便利で、災害時などにも効果を発揮する。

粉ミルクは缶や袋に入れられているものが一般的ですが、液体ミルクは紙のパックやプラスチック製の容器などに入れられて販売されています。

最も手軽に授乳できる一回飲み切りサイズのものや、1リットルくらいのミルクが大きいボトルに入っていて、授乳の度に哺乳瓶に移し替えて赤ちゃんにあげるものなどいくつかの種類があります。

粉状のミルクと、液体状のミルク。成分は似ていても、その手軽さには大きな違いがあります。

最も想像がつきやすいのは赤ちゃんにミルクをあげるまでの手間でしょう。

多くのママが知っている通り、粉ミルクを赤ちゃんにあげるためには消毒済みの哺乳瓶を用意したり、お湯を沸かしたり、調乳後人肌ぐらいの温度まで冷ましたり、たくさんの手順を踏まなければならず手間も時間もかかります。

けれども液体状のミルクは封を切るだけですぐに赤ちゃんへの授乳を開始することができます。

例えて言うならお店で粉末状で売っているココアと、自動販売機などで買える缶入りのココア。成分も味も良く似ていますが、飲むまでの手軽さや値段が異なります。

粉ミルクと液体ミルクにもそれと似たような違いがあると考えて良いでしょう。

赤ちゃんにどうやってあげるの?気になる液体ミルクの使い方

封を切るだけですぐに赤ちゃんにミルクを飲ませられると言っても、ママたちの頭には大きな疑問が湧きます。

「コップやストローを使うことのできない赤ちゃんがどうやってパックやボトルからミルクを飲むの?」ということです。

哺乳瓶に移し替えるタイプならまだ想像はつきやすいでしょう。けれども一回で飲み切るタイプの小さいパックやボトル入りのミルクはどのように授乳すればいいのでしょうか。

百聞は一見に如かず。まずは乳児用液体ミルクのあげ方を紹介している動画を見てみましょう。SMAというイギリスのメーカーが出している液体ミルクのCMです。

使い切りタイプの液体ミルクは容器に付属、もしくは別売りの乳首を取り付けて赤ちゃんにミルクをあげます。

基本的に常温保存し、常温のまま授乳します。(大きいサイズの液体ミルクは、開封後は冷蔵保存です)

乳首は使い捨てのものが多いですが、商品によっては洗浄や消毒をして何度か使用するものもあるようです。

また、他にもたいていのメーカーの商品に対応できる使い捨て乳首や、ポリプロピレン製の使い捨て哺乳瓶のセット(こちらは日本でも販売しています)などといった商品も存在します。

寒い日に冷えてしまったミルクをボトルごと温めることが出来るボトルウォーマーなどもあるそうです。

液体ミルクはこのように「封を開けるだけですぐにミルクをあげられる」という利点が強調されていることが多い商品です。

赤ちゃんを待たせることなく手軽にミルクをあげたい場合にはとても魅力的と言えるでしょう。

本当に安全?液体ミルクの添加物

液体ミルクとはどのような商品かについて説明をしてきましたが、ママたちにとってとても気になるのはやはりその安全性です。

いくら便利で手軽だと言われても、安全が保障されなければ赤ちゃんにあげる気にはならないですよね。

「液体ミルク」と聞いただけで「え?それ大丈夫?」という印象を抱くママが実際にたくさんいます。その理由は「液体」の商品には保存料などの添加物が入っているのではないか?という疑いが頭に浮かぶことが多いからです。

私たちは普段の生活の中で経験的に、乾燥した食品よりも水分の多い食品の方が傷んだり、変化しやすいということを知っています。

たとえ意識していなくても、無意識にそのような印象を抱いている人は多いと考えられます。

そのため「液体状」の食品と聞くと、保存性を高めるための保存料や酸化防止剤、風味や色合いを保つために着色料や香料など、いろいろなものが添加されているのではないか?と疑ってしまうのです。

では実際はどうなのでしょうか?まず、私たちが慣れている粉ミルクですが、実はこれにも添加物は入っています。

けれどもそれは上記で示したような保存料や着色料など体への影響が心配になるようないわゆる「印象の良くない添加物」ではありません。

粉ミルクに入っている添加物は主にビタミンやミネラルなど、赤ちゃんの成長に必要とされる栄養を補給するための成分です。

牛乳を原料としているため、人間の赤ちゃんが成長する際必要不可欠となる成分を人工的に補っているわけです。

では液体ミルクはどうでしょうか。

答えは「基本的に粉ミルクと一緒」です。

粉ミルクと同じく牛乳を主成分としている液体ミルク。

やはりビタミンやミネラル類が添加されています。けれども保存料や酸化防止剤、着色料や香料などは入っていません。

欧米で売られている液体ミルクは無菌充填製法と言って、高温で滅菌処理をしてからそのまま容器に詰めて販売をしているそうです。常温保存でき、開封前の賞味期限はだいたい半年から1年ほどになります。

保存料を使用していないということが分かっただけでも、ママたちにとってはかなり安心の材料になりますね。

液体ミルクのメリット4つ

日本には実際に使ったことのある人がとても少ない液体ミルク。考えられるメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

乳児用液体ミルクのメリット
  • 授乳までの手順が少なく、すぐにミルクをあげられる
  • 災害時などの授乳において非常に役に立つ
  • 衛生面において粉ミルクよりも優れている点がある
  • 外出時に持ち運ぶのが楽

液体ミルクのメリットについて、粉ミルクと比較しながら見ていきましょう。

授乳までの手順が少なく、すぐにミルクをあげられる

上記で紹介してきた通り、液体ミルクは粉ミルクに比べて赤ちゃんのお口にミルクが入るまでの手順が少ないです。

殺菌、消毒された乳首や哺乳瓶を準備する必要もなければ、粉ミルクを溶くのに適した水を手に入れる必要もなく、それを沸かしたり冷ましたりすることもありません。

また使い捨て容器と乳首でしたら、授乳終了後に哺乳瓶を洗って再び消毒する必要さえありません。

液体ミルクさえあれば手軽にどこでも授乳を開始することができます。

赤ちゃんの夜泣きでなるべく早くミルクをあげたいと思う時や、普段やり慣れていないパパに授乳を頼む時など、いろいろな場面で液体ミルクを活用できる可能性があります。

災害時などの授乳において非常に役に立つ

過去、阪神・淡路大震災や東日本大震災、平成28年熊本地震など、災害時には毎回乳児用液体ミルクの利便性や必要性が話題になりました。

そのことからも、液体ミルクは何らかの緊急時の授乳においてとても有効だということが分かります。

乳幼児にとって授乳は欠かせないものであり、さらに頻繁にやらなければならないものでもあります。

緊急時に日常的な生活が送れなくなり粉ミルクを作ることができない場合でも、当然やめたり休んだりすることはできません。

赤ちゃんは大人に比べて体が未熟ですし、状況に応じて適応や対応をすることが困難です。

震災時そんな状況の中、外国から緊急的に送られた乳児用液体ミルクのおかげでとても助かった、心から救われた、と言うママの声がたくさん上がっています。

普段は母乳育児のママでさえ、災害時はストレスや環境の変化により母乳がストップしてしまうこともあると聞きます。

そんな時に液体ミルクの存在意義はとても大きなものになるでしょう。

常温保存できて保存期間も長い液体ミルクは、災害用備蓄品としても利用できる可能性がある商品ということになります。

衛生面において粉ミルクよりも優れている点がある

一度の授乳で飲み切るタイプの液体ミルクは、衛生面でとても優れていると言われています。

日常的に粉ミルクを赤ちゃんにあげている家庭では、大きな缶入りの粉ミルクを使っていることがとても多いでしょう。

大容量の缶入りミルクは、使い切るまでに時間がかかります。

赤ちゃんが飲む量や頻度によっても変わりますが、どんなに早くても数日から一週間はかかるでしょう。

その間、ミルクを調乳するたびに缶の蓋を開け閉めすることになりますし、毎回計量スプーンで粉ミルクを計ります。

一度開封された粉ミルクは、使い切るまではずっと外気に触れることになるわけです。

このような状況では粉ミルクを無菌の状態で保つことは不可能です。

また、いくら消毒した哺乳瓶と沸かし冷ましのお湯を使用すると言っても、すべての人が常に清潔な状態を保つことが出来るとは言えません。

その点において液体ミルクは高温で滅菌し、無菌状態のまま容器に封入されるのでとても衛生的と言えます。一回使い切りのミルクならば、開封後保存しておくということもありません。

世界保健機構(WHO)と国連食糧農業機関(FAO)が共同で作成した「乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取り扱いに関するガイドライン」の中でも次のように書かれています。

一般的には、感染のリスクが最も高い乳児には、無菌状態の液状乳児用ミルクが推奨されるが、無菌状態の液状乳児用ミルクが入手できない場合には、PIF(*)を70℃以上の温度の湯で調乳することで、リスクを大幅に減少させることができる。

*PIF・・・powdered infant formula:乳児用調製粉乳

このガイドラインは粉ミルクに混入する微生物の中で最も懸念される「サカザキ菌」や「サルモネラ菌」に乳児が感染するのを防ぐために作られたものです。

感染のリスクを減らすためには粉ミルクよりもより安全性の高い乳児用の液体ミルクが推奨されていることが分かります。

念のため付け加えておきますが、上記のガイドラインは粉ミルクが衛生面において危険だと訴えるものではありません。

推奨する手順に従って粉ミルクを調乳、保存することが乳児のあらゆる菌の感染リスクを減らすために重要だという内容です。

また日本では70℃以上のお湯の使用など粉ミルクの適切な使用が広く定着しているため、乳幼児の粉ミルクによるサカザキ菌への感染例は0件との報告があります。

適切な使用をすることができるのなら粉ミルクも液体ミルクも問題はないということを忘れないようにしましょう。

外出時に持ち運ぶのが楽

赤ちゃんを連れてお出かけの準備をする時、ママたちの頭を悩ませるのが必要な荷物の多さですよね。

赤ちゃんのお出かけには本当にたくさんのものが必要になります。

お着替えやブランケットをはじめ、オムツやおむつ替えシートに母子手帳・・・「念のため」を考えると切りがありません。

さらに外出先でミルクをあげる場合には、粉ミルクに哺乳瓶やお湯なども持ち歩かなければなりません。ただでさえ荷物が多いのに、さらに荷物は増える一方です。

そんな時に液体ミルクがあれば、荷物の量も重さもかなり軽減させることができるでしょう。

ペットボトルのドリンクをぽんっとバッグに入れて気軽に持ち歩けるように、液体ミルクを持ち歩くだけで大丈夫です。

外出先や慣れない場所での調乳の手間も省くことができて、ママたちの負担はとても軽くなるでしょう。

乳児用液体ミルクのデメリット3つ

さまざまなメリットがある液体ミルクですが、同時にデメリットも存在します。どのようなものが考えられるのでしょうか。

乳児用液体ミルクのデメリット
  • 値段が割高になる
  • 容器や乳首が使い捨てなのでゴミが増える
  • 開封後は雑菌が繁殖しやすい

ひとつずつ見ていきましょう。

値段が割高になる

現在欧米で販売されている液体ミルクは、同じく販売されている粉ミルクに比べて割高です。

粉ミルクと液体ミルクの値段の比較をするために、アメリカで広く一般に流通しているSimilac(シミラック)というメーカーのミルクの値段を調べてみました。

Similacの商品はアメリカのスーパーで658グラム入りの粉ミルクが24.76ドル、そして59ml×8本入りの液体ミルクが7.04ドルで売られています。(2016年11月現在)

658グラム入りの粉ミルクから何mlのミルクが作れるかを計算して2つの商品を比べてみると、液体ミルクの値段は粉ミルクの値段のおよそ3倍ということが分かりました。

ちなみに日本で売られている粉末のココアと缶ココアの値段の差はだいたい2倍になります。

乳児用液体ミルクはまだ日本のメーカーから発売されていないので、実際にはどのくらいの差になるかは分かりません。

ただし、その手軽さや利便性、販売までにかかるコストを考えた場合、液体ミルクの方が粉ミルクよりも割高になる可能性は高いでしょう。

その差をどう考えるかはその人次第です。日本には粉ミルク以外に選択肢がほとんどないので想像がつきにくく、実際に発売されてみないとその影響は分からないというママが多いかもしれません。

それぞれの家庭の経済状況や生活の仕方によっても変わりますが、割高のミルクを日常的に使うか、外出時用や備蓄用としてのみ購入するかなど、利用の仕方を考える必要があるでしょう。

容器や乳首が使い捨てなのでゴミが増える

液体ミルクにもメーカーによっていろいろな種類があります。ボトルの数分乳首も付属しているものや、乳首はひとつだけ付属していて洗って数回使うように注意書きがあるもの、乳首だけ別売りしているものなどさまざまです。

ただしどのような商品を買ったとしても、缶入りの粉ミルクを自分の哺乳瓶で赤ちゃんにあげている家庭より確実にゴミが増えるでしょう。

一回で飲み切るタイプのものは特にそうです。授乳の度に容器をひとつ廃棄することになります。

限りある資源のことを考えて極力ごみを減らすためにも、リサイクルできるものはきちんと分別をしたり、売り出す企業側も無駄な包装をなくすなど、さまざまな工夫をする必要があります。

開封後は雑菌が繁殖しやすい

大きなボトル入りの液体ミルクでも、飲みきりサイズのものでも、商品の使用方法や注意書きなどに必ず記載があるのが飲み残した場合の保存方法についてです。

商品によって細かい部分は異なりますが、大容量タイプは「開封後冷蔵保存し48時間以内に使い切る」や、「一度赤ちゃんが口を付けたミルクは1時間以内には飲み切ること」など、なるべく早くミルクを使い切ることを推奨する内容です。

なぜこのような記載があるのかと言うと、粉ミルクよりも水分量の多い液体状のミルクは、雑菌が混入した時により繁殖しやすいという特徴があるからです。

商品に保存方法や保存時間の細かい注意書きが多くなっているのはそのためです。

いくら少量で飲みきりサイズだと言っても、赤ちゃんの飲む状況によっては残すこともあるでしょう。その時にもったいないなと感じて捨てずに保存しておきたくなるママはたくさんいるはずです。

また、そもそも大きいサイズのボトル入りミルクは内容量が1リットルほどあったりして、冷蔵保存しながら授乳ごとに哺乳瓶に移し替えて飲ませます。

開封後に保存することが前提になっている訳です。

商品に記載された注意事項を良く確認し、きちんとミルクの管理をすることが赤ちゃんの健康を守るために重要になります。

日本で液体ミルクが販売されていない理由

液体ミルクの特徴を紹介してきましたが、そもそも欧米では以前から当たり前のように使用されている液体ミルクがなぜまだ日本で販売されていないのでしょうか。

それには2つの原因が考えられます。

  1. 液体ミルクを規定する法律がない
  2. ミルクを製造するメーカーにとって、コスト及び安全面の問題がある

日本では厚生労働省が乳児用乳製品の規格を定めています。

厚生労働省が出した「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」の中では、乳幼児に与える「調製粉乳」の定義を「粉末状にしたもの」としていて、そもそも液体状のミルクについての記載はどこにもありません。

過去に日本では液体ミルクを製造、販売することを想定していなかったからかもしれません。

けれども液体ミルクを販売するためにはそれを規定する法律が必要です。基準がなければ、それこそ乳児用ミルクの安全性が保たれないからです。

日本でその法を整備するには、ミルクを製造する国内メーカーからの要請が必要になるのですが、そこにもまた問題があります。

液体ミルクの需要が高まってきてはいるものの、メーカーとしては粉ミルクに比べコストのかかる液体ミルクを製造、販売するリスクは大きく、また日本特有の季節や温度の変化の中で液体ミルクの安全性がどの程度保たれるのかなどを検証する必要もあります。

メーカーによる試作は間もなく始まると言われていますが、日本乳業協会は「製品化には数年間かかる」という見通しを示したというニュースも流れました。

大切な赤ちゃんたちの健康を考えると、便利になることももちろん重要ですが、きちんと安全性を検証して販売して欲しいと願うママは多いでしょう。

現在外国で販売されている液体ミルクの種類

それでは私たちはまだ液体ミルクを手に入れることができないのでしょうか?

もしかしたら欧米などの旅行先で液体ミルクを見かけたり、実際に購入して使ったことのあるママもいるかもしれませんね。

実は日本でも海外からの個人輸入品をインターネットの通信販売で手に入れることができます。

ただし関税や輸送費のことを考えると仕方ないのかもしれませんが、価格はかなり高めです。

代表的なメーカーの商品をいくつか紹介します。

-スターターパック -1215-1

Aptamil(アプタミル) スターターパック 液体ミルク6本+専用乳首6個
価格:4,480円
https://goo.gl/QJscCW

アプタミルはスイスのメーカーです。ベビーミルクメーカーとして50年以上の歴史があります。

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Similac【シミラック / Supplementation the Perfect bottle / 12ヶ月未満 乳児用 栄養補強 液体ミルク 59ml×8本セット /¥ 2,480 円
https://goo.gl/U1ZFHK

シミラックはアメリカで一般に良く知られるメーカーです。現地の産院などでも使用されています。この商品にはミルク8本に対しニップル(乳首)はひとつしか付属していません。洗って使うように指示されています。

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Hipp Organic(ヒップ オーガニック) 有機原料使用 乳児用液体ミルク Combiotic 200ml×30本
価格:19,630円
https://goo.gl/wuQu79

ヒップ オーガニックはドイツ国内で有名なオーガニックベビーフードメーカーです。年齢ごとに4種類の液体ミルクがあります。この商品には乳首は付属していないので、自分で哺乳瓶に移し替えてから使用します。

SMA(エス エム エー) スターターパック(70ml)液体ミルク30本+専用乳首30個-1215-2

SMA(エス エム エー) スターターパック(70ml)液体ミルク30本+専用乳首30個
価格:21,200円
https://goo.gl/KrqbKI

SMAはイギリスで90年以上の歴史を持つベビーミルク製造メーカーです。専用乳首もミルクのボトルの数分入っていので、常に清潔にミルクをあげることができます。

Caw&Gate 1215-4

Caw&Gate(カウ&ゲート) 液体ベビーミルク 0-6カ月 200ml stage1
価格:10,760円
https://goo.gl/9Aw8iX

カウ&ゲートは日本より厳しいヨーロッパの食品安全基準に合格した乳児用食品メーカーです。液体ミルクのみで12本セットの商品です。

日本ではまだまだ認知度の低い液体ミルクですが、興味のある方は参考にしてみると良いでしょう。

実際に液体ミルクをあげることになったら?注意するべき2つのこと

実際に液体ミルクを赤ちゃんにあげる場合、2つの注意点があります。

  • 成分表示をしっかり確認し、アレルギーにも注意する
  • 余ったら基本的には廃棄する

大切な赤ちゃんにあげるミルク。初めてあげる前には成分表示を必ず確認しましょう。商品によって成分も注意書きも皆異なります。

例えばシミラックの新生児用ミルクには、原材料・成分の中に「大豆油」が含まれていますし、「ガラクトース血症の赤ちゃんには与えないでください」の記載もあります。

赤ちゃんの特徴に合わせて、アレルギーや病気など十分に注意をするようにしましょう。

また、液体ミルクを飲み残した場合は基本的に捨てるという意識を持っていた方が安全です。赤ちゃんが雑菌にさらされることのないように気を付けましょう。

冷蔵庫での保存ができる商品も、保存条件や時間は必ず守ることを常に意識しましょう。

実際に液体ミルクを使っている人はどう感じている?アメリカのママたちの声

日常的に液体ミルクを使って育児をしている外国のママたちは、液体ミルクについてどのように感じているのでしょうか。

アメリカで育児中の友人に質問してみたところ、現地で液体ミルク使用経験のあるママたちからミルクについてのコメントを頂くことができました。

他のミルク同様「液体ミルク」も当たり前に利用できる環境にある彼女たちの感覚や意見は、日本のママたちにとってとても参考になると思います。

主なポイントを紹介したいと思います。

  • 夜間の授乳時だけ液体ミルクを利用している。
  • 最近はミルクにDHAなどいろいろな栄養素が入っていて、母乳がベストだとは思うが液体ミルクも良い選択肢だと感じる。
  • 粉ミルクも液体ミルクも母乳もすべてあげていた。子どもたちはどれもよく飲んだ。
  • 液体ミルクは便利だが、少し高い印象がある。
  • 出産した産院で勧められ、液体ミルクで娘を育てた。大容量タイプを使っていたので、飲む前に温めたり、開封後の保存にとても気を遣った。
  • 液体は使い勝手が良いし楽だとは思うが、母乳に慣れている赤ちゃんにあげたら常温の冷たさに慣れず、飲んでくれなかった。
  • 母乳が足りない時に病院から支給された。楽だし重宝した。
感想を教えてくれたのは、双子を育てていたり、働きながら育児中などのアメリカ人のママたち、それに日本や他のアジアの国からアメリカへ渡って育児中のママたちなど、いろいろな状況の方です。

遠く離れた国でも、私たちと同じように子育てをしながら頑張っているママがたくさんいると思うと、なんだか親近感が湧きますね。

一番大切なのは赤ちゃんの健康と安全です!

乳児用液体ミルクについて紹介してきました。日本ではまだ販売されていない液体ミルクですが、将来的に商品化される可能性が高まってきています。

乳児用液体ミルクの導入については、現時点でもさまざまな議論があり、賛成する人もいれば否定的な見方をする方もいます。

どのような状況になったとしても、最も優先されるべきなのは赤ちゃんの健康と安全です。

赤ちゃんがすくすく元気に育つための選択肢として、乳児用液体ミルクを選択できるような環境が整うといいですね!

みんなのコメント
  • 無記名さんさん

    この記事は私が提供したものに類似しています。

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