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子供が眩しい光を嫌がれば偏頭痛かも…親の遺伝など考えられる原因

2016/10/15

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頭がズキンズキンと脈打つように痛いのは辛いものです。大人だけでなく小さい子供にも偏頭痛は起こるんです。

幼いと痛みをうまく伝えられず、症状の嘔吐や吐き気などで他の病気を疑うこともあるかもしれません。

子供の偏頭痛について、大人とは少し違った症状や親からの遺伝や睡眠、天候が影響する原因などをお伝えします。

どんな症状を偏頭痛というのでしょうか

日本では4人に1人が頭痛持ちと言われています。慢性の頭痛で死ぬことはありませんが、重大な病気の症状として現れることがありますので注意が必要です。

偏頭痛は、右の側頭部、左の即頭部、もしくは左右両方のこめかみ辺りから痛みます。痛み始めから収まるまでは4~72時間ほどかかります。

頭痛の起こる回数は、月に1~2回程度から、多いときには週に1~2回、「ズキンズキン」「ガンガン」と脈打つ感じで痛みかなりつらいものです。

痛みは1~2時間でピークに達し、ムカムカと吐き気がしたり嘔吐したりすることもあります。

姿勢を動かすと痛みが増すので、じっと安静にしていると楽になります。しかしひどいときには寝込んでしまうこともあるほどです。

偏頭痛が起こる仕組みは血管の拡張が原因

偏頭痛は頭の中の太い血管が拡張し、刺激を受けた三叉神経が神経ペプチドを放出し血管の周囲に炎症が起きます。

その神経の刺激が脳に伝わり頭痛が起きます。視覚・聴覚・嗅覚の中枢や嘔吐中枢にも刺激が伝わることで、光・音・匂いに敏感になり吐き気や嘔吐といった症状も出ます。

何らかの原因で脳の太い血管が拡張すると、その周囲を取り巻いている頭の中で一番大きな神経「三叉神経」が圧迫され、刺激を受けます。刺激を受けた三叉神経からは神経ペプチドとよばれる「痛みの原因となる物質」が放出され、血管の周りに炎症が起こります。すると、さらに血管が拡張し、ますます周りの三叉神経が刺激されます。この刺激が大脳に伝わり、“痛み”として認識されることによって、頭痛が起こるのです。この三叉神経からの情報が大脳に伝わる途中で視覚や聴覚、嗅覚を司る中枢(後頭葉、側頭葉)や、吐き気をコントロールする嘔吐中枢にも刺激が伝わります。それによって、光や音、においに敏感になったり、吐き気や嘔吐といった随伴症状があらわれます。

ファイザー株式会社

更にセロトニンの過剰な放出で脳の血管が収縮されます。一旦収縮された血管が反動で急激に拡がることで頭痛が起こる仕組みになっています。

また、血管が拡張する原因のひとつに「セロトニンの過剰な放出」が考えられています。過度のストレスにより脳が刺激を受けると、血液成分のひとつ「血小板」から血管を収縮させる作用をもつ「セロトニン」が大量に放出され、脳の血管が収縮します。その後、時間の経過とともにセロトニンが分解・排泄されて減少すると、収縮していた血管が今度は反動で急激に拡がり、頭痛が起こるというものです。

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ズキンズキンというリズムの痛みは血管の脈打つ拍動に合わせたものなんですね。血管周辺の神経にも影響することで様々な関連症状が出てくるわけです。

大人と違う子供の偏頭痛の特徴

「子供に偏頭痛なんてあるの?」と素朴な疑問ですが、大人もつらい偏頭痛は残念ながら子供にも起こります。

風邪をひいたり寝不足だったりした時頭が痛い、あの頭痛と偏頭痛には違いがあります。ただの頭痛は体調が良くなれば改善しますが偏頭痛はそうはいきません。

【 子供の偏頭痛の特徴 】

  • 頭痛の持続時間は大人に比べ短い
  • 頭痛の部位は両側性(前頭側頭部)のことが多い
  • 腹痛などを訴える
  • 光や音の刺激に過敏になる

普通の頭痛と違い定期的・頻繁に起こり、まだ幼く本人がうまく痛み方を伝えられないことで、場所が頭だけに心配になりますよね。

頭痛の持続時間は大人に比べ短い

頭の痛みは大人で4~72時間続きますが、それに比べ子供は2時間~72時間となっています。さっきぐったりしていたと思っていたら、もうケロッとしているなんてことも。

気分が悪いとゴロゴロして泣いていたりしても、次見たら元気に走り回っていることもあるため仮病じゃないかと疑われたりもします。

短時間の症状なので診断も難しくなりますし、子供自身幼いため症状をうまく話して伝えることができません。

頭痛の部位は両側性(前頭側頭部)のことが多い

大人は痛みが頭の片側に起こることが多いようですが、子供は両側に痛みが出ます。ですから子供にしてみれば「頭が全部痛い」といった表現になるかもしれません。

もし、「頭の後ろが痛い」ということであれば、慎重な診断が必要になるかもしれませんので、頭痛といえどバカにはできません。

頭痛は他にも脳腫瘍などの重大な病気が潜んでいる場合もありますから注意が必要です。

腹痛などを訴える

偏頭痛を引き起こす前にお腹が痛いと訴えることもあります。食欲不振、嘔吐、吐き気、顔面蒼白などを伴うかなり重い腹痛です。

これを腹痛偏頭痛といい、大部分の子供は重度の腹痛の後、偏頭痛を起こしたりします。お腹が痛いと言ったり頭が痛いと言ったりするわけです。

親は「一体どっちが痛いの!?」と言いたくもなりますが、どちらも嘘ではなく偏頭痛に関連した症状なので怒らないであげてください。

光や音の刺激に過敏になる

これは大人にも言えることかもしれませんが、頭痛で吐き気がするくらいですから「テレビの音がうるさい」とか「電気が眩しくて目が痛い」ということもあります。

騒々しい振動が頭に響いてしんどいこともありますから、暗くて静かな場所で安静にさせてあげましょう。

偏頭痛は親からの遺伝も原因の一つ!

子供の偏頭痛の原因は親の遺伝から生活習慣まで様々あるようです。改善できたり排除できる原因なら何とかしたいですよね。

  • 親からの遺伝的要素
  • 長時間のゲームやスマホ
  • 睡眠不足やストレス
  • 天候の変化
  • 自律神経の乱れ

親からの遺伝的要素は母から娘に遺伝しやすい

子供の偏頭痛については遺伝的要素もあるそうです。偏頭痛の子供を調べると両親や祖父母が偏頭痛であるケースが結構多いのです。

片頭痛患者の10人のうち8人くらいが女性だそうです。母親が偏頭痛だと娘もそうなる例が大半だとか。

遺伝による影響は医学的な理由は解明されていませんが、女性ホルモンがなにかしらが原因ではないかといわれています。

また、一つの家族が同じ環境に中でいることから、例えばシックハウス症候群や同じ食べ物が影響するなど生活習慣が誘因となってる場合も考えられます。

長時間のゲームやスマホは肩を緊張させる

長時間テレビゲームに興じたり、スマホで同じ姿勢を続けたりすることで肩の緊張が強まり、頭が痛くなることがあります。

それに伴い目の疲れも同じことです。目が疲れてくると目の奥や肩が疲れてきますよね。偏頭痛だけでなく緊張型頭痛も合わせて引き起こしてしまいます。

睡眠不足やストレスが原因なら生活リズムを整えて!

きょうだいや大人の生活習慣に合わせてしまい、幼児期に大切な規則正しい生活が送れていないということはありませんか?

睡眠不足では体内時計が狂ってしまいます。質の良い睡眠をとるには朝決まった時間にちゃんと起きることから始まります。

また、寝る前にはTVゲームやスマホはやめておきましょう。画面から出ているブルーライトが睡眠に悪影響であることがわかっています。

ブルーライトの影響について詳しいことはこちらをご覧くださいね。

子供用PCメガネ!スマホやゲームのブルーライトカット効果
http://maternity-march.jp/bluelight-kodomo47986/

子どもに大きなプレッシャーのかかるようなことはありませんか?家庭内や友達関係など何か悩んでいたり困っている様子はないでしょうか。

もし心当たりがあるようならゆっくりと子どもの話を聞いてあげてください。誰かに話すことで頭の中で感情が整理されて落ち着くものです。

天候の変化にも左右される

よく、天気が悪くなると古傷が痛むなんて言いますが、気圧の変化が頭痛に関係しているようなんです。

近頃はゲリラ豪雨など、急に天気が悪くなることがありますよね。

急激に気圧が下がることで脳の血管も圧力が下がってしまいそれに合わせて血管が広がってくるんです。

頭痛の原因は、この脳の血管の広がりなんですね。血管の幅が広がるということは、周りにある神経にも影響が出るということです。

実際、普段頭痛持ちでなくても、雨が近づくと頭が痛くなる経験が私にもあります。お天気が原因の場合はどうしようもないですね。

あまりひどい痛みの時は鎮痛剤やお薬に頼ることもあるかもしれませんね

小さい子供に飲ませるにはきちんと医師に処方してもらったほうがいいでしょう。

思春期なら自律神経の乱れも要因になる

成長期・思春期には特有の頭痛の可能性もあることを知っておきましょう。自律神経が十分に働かない「起立性調節障害」という頭痛もあります。

急に立ち上がったりするときに悪化する頭痛です。「朝が起きられない」「頭が痛い」といった症状で2度寝したりします。

起床が遅くなり、学校を遅刻したりサボリに見えたりと不登校につながることもありますので、頭痛を軽く見ず病院の小児頭痛外来などを受診しましょう。

偏頭痛かどうか判断する目安になる症状

子どもに多く見られる偏頭痛に関連して起こる4つの症状についてお伝えしておきます。これらは「偏頭痛に関連する周期性症候群」と言われています。

  • 周期性嘔吐症候群
  • 腹部偏頭痛
  • 良性発作性めまい
  • 良性発作性斜頚

この4つの症状のうち当てはまるものがあるようなら、偏頭痛かもしれない判断基準の目安になります。

周期性嘔吐症候群は偏頭痛の前兆

周期性嘔吐症候群は、強い吐き気と嘔吐が持続的・周期的に起こります。かなりつらい症状と言えますが、発作の出ていない時はなんともありません。

自家中毒とも言われていますが、単純な治る自家中毒と偏頭痛に移行するものとがあります。母親が偏頭痛だと子供が周期性嘔吐症候群になる可能性が高いです。

自家中毒は食中毒にも似ていますが、自律神経の病気だと考えられています。一般に10歳を過ぎると発症しにくくなるようです。

周期性嘔吐症候群かどうか素人では判断がつきませんので、内科、小児科の専門の先生に診断・治療してもらいましょう。

腹部偏頭痛は重度の腹痛

腹部偏頭痛は、強いお腹の痛みと偏頭痛も合わせて症状の出るものです。お腹が痛く、吐き気、嘔吐、食欲不振などの症状が見られます。

顔色も悪くなり顔面蒼白になることもあります。偏頭痛では脳でセロトニンが分泌されますが胃腸でも分泌されます。それでお腹が痛くなるのです。

良性発作性めまいは転倒にも注意!

良性発作性めまいは、偏頭痛に関連して10歳以下の子供に多く発症します。何の前触れもなく急にくるくると目が回る回転性目まいが起こります。

数分から数時間続き、自然に回復していつもと変わらない元気な状態に戻りますが、危険な場所で転倒などしないよう気をつけないといけませんね。

良性発作性斜頚は生後1年以内に起こる

生まれて1年以内に起こった良性発作性斜頚は、いずれ良性発作性めまいや偏頭痛に移行することがあります。

頭が左右どちらかに傾いて(少しねじれていることもあります)毎月のように発作が起こります。発作は数分から数日に及びますが自然に治ります。

いつもと違うこんな頭痛は危険!

頻繁に起こる偏頭痛では「またか」と簡単に思いがちですが、中には命に関わる「危険な頭痛」もあります。

「いつもと違うな…」と感じた場合には、すぐに医療機関を受診しましょう。状態によってはCT検査などを受けるケースもあるかもしれません。

  • 今までにないような強い頭痛
  • 突然襲う激しい頭痛
  • 弱い痛みが急に強くなる
  • 回を重ねるごとに痛みが強くなる
  • 発熱を伴う頭痛
  • 手足がしびれる
  • けいれんを伴う
  • 意識がもうろうとする

上記のような症状では、感染症(髄膜炎など)、脳腫瘍といった脳の病気で引き起こされている場合もありますので要注意です。

子どもの症状を見ていつもと様子が違うなと感じたら、大学病院や総合病院など大きな所で診察してもらいましょう。

慌てない!家庭でできる偏頭痛の対処法

子供が急に頭が痛いと言って吐いたり泣いたりしたら慌てますが、1~2時間でケロッと収まるようなら心配はないでしょう。

頭痛が起きている時は、更に血管を広げてしまうお風呂や運動、マッサージなどは逆効果です。

頭痛箇所を保冷剤等で冷やして、テレビを消して静かな部屋で休ませるのがいいでしょう。光過敏の場合は電気を消してあげましょう。安静にするのが一番です。

また、頭痛を起こすのは家に中とは限りません。幼稚園や学校で起きる場合もありますね。担任の先生に小児偏頭痛だと伝えておくほうが親も子供も安心かもしれません。

日常生活に支障をきたすほど症状が重いようでしたら、専門医に診察してもらいどんな治療法があるのか相談してみましょう。

子供の偏頭痛の原因は生活習慣や、心因性など様々ですから素人の安易な診断方法では危険です。大人の頭痛と同じようには考えない方が良いでしょう。

大人は市販の頭痛薬を簡単に服用しますが、小さい子供には病院で処方してもらったほうが安全だと思います。

子どもの偏頭痛はよく観察し、親が適切な対応を!

風邪などに伴う頭痛と違い、頻繁に起こる偏頭痛は子どもにとってとてもつらいものです。

急に大人しくなったり顔色が悪くなったりする変化を見逃さないようにしましょう。

できるだけお薬は飲ませたくないですが、あまり痛がるようだったり長引くようでしたら、専門のお医者さんにかかって処方薬を出してもらいましょう。

生活習慣を整えることも予防になりますので、原因が何かよく観察して家庭で対処できることであればすぐに取り組みましょう。

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