子供の鉄分不足は身体と精神に影響!食品・サプリなどでの対処法

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2017/02/17


子どもの栄養面に不安があるママは多いことでしょう。離乳食はしっかり食べてくれないし、成長において重要な時期なのにこのままで大丈夫?と不安を抱いている人もいると思います。

今回ご紹介するのは、鉄分についてです。鉄分不足で誰もがイメージするのは貧血だと思います。

顔色が悪い、食欲がない、元気がないなど、この子は貧血気味なのかな?と親が早くに気付ければいいのですが、子どもの場合は気付くのが難しいです。

特に赤ちゃんの場合は、定期健診や予防接種のときに指摘されたり、他の病気で血液検査をして初めて鉄分不足の貧血に気付くケースが多いです。

鉄分不足の状態が継続すると、身体の発達だけでなく精神にも影響があるようです。親として、日頃から子どもの鉄分不足の予防に努め、子どもを健康に育ててあげたいですね。

ここでは鉄分不足の子どもに多い「鉄欠乏性貧血(鉄欠乏症)」の症状や見分け方を説明します。そして、鉄分不足を予防・解消するために積極的に摂りたい食材やサプリメントをご紹介します。

母乳育児の人は要注意!離乳食に積極的に鉄分を取り入れて

母乳育児の赤ちゃんは鉄分不足になりやすいと言われていますが、それは本当でしょうか。「母乳は栄養があるから母乳で育てるべき!」なんて言われたママもいるでしょう。

残念ながら、母乳育児の赤ちゃんが鉄分不足になりやすいのは事実です。

赤ちゃんは、体内に十分な栄養を蓄えて生まれてきます。しかし、生後7.8ヵ月頃になると体内に貯蔵されていた貯蔵鉄が減少しはじめ、生後9ヶ月頃には鉄が足りなくなり、鉄分不足に陥る可能性があります。

生後半年頃から始まる離乳食に伴い、母乳量が減少し始めます。9ヶ月には3回食になっているものの、鉄分を十分摂取できる量を食べることができず、さらに母乳に含まれる鉄も減少しているため赤ちゃんの鉄分は不足してしまいます。

生後9ヶ月頃には、母乳に含まれるリン、鉄、たんぱく質、ナトリウムは出産直後の約半分にまで減少します。ママの身体も子どもの離乳食を進めていくために準備を始めているのです。

貧血の頻度は4~5ヶ月児では栄養の摂り方(完全母乳、ミルク、混合)によって差はありません。しかし、9~10ヶ月になると変化が見られるようになります。

  • 母乳栄養児(完全母乳)…33%
  • 混合栄養児(母乳とミルク)…10%
  • 人工栄養児(ミルク)…18%

国によって発生頻度は異なるが、日本の平均的な例として沖縄県の調査では、貧血の頻度は4~5か月児では栄養法によって差はみられないものの、9~10か月児では母乳栄養児の33%、混合栄養児の10%、人工栄養児の18%にみられ、母乳栄養児で最も高い。特に母乳分泌が少なくなっても、乳児が人工乳を嫌がったために、1歳前後まで母乳を中心とした食事内容で育てられたケースに多い。

完全母乳で頑張っていたのに鉄分不足の原因になるなんて…とガッカリしないでくださいね。母乳育児そのものが悪いわけではありません。

母乳の栄養は減少していきますが、母乳の鉄分は吸収率が高いというメリットがあるんです。それに、ママにぴったりとくっつく授乳姿勢が赤ちゃんに安心感を与え、精神面においても素晴らしく評価できるものです。

生後9ヶ月頃において、特に母乳育児の人は積極的に鉄分を摂り入れるよう心掛けることで、赤ちゃんの鉄分不足は防ぐことができます。鉄分不足を気にして母乳育児を諦める必要はありません。

どのくらい鉄分が必要なの?年代別鉄の摂取量

では、実際にどのくらいの鉄分を摂取すれば良いのでしょうか。2015年発表の厚生労働省「日本人の食事摂取基準」を基にご紹介します。
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000056112.html

資料の129ページ目によると、鉄の推定平均必要量は次の通りです。

【鉄の推定平均必要量】

6~11ヶ月…3.5(mg/日)
1~2歳…3.0
3~5歳…4.0
6~7歳…4.5
8~9歳…6.0
10~11歳…7.0
12~14歳…8.5
15~17歳…8.0
18~29歳…6.0
30~49歳…6.5
50歳以上…6.0

上記の数値は必要量ですが、推奨量となるとこの数値に1.5~2mg/日プラスされます。鉄分を計算しながら料理をするのはなかなか難しいですが、目安として押さえておきましょう。

積極的にレバーを!鉄分不足の子どもへのおすすめ食材

鉄分不足の子には何を食べさせれば良いのでしょうか。レバーやホウレンソウなどは鉄分が多いことで有名ですが、それ以外にはどんな食材があるのでしょう。

貧血症状のある子だけでなく、成長著しいお子さんの食べ物に鉄分は欠かせません!ぜひお子さんの離乳食レシピに下記の食材を摂りいれてみてくださいね。

鉄には吸収率の違う「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」がある!

鉄分にはヘム鉄とノンヘム鉄(非ヘム鉄)の2種類あり、体内への鉄吸収率が違います。

ヘム鉄:動物性食品に含まれ、ノンヘム鉄と比較するとはるかに吸収されやすく、吸収率はノンヘム鉄の5~6倍とも言われています。

ノンヘム鉄:野菜や穀類などほとんどの食品と鉄サプリメントに含まれている鉄分がノンヘム鉄です。一般的な食事で摂取される鉄分の85%以上はノンヘム鉄です。

ただし、身体に吸収されるのは摂取した量の20%以下と低く、動物性タンパク質やビタミンCと一緒に摂ると吸収されやすくなる特徴があります。

では、どのような食材がヘム鉄、ノンヘム鉄に分類されるのでしょうか。

ヘム鉄
  • レバー(豚、鳥、牛)
  • 牛肉(モモ肉、ヒレ肉)
  • 貝類(しじみやあさり)
  • 魚(マグロ、カツオ、イワシ、サバ、煮干し、ちりめんじゃこ)
ノンヘム鉄
  • 小松菜
  • ひじき
  • ホウレンソウ
  • 豆製品(枝豆、そら豆、豆乳、きな粉)
  • 干しぶどう

鉄分を含む食材は他にも多くありますが、吸収率を考えると、ヘム鉄であるレバーや赤身の肉、魚、貝類を積極的に選びたいですね。

また、料理に鉄鍋を使用すると、鍋からも鉄を摂取できるのでおすすめです。

より吸収率を上げるためにバランスの良い食事を摂ることが重要!

鉄分はほとんどの食材に少しずつ含まれ、これだけ食べれば大丈夫!というものではありません。

また、うどんやパン、おにぎりだけというような主食中心やベジタリアンやヴィーガンなど、偏った食生活をしていると鉄分不足に陥ってしまいます。

日頃から主食、主菜、副菜、汁物というように品数を増やしてバランスの良い食事を心掛けていれば鉄分を摂取できます。身体を作る大切な時期の子どもには、バランスの良い食事を作ってあげてくださいね。

赤ちゃんから幼児期においては特に鉄分が必要であるため、バランスの良い食事に合わせて、鉄分の豊富なレバーや赤身の魚や肉などを多用し、貧血予防をしましょう。

また、先にもありますが、ノンヘム鉄は非動物性タンパク質(植物性タンパク質)やビタミンCと一緒に摂ると吸収されやすくなるので、食べ合わせも工夫してみましょう。

鉄の吸収を阻害する食べ合わせに注意!

鉄の吸収率を上げる食材があるのとは逆に、阻害してしまう食材もあります。

  • タンニンを含む緑茶、コーヒー、紅茶
  • 食物繊維
  • フィチン酸を含む食べ物(玄米、米ぬか、ゴマ、とうもろこしなど)

玄米は健康食といわれる一方で、フィチン酸が鉄や亜鉛などのミネラルと結合し、それらを排出してしまうと言われています。

バランスの良い食事であればミネラルが十分摂取できているので心配はありませんが、野菜や肉を十分摂らず、玄米を主食にしたり偏食の人は注意が必要です。

子供だけでなく、妊婦さんや産後のママも鉄分不足に陥りやすいのでこの点も注意すると良いですね。

葉酸も貧血に効果がある?

葉酸は妊婦中に摂取するよう言われるため、ママたちには身近な存在ですね。妊娠前後3カ月に葉酸をお母さんが摂取すると、赤ちゃんの先天性の異常の発生リスクを低下させることにつながります。

この葉酸、鉄、またビタミンB12が不足すると赤血球がうまく作れなくなり、貧血になってしまいます。

一番よく起こる貧血は鉄欠乏性貧血です。それに対し、葉酸あるいはビタミンB12不足による貧血である巨赤芽球性貧血は、悪性貧血とも呼ばれます。

赤血球が巨大化し、うまく酸素を運ぶことができなくなります。

この予防には、葉酸の多く含まれるホウレン草などの葉物野菜、果物、レバーなどを食べるようにしましょう。鉄不足対策の食材と重なる部分も多いので、バランスの良い食事を摂ることが予防につながります。

葉酸が多く含まれる食材

  • レバー
  • ほうれん草
  • ブロッコリー
  • アボカド
  • いちご
  • 納豆
巨赤芽球性貧血と診断された場合は、葉酸やビタミンB12の投与がされますが、間違ってもママが飲んでいる大人用の葉酸サプリは与えないでくださいね。

効率的に鉄分を摂れるサプリメントも活用してみて

離乳食の本などでは、「バランスの良い食事が摂れていれば、鉄分が不足することは無い」と記載されていました。しかし、食事から十分な量の鉄分を摂取しようとすると食べきれない量になってしまいます。

そのため、大半の乳児や低体重児などに鉄のサプリメントが推奨されます。

大半の乳児、特に未熟児や低体重児に鉄サプリメントが必要です。鉄分を強化した調整乳か、母乳で育てている場合には別途に飲料サプリメントの形で与えます。

健康上の問題以外でも、普段の食事に食べムラがあったりすると栄養が偏りがちです。

その場合は、サプリメントやフォローアップミルクを使って効率的に鉄分を摂取するのも一つの方法です。

効率的かつ確実に鉄分を摂取できるサプリメントの活用を!

確実に栄養を摂取できるサプリメントは、栄養補助食品として人気です。しかし、錠剤のサプリメントを子どもが飲むのは難しいですね。

また、子どもが飲んで大丈夫なのか、胃に負担はかからないのか成分や安全性も気になるところです。

最近は、子どもが食べやすいように工夫されたタブレットタイプやお菓子のようなサプリメントもあるようです。

効率的かつ確実、そして安全に鉄分を摂取できるのはサプリメントの魅力です。

離乳食が進んでいる子にはフォローアップミルクもおすすめ

離乳食が3回食になり、食事がしっかりとれている子にはフォローアップミルクを摂り入れてみましょう。使用時期は、満9ヶ月頃から3歳までが目安です。

フォローアップミルクとは、離乳食で不足しがちな栄養素を補うことができるミルクのことです。離乳食では不足しがちなカルシウムをはじめ、牛乳では摂りにくい鉄、DHA等の栄養素がバランスよく含まれています。

子どもに離乳食を食べさせてみると、食べたり食べなかったりと食べムラが多いです。私の息子も、せっかく食事を作ってあげても、3分の1の量も食べてくれないことは多々ありました。

おっぱいは飲んでいるものの、1歳を過ぎてからは母乳量もかなり減ってしまい、栄養面が心配だったので、フォローアップミルクを使用してみました。

病院で貧血の診断があった訳ではないので効果はわかりませんが、母親として栄養面の不安が解消されました。

10ヶ月健診の際の栄養指導でもフォローアップミルクを摂り入れるように勧められました。栄養面に不安がある方はフォローアップミルクを活用してみてはいかがでしょうか。

鉄分不足で起こる子供の「鉄欠乏性貧血」

血液中にある赤血球の数やヘモグロビンの濃度が低い状態を貧血と言いますが、その中でも、鉄分不足により起こる貧血を「鉄欠乏性貧血」と言います。

赤血球の中にはヘモグロビンというたんぱく質があり、そのヘモグロビンは、酸素と結合し、肺で取り込んだ酸素を体全体へ運ぶ働きがあります。

このヘモグロビンを作るには、鉄が不可欠です。鉄分不足に陥ると、ヘモグロビンの合成がスムーズにできず貧血を起こしてしまいます。

子どもの貧血で一番多いのがこの鉄欠乏性貧血です。

親が早めに気付いてあげて!鉄欠乏性貧血の症状

貧血に関係するヘモグロビンの値は、乳幼児期は11g/dlが正常値の下限です。しかし、9g/dl以上であれば、皮膚や粘膜手や爪が白っぽいという症状しか現れません。

この程度だと気付かずに見過ごしてしまうことが多いのですが、これが子どもの発育に影響してしまいます。

9g/dl未満になると、下記のような症状も出てきます。

  • 息切れ
  • イライラ
  • 頭痛
  • めまい
  • 心雑音
  • 衰弱感
  • 嘔吐
  • 呼吸困難

[症状] ヘモグロビンの値は乳幼児期は11g/dlが正常値の下限です。しかし、9g/dl以上であれば、皮膚や粘膜、手や爪が何となく白っぽいという程度の症状しか現れません。潜在的貧血といえます。自覚症状がなく見過ごされやすいですが、ほっておくと発育に影響してきます。9g/dl未満になると色々な症状がでてきます。体道後の息切れ、イライラする、頭痛、めまい、進行すると心雑音、衰弱感、嘔気、呼吸困難。ここまでくると気づかれないことはないですが、乳幼児はめまいや頭痛など訴えませんので血液検査で判定する必要があります。

引用…山内医院

中には深刻な症状もありますが、見過ごしてしまいそうな症状もあり、気付いてあげられるか不安ですね。

親は、日頃から鉄欠乏性貧血の知識を頭に入れておき、万が一上記のような症状があれば病院で調べてもらいましょう。

鉄分不足で体と精神に影響が!精神運動発達の遅れは数年間継続することも…

鉄欠乏貧血の状態が3ヶ月以上続くと、精神と運動の両方に遅れが出ることがあります。

その症状に対して鉄分の投薬治療をして貧血が改善されても、精神運動の発達遅延はすぐに改善されないこともあるようです。貧血の程度が軽く、期間も短ければ精神運動の遅れはすぐに改善します。

[精神運動発達との関係] 
☆鉄欠乏性貧血(ヘモグロビン10.5g/dl以下)が3ヶ月以上続くと精神的発達、運動発達ともに遅れる。

☆鉄欠乏性貧血が3ヶ月以上続き、精神運動発達が遅れた例に鉄剤を投与して貧血を改善しても、精神運動発達の遅れは数年間持続する。これが永続的かどうかはまだ不明。

☆貧血の程度が軽く、持続が短い例は鉄剤投与に反応して精神運動発達遅延は改善する。

引用…山内医院

LD(学習障害)、ADHD(注意欠陥多動性障害)、自閉症、アスペルガー症候群、トゥレット症候群などの発達障害児の症状が栄養療法により改善されたという事例もあります。

子どもの鉄分不足の状態に早めに気付き、日頃から鉄分を摂り入れるよう心掛けましょう。

早期発見のために!鉄欠乏性貧血の見分け方

乳幼児の貧血の場合、本人に自覚症状が無かったり、赤ちゃんは何かしら身体に違和感があったりしてもそれを訴えることができません。

そのため、軽度の場合はたまたま血液検査をした際に貧血だとわかるケースが多いです。

鉄欠乏貧血の主な見分け方

  • なんとなく顔色が悪い
  • 下まぶたの内側や唇の色が白い、薄い、黄色い、青白い
  • ふらつく
  • 疲れやすい
  • 元気がない
  • 食事が進まない
  • 口内炎
  • 爪の異常

一方、貧血と間違われるものとして、起立性調節障害があります。自律神経の反応の遅れにより、脳や心臓に戻る血液が足りなくなってしまい、立ちくらみや貧血に似た症状が起こります。

貧血症状が見られても必ずしも鉄欠乏性貧血とは限らないので、気になる症状が見られた時にはすぐに病院へ相談しましょう。

鉄分不足の原因は?母乳育児や牛乳の飲みすぎが原因になることも

鉄分不足になる原因はいくつかあります。それぞれ解説していきます。

バランスの悪い食事や下痢による貧血
鉄分は様々な食材に含まれているため、バランスの良い食事をしていれば摂取することができます。

しかし、食事のバランスが偏っていたり、下痢により栄養が摂取できず体外に出てしまうと鉄分不足になってしまいます。

感染症への対応による貧血
感染症にかかると鉄の需要量が増え、鉄欠乏の状態になります。また、鉄欠乏の状態ではインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなるため注意が必要です。
出血性貧血
出血により鉄が失われます。生理のはじまった女子が貧血になりやすいのもこの理由からです。
牛乳貧血
幼児の場合、牛乳の飲みすぎによる牛乳貧血というものがあります。牛乳で鉄分不足になるなんて、カルシウムなどの栄養が多く含まれるイメージがあるので意外ですね。

牛乳には、カルシウムの他、タンパク質、ビタミンB2、ビタミンA、ナトリウムといった様々な栄養がバランスよく入っています。

しかし、鉄分が少なく、最近では鉄分を加えた乳飲料もありますが、他の食品に含まれる鉄の吸収を妨げてしまいます。

幼児期(2歳~小学校入学前まで)の牛乳の適量は、1日100~200ml程度。子ども用の小さめのコップで1~2杯と言われています。

子どもが牛乳を好きだから、背を伸ばしたいから、栄養のためなどと言って、牛乳の飲ませすぎには注意しましょう。鉄分不足につながります。

母乳育児による貧血
後で詳しくご説明しますが、生後半年過ぎる頃には母乳自体の栄養がどんどん減っていきます。離乳食から十分な鉄分を吸収できない状態で、母乳中心の食生活をしている子供は鉄不足に陥りやすいです。
先天性トランスフェリン欠乏症
子どもの貧血の大半は鉄欠乏性貧血ですが、ごく稀に先天性トランスフェリン欠乏症と診断される子もいます。

トランスフェリンとは鉄を運搬するタンパクです。このトランスフェリンが欠乏すると、骨髄へ鉄がうまく運ばれずヘモグロビン合成障害が生じます。

そして、低色素性貧血をきたし、運搬されなかった鉄は肝などに沈着します。後天性もありますが、いずれにしても稀な疾患です。

鉄欠乏性貧血になってしまったら…病院での治療法

もし鉄欠乏性貧血と診断されたら、貧血改善のためにどのような治療法があるのでしょうか。

鉄欠乏状態に陥ると、食事療法だけで回復させるのはほぼ不可能です。病院で処方される鉄剤を2ヵ月服用すると貧血が改善します。

もしその鉄剤と同レベルの鉄分を食べ物から摂取しようとすると、鉄含有量の多いレバーであっても1kgを2ヵ月間食べ続けなければいけません。

治療で投与される鉄剤は100mgの鉄を含みますが、これを2カ月服用していただきやっと貧血が改善します。同じことを、もっとも鉄分を多く含む食材、レバー(100gあたり10mgの鉄分を含みます)で行おうとすると、単純計算で1kgのレバーを2カ月食べ続けないといけないことになり、現実的には困難です。鉄欠乏性貧血を食事療法で治そうと頑張っておられるうちはなかなか改善せず、鉄剤を開始すると1〜2カ月でみるみる改善し、3か月もたてば血色も良くなり見た目にも若返ってくることはときどき経験されます。

子供用にはシロップ状の鉄剤もあるので、食べ物と比較すると簡単に鉄摂取ができます。

効果には即効性があり、1~2ヵ月で貧血は改善します。そして、体内に鉄を貯蔵させるためにさらに数ヵ月鉄剤の内服を続けます。

日々の食事をバランスよく心掛けることが第一!不安な点があれば自己判断はせずに病院へ

鉄分不足を解消するための食事やサプリメントなどでの対処法をご紹介してきましたが、お子さんの貧血や栄養面に不安な点があった時には、病院や市の保健センターなどで専門家のアドバイスを受けてください。

「他の子と比べて元気が無い気がするけど、この子は大人しい性格なのかな?」と思っていたら、実は貧血でパワーが出ていないだけだったということもあり得ます。

自己判断はせず、「元気が無いように思うのですが…」とか「食欲が無くて心配」などと相談や質問をしてみましょう。

家庭ではバランスの良い食事を常に心掛けましょう。貧血予防の基本は食事ですが、その補助的役割として確実に鉄分を摂取できるサプリメントやフォローアップミルクも検討してみてください。
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