- タバコ=PM2.5と同じ!全ての女性に知ってほしい喫煙が胎児に与える影響 | MARCH(マーチ)

タバコ=PM2.5と同じ!全ての女性に知ってほしい喫煙が胎児に与える影響

2015/02/26

shutterstock_204331126
妊娠したからタバコやアルコールはやめたほうがいいと思いつつ、習慣化してしまい急にはやめられないという妊婦さんもいるかもしれません。

しかし、タバコやアルコールは母体や赤ちゃんに悪影響をもたらす ので、産後ママも赤ちゃんも元気に過ごすためにはやはりきっぱりとやめる必要があります。

そこで、やめたくてもやめられないという妊婦さんのために、タバコやアルコールやもたらす影響ややめるための方法について紹介するので、禁煙禁酒のきっかけとしてください。

妊娠中の喫煙がもたらす影響

自動ドアで喫煙席が仕切られた喫茶店で、喫煙席と禁煙席のPM2.5を測定してみました。

喫煙席では700µg/m3ほどでした。この濃度は、北京でも最も濃度が高い日と同じレベルです。
また、禁煙席でも、環境基準の2倍、70µg/m3を超える状況もありました。

喫煙者が出入りする際に、タバコの煙が禁煙席に漏れ出るので、禁煙席でも外出を自粛するレベルになるのです。

タバコには有害物質がいっぱい

タバコは体に良くないと言われていますが、様々な有害物質を含んでおり、喫煙すると体内に取り込まれてしまいます。

血流を悪くするニコチンを始め、発がん物質のカドミウムやニトロソアミン、タール、体内を酸欠状態にする一酸化炭素など健康を損なう物質ばかりが含まれています。

赤ちゃんへの影響

タバコに含まれる有害物質の中でよく知られているニコチンには、血管を収縮させ細くする作用 があります。

妊娠中は出産で出血した場合にすぐ止血されるように、妊娠前よりも固まりやすく血液の性質が変化していきます。更に妊娠中はつわりの嘔吐の際に水分を失う上に赤ちゃんに優先的に水分が届くため、母体は水分不足になりやすいのです。

そして血液も、どちらかというとドロっとした状態になりがちです。この血が流れにくい状況で、ニコチンにより血管が細くなってしまえば血管が詰まりやすくなります。

元々、母体と赤ちゃんをつなぐ胎盤を通じて赤ちゃんは栄養分を受け取っているので、血管が詰まってしまうと血流が滞り、赤ちゃんへの栄養分も不足して発育が悪くなってしまいます。

出産時に低体重になったり、手足や泌尿器、脳や肺などの呼吸器など体の主要な器官に、先天異常が見られる可能性が高いこともわかっています。

また、血液に溶けたニコチンは胎盤を通じて赤ちゃんへ行き渡ってしまうので、赤ちゃんがニコチン中毒になってしまうリスクもあります。

そして妊娠中に喫煙すると、生後の赤ちゃんが突然亡くなる乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症率が高い ことも分かっています。

妊婦さんの喫煙により、赤ちゃんの肺が十分に発達しなかったため、例えば生後うつ伏せの状態になってしまっても、苦しいので自分で息をしようという脳からの指令が遅れてしまい、呼吸が上手くできずに窒息するからだと考えられています。

母体にもトラブルが

タバコには発がん物質も多量に含まれているため、子宮がんや子宮頸がんなどの発症率が非喫煙者よりも高く、亡くなる人も遥かに多い ことが分かっています。

更に、ニコチンにより血管が収縮して血のめぐりが悪くなるので、手足の先まで血液が流れず冷え症になったり、 妊娠中は特に肌がデリケートになっているので、シミやくすみなどの肌トラブルも妊娠前に比べるとより出やすくなります。

そしてタバコを吸うと口の中が乾きやすく、細菌が繁殖しやすいので口臭がひどくなったり、歯茎は腫れて歯槽膿漏の原因ともなります。

出産トラブル

タバコの有害物質が原因で、流産や早産、 子宮内の正常な位置以外の場所に受精卵が着床する子宮外妊娠が引き起こされることが分かっています。

更に、胎盤の位置が正常な子宮の上部ではなく、子宮口付近にあるなどの胎盤トラブルや、陣痛がまだ始まっておらず、子宮口も開いていないのに突然破水が起こる こともあります。

また、子宮内が感染症に侵されたり、妊娠中もしくは出産時に赤ちゃんが産まれる前に、胎盤が剥がれ落ちてしまう常位胎盤早期剥離が起こる場合もあります。

禁煙の方法

ニコチンが習慣化していることを自覚しよう

タバコに含まれるニコチンは、一度体内に取り込むと依存してしまうという危険性があります。つまり、ニコチンで血液を巡るとイライラ感が納まり、リラックスしてきます。

しかし、足りなくなると脳からニコチンが不足しているので補給しなさいという指令が出て、タバコが吸いたくてたまらなくなってしまうのです。

そのため、やめたくてもやめられなくなる、習慣化してしまう恐れがあるのです。中毒と聞くと凄く嫌なイメージがありますが、タバコがやめられないという人はまさにニコチン中毒にかかっている と言えるのでまずは自覚することから始めましょう。

吸いたくなるタイミングを知ろう

「よし!今日から禁煙しよう」と心に誓っても、何かのきっかけでつい吸ってしまうことはよくあることです。きちんとやめるためには、まず1日のうちで、タバコが無性に吸いたくなるタイミングを把握しましょう。

例えば寝起きや食後の一服時、仕事が一段落した時などが当てはまるでしょう。この吸いたくなるタイミングで、いかにタバコか意識をそらすか がポイントとなります。

気を紛らわす&気分転換する

食後ならすぐに歯磨きをして口の中をすっきりさせたり、シュガーレスのガムや飴を食べる、椅子に座って腰を落ち着けないで食後の片付けをするなどして気を紛らわしましょう。

また、仕事が一段落した際や寝起きは背伸びをするなど簡単なストレッチをして体をほぐす、お茶など温かい飲み物でほっこりする、部屋の中でじっとしていないで散歩に出かけるなど体と心がリフレッシュできる方法もあります。

他にも、時間が空いたら手作りでベビーアイテムを作るなど趣味に集中したり、吸いたくなったら我が子のエコー写真を眺めてぐっとこらえるといった独自に方法を実践している妊婦さんもいるので、自分に合う方法を探してみましょう。

タバコを身近に置かない

吸いたいなと思った時にそばにタバコがあると、つい誘惑に負けて吸ってしまうことにもなりかねません。

タバコそのものはもちろん、灰皿やライター、マッチなどタバコに関係するものは一切捨てるか片付ける などして目に入らないようにしましょう。外出先でもタバコの自販機の前もできれば避けるようにしたほうがよいでしょう。

禁煙中に気をつけたいこと

スパッとタバコをやめるのは辛いから、せめてニコチンやタールの含有良が少ない軽めのタバコにすればそんなに害はないのでは?と考える人もいるかもしれません。

タバコを軽いものにするのもNG

どんなに少量でも有害物質を体内に吸い込むことには変わりありません。また本数を減らすと、意識しないうちに煙をたっぷり吸い込んでしまっていることもあるので逆に減らす前より有害物質を吸い込む量が増える恐れもあります。

やめる時はきっぱりやめましょう。

受動喫煙には注意

タバコの煙は妊婦さん自身が吸うよりも、実は旦那さんなど家族や職場の人など回りの人が吸ういわゆる副流煙のほうが、有害物質の含有量がはるかに多い ことが分かっています。

近くにいる喫煙者のタバコの煙を無意識に吸い込む受動喫煙は、かなり妊婦さんにとってダメージが大きいので注意が必要です。ベランダなどで妊婦さんが煙を吸い込まない場所で喫煙するようにお願いしておきましょう。

また、よく台所の換気扇の下なら大丈夫だろうと思われがちですが、屋内なので換気していても煙が部屋に広がるため、やはり屋外の方が好ましいと言えます。

禁煙グッズもNG

どうしても禁煙ができない場合は、禁煙グッズのニコチンパッチやガム、パイプなどを使ってもいいのでは?と考える妊婦さんもいるでしょう。

しかし、禁煙グッズは妊婦さんの使用が禁止されているものがほとんどで、しかもやっぱりニコチンが含有しているので、使用してもタバコを吸うのとあまり変わりないと言えるので使用はやめましょう。

妊娠中のアルコールがもたらす影響

赤ちゃんへの影響

妊婦さんがお酒を飲むと、胎盤を通じてアルコールが赤ちゃんに吸収されます。まだ赤ちゃんはアルコールを分解する肝臓の機能が未発達なので、アルコールが赤ちゃんの成長や器官生成を妨げてしまいます。

アルコールによる赤ちゃんの異常を特に胎児性アルコール症候群 と呼ばれています。

妊娠初期では、顔や頭が極端に小さかったり、足や手の長さが短いなど頭や顔、四肢などに奇形が生じることもあります。

妊娠中期から後期にかけては、赤ちゃんに十分な栄養が行き届かなくなり、低身長や低体重での出産になること、中枢神経に障害が生じ、筋肉や精神面での発達が遅れることもあります。

また早産や流産のリスクも、飲酒していない妊婦さんの3倍近く高まり、出産後胎児が亡くなるケースもあります。

母乳にも影響が

出産後はもうお腹に赤ちゃんがいないので、心置きなくお酒が飲めると思っている妊婦さんもいるかもしれません。しかし、母乳育児を考えているなら引き続き禁酒は続ける必要があります。

母乳は母親の血液からできているので、お酒を飲むとアルコール分が血液に溶け出して、乳腺に入って母乳に混じります。アルコールを含んだ母乳はまずく、成分もそのまま赤ちゃんが摂取することになる ので発育不全などの影響が出るので気をつけましょう。

禁酒の方法

美味しいジュースを飲もう

お酒がどうしても飲みたくなってしまったら、普段はあまり購入しない高価なジュースや珍しいジュースを飲んでみるのもリッチな気分になるのでおすすめです。

また、りんご酢などを炭酸水で割ってオリジナルのジュースを作ってみるのも、カクテルを飲んでいるような雰囲気になれるという妊婦さんもいます。

お酒を身近に置かない

家にお酒が買っておいてある、冷蔵庫に冷えているとつい手を伸ばして飲みたくなってしまうものです。禁酒するときは、まず自宅にお酒を置かない ようにしましょう。

また、スーパーなどでもできるだけお酒のコーナーが目に入らないようにするなどアルコールを意識しない生活を心がけましょう。

旦那さんや両親などお酒が好きな家族がいる場合は、目の前に美味しそうに飲まれるのは辛いですよね。飲みたい分だけを少量購入してもらうか、できるだけ外で飲んできてもらうようにお願いするなど家族にも協力してもらいましょう。

毎月のお酒代で美味しいおやつなどを少し買って、飲みたい時にお茶と一緒に食べたりすると気持ちも落ち着きます。ストレスが溜まって飲みたいという衝動に駆られても、うまく気持ちが切り替えられるように何か自分の好きな物を用意しておくのも効果的です。

禁酒中に気をつけたいこと

低アルコール飲料もやめよう

お酒の中でも、ノンアルコールやビールテイストなどの飲料は一見アルコールが含まれていないように思われがちですが、1パーセント未満の法律に触れない程度ですが少量のアルコールが含まれているものもあります。

低アルコ-ルだから問題ないと思い、飲酒を続けるとトータルで多量のアルコールを摂取することになり、取り返しのつかないことになります。

ノンアルコールでもアルコール含有量が0パーセントならまだ良いですが、できれば妊娠中は控えたほうが無難です。

アルコール入りのお菓子にも注意

お菓子の中にはリキュールなどお酒を使ったクッキーやパウンドケーキ、ウイスキーなどが入ったチョコレートなど、アルコールが含まれているものもあります。

知らずに食べてしまっても、すぐに気づいて食べるのをやめれば極少量の摂取で済むのでまず問題はありませんが、お菓子だから大丈夫だと思って食べ続けるのは、結局体内にアルコールが蓄積してしまうので飲酒しているのと変わらなくなります。

特に頂きもののお菓子などは、成分をしっかり確認してから食べる ようにしましょう。

妊娠が判明する前のタバコとアルコール

妊娠前から喫煙や飲酒をしていて思いがけず妊娠がわかると、お腹の赤ちゃんに影響がないか心配になる妊婦さんもいるでしょう。

タバコの有害物質やアルコールは胎盤を通じて赤ちゃんにも吸収されてしまうと聞くと、不安になってしまうものです。

しかし、妊娠が判明するのは生理が遅れているのに気づいたり、早い人だとつわりが始まる妊娠4週から5週にかけてが一般的です。受精卵が着床してから妊娠に気づくまで間は、出産までの期間に比べるとごく短期間です。

妊娠中のアルコールやタバコが問題となるのは、出産まで長期間にわたり大量に摂取した場合なのでさほど心配する必要はありません。

実際に妊娠前に喫煙、飲酒していてその後やめた妊婦さんの場合は、赤ちゃんや母体はアルコールやニコチンなどの影響は受けていない ことも分かっています。

大事なのは妊娠が分かってから、きっぱりタバコもお酒もやめるということです。大切な赤ちゃんと自身の命を守るためにも、タバコとお酒の対策をしっかりしておきましょう。

みんなのコメント
あなたの一言もどうぞ