母子の命に関わることも!妊娠中に気をつけたい感染症と予防策

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2015/05/04

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妊娠中は赤ちゃんへ優先的に栄養分や酸素が送り届けられるため、母体は栄養不足になって病気に対する免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなります。

妊娠中に感染症にかかると、母体の症状が重くなったりお腹の赤ちゃんに影響が出ることもあるので、まずは予防が大事です。 そこで特に妊娠中に注意したい感染症や、その感染経路、更に予防策を紹介していきます。

感染経路

妊娠中に細菌やウイルスなどの病原菌に感染すると、母体にも症状が出ます。しかし、母体から胎盤を通じて、もしくは膣や子宮頸部などから赤ちゃんに病原菌が感染すると、赤ちゃんの命に関わる場合もあるので注意が必要です。

感染の方法としては、空気中の病原菌を妊婦さん自身が鼻や口から吸い込む空気感染や、病気の人のくしゃみや咳などが口や鼻から入る飛沫感染、そして病気の人が触った箇所に触れることにより感染る接触感染などが一般的です。

他にも、血液感染や性行為による感染などもあります。また、母体の膣などにウイルスが付着していると、分娩時に赤ちゃんが通る際にウイルスが体内に入り込む産道感染が起こることもあります。

感染症の種類

感染症と言っても、ウイルスなどの種類や感染源などによって様々な種類があります。中でも妊娠中に感染する可能性があり、母子への影響が大きい感染症もいくつかあります。感染源や症状、母体への影響などを説明するので目を通しておきましょう。

風しん

風疹ウイルスによる飛沫感染が原因で、感染すると顔や体に赤い発疹、38℃前後の発熱と関節痛が症状として出ます。

妊娠初期の4週目位から20週目位までに風疹にかかると、胎内感染する可能性が高く胎児が風疹にかかると、目や心臓、耳などが病気になったり、障害が残る場合があります。

水ぼうそう

水痘・帯状疱疹ウイルスによる空気感染、飛沫感染が原因で、感染すると発熱と倦怠感があり、その後全身に赤い発疹が少しずつ現れます。

特に妊娠初期の8週目から20週目でかかり、胎内感染すると胎児の手足や脳、筋肉や目などに障害が出る場合があります。

りんご病

バルボB19ウイルスによる飛沫感染が原因で、かかると頬がりんごのように真っ赤になって腫れあがるのが特徴的で、頭痛や筋肉痛、倦怠感や発熱などの症状が出ます。

妊娠中に発症し、胎内感染すると流産や死産となるリスクが高まります が、胎児に異常なく出産を迎えられることもありえます。

サイトメガロウイルス

ヘルペスウイルスの一種で、誰でも知らないうちに感染している場合が多いウイルスです。成人の場合は何も症状が出ないので、気づかない場合がほとんどですが、血液検査で感染の有無がわかり、更に抗体があれば免疫機能が作用します。

抗体がない状態で妊娠中に感染すると、流産や死産となる可能性が高くなります。また出生後に聴覚系の神経に障害が出る場合もあります。

風邪に似た軽い症状しか出ないので、気づきにくいのが難点です。

トキソプラズマ

猫や犬などの動物の体に寄生する、トキソプラズマ原虫の接触感染が主な原因となります。妊娠中に感染すると、胎内感染により確率は低いですが、流産早産を引き起こしたり、胎児の脳に障害を残す場合もあります。

リステリア症

ナチュラルチーズや生ハム、生肉や生魚、スモークサーモンなど未加熱もしくは低温加熱で、しっかり殺菌処理されていな食品に含まれるリステリア菌から、食べ物を通じて感染します。

腸から血液に菌が流れ、胎内感染すると胎児が脳や髄膜などに炎症を起こします。流産や死産となる場合もあります。

性器ヘルペス

単純ヘルペスウイルスによる性交渉感染や接触感染などが原因で、発症すると性器に水ぶくれができ、皮膚がただれたり、太ももが腫れる、排尿時に痛みを感じるなどの症状が出ます。

主に分娩時に胎児が通る膣付近にウイルスがあると、産道感染しやすくなります。胎児が発症すると、肺や脳などに障害が残る可能性もあるため、 あらかじめ母体感染がわかっている場合は帝王切開での出産の方が安全です。

カンジダ膣炎

カビの種類である真菌による性行為感染が原因で、感染しても症状が出ないこともありますが、免疫力が低下すると菌が繁殖して、白っぽいチーズのようないおりものや陰部の強いかゆみ、炎症などが症状として出ます。

出産時までに治らないと、産道感染するので帝王切開での出産となる場合もあり、胎児に感染すると、赤ちゃんの口の中に白っぽいカビが発生する鵞口瘡になることもあります。

クラミジア感染症

クラミジア・トラコマティス菌による性行為感染が原因で、感染するとにおいのきついおりものが大量に出たり、腹痛や排尿時の痛みなどが症状として出ますが、無症状の場合もあります。

妊娠中に感染すると、胎内感染により流産や早産を引き起こしたり、胎児に肺炎や結膜炎などをもたらす場合もあります。

トリコモナス膣炎

トリコモナス原虫による性行為感染が原因で、泡のようにぶつぶつで、黄色もしくは緑っぽいおりものが出たり、陰部の強いかゆみや排尿痛などが症状として出ます。

B群溶血性連鎖球菌

誰でも膣内などにいる一般的な菌ですが、胎内感染すると胎児を包んでいる卵膜や破れて破水したり、早産になる可能性が高まります。

出産時に産道感染すると、脳炎や髄膜炎などを引き起こすこともあります。

感染症の予防策

感染症は自分や周りの人が気をつけていれば、予防することもできます。日常生活での予防策を取り入れましょう。

人ごみは避ける

特に冬の寒い時期は、インフルエンザなどが流行しやすいので、ショッピングモールや映画館など人がたくさん集まる場所への外出は控えましょう。

マスクの着用

買い物や出勤、上の子の保育園などの送迎、検診など妊娠中でも外出する機会はあるでしょう。

そんな時は感染症が流行していない時期でも、飛沫感染を防ぐためにも必ずマスクを着用して 、口や鼻からウイルスを侵入させないようにしましょう。

手洗いとうがい

外出から帰宅した際は、手や喉の奥にウイルスが付着しているかもしれないので、すぐにうがいと手洗いをしっかり行いましょう。できればアルコール消毒もきっちりしておきましょう。

感染しやすい食品に注意

生肉や生魚、加熱していないチーズなどは病原菌や微生物が付着している可能性が高いので妊娠中は食べると危険です。

生肉や魚を調理する時は手袋をつけたり、他の食品を触る前にしっかり手を洗いましょう。そして肉や魚は十分に加熱したものを食べるようにしましょう。 また、生野菜を食べる時はしっかり水で洗いましょう。

動物の糞尿の始末に注意

猫や犬などのペットを飼っていると、糞尿にトキソプラズマ原虫などが含まれている可能性が高いのでトイレの始末は危険です。

できれば他の家族に代わってもらったり、手袋をはめて終わったら手洗い、消毒をするように心がけましょう。

食器などの共有をやめる

症状がなくても、知らないうちに感染症のウイルスが体内に入り込んでいる場合は、食器や歯ブラシなどを共有すると簡単に感染します。

ペットボトルのジュースの回し飲みも危険です。特に上に幼い兄弟がいる場合は、食べ残しが出ることもあるでしょうが、食べるのはやめましょう。

予防接種を受ける

風疹や水ぼうそうなどはワクチンを接種すれば、予防することができます。しかし妊娠中は胎児への影響を考えて、予防接種はできません。

もし血液検査で妊婦さん自身に抗体がないことがわかったら、旦那さんなど家族に予防接種を受けてもらいましょう。 ただ、インフルエンザなど妊娠中でも接種できるワクチンもあるので、医師に相談してみましょう。

異変があれば受診を

妊娠中に感染症にかかると母子ともに命に関わることもあるため、予防策を生活に取り入れることがまず一番大事です。

更に、体の調子が悪かったりいつもと違うと感じる体の変化があったら、かかりつけ医に相談したり、病院を受診することをおすすめします。

万一感染しても、処置が早ければ大事に至らないケースも多いため、早期発見、治療もとても重要になります。

また、普段から自分の体調で昨日と違うところはないかをチェックするようにしましょう。そして、症状が出にくい感染症でも血液検査などで発見できるため、妊婦検診は必ず受診するようにしましょう。

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