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子供にブツブツ寒冷蕁麻疹が…原因は寒さです!治療法と対策

2016/03/17

冬の子供
寒い場所に行ったときや冬のお風呂上り、また冷たいジュースを一気飲みしたときなど子どもが体をかゆがる時があります。ブツブツが出てかゆみに襲われるその症状は「寒冷蕁麻疹(かんれいじんましん)」かもしれません。

寒冷蕁麻疹は子どもにも多い蕁麻疹の一種です。蕁麻疹というと食べ物のアレルギーなどで起きるものと思われがちですが、寒さや冷たさが原因となって起きる蕁麻疹もあるんですよ。

寒い季節は空気も乾燥しやすく、子どもにとっては肌がかゆくなる要因がたくさんあります。ブツブツとかゆみがつらい寒冷蕁麻疹について知り、しっかり予防&ケアして子どもの肌を守ってあげましょう。

寒冷蕁麻疹は蕁麻疹の一種…知ってほしい「蕁麻疹」という病気

寒冷蕁麻疹は蕁麻疹の一種です。蕁麻疹は多くの人が経験する肌症状ですがいろいろな原因で起きる可能性があり、ときに命にかかわるほど悪化してしまうこともあります。

まずは蕁麻疹という病気について詳しく見てみましょう。

全身に出ることもある皮膚症状…寒冷蕁麻疹は寒さが原因

寒冷蕁麻疹はその名のとおり「寒さや冷たさが原因となって起きる蕁麻疹」です。実は私も寒冷蕁麻疹を起こす体質です。寒いと肌がかゆくなるのは、乾燥のせいだと思っていたのですが寒さ自体が原因でした。

蕁麻疹はいろいろな原因で起きる肌症状のひとつです。皮膚に蚊に刺されたときのような厚みのある発疹が出ます。小さなブツブツからはじまり、広がるとブツブツ同士がくっついて島のようになることもあります。

さらにひどくなるとブツブツが全身に広がり、ブツブツの境目がなくなって全身がひとまわり腫れあがってしまうこともあります。私もストレス性の蕁麻疹で経験したことがありますが、その時は気管にも蕁麻疹が起きて呼吸も苦しくなりました。

蕁麻疹は何度も繰り返すことがありますが、発疹自体は出ても2時間前後で消えていくことがほとんどです。毎日出る蕁麻疹の場合は特定の時間帯に出ては消えてを繰り返します。またかゆみをともないます。

蕁麻疹は実は種類が多い!寒冷蕁麻疹は「物理性蕁麻疹」の一種

蕁麻疹はアレルギー反応の一種とされてきました。しかしそうではない蕁麻疹もあります。蕁麻疹は実にさまざまな原因で起きる症状です。

私たちの身近で起きる蕁麻疹について、わかりやすくまとめてみました。

まずは症状の現れ方による違いです。

急性と慢性 蕁麻疹の特徴
急性蕁麻疹 毎日のように症状があらわれても、1ヶ月以内に治る蕁麻疹。
ウイルスや細菌の感染が原因のアレルギー性蕁麻疹が多い。
慢性蕁麻疹 毎日のように起きる蕁麻疹が1ヶ月以上続くもの。
原因はわからないことが多く、アレルギーではないことも多い。
治療を特に行わなくても数年でおさまるケースもある。

次に原因の違いによる蕁麻疹の特徴を挙げてみました。

症状の特徴
アレルギー性蕁麻疹 食べ物・薬・ハウスダスト・ペットの毛・ダニ・花粉などが
原因で起きる。
物理性蕁麻疹 物理的な刺激が原因で起きる。
寒冷蕁麻疹・温熱・接触・摩擦・日光・コリン性蕁麻疹など
ストレス性蕁麻疹 ストレスやてんかん・自律神経失調症などが原因で起きる。
血管性浮腫 まぶたや唇などが腫れあがる。
かゆみはなく、2~3日続く。

肌や体への物理的な刺激によって起きる蕁麻疹を、物理性蕁麻疹と呼んでいます。寒冷蕁麻疹もそのひとつです。

物理性蕁麻疹のなかには、下着のゴムやベルトなどが当たった部分にブツブツが起きるものなどもあります。またコリン性蕁麻疹とは、発汗が刺激となって蕁麻疹が起きるものです。

子どもに多く起きるといわれています。よくお風呂上りに汗疹でもアトピー性皮膚炎でもないのに肌に赤く細かいブツブツがさーっと広がる子がいますよね。我が家の子どもたちもそうでしたが、コリン性蕁麻疹の可能性が高いようです。

いずれも蕁麻疹を引き起こしている刺激を取り除けば、自然とおさまっていきます。蕁麻疹の出現がひどいときは服の締め付けをゆるめたり、下着をかえるなどしてみましょう。

寒冷蕁麻疹の原因と症状…蕁麻疹が出やすい環境をチェック!

寒冷蕁麻疹の原因となっているのは「寒さ」と「冷たさ」です。体が急に冷やされると温度差が刺激になって蕁麻疹が起きます。

体全体が冷えるだけでなく、一部が冷えたときにも寒冷蕁麻疹が起きることがあります。冬場しっかり防寒しても顔が木枯らしにさらされてかゆくなるといったケースです。

寒冷蕁麻疹が出やすいポイントをチェックしてみましょう。

寒い季節に外を歩く

防寒が十分ではなく薄着で寒い思いをしたときや、スキー場など非常に寒い場所にいるとき

体が温まっているときに、急に寒い場所に行く

露天風呂からあがったときや、お風呂上りの脱衣場でかゆみを感じる

寒がりで、もともと鳥肌が出やすい

体が冷えや寒さに過敏で、関節などにかゆみを感じる

暖房が効いた部屋から、はだしで冷たいフローリングを歩く

冷たい床に触れた場所からかゆみが生じる

クーラーやドライヤーの冷気が当たる

暑い季節でも、冷たい空気が当たるとかゆみが出る

アイスや冷たく冷えたジュースを飲む

非常に冷たい食べ物や飲み物でかゆくなる

汗をよくかく

汗が冷えたときに、刺激となってかゆくなる

こうした刺激が寒冷蕁麻疹の原因となります。「寒がり」という自覚があったり、人から「寒がりで厚着だよね」と指摘される人は寒冷蕁麻疹が出やすいといわれています。私も非常に寒がりで強烈な冷え性の持ち主です。

冬は寒いだけでなく空気も乾燥しているため、肌への刺激が強くなりやすいですよね。乾燥した寒い日などはかゆくなりやすいでしょう。

とくに寒冷蕁麻疹が出やすいのは、お風呂上りの脱衣場と言われています。体が温まっているときに急激に冷やされると刺激が強くなり蕁麻疹も出やすくなります。

また体がぬれていたり、汗をかいていると体温を奪われやすく蕁麻疹が出やすくなります。汗をかきやすい体質も寒冷蕁麻疹の原因と言えるでしょう。

さらに注意が必要なのはアイスクリームやかき氷・キンキンに冷えたジュースなどを食べたり飲んだりするときです。

冷たいものを飲食することで蕁麻疹が出ることもあるので、寒冷蕁麻疹の傾向がある場合は一気に冷たいものを飲んだり食べたりしないようにしましょう。

寒冷蕁麻疹が出やすい場所をピックアップしてみましょう。

kids hives

  • 太もも
  • お腹
  • 背中

私はよく首からあごにかけて好発します。

寒冷蕁麻疹は鳥肌のような小さなブツブツから始まることが多いようです。色が赤くない場合もあり、蕁麻疹とは気づかないうちにひっかいてブツブツやかゆみを悪化させてしまうこともあります。

寒冷蕁麻疹の対処と治療…抗ヒスタミン剤でかゆみを止める

寒冷蕁麻疹が出たときは、かかずに寒い場所・冷たいものから離れることが大切です。またかゆみが強い場合や他の症状が出たらすぐに病院を受診しましょう。

ブツブツが出た時の対処法…温かくして他の症状をチェック

寒冷蕁麻疹は外部刺激が原因となっている蕁麻疹です。基本的に蕁麻疹は一過性の皮膚症状で、刺激が与えられてブツブツが出てから数時間で自然とおさまっていきます。

手足や顔の一部に少しブツブツが出たくらいであればあまり心配はいりません。子どもの場合はのどなどにかゆみを感じたり、呼吸が苦しい・めまいがするなどの症状がないかチェックしてあげましょう。

一般的に蕁麻疹のブツブツが出てかゆい場合は冷やした方が良いといわれていますが、寒冷蕁麻疹の場合は冷やしてはいけません。できるだけ早く温かい場所へ行き、冷えた体を温めましょう。

急激に温めてしまうとその温度変化が刺激となって今度は温熱蕁麻疹を起こすこともあります。急に血行がよくなるとかゆみが悪化することもあります。とくにブツブツやかゆみが出ている場所をこするなどして、刺激を与えないようにしましょう。

病院に行くタイミングと寒冷蕁麻疹の治療…全身症状に要注意

寒冷蕁麻疹の範囲が毎回広がりつつあったり、蕁麻疹の程度が強く子どもがかゆがってつらい場合には皮膚科の診察を受けましょう。その際は、どんな時に蕁麻疹が起きているか、具体的な例をピックアップしていくと診断しやすくなります。

寒冷蕁麻疹のなかには血管性浮腫と呼ばれる唇やまぶたの腫れを引き起こすケースもあります。急にまぶたが赤く腫れるとママはビックリすると思いますが、その場合は「普段寒いときに蕁麻疹が出やすい」旨をお医者さんに伝えるとよいでしょう。

気管支やのど、消化器官に浮腫が起きる場合もあります。その際は嘔吐や下痢・腹痛といった症状や、呼吸困難が出る場合もあります。こうした症状が出たときは急いで診察を受けてください。

特に注意が必要な症状

  • 息苦しさ
  • 脈の乱れ
  • 意識障害
  • めまい
  • 全身のむくみ
  • のどの強いかゆみ
  • 吐き気や下痢などお腹の症状

寒冷蕁麻疹と診断されたときは、お薬による治療が行われます。蕁麻疹は、体の中にあるマスト細胞(肥満細胞)と呼ばれる細胞が関わっています。

hives mechanism

マスト細胞は血管の周りや皮膚・気管支・鼻粘膜などにたくさんいます。そしてヒスタミンという物質を産生します。ヒスタミンは血管を広げる作用があり、血管が広がると血液成分のひとつ、血漿がにじみだしてきます。

この血漿が液漏れを起こしている状態が「蕁麻疹のブツブツ」です。またヒスタミンはかゆみを感じる神経を刺激する作用もあるので、ブツブツにはかゆみがともないます。

皮膚科では蕁麻疹のブツブツとかゆみをおさえるため、ヒスタミンの作用をおさえる「抗ヒスタミン薬」が処方されます。抗ヒスタミン作用を狙った抗アレルギー薬が処方される場合もあります。

蕁麻疹には様々な種類がありますが、そのほとんどの場合は結局マスト細胞から遊離されたヒスタミンが血管および神経に働くことで症状が現れます。そこでこのヒスタミンの作用を抑えるために、抗ヒスタミン薬または抗ヒスタミン作用のある抗アレルギー薬が用いられます。

普段から寒冷蕁麻疹が出やすい子の場合は、皮膚科にかかったときに「寒いとかゆみが出るのでかゆみが出たときに使うお薬が欲しい」と相談してみてはいかがでしょうか。

かゆみが強くてつらいときはステロイド剤を処方されることがあります。ステロイド剤はつよい効果を持つお薬です。必ず医師の処方のもとに使用し、勝手に長期間使用し続けることは絶対にやめましょう。

かゆいと子どもはかきむしってしまいます。寒冷蕁麻疹が出やすいシーズンは爪を短く切り、かきこわしてしまう前に病院へ行ってかゆみ止めを処方してもらいましょう。

蕁麻疹が長引いてつらい場合は、漢方薬が効果を発揮するケースもあるようです。漢方薬には副作用がない、というのは誤りです。漢方薬も薬の一種ですのでかならず医師や薬剤師に相談し、子どもの体質にあったものを処方してもらいましょう。

寒冷蕁麻疹は自律神経が関わっているという説もあるようです。特に何の治療もしなくても成長とともに軽快し、いつの間にか出なくなることも多いようです。症状がひどくなければ、おうちケアを行いながら様子をみましょう。

寒冷蕁麻疹から子どもの素肌を守る!お家でできるケアと予防

子どもがかゆがる寒冷蕁麻疹は、お家のケアで少しでも軽くしてあげたいですよね。また蕁麻疹が出やすい子どもがつらい思いをしないよう、予防策について考えてみましょう。

温度管理で寒冷蕁麻疹を予防!温冷の急激な温度変化を防ごう

寒冷蕁麻疹は温度差で起きる蕁麻疹です。そこで急激な冷え・寒さを防ぐことが大切です。特に体が温まったところで急に寒い場所に出たり、冷たいものに触れると蕁麻疹が出やすくなります。

普段から急激な冷えや極端な寒さに触れないように気を付けましょう。

お風呂上り

お風呂で温まったあとに寒い脱衣場に出ると寒冷蕁麻疹が起きやすくなります。脱衣場と着替えはあらかじめ温めておき、蕁麻疹がひどい期間は長湯・ごしごし洗いは控えて肌への刺激を減らしましょう。

外出時

首・足などを露出していると体温が冷えやすくなります。温かいズボンをはかせ、かゆくなりにくい素材のマフラーやネックウォーマーを使う・ハイネックの服を着るなど冷たい風が入りにくい工夫をしましょう。

インナー

寒い季節といっても厚着をさせすぎると汗をかきます。汗を放置しておくと冷えて寒冷蕁麻疹が出やすい環境になるので、できるだけ吸汗性の高い下着を着せ、汗をかかない程度の保温を心がけましょう。汗をかいたらすぐに拭きましょう。

クーラー・ドライヤー

夏場でもクーラーの冷気や冷風ドライヤーで寒冷蕁麻疹が出る場合があります。出やすい体質の子は吹き出し口に近づかないよう、また冷風が子どもの方へ行かないように工夫してあげましょう。部屋や自動車内の冷やしすぎに要注意です。

アイス・ジュース

アイスや冷たいジュースを与えるときは、一気に食べたり飲んだりしないようにします。少しずつ食べる・常温・ぬるいお茶などを合間に飲む・ジュースには氷を入れないなど工夫しましょう。

素肌のケアで肌トラブルを防ごう!冬は乾燥も刺激になりやすい

寒冷蕁麻疹が出やすい冬場は肌が乾燥する季節でもあります。肌が乾燥しているとより刺激に敏感になるため、日ごろの素肌ケアをしっかりしておくこともおすすめです。

冬場は体を洗うとき、硬めのウォッシュタオルではなく柔らかい素材のもので優しく洗うようにしましょう。硬い素材でゴシゴシ肌をこすると刺激になりますし、肌のうるおい成分もこすり落としてしまいます。

お風呂から出たらすぐに水分をふき取り、ローションやボディミルクなどで保湿してあげましょう。ローションが冷たいと刺激になるので、ママの手のひらで温めるなど冷たくない工夫をしてあげてくださいね。

またストレスや疲れがあるときも蕁麻疹が出やすくなるといわれています。ストレスが原因の蕁麻疹もあります。蕁麻疹が出たときは体の「休んでサイン」と受け止め、安静にして蕁麻疹が引くのを待ちましょう。

私は蕁麻疹が出やすい体質で、しょっちゅういろいろな原因でブツブツが出ています。全身が腫れあがったり、呼吸が苦しくなったりするレベルの蕁麻疹なら受診しますが、あごや胸にブツブツが出たくらいの場合は様子を見ます。

たいていの場合かゆいのはブツブツが出始めたくらいの時期で、しばらくするとかゆみを忘れてしまい、またしばらくするとブツブツも引いていきます。

強いかゆみがあってつらいときは「ムヒ」など効能に「じんましん」とある市販の塗り薬を軽く塗って様子を見ます。すっとして気持ちよく、かゆみもおさえてくれます。

塗り薬は必ず用法・用量を守って使用しましょう。また乳幼児の場合は使用できる年齢や月齢が明記してある場合があります。必ず確認してから使ってくださいね。

寒冷蕁麻疹とは限らない皮膚炎の場合もあります。最初に出たときは「どうせ蕁麻疹だよね」と軽く見ず、様子をみて強いかゆみがおさまらなかったり何度も繰り返すようなら医師の診察を受けましょう。

寒冷蕁麻疹に限らず蕁麻疹は特に遺伝するものではないといわれています。しかし、寒冷蕁麻疹の一種である血管性浮腫は遺伝するケースもあるようです。

遺伝はしなくても体質が似ていると出る傾向があるかもしれませんよね。パパやママが寒冷蕁麻疹を持っている場合は、子どもに同じ異常が出ていないか、注意してみてあげるとよいでしょう。

また蕁麻疹が出やすい体質かどうかを見抜く簡単なテストがあります。爪で腕などをひっかいたとき、みみずばれが出る人は、蕁麻疹が出やすいといわれているそうですよ。

実際に蕁麻疹が出る人でもみみずばれにならないケースもあるので確実ではありませんが、気になった方はやってみてください。ちなみに、私はみみずばれになりやすいタイプです。

かゆみは子どもにとってつらい症状!素肌をケアして刺激から守る

寒冷蕁麻疹は寒さや冷たさが原因で起きる蕁麻疹です。冬でも元気に外で遊んだり、冷たいジュースを一気に飲んでしまったりと、子どもの周囲には蕁麻疹が起こりやすいシーンがたくさんあります。

蕁麻疹はかゆみをともないますし、ひっかくことが刺激になって余計にかゆくなってしまうので小さな子どもにはつらいですよね。

かゆみが強い場合など、子どもがかきこわしてとびひなどを起こす前に病院へ行きましょう。

とくに全身のむくみやのどのかゆみ・お腹の症状など、いつものブツブツではない症状が出たときは危険のサインです。「たかが蕁麻疹」とあなどらずすぐに受診してくださいね。

蕁麻疹は寒冷蕁麻疹をふくめ刺激になっているものを遠ざけることが一番の予防策です。冷たすぎるものや寒すぎる場所はなるべく避けて、冬の素肌を守ってあげましょう。

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