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過保護が子どもに与える影響から親の「本音」の背景を探る

2014/09/27

「いくつになっても子どもは親の子」そういう姿勢で子どもに接している時、親は「過保護」に気がつきません。でも成長した子どもにいつまでも過干渉を続けることは、本人にも周辺にもよくない影響を招くものです。どうして親は子どもを過剰に愛してしまうのでしょうか?

過保護、その意味とは

子どもに対する過保護の典型として、なんでも言うことを聞く、嫌がることはさせない、好きなものだけ与えて、けして我慢をさせない、などを挙げることができます。社会性を身に付けるためのしつけの作業を一切行わず、自己中心的な態度を許したまま大きくしてしまう。

このような接し方で育てられた子どもは、中学生、高校生、それ以上の学齢において、他者に対する尊敬や親しみの感情を持つことができず、いじめっこになってしまう1つの原因とも考えられています。

子どもの社会性の成長期に暗い影を落としてしまいかねない、親の過保護。それは、親が自分の子どもをいつまでたっても1人前と認められない、ということから来ているのではないでしょうか。

人間は「生理的早産」と呼ばれる状態で生まれてくるので、幼児期に母親(あるいは身近な養育者)に、とても頼り切って過ごします。だからこそ精神的に巣立っていくことが、1人前を自覚する条件としてどうしても必要なんですね。

これと同じく親にとっても、子どもが自分から巣立っていくということを、精神的な通過儀礼として受け止める必要があるのです。ところがこの「必要なターニングポイント」を上手く超えることができない、いつまでも自分の心の中から子どもを手放すことができない。これこそが愛情が“過保護”に転じてしまう原因なのです。

本当はもっと認めてほしい親たち

今過保護な親が多い背景に、彼らが中学生、高校生だった頃、世の中がどうだったかを考えてみたいと思います。今、小学生中学生の子どもの親世代は、1970~80年代までに学生時代を過ごした方が多いでしょう。

この時代、不良、校内暴力などが頻発し、社会問題化していました。学校は生徒を抑圧し、生徒はそういう教師に対して反発や不信感を募らせていた、学校、大人と子どもの間に大きな心の溝が作られてしまった世代だと言えるのです。

なのでこの時に、「誰も自分を守ってくれない」「味方をしてくれる人が居ない」という思考が、強烈に印象づいたまま親になっている人が多いのではないでしょうか。自分が子どものころ大人は守ってくれなかった。だから自分の子どもだって誰が助けてくれるか分からない、信用なんかできない。

こういう思いが、やり過ぎなくらい子どもを守る心を働かせてしまうんでしょうね。もし「過保護じゃないか」と指摘されたお父さんお母さんがいらっしゃったら、「そんなことない」と思うよりも、ちょっと自分の生活を省みてください。「誰も自分を大切にしてくれないんだ!」という思いに囚われていないでしょうか。

もしそうならば、もっと自分に優しくしてあげてほしいと思います。お父さんお母さんに対してそう感じます。自分のことも大切にしてあげてください。子どもを大切に思うように、頑張っている自分も大事に思って欲しいです。

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