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そもそも子供の自己肯定感が「高い」「低い」ってどういうこと?

2015/06/17

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「幼少期に子供の自己肯定感を育みましょう。」などと様々な育児書で目にしたり、耳にしたりするようになったと思います。

最近何かと話題のこの「自己肯定感」。しかし、「自己肯定感」そのものについてはよくわからないという方のほうが多いと思います。

そこで、「自己肯定感」について、「高い」と「低い」では何が違うのか、自己肯定感を育むためには何をしたらいいのかなどをご紹介します。

自己肯定感って何?

「自己肯定感」とは見た目から推測できるように、「自分自身を認める(肯定する)ことができる力」のことです。

ちょっと復習

昔、“マズローの5大欲求”を学校で習ったことがあると思います。人間の欲求をピラミッド構造で記したアレです。底辺から…

・生理的欲求:寝たい、食べたいなどの生きるための基本的欲求
・安全の欲求:健康でありたい、安全な所に住みたい
・社会的欲求:仲間が欲しい、社会に関わりたい
・自尊の欲求:他人から認められたい、褒められたい・尊敬されたい
・自己実現欲求:自分の夢を叶えたいなど

それぞれの呼称に多少の違いはあると思いますが、こんな感じで習ったと思います。この欲求は下の欲求から満たされていくことで最終的には自己実現欲求にたどり着けると考えられています。

今回のテーマ「自己肯定感」はマズローのピラミッドのどこに属することになるのかというと、4つ目の“自尊の欲求”にあたります。

なんで注目されているの?

小学生を対象としたある世界的な調査でアジア圏とりわけ、日本や韓国の生徒の自己肯定感が低すぎるという結果が出されました。

「自分は価値ある人間だと思う」、「自分は必要とされている人間だと思う」などの項目がありますが、YESと答えたのは3割のほどの子供だけ。他の国では8割以上の子が先ほどの質問にYESと答えています。

日本人独特の謙遜する心という文化がありますが、それにしても「日本の子どもたちは自己肯定感が低すぎ!」ということが指摘され、最近「自己肯定感」が注目されているということです。

自己肯定感が高い・低い

ところで、自己肯定感が高い・低いとはどういうことでしょうか?高いと低いとではいったい何が違ってくるのでしょうか?

やる気の源

自己肯定感が高い子の特徴の1つに「自信」があります。自信とやる気に溢れているので、ちょっとやそっと失敗しただけではへこたれません。むしろ「何くそー!」と失敗を糧にします。

一方、自己肯定感が低い子は「どうせできない」とやる前からネガティブになりやすく、失敗から立ち直るのも遅いとのこと。

元々の性格的な要因もありますが、自己肯定感が高い子は失敗を恐れず、また失敗しても立ち直るのも上手です。

「どうせ僕なんて…」

筆者がある日、PTA活動のために日中幼稚園に行ってみたら、皆と鬼ごっこをしないで羨ましそうに眺めていた子がいました。

「『入れて』って言っていいんだよ。」とおせっかいにもその子に話かけた私に対してその子が「僕走るのが遅いから、どうせ僕なんかが入ったって皆つまらないよ…」と。

5歳の子から「どうせ僕なんかが…」なんて言葉が出てくるとは思わず、私は固まってしまいました。

その子の親御さんが愛情をかけてないと言いたいわけではないのです。

むしろ、親御さんが「しっかりしつけしなければ」と我が子を思うあまりにきっと「あれしなさい、これしなさい」と言ってしまうんだろうな、と勝手ながら想像してしまいました。

この子と話すまで自己肯定感についてフワフワしていましたが、「自己肯定感が低いってこういうことから始まるのかなぁ」とハッとした出来事でした。

自己肯定感の高め方

では、自己肯定感を高めるためには、具体的にどうしたらいいのかを見て行きましょう。

1.見守る・待つ

着替えるとき、お手伝いのときなど、子供が1人でやってみると言い出したときにできるだけ見守って待ってあげましょう。

しかしながら、子供なのでまだ手先が不器用で基本何をやっても遅いです。出来栄えもよくないことのほうがほとんどです。

そこで、「まだできるわけないんだから!」や「遅いなぁ、早く!!」と言ってしまいがちですが、そこで待って子供1人でやりきると達成感があり、自己肯定感につながります。

大人の時間の都合もあるのでいつでも子供に合わせていられないのが現実ですが、なるべく「見守る・待つ」ように心がけましょう。

2.話を聞く

子供の話を聞いてあげるのも自己肯定感に大切なこと。子供の話を聞いてあげるときのポイントは、なるべく最後まで話を聞くこと。

子供って文章能力がまだまだなので、論理的に話してくれなかったり、話が飛んだりして聞いているのも疲れることもありますよね。

しかし、ただ聞いて「そうだったのね」と相槌を打つだけでも子供にとっては充実感があります。

3.褒める

自己肯定感を高めるための定番「褒める」もやはり有効です。ポイントは褒め方です。「えらい!」や「すごい!」も褒め言葉ですが、それよりも子供の心に響く褒め言葉があります。

それは、「嬉しい、楽しい」または「ありがとう」です。

大人が言われても嬉しい言葉は子供が言われても嬉しい言葉です。「ありがとう」って言われると嬉しいですよね?ちょっとしたことでも子供に「ありがとう」を是非言ってあげて下さい。

4.先回りしない

先回りしないというのは、失敗を恐れて親が先回りして子供に失敗させないということです。

忘れ物をしないように全部親が用意してしまう、買い物先で泣かせないように先におもちゃやお菓子を与えてしまうなどがあります。

「失敗したときにこそ人間は成長する」と言います。身体的被害が出そうな危険なことは止めるべきですが、「子供は失敗するもの」と心得ておきましょう。

答えを知っている分、ついつい「こうしたら?」、「○○しなさい!」と言ってしまいがちですが、子供がどうするか見守ってしましょう。

5.スキンシップ

夫婦共働きで子供との時間がなかなか確保できないので、上記のようなこともあまりできないという方でもスキンシップならどうでしょうか。

常にベタベタと子供にひっつくわけではありません。抱っこももちろんOKですが、子供とお風呂に入ったり、膝の上に乗せて絵本の読み聞かせをしたりするのも立派なスキンシップです。

みんなで子育て

子供にとって1番の心の拠り所は親御さんですが、子供の自己肯定感のすべての責任が親にあるわけではないと思います。

身内に褒められたら、今度は周りにも褒めてもらいたいですよね?おじいちゃんでもおばあちゃんでも近所の人でもいいので褒められたり、お礼を言われたりすると嬉しいですよね。

そう考えると自己肯定感も結局親だけでは満たさせないもの。やはり子育てはみんなでするものだと思います。

褒めるのが苦手なら褒めるのが上手な人を見つけてマネをしてみたり、「褒めて」って冗談っぽくてもいいのでお願いしてみたり周りに頼って下さい。

自己肯定感は一朝一夕で育まれるものではないので、いつでもどこでも育むチャンスがあります。我が子もお友達もドンドン褒めてあげて下さいね!

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