インフルエンザは夏もかかる!子供に多い夏風邪との違いの見極め方

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2017/06/05

夏にインフルエンザにかかってしまったかもしれない子供

日本の夏は高温多湿、冬は低温乾燥が特徴です。四季で気候が全く異なるため、流行る病気にも違いが出ます。

冬に流行する病気と言えば、季節性のインフルエンザやノロウイルス性の胃腸炎などですね。しかし、最近では夏でもインフルエンザに感染する子供が出ています。

夏は湿度に弱いインフルエンザが流行するシーズン、というイメージが無いだけに、対処が遅れてしまうこともあります。

またインフルエンザと紛らわしい子供の夏風邪もあります。早めに対処するために、見分け方を調べてみましょう。

沖縄・九州では珍しくなくなってきた夏のインフルエンザ流行

新型インフルエンザが流行した2009年から2010年にかけては、春から夏にかけても患者さんが出ました。

また、沖縄や九州地方など温暖な地域では、夏場にインフルエンザの患者さんが出ることはここ数年珍しいことではなくなっているそうです。

その理由として挙げられるものをチェックしてみました。

  • 流行地域の熱帯地方や南半球からの渡航者によって持ち込まれる
  • エアコンを使用することによる空気の乾燥・寒冷
  • 暑さによる睡眠不足や食欲低下による体力低下
  • 地球温暖化

本来なら高温多湿の夏場の日本は、乾燥と寒冷が好きなインフルエンザウイルスにとって生きにくい環境です。

しかしグローバル化と地球温暖化のため、流行している地域からインフルエンザウイルスが持ち込まれ、人から人へ感染してしまうと考えられています。

夏も流行するインフルエンザ!その実態をチェックしましょう

冬の病気という印象が強いインフルエンザですが、最近では夏に感染する人もいます。実は沖縄・九州などでは珍しくなくなってきていると言われているのです。

インフルエンザの主な症状をご紹介します。

  • 38度以上の高熱が突然出る
  • 頭痛
  • 関節痛(節々の痛み)
  • 寒気・悪寒
  • 全身の筋肉痛
  • 全身の倦怠感
  • のどの痛み
  • 鼻水
  • せき

特に顕著なのが「全身症状が強く出る」という点です。高熱や痛み・だるさやつらさが強く、症状は急に出ることも多いですね。

また、お腹の症状が出る人もいます。あまりお腹の症状というイメージがないインフルエンザですが、チェックしておきたいですね。

特に夏場の場合はお腹の症状が出たという声もよく聞きます。

インフルエンザは放置すると危険な病気!すぐに病院へ

インフルエンザは基本的に冬の病気と認識されています。学級閉鎖なども冬に多いですし、感染対策法が講じられるのも冬にかけてが基本ですよね。

冬に高熱が出ればインフルエンザかな?と誰もが疑いますが、夏場に高熱が出てもあまり思い浮かびませんよね。

夏風邪だから風邪薬を飲んで寝ていれば治る、と思っているうちに悪化してしまうこともあります。実はインフルエンザは、悪化すると非常に怖い病気なのです。

インフルエンザが重症化するとこういった症状が出る危険があります。

  • 脳炎・脳症
  • 髄膜炎
  • 肺炎

特に脳炎は死亡することもあり、脳障害が後遺症として残ることもある非常に危険な病気です。

毎年50人から200人の子供がインフルエンザから脳炎になっているとされており、日本では子どもの脳炎の原因としてもっとも多いと言われています。

そのため、「夏風邪だ」と放置せず、しっかり病院で調べてもらうことが大切なのです。また、季節性のインフルエンザ同様、保育園や幼稚園も休む必要があります。

  • 潜伏期間…1~4日
  • 登園禁止…発症から5日経過および解熱から2日経過するまで
  • 対処…処方薬の服用・安静・睡眠・水分補給

夏風邪はインフルエンザに似た症状&幼児の間で大流行する!

夏風邪とは、夏に流行する風邪症状をともなう感染性の病気です。夏風邪とはいろいろな病気の総称で、いくつか種類があります。

中でも子供がよくかかるのが3つの夏風邪です。

  • プール熱
  • ヘルパンギーナ
  • 手足口病

どれも38度前後かそれ以上の高い熱が出ることが特徴です。インフルエンザの症状と似ているため、間違えやすいと言えますね。

3つの主な夏風邪の特徴をチェック!基本的に治療薬はない

ウイルスが原因で起きるこれらの夏風邪には、一般的な細菌性の風邪とは異なり、抗生物質が効かないという困った特徴があります。

またインフルエンザのように特効薬が存在するわけではなく、予防接種もありません。対処療法でしのぐしかないのです。

さらに3つの夏風邪ともに、こうした症状をともなう場合があります。

  • 頭痛
  • 腹痛
  • 吐き気・嘔吐
  • 下痢

これらの症状は人によって出る場合と出ない場合があります。その点もインフルエンザと似ています。

特効薬がなく、症状を和らげることしかできないので「夏風邪なら病院に行っても仕方がないから、家で具合の様子を見よう」という人も少なくありません。

しかし注意が必要です。3つとも重症化すると、まれに髄膜炎や脳炎といった怖い病気が起きる可能性があります。

さらにプール熱は1週間前後高い熱が続くこともあります。この点もインフルエンザによく似ています。

朝になると熱が下がるので油断して遊ばせると、夕方になってまた40度の熱が出る、という繰り返しになることも少なくありません。

夏場にお風呂に入れない期間が長く続くため、あせもがよりになってとびひを起こすこともあります。病中は免疫力が低下するため、普段よりも注意が必要です。

熱が高いと脱水症状も起こりやすくなります。さらに危険なのが、インフルエンザを見逃してしまうという点です。

インフルエンザと3つの夏風邪の見分け方…全身症状に注目

高熱が出てのどなどが痛むのは、インフルエンザとアデノウイルスやエンテロウイルスが原因で発症する夏風邪がとても良く似ているポイントです。

ほかにも、インフルエンザと間違えやすい症状を挙げてみました。

  • 高熱・発熱
  • のどの痛み(咽頭痛)
  • 頭痛
  • 吐き気・嘔吐
  • 下痢
  • 腹痛
インフルエンザの症状のうち、吐き気や下痢などの症状が出ない人も多いので、お腹の症状が出ていることでインフルエンザに気付かない事もあります。

そこで、インフルエンザはお腹の症状をともなうことがある、と日頃から知っておくことが大切です。

インフルエンザで目が充血したり目やにが出ることもあります。3つの夏風邪とインフルエンザの見分け方は非常に難しいのですが、見分けるポイントをご紹介します。

インフルエンザであると見分けるポイント
  • 全身の筋肉痛や関節痛などの「全身症状」がある
  • 鼻水や鼻詰まりなど、鼻の症状
  • 全体的に症状が強い

※ただしアデノウイルスなどは鼻水が出ることもあるので素人判断は危険です。

よって、常に下記のような点を心がけるようにしましょう。

  • 園や地域の流行状況をチェックしておく
  • 発熱以外の症状に注意する
  • 夏風邪と甘く見ず、できるだけ早く受診する

親として、しっかりと子供の様子を確認しておく必要がありますね。

インフルエンザの可能性も!夏風邪も早めに小児科を受診して

日本とは真逆な季節となる南半球では、インフルエンザの流行ピークは7~8月となります。この時期、海外から入ってくる可能性は充分にあるのです。

インフルエンザも夏風邪も感染経路は基本的に似ており、接触感染や飛沫感染でうつります。感染症対策・感染予防方法としては手洗い・うがい・マスクが重要です。

また暑いからといって食事が偏ったり、寝不足になりがちな時期でもあります。きちんとした生活習慣を続けることも大切ですね。

夏風邪と違い、インフルエンザは早い段階で検査をすることで、タミフルなどの特効薬を処方することができます。

子供にとっては、インフルエンザも3大夏風邪もとてもつらい病気です。感染してから治るまでの症状のつらさにはあまり変化が無いように思えます。

でもインフルエンザは非常に感染力が高く、家族など大人にも広がってしまいます。また脳炎などの重篤な症状は、発熱後2日くらいの間に起こりやすいとされています。

普段から子どもたちの体調に注意し、諸症状をともなう高熱が出た時は、早めに医療機関で検査を受けましょう。

ママの「いつもと感じが違う」というカンはとても役立ちます。早めに受診し、これ以上感染を拡大しないように注意したいですね。
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