子育てのイライラが止まらない…魔法のコミュニケーションスキルを伝授

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2017/01/25

他の人には決してこんな態度取らないのに、最愛のわが子に対してついひどい態度をとってしまう…。ひどいことを言ってしまって自己嫌悪に陥ってしまう…。

子育て中のママなら一度は感じたことのある思いでしょう。それもそのはず、子育てには、あなたの心のトラウマがぎゅーっと凝縮されて出てくると言われています。

心のトラウマとはなんでしょう?どうしたらトラウマを癒し、あなた本来の愛情あふれる育児ができるのでしょう?

育児にとても役立つコミュニケーションスキルから、自分の心を見つめ癒すための心理学のテクニックをご紹介します。

イライラはどこから来る?相手を攻撃しようとする心の構え

毎日、家事育児に追われているママは、自分だけが頑張っていて、誰もわかってくれる人がいないように感じてしまうことがありますよね。

イライラは心のサイン!相手を攻撃・批判するYOUメッセージ

時間に追われ終わりなき膨大な家事をこなし、育児に忙殺されているうちに、単なる疲労感だけでなくイライラが募ってくるとしたら、それは『心のサイン』です。

ちょっと手を止めて自分の心の声に耳を傾けてみましょう。
  • 「だって、夫が全然家事を手伝ってくれないんだもん!」
  • 「あの子ったら、ちっとも私のいうことを聞いてくれないんだから」

そんな風な声が聞こえてくるかもしませんね。

この時、あなたの心は「私は正しい、間違っていない。ちゃんとやっている。だけどあなたが間違っている。あなたのせいだ。」という他者否定の構えになっています。

この状態で、相手に話しかけると、下記のように他者を攻撃するメッセージになってしまいます。
  • 「ねえ、ちょっとは家事を手伝ってよ!私ばっかり大変な思いしているじゃない」
  • 「どうしてあなたはママのお話がちゃんと聞けないの?」

このように相手である「あなた」が主語になったメッセージをYOUメッセージと言います。

YOUメッセージを受け取った相手は「攻撃をされている」と感じさらに攻撃で返してくるときもあります。

防衛的になり、弁解して自分の正当性を保とうとしたり、あるいは嘘をついてその場から逃れようとするようなこともあります。

YOUメッセージの怖い落とし穴

「批判される自分は、間違っている」と受け取ってしまうかもしれません。

これが小さな子どもだったら、こういったYOUメッセージを何度も繰り返し受けることで「自分は間違っている」という思い込みを、心の深いところに植え付けてしまう場合もあるのです。

でも、ちょっと待ってみてください。

そもそも相手を追い詰めたり、争ったりすることがあなたの目的ではなかったはずです。

真の目的を達成するための魔法のコミュニケーションスキル

あなたの真の目的は、自分の困った状況を伝えて理解してもらい相手の協力を得ることだったはずです。

相手を否定も批判もせず必要な協力を得るには、どうすればよいのでしょうか。

喧嘩にならずに自分を伝える方法、Iメッセージ

YOUメッセージに対してIメッセージというものがあります。

Iは英語の「私」。私メッセージです。Iメッセージとは、「私」を主語にしたメッセージです。Iメッセージは以下のように作ります。

(1) 相手の行動を指摘する
(2) 自分への結果、影響を伝える
(3) 自分の気持ちを伝える

(1)+(2)+(3)でIメッセージの完成です。(1)(2)(3)は順番が入れ替わってもOKです。

さらに、『積極的なIメッセージ』というものがあります。

『1』相手に希望する行動を伝える
『2』 自分への結果、影響を伝える
『3』自分の気持ちを伝える

同じように『1』+『2』+『3』で作ります。

Iメッセージと積極的なIメッセージはどちらも効果は同じです。

相手にとっては具体的な行動が示させている分、行動にうつしやすく負担が少ないのは積極的なIメッセージです。

ただ、受け取った結果相手が行動を変えてくれるかどうかは相手の問題になります。

積極的なIメッセージを使うときも、目的は相手を変えることではなく『自分を伝えること』であることを、忘れないようにしましょう。

次に、いくつかの状況で例を見てみましょう。YOUメッセージで伝えた時、さらにIメッセージや積極的Iメッセージを使ったらどうなるのかをご紹介します。

子供が料理中にキッチンに入ってきて遊ぶ
  • YOUメッセージ:「ママがお料理中にこんなところで遊ばないで!あっちに行きなさい!」
  • Iメッセージ:「あなたがママがお料理中にキッチンで遊んでいると(1)、熱いものがひっくり返ったり包丁が落ちたりすりかもしれないから(2)、ママは心配でお料理できないの(3)」
  • 積極的なIメッセージ:「あなたが自分のお部屋で遊んでくれると『1』、あなたがやけどや怪我をする心配がなくて『2』、ママは安心してお料理できるわ『3』」
夫が家事を手伝ってくれない
  • YOUメッセージ:「ねえ、ちょっとは家事を手伝ってよ!私ばっかり大変な思いしているじゃない」
  • Iメッセージ:「あなたが家事を手伝ってくれないと(1)、こんな時間になっても家事が終わらなくて(2)、私はへとへとに疲れてしまうの(3)」
  • 積極的なIメッセージ「あなたが少し家事を手伝ってくれると『1』、私はもっと早く用事がすんで早く休むことができるから『2』、助かるわ『3』」
子供が自分の話を聞かない
  • YOUメッセージ:どうしてあなたはママのお話がちゃんと聞けないの?」
  • Iメッセージ:「あなたがママのお話を聞いてくれないと(1)、ママは大事に思ってもらえていないのかなって思って(2)、ママ、悲しいな(3)」
  • 積極的なIメッセージ「あなたがママのお話を聞いてくれると『1』、ママのこと大事に思ってくれている気がして『2』、ママ嬉しいな『3』」
夫や子供が夕飯の有無を教えてくれない
  • YOUメッセージ:「なんで夕飯がいるかいらないかくらい教えてくれないの?」
  • Iメッセージ:「あなたがご飯を食べるのか食べないのか教えてくれないと(1)、私はどうしたらいいのか分からなくて(2)、困ってしまうの(3)。」
  • 積極的なIメッセージ:「あなたが夕方6時までに夕飯がいるかいらないか教えてくれると『1』、私は夕飯の量を決めて作れるから『2』、とても助かるわ『3』」
子供が遊んだおもちゃを片付けない
  • YOUメッセージ:「どうして遊んだおもちゃを片付けられないの?!」
  • Iメッセージ:「あなたがおもちゃを出しっぱなしにしていると(1)、ママはお部屋の掃除器がかけられなくて(2)、困るわ(3)。」
  • 積極的なIメッセージ:「あなたが遊んだおもちゃをお片付けしてくれると『1』、ママは掃除機がスイスイとかけられるから『2』、とても助かるわ『3』」

こんな感じになります。いかがでしょうか?

批判がましくなく、ただ相手の行動をそのまま指摘する。そして、その結果の状況を伝える。そして最後が大切です。「自分の『気持ち』を伝える」。これがIメッセージのとても素敵なところです。

Iメッセージを手順通りに作ろうとすることで、あなた自身があなたの本当の気持ちに気が付くことができる、ということです。

忙しく家事育児に忙殺されているうちに、周りへのストレスやイライラばかりが募り怒りとなってしまうと、怒りの下に隠れているあなたの本当の気持ちをあなた自身が見失ってしまうのです。

そして、その代りに怒りの爆弾を相手に落としてしまうと・・・その結果は、もう十分体験済みですね。

Iメッセージを使うときの注意点

Iメッセージを使う時、以下の事に気を付けましょう。

  • 批判がましい口調にならないように温かく毅然と伝えましょう。
  • 「夕食いるかいらないかぐらい教えてくれないと・・・」のように相手を攻撃するニュアンスの言葉を避ける
  • 相手がどうしてもそれをやり続けなければいけない特別な理由があるときは、Iメッセージも有効ではない

困っている相手を助ける方法、反映的な応答

Iメッセージは自分が困っている時に自分の状況を伝えて、相手から得たい協力を得るための技法でした。

困っているのが自分ではなく、相手という場合もあります。相手が困っているときは『反映的な応答』で言葉をかけましょう。

反映的な応答とは、

  • 相手が話したことをそのまま受け止めて、鏡に映すようにして返す応答
  • 相手が言葉にしたこと以外にも、表情など非言語から相手の気持ちを汲み取り、映し出す応答

それに対して『閉鎖的な応答』というものがあります。

閉鎖的な応答とは、

  • 相手の問題を自分が解決しなくっちゃ!と思って関わる応答
  • 相手の感情を別の感情に変えようとするような応答

では具体的に例を使って『反映的な応答』と『閉鎖的な応答』を見てみましょう。

子供が保育園に行きたくないと言っている
  • 閉鎖的な応答:「保育園で何があったの?誰かが意地悪したの?」
  • 反映的な応答:「あなたは今日、保育園に行きたくないのね」
子供が友達とケンカをしたと言って、落ち込んでいる
  • 閉鎖的な応答:「ケンカしたって、あなた一体お友達にになんて言ったの?」
  • 反映的な応答:「あなたはお友達とケンカして、さみしい気持ちなのね」

ここまで読むと、「え?これだけのこと?ただ繰り返すだけが、なんで相手の助けになるの?」とあなたは思うかもしれませんね。

なぜ、反映的な応答が相手の問題解決を助けるのでしょう。それは反映的な応答には以下のような効果があるからです。

  • あなたの感じ方、考え方を私はそのまま受け止めましたよ、と相手を受容していることを示す応答になっている
  • これはあなたが解決すべきあなたの問題です、と温かく示す応答になっている
  • あなたには問題を解決する力がある、ということを信じていることを伝えている

それでは、なぜ閉鎖的な応答が相手の問題解決を邪魔するのでしょう。

  • 私が解決しなくては、あなたには問題解決をする力がないということを暗に伝えている
  • 相手のつらい状況をそのまま受け入れていないので、相手は受け入れてもれえなかったと感じてしまう

もしピンとこなかったら、自分が困ったときの相手に反映的に聴いてもらえた場合、閉鎖的に返された場合を想像してみてくださいね。

Iメッセージや反映的な応答を邪魔するのは『トラウマ』

さて、Iメッセージや反映的な応答を試していくと、こんな問題に直面することがあります。

言語と非言語の矛盾

  • Iメッセージや反映的は応答でコミュニケーションがうまくいくという事は頭では分かる。でも、私にはそんなことはすっとばしてぶちまけたい私の感情があるの!!
  • Iメッセージはちゃんと作れている。だけど、私の心の中はYOUメッセージで相手を攻撃してしまっている
  • 反映的に応答はしているつもりだけれど、早く相手の感情を変えたくなる。問題を解決してあげたくなる。
このように言葉と心の中が矛盾しているとき、相手に伝わるのは言葉ではなく心なのです。

もし久しぶりに会った友人が言葉では「元気」と言っていても表情に元気がなかったら、あなたは『元気じゃないな』と思いますね。

私たちは言葉よりも、それ以外の非言語から本当のメッセージを受け取ってしまうものなのです。

そのため本当の意味でIメッセージを使えるようになるためには、心の中に自分にも相手にも温かい気持ちを持てている状態が望ましいのです。

でも実は私たちのほとんどがそうではありません。多かれ少なかれ、私たちは心の深い深いところに傷『トラウマ』を持っています。

それは私たちが小さな子供だった時、大きくなる過程で周りの大人から反映的に聴いてもらえずYOUメッセージを受け続けてきたこと出来てしまいます。

YOUメッセージに埋め込まれているネガティブな暗示

YOUメッセージには、とてもネガティブなメッセージが暗に埋め込まれています。

  • あなたは間違っている
  • あなたには価値がない
  • あなたは大切ではない

子供はこれをそのまま受け取ってしまいます。多くの親は子供を愛し、かけがえのない存在だと思っています。

でも思い出してください。今、親としてのあなたに余裕がなく切羽詰っているとき。せっかくの苦労を子供に台無しにされたとき。YOUメッセージを使ってしまってこなかったでしょうか?

小さい頃にできてしまった心の奥の傷、トラウマ

子供は「もしかしたら自分は親に愛されていないかもしれない」なんて決して思いたくありません。そしてあなたのことを何があっても信じようとします。

だから、YOUメッセージに込められたネガティブなメッセージを封印しようと、心の深い場所に追いやってしまうのです。

自分でもそれがあることを忘れてしまうくらい、深い場所に…。そんなことを、何度も重ねて私たちは大人になります。

でも、追いやった心の傷トラウマは、消えてなくなるわけではなくちゃんとあります。そして物事が思い通りにいかない時、その傷はうずくのです。

傷が深い場所にありすぎて、それが一体何なのか正体がはっきりしません。ただ漠然と嫌な気持ち、嫌な感覚として感じられます。

トラウマが紡ぐ、負の連鎖

こんな不快な気持ちにさせられたのは、相手のせいだ!悪いのは相手だ!!そんな風な怒りとなってあなたには感じられることでしょう。

さあ、ここから先はどうなっていくか、ここまで読んでこられた方にはお分かりですね。YOUメッセージによる仕返しが始まっていきます。

YOUメッセージによるネガティブなメッセージは、親子代々、連鎖し受け継がれていってしまうのです。

なぜなら私たちは、身近で安心できる場所、自分が安全だと分かっている場所で怒りを爆発させるからです。

それはわが子の前、パートナーの前といった非常に近い関係で凝縮されて現れます。

自分で自分が癒せれば、あなたも家族もみんなが幸せになれる

疲れた心を癒す方法はたくさんあります。マッサージを受けたり温泉につかって心身を休めたり、美味しいものを食べたり気の合う仲間と一緒に過ごしたり。

自分にとって癒しの空間がどなたにもあることでしょう。そしてそれはあなたにとってオアシスのようなかけがえのない場なのでしょうね。

自分を本当に癒せるのは自分だけ

一方でそのどれもがあなたの外側にあるものです。それを欲した時、いつでも手に入れられるものではありません。

そして一時的にオアシスで充電をしたとしても、また時間が経ち現実世界に戻るとストレスが溜まってくる。そんなサイクルを繰り返していませんか?

ここでは自分の内側にオアシスを持つ方法をお伝えします。オアシスが自分の内側にあれば、いつでも必要な時に自分で自分を癒すことができるのです。

私たちの心の仕組み「内なる子供と大人」

私たちの心は2つの領域に分かれます。

  • 感情・感覚の領域  ← 内なる子供
  • 思考の領域  ← 内なる大人

※感情・感覚の領域を内なる子供、思考の領域を内なる大人と呼びます。

私たちの心の中では内なる子供と大人がうまくコミュニケーションをとれていると、心身ともに健康でいられます。

例えば、内なる子供が「寒いな」と感じます。内なる大人が、ちゃんと内なる子供の声に耳を傾ける事ができるとき「そうか。寒いんだね。そうしたら、厚手の上着を着て外に出よう」と判断し行動できるのです。そうすることで風邪を引かずに済みます。

でも、もし内なる子供と大人のコミュニケーションがうまくいっていないと病気になってしまいます。

内なる子供が「トイレに行きたい」と感じているのに、内なる大人がその声に気が付いてあげられなかったり無視したりしていると、膀胱炎になってしまいます。

内なる子供が「さみしいよ、悲しいよ、傷ついたよ」と叫んでいるのに、内なる大人がそれを無視したり、「そんなことを感じるような弱虫ではいけない!」と責めたりしてしまう。

あるいは「だったら、美味しいものでも食べに行って気を紛らわせようよ」と外の何かに頼ったりしていると、内なる子供は自分を大切にしてもらえていないと感じさらに傷つきます。

そして無視され続けると内なる子供はもう訴える事すらやめてしまいます。本当は感じているのに…の状態が心の病です。

  • 何をしても楽しく感じられない。
  • 日常生活に何不自由ないのに、毎日充実感がない。砂を噛んでいるようだ。
  • 心にぽっかりと穴があいたようだ。
そう感じるようなことがあれば、それは内なる子供が深く傷つき息をひそめてしまっているためです。まるでいないかのように感じられ、心にぽっかり穴があるような感覚になるのです。

自分の心と向きあい、癒すステップ

内側のコミュニケーションをとり戻り自分を自分で癒していくために、以下の内なる大人と子供のやりとりのステップを繰り返していきます。

  1. 内なる大人から内なる子供に語りかける、声に耳を傾ける
  2. 内なる子供の答えを待つ
  3. 答えを受け止める。反映的に応答する
  4. 感謝を伝える
  5. 感情、感覚に居場所を与える
  6. ステップを繰り返す
1. 内なる大人から内なる子供に語りかける、声に耳を傾ける
  • 「私はあなたが私のためにそこにいてくれることを知っているよ」
  • 「今、何を感じているの?」
  • 「どんな気持ち?」
  • 「どんな体の感覚がする?」
  • 「今、何に傷ついた?」
2. 内なる子供の答えを待つ

始めのうちはすぐに答えが返ってこないかもしれません。答えを頭で考えずに、返って来るまで待ちましょう。

3. 答えを受け止める。反映的に応答する。

ひょっとしたら「あの子が可愛いと思えない」「あの子が憎らしい!」など、自分でもびっくりするような答えが返って来るかもしれません。

そんな時、「我が子が可愛くないなんて、私は間違っている!」などと、どうか自分を責めないであげてくださいね。

「あの子が可愛いと思えない、憎らしい!って感じているのね」

このように反映的に応答します。

ここで大切なことは、どんな心の声も、否定も批判もせず、温かく毅然と受け止める事です。これが、内なるコミュニケーションを取り戻すための大切なポイントです。

4. 感謝を伝える

答えが返ってきたら、内なる子供に感謝を伝えてあげましょう。

  • 「ありがとう」
  • 「大好きだよ」
  • 「私に心を開いてくれて、私を信用して本当のことを教えてくれてありがとう」
5. 感情、感覚に居場所を与える

十分に感謝を伝えられたら「子供が可愛くない、子供が憎い」というその気持ちに、「あなたはそこにいていいんだよ」と居場所を与えてあげてください。

その気持ちを叱責したり、追い出そうとしたりしないで、ちょっと苦しいけれど、体中で感じて、温かくお迎えしてあげましょう。

すると不思議なことに、体中の力が抜けて胸やお腹の辺りがだんだんと温かくなってくるのを感じるかもしれません。

その感覚は人によって違うので、あなたの身体の感覚を味わいそれを覚えていてください。

内なる子供があなたに「やっと許してもらえた。居場所をもらえた」と安堵できた時です。

6. ステップを繰り返す

ステップの1番目に戻り、内なる大人が声をかけてあげます。

  • 「あんなに頑張ってお世話しているのに、何をやっても「イヤ!イヤ!」って言われちゃうと、むなしいよね。みじめだよね。」
  • 「すごーく、疲れるよね。」
  • 「あなたは、間違ってなんかいないよ。」

そして1番目から5番目を繰り返していきます。嫌なことがあった時、ストレスを感じたその瞬間に内なるやりとりをすることが難しければ、内なる子供があなたにサインを送ってくれたことだけは覚えておいてくださいね。

一日の終わりに、一人になれる静かな場所と時間を選んで、内なる子供のサインに向き合っていきます。

どう声をかけていけばよいか分からなければ、もしあなたに理想の母親がいるとしたら、こんな時どんな風に声をかけてもらいたいか、想像しながらやってみましょう。

このトレーニングに慣れてくると、目の前の出来事や相手の言動にイライラしたり、心が波打つことが少なくなってきます。

内なる大人と子供のやり取りは、そのまま現実の親子関係に反映されていきます。

内なる大人がちゃんと内なる子供の話を聴ける温かい大人として成長していけば、目の前の子供に対しても温かく、毅然とした受容的なママでいることができるのです。

温かい親子関係に変えていくために、遅すぎるなんてことはありません。毎日少しずつ、自分の内側のコミュニケーションから、取り戻していきましょう。

苦しい時は一人で抱え込まずに、心の専門家に相談を

あなた自身がもし幼少期に、内なる大人のモデルとなる温かく毅然とした大人の存在を知らぬまま大人になったとしたら、トレーニング自体がなかなかうまく進まず苦しい時間となってしまう場合もあります。

そんな時は無理をせず、切り上げます。信頼できる友人、身内に相談をしたりカウンセリングを受けるなど、専門家を訪ねましょう。

自治体の育児サービスなども活用してみてくださいね。

コントロールできる範囲を知れば、育児はうんと楽になる!

育児ストレスの本当の原因は、旦那や忙しすぎる仕事、ママ友の言葉にあるわけではありません。旦那のふるまいやママ友の言葉があなたのトラウマを刺激するから、傷がうずき、ストレスになります。

例え外からの刺激がなくなっても、あなたの心にまだ受け入れられないトラウマがある限り、何も解決はしていません。状況が変わればまた別の角度からトラウマは刺激されます。

でも自分を癒すステップは、自分のトラウマと向き合わなければならないため時に痛みを伴いますし、時間もかかります。

手っ取り早く相手を変えてしまおうとYOUメッセージを使ったり閉鎖的に関わってしまいたくなるかもしれません。

急がば回れ!相手をコントロールするよりも自分が変わろう

トラウマはすぐに癒えなくても、受け入れるだけで心はとても軽くなります。頑張り屋ママのあなたが行き詰ってしまったときに助けになる、魔法の言葉をご紹介します。

過去と他人は変えられない!

心理学の言葉で『過去と他人は変えられない』という言葉があります。私たちがコントロールできて変える事ができるのは、『今、ここの自分』だけです。

どんなに昨日の失敗を悔いても、昨日に戻って消しゴムで消して来ることはできませんし、どんなに相手を変えようと躍起になっても、相手は別の人間であなたのコントロールできる範囲ではありません。

あなたが一生懸命作った離乳食を、子供が食べてくれないこともあるでしょう。子供が決まった時間に寝付けるように、一生懸命段取りしても、全然寝てくれないかもしれません。

  • 「なんで食べないの?!ちゃんと食べないと大きくなれないよ!」
  • 「さっさと寝なさい!もう子供は寝る時間でしょう!!」

こんな風にコントロールしようとするやり方は、あなたも相手も疲れてしまうだけです。

相手をコントロールしようとしたり、頑張って調理した時間や努力した一日を悔やむより、今、目の前にいる子供にエネルギーを注いでこんな風に話しかけてみましょう。

  • 「ママ、一生懸命作ったんだけど、あなたが食べてくれないと、ちょっぴり寂しいなぁ。ご飯、おいしくなかったかな。それとも、今はあんまり食べたくない?」
  • 「ママ、今日家の用事頑張ったから、もう眠くなっちゃったよ。ママと一緒に寝てくれると、ママは休めて明日も元気でいられるよ。あなたは眠くないの?」

悶々と一人で思い悩む自分に気づいたら、意識を切り替えて、今、目の前にいる子どもに話しかけてみましょう。

無理に食べさせなくてもいいし、子供が寝ないならあなたが先に横になって休んでしまってもいいのです。

コントロールをやめて、結果を相手に体験させる

子供がおもちゃの片づけをしないなら、まずはIメッセージであなたの状況と気持ちをしっかり伝えます。

それでも変わらなかったら、子供と一緒に、遊んだあとはおもちゃを片付ける約束をきちんとします。そして、もし約束が守られなかったらどうなるのか、その結果も決めておきましょう。

「おもちゃで遊んだあとは、きちんとお片付けをする。これがおもちゃで遊ぶお約束だよ。もしお片付けができなかったら、おもちゃでは遊べないね。おもちゃは一旦ママのお部屋に持って行きましょう。 あなたが『ちゃんとお片付けできる!』と思えるようになったら、ママに教えてね」

もし約束が守られていなければ、少しの間、おもちゃのない生活を体験させてみましょう。

「なんであなたは片付けができないの!」とYOUメッセージでお説教するよりも、子供はおもちゃのない時間の体験から、片付けないとどういうことになるのかをしっかり学ぶことができます。

子供の生きる力を育む第一歩!相手を信じて手放す勇気を持つ

頑張り屋ママのあなたは、今までたくさん頑張ってきました。

でも、もしかしたらそのほとんどが変えることができないものを変えようとして「頑張り過ぎていた」のかもしれませんね。

今日からは、その頑張りを別の方向に使ってみましょう。

コミュニケーションはボールのやりとりに例えられます。ボールが手を離れるまでは、あなたが一生懸命頑張れる時です。相手がちゃんと受け止められるように、頑張って計算してタイミングも見計らいます。

でも、一旦ボールが手を離れたら、もうコントロールはできません。頑張れる範囲ではありません。

子供が自分で成長する力、体験から学ぶ力を信じて、思い切ってボールを手放しましょう。そして、手放したボールをいつまでも追いかけるのではなく、子供を信用して見守りましょう。

いいのです、例えあなたが手放すことで、子供が失敗をしたり辛い時間を過ごすことがあっても。その結果から子供はちゃんと学んで、自分で人生を歩む力を蓄えていきます。

「私がこの子をコントロールしなくっちゃ!」と、あなたがボールを抱え込み、子供の手を握り締めている育児よりも、信じて手放すことで、あなたはずっと楽になります。

そして子供も、「ママに信用してもらえている!」という安心感があれば、どんどんチャレンジする勇気が湧いてきて、自信を持って元気いっぱい生きていくことができるのです。
みんなのコメント
  • そらまめさん

    5才の上の子の奔放さと、0才の下の子の育児にイライラが募り、つい怒鳴りがち。イライラする自分に嫌悪感を抱き…子どもたちが寝たあと涙する日々です。
    自分の心の声に耳を傾けようと思いました。Iメッセージ、意識してみます。

  • 元々乙女さん

    毎日の生活の中で、ダンナに対しても娘に対しても怒りを抑えられないことが多々あり、なんで自分はこんなに怒ってるんだろうと思って調べているうちにここへ来ました。
    内なる大人と内なる子供を意識したら、すこし、怒りをそのままぶつけずに自分の中で整理できそうな気がします。
    抜け出せない毎日からすこし脱却できそうです。繰り返し読ませて頂きます。

あなたの一言もどうぞ