婦人科系疾患セルフチェック!育児に忙しいママは不調を見逃さないで

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2017/02/05

「何だか毎日ダルいな」「食欲がないけど夏の暑さのせいかな」など体調不良を感じていても、ママは何かと適当な理由を探して「まだ大丈夫!」と我慢しがちです。

しかし実際には妊娠・出産という命の仕事に続く休む間のない育児の中で、ママの免疫力が自覚以上に低下している場合があります。

家族の笑顔はママの健康があってこそ!若いから、体力はあるからと過信することなく、「予防」に努めることが何よりの安心材料になります。

パパや周りには代打を頼みにくかったり、ママ自体も仕事で時間的余裕がなかったりと病院に行くこと自体が難しいママも少なくないことでしょう。

ここでは婦人科疾患を含むママの体調不良を見逃さないよう、日頃からどう健康管理やセルフチェックを行っていけばいいかをご提案します。

我慢しすぎないで!産後のママによくあるトラブル

育児がひと段落したママに聞くと「子どもたちが幼い時期のことは余りよく覚えていない」という人もいるほど、幼児を抱えたママの多忙は極まっています。

常に時間に追われ、子どもの体調不良には慌てて病院へ行くものの、自分の不具合には市販薬さえ飲むのを忘れる…それがママの性とでもいうものでしょうか。

しかし体調不良には必ず前兆があるもの。頭痛や微熱が続いているな…と気が付いたときに、どのように行動できるかは予備知識があるか否かが鍵となります。

自覚がはっきりなくても、毎日感じているあなたのちょっとした不快感は、実はこれから紹介する「これ」が原因かもしれません…。

めまい・頭痛・吐き気など…自律神経の乱れ

「自律神経」はとてもよく耳にする言葉ですが、その実体を正確に理解できている人は意外と少ないのではないでしょうか。

調べてみると「自律神経とは外部からの刺激や情報に対して体の機能をコントロールする神経」と出てきました。少し難しいですね。

分かりやすく言えば、「脈拍・呼吸・体温調節など人間が自分の意思で動かせない体の機能をコントロールする」のが自律神経です。

自律神経には活動時に活発な交感神経と、休息時に活発な副交感神経があり、両者のバランスがよいと元気に過ごせます。

しかし産後のように女性ホルモンが不安定になり、過度のストレス・肉体疲労を蓄積する時期には、この自律神経のバランスが崩れやすくなってしまいます。

産後になって突然、今までに感じたことのないようなめまい・吐き気・頭痛・のぼせなどを感じることがあったとしたら、一番疑わしいのは自律神経の乱れです。

自律神経失調症の危険度チェックシート
セルフドクターネット:https://www.selfdoctor.net/check/2002_11/form.html

もちろん、このような簡易チェックで問題なかったからといって一安心、ではありませんが、原因がわかってくれば些細なことでも対策が始められます。

育児疲れが蓄積されているから仕方ない、と色んな自覚症状が出ていても長期間放置することは絶対によくありません。

やはり症状が続くのであれば、不安が過度のストレスにならないうちに通院を!

マタニティーブルーと何が違う?産後うつ

  • 感情の起伏が激しくなり、些細なことで怒ったり泣いたりする。
  • 身体の一部が痛む、頭痛・耳鳴りが止まない。
  • とにかく落ち込む、自信がもてない。
産後ママにとっては、このような症状は一定期間よく見られることです。一般的には「マタニティーブルーズ」と呼ばれ、産後2~3日から2週間ほど続きます。

私は非常に楽観的な性格ですが、それでも産後のお手伝いに来てくれた母が帰る日に見送りの駅で大号泣したことがあり、当時はそんな自分が情けなく思えたものでした。

でも「最初からこんなにグズグズで母親失格だ、はずかしい」なんて思う必要はありません。自分が弱いせいではなく、ホルモンのせいですから!

1か月も経過すれば症状は徐々に落ち着いてくるのが一般的ですが、ずっとおさまらないような場合は「産後うつ」の可能性もあります。

マタニティーブルーズと産後うつの違いは「自然に治癒する」ものと「生活に支障をきたすほど長引く」ことが決定的な相違点といえるでしょう。

「育児ももうイヤ!と感じたら産後うつの症状や対策をチェック」
http://maternity-march.jp/sangoutsutaisyo8264/

マタニティーブルーズはそんなに長引くものではありません。精神的な苦痛が続く場合は速やかに産婦人科など専門医に相談・治療を行うことで改善されますよ!

すぐにトイレに行けないママは気を付けたい膀胱炎

膀胱炎には急性・慢性・出血性など幾つか種類がありますが、産後のママが注意したいのは細菌感染による急性膀胱炎です。

産後は免疫力が低下しているので、悪露のケアを清潔にきちんとしておかないと、細菌感染して膀胱炎にかかりやすくなっているので気を付けてください。

症状は排尿・排泄時の痛みや頻尿ですが、軽い場合は水分をたっぷり摂って膀胱内の細菌を尿と一緒に体外に出せれば自然治癒できることもあります。

しかし、血尿や発熱など激しい症状が見られた場合は自己判断で放置せずに、早めに通院してください。膀胱炎が進行しすぎると腎臓にまで炎症が広がり、危険です。

赤ちゃんが号泣したり、限られた時間で家事をしていると夢中になって、尿意を我慢せざるを得ない瞬間はありますが、トイレにいくのを忘れないようにしましょう。

女性なら誰でも気を付けたい!代表的な婦人科系疾患

女性特有の婦人科系疾患は非常にデリケートなもの。不調を感じていても、風邪で行くような気軽な感覚で病院で診てもらおう、とはなりにくいものです。

女医さんでないと恥ずかしいな、こんなことは自分にしかないトラブルではないかと誰にも聞けずに悩んでいるママも沢山おられることでしょう。

本当は早く治療にとりかかれば簡単に治せたことが、そうやって悩んで時が経過したことで難治にしてしまう可能性もありますので、まさかの時ほど早めにアクションを!

デリケートゾーンがかゆい…カンジダ膣炎

妊娠中から産後にかけて発症しやすく「誰にも相談できない」と女性を悩ませるのが、膣や外陰部などデリケートゾーンがかゆくてたまらないカンジダ膣炎でしょう。

カンジダは誰の膣内にでもある真菌(カビ)ですが、産後のように免疫力が低下してホルモンバランスの崩れた時に過剰増殖してしまうことがあります。

感染してしまうと、痒みが強くでて、赤くただれたり、湿疹が出てきたり、白いカッテージチーズのようなおりものが多くなるのが特徴です。

症状が軽い場合は患部を清潔に保ち、免疫力アップに努めれば自然治癒しますが、糖尿病など別の疾患が隠れていたり、風邪薬の影響で炎症を起こしている場合などもあります。

つらい痒みが続く場合は素人判断にいつまでも頼らず、病院へ行って抗真菌剤の膣錠を挿入してもらい、軟膏を塗るなどして完治を目指しましょう。

カンジダ皮膚炎の予防にできること

  • 免疫力を落とさないように日頃から食事・睡眠など生活習慣を整える。
  • 生理中はナプキンをこまめに替え、排泄後は前から後ろに拭いて感染に注意。
  • 蒸れないよう入浴後はしっかり拭き、服装(特に下着)は通気性のよいものを選ぶ。

カンジダは女性の7割が一度はかかったことがあるとも言われるほど、いわばありふれた病気です。恥ずかしがらずに、しっかり治していきましょう。

普通の生理痛とは明らかに違う痛み…子宮内膜症

子宮内膜症とは、本来子宮の中にあるべき内膜が卵巣や腹膜などに転移してしまう病気です。月経がくると内膜は厚さを増し、子宮から剥がれて月経血として体外に出されます。

しかし本来あるべき場所以外に広がって転移した内膜は、その場所で月経血として剥がれて体内に留まり、炎症や痛みを引き起こす原因となってしまいます。

したがって月経が繰り返されると症状が進行してしまい、生理のときの出血量がとても多くなって、日常生活に支障をきたすほど月経痛がひどくなることもあります。

なかなか完治が難しいとされる子宮内膜症ですが、妊娠出産をするとその間は月経が止まるので、生理再開後は症状が緩和されたり、自然治癒できる場合もあります。

子宮内膜症はもともと生理痛がひどい人でも出産後に軽くなるのが一般的ですが、まれに産後に発症したり、生理の再開後に再発してしまうこともあります。

ただし、産後1回目の復活生理は出血量が以前より増えたり、腹痛がひどくなったりすることがよくありますので、最初からそんなに焦る必要はありません。

回数を重ねると普通は症状が戻っていくはずなので、出血が止まらない・腹痛が続くなどの症状が続くようであれば、診察してもらいましょう。

子宮癌検診で発見されることも!子宮筋腫

子宮内膜症も子宮筋腫も月経時の出血量が多く、生理痛も激しいものなので、何が違うのかを正確に把握できている人は意外と少ないかもしれません。

子宮筋腫とは
子宮の壁(平滑筋)の細胞が過剰増殖してできる良性の腫瘍。原因は女性ホルモンの影響と言われるが解明しきれていない。子宮筋腫に悩む女性は5人に1人とまで言われる。

子宮内膜症は内膜の組織が子宮以外の臓器で過剰増殖するものなので、増殖する元になっている細胞は明らかに違います。

しかし症状としては激しい月経痛・不正出血・貧血・下腹部の痛み・排便痛・性交痛など表面上では区別がつかないほど似ています。

更に子宮筋腫は発生する場所によって症状にかなり差があり、自覚症状が全くない場合も多いので、一概に表面上で比較することは非常に難しいと言えるでしょう。

子宮筋腫はかなり大きくなったり、複数個存在することもありますが、症状が重く出ていなければ経過観察することがほとんどです。

治療が必要な場合は、子宮か筋腫を摘出する手術か、ホルモン剤の投与で女性ホルモンの作用を減らすようにします。

ありふれた病気ではありますが、初潮の低年齢化で若い女性でも筋腫がある人は少なくなく、不妊の原因になるとも言われています。

子宮筋腫には基本的な予防方法はないとも言われますが、運動を余りしない・冷え性・ストレスが多い人がかかりやすいそうなので、改善しておくといいですね。

予防接種は出来ない?子宮頸がん

子宮頸がんワクチンは2013年4月に中1から高1までを対象に定期接種が推奨されましたが、強い副反応を示した方が複数いたことから積極的な推奨を停止しています。

現在も厚生労働省のHPで確認してみると、本人の自己判断に任せる旨が記載されてはいますが、接種再開を希望する方向で全体的には動いているようです。

法に基づくワクチンの接種は強制ではありませんが、一人一人が接種することで、社会全体を守るという側面があるため、対象者はワクチンを接種するよう努めなければならないとされています。
実際に予防接種を受ける際は、ワクチンの有効性とリスクを十分に理解した上で、受けるかどうかご判断ください。厚生労働省HP

このワクチンにより予防確率は90%には達していると言われているので、副反応の心配が払しょくされたのであれば、接種を再考したいですね。

授乳中でも油断大敵!乳腺症と乳がん

最近は有名人で闘病をされている方もおられ、関心が高まっている乳がん。胸に痛みを感じたり、しこりのようなものがあると不安でいっぱいになることでしょう。

しかし、胸にしこりがあれば100%が乳がんというわけではありませんので、早とちりしないでください。

まず「乳腺炎」と「乳腺症」の違いについて先に触れておきます。一文字違いで混同されやすいですが、完全に別物です。

乳腺炎とは
基本的に乳腺が炎症し閉塞するために起こる急性疾患のこと。急激に高熱が出たり、乳房が硬くなって痛みを伴う。抗生物質を服用するか、ひどい時は切開して治療を行う。
乳腺症とは
30代後半から閉経期にかけてホルモンバランスの崩れが原因で起こる。特に生理前に胸や脇が痛んだり、触ると痛いしこりが出来たりして乳がんと症状が似ているように感じるが、病気ではなく治療を必要としない。

乳腺症の説明を読むと、胸の痛みやしこりがあって病気でもないし乳がんでもないって…と不思議に思われる方もいるでしょう。

表面的には似たような症状がみられる「乳腺症」と「乳がん」なのですが、しこりを触ると痛かったり、胸の痛みが生理前に限定されたりするのは乳腺症です。

もちろん素人判断に頼るのはよくありませんが、「しこり=乳がん」と怖がって通院をさけず、心配があれば速やかに病院で診察してもらいましょう。

乳がんは早期発見が完治の鍵!触診でセルフチェック

乳がんは他の臓器と違い、自分で直接触ることができるので、視診や触診を自分で行うことができるのは皆さんご存知だと思います。

ただ、よく触ればわかるというものではないので、どの時期にどのようにセルフチェックするのかを見ていきましょう。

時期は月経終了後から排卵前までの間、特に入浴時に試してみるとよいでしょう。
視診の仕方
乳房にへこみ、ただれ、変色、ひきつれた箇所がないか、鏡に上半身を映して
目視してみます。
触診の仕方
指をそろえて、指の腹を使ってまんべんなく乳房全体を硬いものがないか触ります。右(左)胸なら右(左)腕を上げたとき、下げたときをそれぞれ確認します。最後に乳首を強めにつまんで血のような分泌液がないかも確認します。

乳がんのしこりは触っても動きにくく、とても硬く感じるようです。よくパチンコ玉に例えられます。

「動きにくい硬いしこり」「乳房の痛み・違和感」「乳首から血のようなものが分泌された」というような場合は速やかに婦人科に行きましょう。

定期健診の受診のススメ

健診とは「健康診断」のこと。体に病気が潜んでいないかをチェックする「一次予防」として、ぜひ忙しいママでも積極的に定期健診を受けてください。

どこでどんな定期健診を受診するのか

会社員でも自営業でも、所属する会社に健診制度があれば一年に一度、受診を心がけたいものです。

忙しさに紛れて健診は忘れがちになので、託児が前提であれば風邪が流行りにくい春夏、仕事との兼ね合いで秋、など受診時期を固定しておくのもいいでしょう。

女性は30歳を過ぎたら一般健診だけでなく婦人科健診も追加するよう推奨されます。多少の費用負担はありますが、早期発見につながり、自分の体調を把握する機会です。

健診制度を利用できない場合は、住んでいる自治体でも健診が受けられます。役所や保健所、毎月ポストに入る公報などで情報を収集しましょう。

自治体によっては受けられるメニューや負担費用額、手続き方法が異なります。自分の家系の傾向(癌家系など)をしっかり考慮したうえで受診をしましょう。

託児付き健康診断もあり

健診は受ける内容によってかかる時間も当然違ってきます。半日は余裕がほしいものですがお子さんの預け先が確保できないママは是非託児付きの健診を探してください。

お子さんが小さいうちは預けること自体が可哀想でできないと思う方もいますが、ママが倒れてしまったら一時預かりどころで済みません。

託児スペースの前で例え泣くことがあったとしても、お迎えに行く頃には泣き止んで平気で遊んでいたりするものです。心配しすぎないで必要な時は利用してみましょう。

エコーとマンモグラフィーの相違点

オプションで婦人科健診を付ける場合、よく迷われるのが「エコーとマンモグラフィーのどちらを受診したらいいのだろう…」ということ。

エコーとマンモグラフィーはそれぞれ得意分野があるので、年齢や目的などによって両方、もしくは片方を選択する必要がでてきます。
エコー(超音波)とは
20~30代向けと言われる。触診では発見しにくい小さな病変でも見つけることが出来るが、動画診察になるため検査技師の技量に拠り精度が異なる側面もある。
マンモグラフィーとは
40代以上向け。乳房専用のレントゲン検査。検査技師の技量にあまり関係なく、早期の乳がんを発見するのに適している。乳房を圧迫版で挟んで撮影するため痛みがある。

両方受けるのが理想ですが、会社負担だと一つしか負担してもらえなかったり、マンモによる放射線での被ばくや検査の痛みが気になる方もいるでしょう。

費用の目安はエコーで3~4万円程度、マンモで5千円前後が主流なようです。エコーは会社、マンモは自己負担と分けてみたり、一年おきに交互に受診するのも一手です。

マンモによる被ばくは、日常生活で浴びている放射線と比較しても至って微量で、さほど心配はいらないと言われていますが、痛みは個人差があります。

両方検査を受けていても見逃され、一年以内に乳がんを発症してしまった…という話も聞こえてきます。検査機器が発達してきても使うのは人間なので完璧はありません。

人間ドックを受けたから大丈夫、と過信するのではなく、自分自身の感覚を大切にする必要性もあるのではないかと思います。

ママの健康管理は大切なリスクマネジメント

なかには健診で病気を発見されるのが怖い、自分は病気にならない(思い込み)などといった感情から嫌がる人もいますが、ママが倒れては一大事です!

若いうちは体力で抑え込めているものも、加齢とともに大事にしていかなくては必ず歪みがでてきます。

食事・生活習慣・健診など様々な角度から予防に努めることが、結局は自分や家族の日常生活を守ることにつながります。

ママの健康管理は一家のリスクマネジメントにおいて最優先に置くくらいの気持ちで、健康ライフを目指していきたいものです。

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