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不妊検査はいつ受けるべきか…初診に適した時期と検査内容

2016/08/27

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「妊娠を意識して夫婦生活を送っているのに赤ちゃんができない」「食事や身体づくりにも気を遣っているのに子供ができない」「年齢的に焦りを感じる」など、なかなか妊娠しないことに焦りを感じ人は、少なくありません。

悩んだり、考えたり、夫婦で話し合ったりする時間ももちろん大切ですが、もしかすると、もっと根本の身体の機能的な部分に問題があるのかもしれません。

残念ながら、生殖機能の問題は、素人目には分かりません。専門的な意見を仰ぐには、医療機関で不妊検査を受ける必要があります。

ここでは、不妊検査ではどんな検査をするのか、どれくらいの費用がかかるのか、初診はどの時期に受けるべきなのか、そんな疑問を解消していきます。

不妊検査に行く初診のベストタイミング

いざ病院に行こうと思っても、生理がきてすぐの低温期に病院に行ってもいいのか、高温期まで待った方がいいのか迷いますよね。どの時期に病院に行くのがベストタイミングなのでしょうか?

  • 月経周期ごとに検査内容は違う
  • 初診の時期は自分の準備次第!何の検査を優先したいかを考えて

この2つの観点からベストタイミングを考えていきましょう。

月経周期ごとに検査内容は違う

不妊検査は、人間ドックのように一度の受診で行われるものではありません。女性の月経周期に合わせて行います。

月経期

生理中の期間のことです。
【行われる検査】採血による基礎ホルモン検査。

卵胞期

月経が終了してから排卵されるまでの時期です。体温は低くなり低温期になります。
【行われる検査】子宮卵管造影検査、子宮鏡検査。

排卵期

卵巣から卵子が排出される期間のことです。
【行われる検査】超音波検査、フーナーテスト、採血による卵胞ホルモン検査。

黄体期

排卵が終わり、受精卵の着床を待つ時期です。体温は高くなり高温期になります。
【行われる検査】超音波検査、採血による黄体ホルモン検査。

なぜ、分けて検査をしていくのかというと、それぞれの検査には適した時期があるからです。

例えば、卵管造影検査は、卵管に造影剤を注入して、卵管の詰まりを見ていく検査です。卵管に造影剤が直接注入されるので、妊娠が成立している可能性のない時期をねらっていく必要があります。そのため、妊娠の可能性のない卵胞期(低温期)に検査が行われていくわけです。

このように、月経周期ごとに検査項目を分けて、不妊の原因を検査していきます。初診から1~2ヶ月ほどかかるということを知っておきましょう。

初診の時期は自分の準備次第!何の検査を優先したいかを考えて

前述したように、不妊検査には1~2ヶ月ほどの時間がかかります。そのため、初診の時期をいつにしても、無駄になるということはありません。自分の準備ができた時に受診しましょう。

人によっては、「一日も無駄にしたくない!」と生理中に受診するという人もいるかと思いますが、生理中だと、内診や超音波検査を受けることはできません。

病院によっては、初診の時期は月経期を外してほしいというところもあるので、問い合わせてからの受診をオススメします。

検査内容と費用の目安

実際に行われることの多い検査と一般的な費用を紹介します。病院によって保険が適用される部分もあるので、金額は多少変わってきます。

  • 基本的な身体の状態を調べる検査
  • 排卵の問題を調べる検査
  • 子宮の問題を調べる検査
  • 卵管の問題を調べる検査
  • 男性の検査
  • その他の検査

この6項目に分けて、詳しい検査内容と費用を見ていきましょう。

基本的な身体の状態を調べる検査

問診

受付を済ませると問診票が渡されるので、待ち時間に記入していきます。服薬中の薬や妊娠・中絶・流産の有無、性生活の頻度、月経開始の年齢などの質問があります。問診票や基礎体温をもとに、医師との問診が行われます。

生理痛がひどかったり、生理不順があったりする場合には、ここで医師にきちんと伝えるようにしましょう。性生活のことなど答えにくい質問もあるかもしれませんが、今後の方針を決めていく上で重要になるので、きちんと答えましょう。

排卵の問題を調べる検査

ホルモン検査(費用:約2,500円)

血液検査によって、妊娠や排卵に関わるホルモンの分泌を調べます。排卵に関与しているホルモンが正常に機能しているのかを調べるので、排卵障害の原因などが分かります。月経周期に合わせて数回検査をしていくのが一般的です。

子宮の問題を調べる検査

超音波検査(費用:約2,000~3,000円)

月経周期に合わせて、1周期に数回行われます。卵胞の成長状態や子宮内膜の様子などから排卵日を特定し、性交渉のベストタイミングを見極めます。その後、排卵が行われたかなども超音波検査で確認します。子宮内膜症や嚢胞性卵巣症候群があった場合、この検査から発見されることが多いです。

子宮鏡検査(費用:約5,000円)

膣から、内視鏡を入れ、子宮内の様子を検査するものです。超音波検査で、子宮内を丁寧に診察する必要がある場合に行われます。この検査で、子宮内膜ポリープや子宮筋腫などが見つかることがあります。

卵管の問題を調べる検査

子宮卵管造影検査(費用:約5,000円~15,000円)

卵管に詰まりがないか、子宮の形状はどうなっているのかを検査するものです。子宮に造影剤を注入し、卵管まで流します。その状態をX線で撮影し、卵管閉塞や癒着がないかを確認します。病院の設備によっては、造影検査が受けられない場合もあるので注意しましょう。

通水検査(費用:4,000~8,000円)

卵管に生理食塩水を通すことで、卵管の通りを調べます。水圧の変化や、超音波で卵管の様子を観察します。子宮卵管造影検査ほど正確に、卵管の様子を見ることはできませんが、費用が造影検査の半分で済みます。また、造影検査の場合は、造影剤の中にヨードが含まれているので、アレルギーがあるという人に適用されることもあります。

クラミジア検査(費用:約4,000円)

卵管の障害を引き起こす原因となるクラミジアに感染していないかを検査します。クラミジアは性感染症の一つで、性行為で感染します。クラミジアに感染すると、おりものの増加や不正出血、下腹部に痛みを感じます。しかし、感染していても、症状を全く感じない女性も多くいるので、きちんと検査を受けるようにしましょう。

男性の検査

精液検査
(費用:保険適用の場合 約1,000円、保険適用外の場合 約5,000円)

精液を採取し、精液の量や精子の濃度、運動率、奇形率など検査します。男性が唯一受ける検査になります。検査結果は体調などに左右されやすいので、複数回行うこともあります。精液検査によって、乏精子症や無精子症などの病気を見つけることができます。

その他の検査

子宮がん検査(費用:約3,000円)

20歳以上の女性では、2年に1回は子宮がんの検診を受けることが推奨されています。早期発見による治療効果は高いので、病院を受診した際に、一緒に検査を受けることをオススメします。厚生労働省が推進している「女性特有のがん検診推進事業」で各地域からクーポンも出されているのでうまく活用していきましょう。

フーナーテスト(費用:約1,000円)

性交渉をした後に子宮頚管にある粘液を調べ、精子の状態を調べる検査です。精子の数や運動状態、頚管粘液の状態、精子抗体の有無について検査をすることができます。その日のコンディションによって結果は大きく変わるので、複数回検査をして様子を見るようにしましょう。

抗精子抗体検査(費用:約10,000円)

フーナーテストの結果精子が見つからず、精子抗体があることが疑われた際に行われる検査です。精子抗体があると、精子を外敵とみなして攻撃してしまい、受精の妨げになります。月経周期に関係なく血液検査で抗体を調べることができるので、フーナーテストの結果によっては検査をしてもらいましょう。

病院選びは大切!病院選びのポイント

治療の流れが分かったら、次は病院選びです。一口に病院と言っても、近所にある産婦人科から、不妊治療専門のクリニックまで、様々な病院があります。

  • 医療技術だけではなく、通いやすさも重視して!
  • 見通しを持って病院選びをしましょう

それでは、どこの病院に行くべきなのかを見ていきます。

医療技術だけではなく、通いやすさも重視して!

今後、不妊治療を行っていこうと考えている場合は、不妊専門の病院が一番です。

高度生殖医療を行うこともできるので、不妊検査の結果が思わしくなかった場合でも、体外受精や顕微授精にステップアップし、治療歴を引き継いで、治療を受けることができます。

不妊専門の病院の場合、妊婦さんや子連れがいないので、ストレスを感じずに済むという人も多いです。

しかし、首都圏や人口の多い地域から離れると、不妊専門の病院は少なくなります。

不妊検査やタイミング療法なら、産婦人科やレディースクリニックでも診てもらうことができるので、健康状態を知りたいという人は、まずは近く病院で診てもらってもいいと思います。

また、不妊治療を開始していくと、夫婦生活や排卵のベストタイミングを逃さないために、週に何回も病院を受診することになります。ストレスは、不妊治療の大敵です。

移動時間がストレスになることもあるので、通いやすさも考えて病院を選びましょう。

見通しを持って病院選びをしましょう

人気の不妊専門クリニックや大学病院の場合、予約をしても2~3ヶ月待ちということは珍しくありません。

先生との相性や病院の雰囲気も、治療を続けていくためには重要なポイントになります。事前にしっかりと下調べをしましょう。

また、不妊治療専門病院の場合は、妊娠が確定したら、別の病院に移ることになります。一方で、お産も扱っているような総合病院では、妊娠してから出産まで長期的に診てもらうことができます。

自分のニーズや今後の計画も考えながら、自分に合った病院を選んでいきましょう。

準備ができたら病院へ行ってみよう

病院を選び、心の準備ができたら、初めての受診になります。

  • 初診の持ち物
  • 初診の服装
  • 夫婦そろっての受診がベスト

初診の持ち物や服装、注意点などを見ていきたいと思います。

初診で持参するべき持ち物

病院の受診になるので、保険証とお薬手帳を忘れずに持っていきましょう。病院によって変わってきますが、保険が適応になる検査もあります。

他にも、基礎体温をつけていれば基礎体温表を2~3ヶ月分持っていきましょう。

基礎体温をつけていなくても、病院で基礎体温表をもらうことができるので、記録し始めるようにします。

基礎体温は、排卵日や健康状態を把握するためにもとても重要なものになります。

普通の体温計は小数点第1位までですが、婦人用体温計は小数点第2位まで表示することができるので、体温の微妙な変化に気づくことができます。婦人用体温計を購入し、基礎体温を付けるようにしましょう。

内診でもはずかしくない!初診の服装

多くの場合、初診では問診と内診を行います。内診では、下着を抜いて内診台に座ります。

この着替えに時間がかからないように、スカートなどをはいていくようにしましょう。

タイツやストッキングなどを履いていくとかなり焦ることになるので、着脱しやすい恰好を意識しましょう。

医師は気にしない部分ではありますが、下半身になにも身に着けていないということに抵抗があるようなら、スカートをまくってお腹までは隠れるようにしたり、長めのトップスを着て行ったりするのも一つの方法です。

初診の費用は検査内容で変わります

どの検査を受けるかによって、初診の費用は変わってきますが、相場は、5,000円~10,000円程度です。

夫婦で受診した時には、初診で男性の精液検査をすることがあります。精液検査も合わさると15,000円~20,000円程度になります。

夫婦そろっての受診がベスト

病院でも検査スピードにもよりますが、夫婦で受診することで、男性の検査もその日に行ってもらえる場合があります。

初診はとても緊張しますし、今後の治療方針を決めていくためにもとても大切な1回です。夫婦で受診し、2人で治療を進めていけるようにしましょう。

今後受ける可能性のある不妊治療…流れを知っておきましょう

基本的な検査を終えても、原因が見つからなかった場合には、本人たちの希望があれば、不妊治療を進めていきます。

最初は、排卵のタイミングを専門家に診てもらい、そのタイミングに合わせて性交を行っていく「タイミング法」を行っていきます。これは、1周期あたり10,000~20,000円ほどかかります。

タイミング法を続けて効果が得られなかったら、次は「人工授精」になります。人工授精は、精子を採取し、元気なものを子宮に注入していきます。

元気な精子を、子宮に近い場所に到達させるので、精子と卵子が出会いやすくなります。この治療は1回あたり、20,000~30,000円です。

人工授精の次は、高度生殖医療である「体外受精」「顕微授精」になります。

体外受精は、採取した卵子と精子を体外で受精させ、受精卵を培養してから子宮に戻すというものです。

顕微授精は、一つの精子を卵子に直接注入して受精させていきます。体外受精も顕微授精も、保険適応外なので、30~50万円ほどかかり、顕微の場合はプラス10万円ほどかかります。

病院によっては、薬代などを合わせると100万円近くになるところもあります。かなり高額にはなりますが、人工授精と比べると、妊娠率がかなり高くなります。

検査の段階で原因が見つかった場合は筋腫などの摘出手術を受けたり、ホルモン治療を行ったりと、不妊原因の治療を進めていきます。

不妊検査は自分を見つめる知る第一歩です

不妊検査は、金額もそんなに高額ではありませんし、時間もかかりません。自然妊娠を望んでいるなら、検査だけということももちろん可能です。無理に治療を進めていく必要もありませんよ。

不妊というと重くとらえられがちですが、不妊検査は妊娠しやすい身体なのかを知る一つのきっかけです。

妊娠に向けての健康診断をするつもりで、あまり重く受け止めずに検査していきましょう。

検査をすることで、原因があれば治療していくことができますし、健康だと分かれば不安がなくなっていきます。「自分は妊娠できないかもしれない」と自分で自分を追い詰めてしまう前に、知識のある専門家に相談をして、前向きに妊活を考えていけるといいですね。

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