子供の日焼け後のケアはどうすべき?家での処置と受診の目安

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2016/07/03

日焼け後のケアをしている親子

一年中で最も紫外線の多い季節になりました。少しの時間だからと遊びに夢中になっているうちに、子供の肌が真っ赤に日焼けしてしまったことがありませんか?

子供の肌はとてもデリケートなので、大人には平気でも子供には刺激が強すぎることがあります。日焼けも同じこと!油断するとあっという間に真っ赤になってしまいます。

熱を持って痛そうな肌を一刻も早く何とかしてあげたいけれど、一番初めに何をしてあげたら良いのでしょう?曖昧になりがちなアフターケアについて、しっかり確認しましょう。

日焼けした肌は健康的?日焼けの仕組みを知ろう

ママ達が子供の頃は、真っ黒に日焼けして走り回っている子供は元気の象徴のように言われていましたが、それはもう昔の話。現在ではむしろ日焼けは避けられています。

子供の頃に強い紫外線を浴びると、将来皮膚がんになる可能性が高まるだけでなく、白内障などの目の病気を発症するということがわかってきました。

日本語では「日焼け」という一つの言葉でまとめられていますが、日焼けには紫外線により皮膚が赤くなる「サンバーン」と、その後黒くなる「サンタン」の2種類があります。

サンバーン

日光を浴びたことで、皮膚が激しい痛みを伴って真っ赤に腫れ上がった、やけどの状態(炎症を起こした状態)のことです。

細胞に吸収された紫外線が原因で傷ができ、それを治そうとする修復反応などがきっかけで炎症を起こす様々な遺伝子が現れ、肌が影響を受けた状態です。

サンバーンの後、数日後で肌が落ち着き出すと、ぽろぽろと皮が剥けてきます。これは炎症で死んでしまった皮膚が乾燥し、薄い膜状になって剥がれ落ちたものです。

サンタン

サンバーンによる炎症反応によってメラニン色素を作る細胞が刺激され、メラニンを大量に作った結果、肌が褐色(色黒)になった状態のことです。

サンバーンという傷を受けた結果、起こる反応がサンタンです。メラニンを出すことで肌を守ろうとする、肌の防衛反応です。

肌が黒くなったから・サンタンの状態になったから皮が剥ける、ということではありません。サンタンと皮剥けは関係がなく、全く別のものなのです。

浴び続けるとどうなる?紫外線の影響

紫外線は細胞のDNAに傷をつけてしまいます。細胞にはそれを修復する機能がありますが、長いあいだ繰り返し傷つけられているとその働きが追いつかなくなっていきます。

その結果修復間違いが発生し、突然変異を引き起こします。その部分がたまたまガンの発生に関わる遺伝子であった場合、その細胞は勝手に増殖してガンになってしまうのです。

また近年では、紫外線による眼障害の研究が進められて来ています。その中で、紫外線による悪影響として最もよく知られているのは白内障です。

紫外線を長い期間浴び続けることで水晶体のタンパク質に変化が起こり、本来透明であるはずの水晶体が白く濁ってきます。その濁りが進むと、最悪の場合失明してしまうのです。

紫外線による目障害は夏に限られたことではありません。スキー場のゲレンデの照り返しや釣りでの水面の照り返しは、予想外に強力です!

紫外線による身体へのダメージは一年中を通してあるということ、そして紫外線対策も一年中を通して必要であるということを、しっかりと認識して下さい。

素早く正しくが基本!子供の肌を守るための日焼けケア

真っ赤に日焼けしてしまった肌は、もう立派に「やけど」です。日焼けは自然現象だと軽く考えずに、病院へ連れて行って先生に診てもらうことをおすすめします。

しかし土日や外出先など、すぐに病院に連れていくことができないケースもあります。ここでは、病院へ連れて行くまでに家でやっておくべき応急処置を紹介します。

正しく処置しなければ、皮膚が炎症を起こしてガビガビ肌になってしまいます!子供のすべすべ肌を守るためにしっかりと覚えて下さい。もちろん大人にも有効な対処方法です。

基本的な”日焼け後ケア”の流れをご説明します。

  1. 洗浄
  2. 冷却
  3. 保湿

まずは洗浄!汚れを落としてあげて

真っ赤な肌はケガをしている状態です。患部が清潔でなければ手当の仕様がありませんので、まずは帰宅したらすぐに水で汚れを落とします。

汗・砂・ホコリ・日焼け止めクリーム・海水など、日焼けした肌は意外と汚れが付いたままになっています。

人肌よりも温めの水で、優しく洗ってあげて下さい。シャワーを勢い良く当てたり、石鹸やボディソープを使ってゴシゴシこするようなことは決してしないで下さい!

できるだけ刺激を与えないようにするのがポイントです。

そして冷却!炎症を鎮める

患部がキレイになったら、炎症を鎮めるために冷やしていきます。洗面器に氷水を入れ、タオルを浸して軽く絞ったものを患部にのせて冷やします。

ただし、この方法はタオルがすぐにぬるくなってしまいます。何枚かタオルを用意してぬるくなる前に取り替えるようにすると、効率よく冷やしてあげられます。

肌のほてりが収まるまで、最低でも10分・できれば30分は続けます。この方法では、患部を冷やし足りないことはあっても、冷やし過ぎるということはありません。

子供の場合、ちょうど良い冷え具合というのが自分ではわからないので、氷や保冷剤を使って冷やすことはおすすめできません。冷やしすぎて凍傷になることもあるからです。

どうしても氷や保冷剤を使う場合は、タオルやガーゼに包むなどして直接患部に当てないようにし、患部の冷え具合を確かめながら、必ず大人がやってあげて下さい。

さらに保湿!日焼けに乾燥は大敵

日焼けした肌は放っておくと水分がどんどん蒸発し、外部からの刺激にとても弱くなってしまいます。

さらなるダメージを与えないためにも、しっかりと保湿をしましょう。

日焼けケア用のアフターローションを優しく塗ってあげて下さい。コットンにたっぷり含ませて、パックのように肌に乗せてあげるのも良いと思います。

大人が使う化粧水や、シーブリーズなどのでも構いませんが、子供の様子を見ながら注意して使うようにして下さい。香りの強いものや男性用化粧品は、刺激が強いかもしれないので避けましょう。

子供には美白用化粧品は必要ありませんし、ビタミンC成分にこだわる必要もありません。全身用化粧水などは、敏感肌用の低刺激のものを選んであげて下さい。

直接触れるのは抵抗があるという時には、スプレータイプの基礎化粧品が便利です。エビアンなどミネラルウォーターがベースになったものは、低刺激なので使いやすいです。

ローションだと痛いという場合には、抗炎症作用のあるクリームを塗ってあげて下さい。バッチフラワーレスキュークリームや、アロエ配合のクリームが良く知られています。

多くの家で常備してあるオロナイン軟膏や馬油も、軽いやけどに使うことができる優れもので、応急処置用にはとても向いています。

特に馬油は天然成分のため、赤ちゃんが舐めしまっても害はなく、あせもにも乾燥肌にも使えます。もちろん大人が使っても安心で、子育てママにはとても頼りになる商品です。

ただし、肌にブツブツと発疹が出ていたり水ぶくれになってしまっている時には、より症状を悪化させてしまうことがありますので、冷却までにとどめておいて下さい。

全てと同時進行で!内側からの水分補給を忘れずに

皮膚の表面から熱と水分を発散させているのですから、気づいていなくても体からは多くの水分が失われています。

ミネラルウォーターなどをこまめに飲ませてあげて下さい。

ここで気をつけてほしいのが経口補水液についてです。コンビニやドラックストアで「OS-1」などの商品名で売られており、家庭で常備しているという方もいると思います。

小児科でも発熱・嘔吐時などの水分補給に粉末状の「ソリタ」が処方されることが多く、身近になりつつある経口補水液ですが、残念ながらこれは万能ではありません。

ラベルにも書いてありますが、幼児の適量は一日に300~600mlです。つまりペットボトル1本分を、一日かけて少しずつ摂取するように設定されているのです。

経口補水液は、失った水分を取り戻す目的で作られた「医師の指導に従って」摂取する飲料であって、飲むと健康になれる魔法の水ではありません!

あらかじめ水で薄めて飲ませるように指示する小児科の先生もいるほど塩分が多く含まれています。経口補水液は必ず水と一緒に飲ませるか、水で薄めて飲ませるようにしてあげて下さい。

一番気になる症状を見て判断!子供の状態で小児科と皮膚科を使い分けて

一口に日焼けと言っても、症状はその子によって色々あります。小児科に連れて行くべきか、皮膚科に連れて行くべきか、迷ってしまうママも多いと思います。

ぐずっている子供を病院に連れて行くのは大変ですが、一度の通院で全ての問題を解決しようと考えずに、まずはその時に一番気になる症状を鎮めてあげることを考えて下さい。

全身が真っ赤になっている・むくんでいる・水ぶくれ・かゆみ・湿疹・痛み・斑点など、まずは皮膚を治療してあげたいのでしたら、皮膚科を受診しましょう。

日焼けは一種のやけどです。やけどは皮膚科の先生の専門分野ですので、その子の状態にあった処置をしてくれますし、保湿用の薬も処方してくれます。

この時、一番症状のひどい状態をスマホやデジカメで撮っておき、その画像を先生に見てもらうことをオススメします。

病院に行った時に症状が少し回復していたとしても、一番ひどかったときの様子を診てもらうことができるので、説明がスムーズにできるうえに状況も伝わりやすくなります。

熱が出た・嘔吐したなど、皮膚以外のことが心配な場合は、小児科を受診して下さい。症状を見たうえでその後に皮膚の治療が必要な場合は、先生が指示してくれます。

どちらも同じくらい心配という場合は、先に小児科を受診することをオススメします。もしかしたら熱中症や手足口病など、日焼けが原因でない発熱のケースもあるからです。

いつもと様子が違うときは迷わず病院を受診

病院に連れて行きたいけど時間外だから明日にしようか、と迷っているママさん、以下の症状が出ている場合は時間外でも構いませんので、すぐに病院へ行って下さい!

  • 意識がない
  • 呼吸が浅く早い
  • 大きな水ぶくれができている
  • ぼんやりしている
  • 痙攣を起こした
  • いつもより激しく泣く

日焼けしただけと思っていても、実際は何か別のことが原因で異常が現れているのかもしれません。何かおかしいと感じたら、後悔する前に病院へ行きましょう。

パニックになってしまって自分では正しい判断ができないときは、第三者の意見を聞いてみると良いかもしれません。

全国統一の短縮番号♯8000をプッシュすることにより、お住いの地域の医師や看護師からアドバイスが受けられる、小児救急電話相談というサービスが行われています。
厚生労働省 小児救急電話相談事業
http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.htm

受診の有無やタイミングも相談することができますし、その時間に受診可能な病院も教えてくれます。また、第三者と話をすることで、ママも落ち着くことができます。

こちらのサービスは携帯電話やスマホからも利用可能ですので、子育て中のママはぜひとも登録しておくことをオススメします。

子供のうっかり日焼けを防ぐ!ママができること

運動会の練習で半袖の腕が・プールで背中が・水遊びで肩や腕が・・・短い時間だからと油断した結果、うっかり日焼けや部分日焼けになってしまうことはよくあります。

赤ちゃんの場合も、ベビーカーからはみ出た足だけが日焼けするなど、アスファルトの照り返しで結構紫外線を浴びます。後悔する前に、UV対策をしっかりしてあげましょう。

日焼け止めで紫外線をカット!

幼稚園や保育園・小学校では、プールでも日焼け止めの使用を禁止しているところが多く、予防したくてもしてあげられないこともあります。

ただ、日焼け止めを塗って登園・通学することまでは禁止されていませんので、朝に玄関を出る前に、顔や首に塗ってあげると良いと思います。

最近では子ども用の日焼け止めも販売されていますし、ビタミン配合のものやアトピーでも使うことができるもの、親子供使えるものも販売されています。

帽子や衣類で紫外線をカット!

外に出かけるときは必ず帽子をかぶるように習慣をつけて下さい。帽子は頭皮や首の後ろを守るだけでなく、目に入る紫外線を約30%もカットしてくれます。

また、あらかじめUVカット加工が施されている帽子や服も種類が増えてきました。それらを上手に活用すると、うっかり日焼けはかなり軽減できます。

ただし、帽子は被りっぱなしだと蒸れてしまう可能性があるので、たまには帽子を脱がせて頭の通気性を良くしてあげてくださいね。

曇り空や雪の日も紫外線は注がれています

真夏になる前から日差しも紫外線も強くなり、紫外線は曇りの日には快晴の60%、雨でも30%の量があります。

天気予報にかかわらずUV対策を行って下さい。

また雪焼けも油断できません。校庭など土の地面の反射率が10%であるのに対し、新雪の地面ではなんと80%にも!鼻や頬が真っ赤になるのはそのためなのです。

日焼けトラブルとはもうサヨナラ!正しいケアで楽しい夏を

夏休みや大型連休など、動物園や遊園地・キャンプに海水浴と、家族でお出かけする機会はますます増えてきます。

日焼けトラブルは付きものですが、大切なのはそれを毎年繰り返さないこと。可愛い子供達に痛い思いをさせてしまうのは、もう今年で終わりにしましょう!

慌てず落ち着いて処置をしたら、ビタミンたっぷりの消化の良い食事をして、一日も早く症状が改善するように手をつくしてあげて下さい。

子供の色白肌を守ることができるのはママとパパです。この機会に正しいアフターケアをしっかりと覚えて、夏のお出かけに備えて下さいね!

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