わがままにならないしつけを!一人っ子育児のポイント

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2017/05/16

2010年の調査では、日本での一人っ子の割合は15.9%。少子化と晩婚化の影響により、一人っ子家庭の割合は今後も増加していくと予測されています。

単に一人っ子というだけでなく、おじいちゃん、おばあちゃんにとって一人きりの孫というケースも、これからは増えていくでしょう。

世間ではただでさえ「一人っ子=わがまま」という偏見があるのに、このような場合は祖父母たちの過保護も加わって、ママもますます心配になるかもしれませんね。

でも、一人っ子であっても、実際は親の関わり方次第で、子供をいい方向に導いていけるのです。

この記事では、一人っ子の性格の特徴を踏まえたうえで、普段の生活の中で集団生活に慣れさせ、社会性を身に付けさせる方法を紹介します。


一人っ子の性格の特徴:良くも悪くもマイペース

一人っ子というと、どうしても「わがまま」という性格と結び付けられがちで、親も「過保護」というイメージを持たれがちです。

ちょっと駄々をこねている様子を他の人に見られて、「やっぱり一人っ子って」という反応をされると、ママもなんとなく落ち込んでしまいますね。

おもちゃの貸し借りに始まり、お菓子の取り分けなど、「みんなと交代で使う」ことや「共有する」こと、「平等に分ける」こと。

兄弟のいる子たちにとっては、日常的に兄弟間でトラブルを起こしながら学べることが、「一人っ子」の家庭では物理的に難しいことです。

自分以外はみんな大人なので、「一つしかない」おもちゃも「沢山ある」お菓子も、望めば全部自分の手に入る状況にあります。

幼稚園などに行くようになって、集団生活をしながら少しずつ身に着けて行くこともできますが、できるようになるまではお友達とトラブルばかり…というのはある程度覚悟しておかなければならないかも?

でも、幼稚園に入る前から未就園児クラスに通ったり、同年代の子と積極的に関われる機会を増やしたりすることで、学んでいくこともできるようです。

でも兄弟がいてもわがままな子はいます。

一人っ子の性格に関する様々な研究からは、兄弟のいる人と比べても、大人になってからの友達の数や外向性、柔軟性に大きな差がないことが分かっています。

一般的に、一人っ子はマイペースで自分の世界を持っている子が多いといえます。ママから見ると、少しのんびりしすぎて、じれったい思いをすることもあるかもしれません。

度が過ぎると「協調性がない」「空気を読めない」ということになってしまいますが、マイペースであること自体は悪いことではありませんし、「人に流されない」という良い面もあります。

一人っ子の性格的な特徴としては、他に以下のようなものが挙げられます。

  • 競争心があまりなく、のんびりしている
  • 争いごとが嫌いで穏やか
  • 物への執着があまりない
  • 自分を大切にできる
  • 甘えん坊で内弁慶
ただし、性格というのは生まれ持った個性というのもありますし、親の関わり方次第でも変わります。良い方向に導いてあげられるかどうかは、パパ・ママ次第なのです。

自己主張の必要のない環境で育っている一人っ子は、交渉が苦手

何年か前のお正月に実家の両親のところに行ったときのこと。従兄夫婦も4歳になる一人娘のKちゃんを連れて遊びに来ていました。

当時、私にはまだ子供はなく、兄弟の子供もまだ生まれていなかったので、その場にいた子どもはKちゃん一人だけでした。

皆でおせちを食べよう、という時になって、それまで多くの大人に囲まれて楽しく遊んでいたKちゃんが、突然、しゃくり声をあげて激しく泣き出しました。

嗚咽の合間に本人の口から出てきた言葉を拾い上げたところ、「わたしのお皿がない」ということのようでした。

こんな時、うまく自己主張ができる子ならば、ママやパパに頼んだり、直接自分でお皿をもらえるようお願いできるものですが、これも一人っ子ならではのトラブルといえるかもしれません。

普段、自分から要求しなくても、必要なものはすべて与えられるのが当たり前になっていると、そうでない状況になった時に、どうすればいいか分からなくなるのです。

きっと、両親のみならず周りに多くの大人がいる状況で、自分のお皿が出てこないことなど、Kちゃん自身にとってはまったくの想定外だったのでしょう。

他のお友達と接する時も、一人っ子の場合、自分の要求が通らないというよりも、その状況でどのように交渉すればいいかよく分からず、泣いてしまうことがあります。

この傾向がエスカレートすると、周囲から「すぐ泣く面倒な奴」と思われ、仲間外れにされたり、いじめられてしまうことも。

大人の目から見れば、このような面が「過保護でわがままな子」と映る場合もあるかもしれません。

でも、まだこの年齢の一人っ子ならありがちなことで、幼稚園や小学校で人間関係を学ぶうちに、他の子と同じように貸し借りや順番を待つということも普通にできるようになっていきます。

ちなみに、今年で中学校2年生になるKちゃんは、お友達も多い、いい子に育っています。

また、ある程度年上の子とは楽しく遊べるけれど、同年代の子と遊ぶのが苦手、という一人っ子も多いでしょう。

これは、年齢が離れていると主に年上の子が譲ってあげることで関係が成り立つのに対し、同じくらいの年同士だと、常に対等な立場で交渉が必要になってくるためです。

一人っ子のウィークポイントは、交渉と自己主張が苦手なことです。

打たれ弱い…

兄弟であれば、いさかいは日常茶飯事。「お兄ちゃんなんて大嫌い!!」「もうあいつとなんて遊んでやらない!」「あっち行って!」と、兄弟から言われて泣いても、しばらくするとまたすぐ一緒に遊び出します。

そんなやり取りを日々繰り返している子と比べると、一人っ子の場合は傷つきやすく繊細な部分も。

大なり小なり「遊びに入れてもらえない」経験や、「自分の行動が相手に左右される」経験のある兄弟のいる子とは違い、相手の言動に一喜一憂しやすい傾向があるようです。

「ダメ!」「イヤ!」というお友達の言葉に、「自分のことが嫌いなんだ。」と思い込んでしまったりします。

世話の焼きすぎは禁物。ママが一歩引いて自発的な行動を促そう

兄弟のいる子の場合、毎日が競争で、自分で主張して交渉しないことには、欲しいものは手に入りません。

一方、一人っ子は黙っていても何でも与えられることが多いといえます。自分が何を欲しいか分からないうちから、もうすでに与えられている、ということもあるでしょう。

ここで、家庭でのママの関わり方が大事になってきます。

先回りして何でもやってあげるのはやめて、気の利きすぎるママではなく、ちょっと気の利かないママ、うっかりママを演じてみましょう。

そうすることで、子供は「自分がしっかりしなくては」と思うようになります。

特に乳幼児期はまだ色々なことを一人ではうまくできませんので、じれったくなってつい子供に代わってママがやってしまうこともあるでしょう。

でも、そこで一呼吸おいて、子供の様子を見守ってあげてください。結局最後までうまくできなくても、それはそれでいいのです。

着替えや食事など、最後まで済ませなくては支障が出るようなことは、子供本人にまずやらせてみて、うまくできなかったら、ママが手本を見せながら手伝ってあげます。

うまくできないのが悔しくて本人は泣くかもしれませんが、そんな時はやさしく抱っこして「惜しかったよ。次はうまくできるといいね!」と声をかけてあげましょう。

物やお金は節度を持って与え、ありがたみをきちんと教えよう

愛情面ばかりでなく、物やお金に関しても、惜しみなく与えられるという恵まれた環境にある一人っ子も多いことでしょう。

おじいちゃん、おばあちゃんだけでなく、姪っ子・甥っ子がかわいくて仕方ないおじさん、おばさんからプレゼントをもらうこともあるかもしれません。

物質・金銭面に関しては、パパ・ママがきちんとコントロールさえすれば、子供にまっとうな感覚を身に付けさせることができます。

おもちゃは無計画に買い与えたり、欲しがったらすぐに与えるのではなく、誕生日とクリスマスだけ、など時期と回数を決めて与えるようにしましょう。

本人が欲しがってもいないものを「他の子も持っているから」とか「これを買ってあげたら喜ぶだろう」と、先回りして買い与えるのもやめましょう。

両親が価格だけで物を選ばず、長く使えるものをよく吟味して買って、手入れをしながら大事に使うようにすれば、子供も物を大事にするようになります。

ぬいぐるみや人形が汚れてきたら子供と一緒に洗ったり、おもちゃも、どこか壊れたらすぐに捨ててしまうのではなく、できるだけ修理してあげましょう。

そうすることで、子供にも物に対する愛着が生まれます。

金銭感覚を身に付けさせるには、自分で計算ができる年齢になったら、月や週単位で金額を決めておこずかいをあげるといいでしょう。

学校や基本的な生活の中で必要なもの以外で、友達同士などで遊ぶ時にお菓子やその他の欲しいものがあったら、そのおこずかいの範囲で自分で買わせるようにします。

すぐに使い切ってしまったり、無駄遣いをすることもあるかもしれませんが、ママがいちいちそれにダメ出ししたり、買っていいもの、いけないものを指定するのは控えましょう。

おこづかい帳をつけさせるのもいいでしょう。ただし、それはあくまでお子さん本人がお金を管理する目的としてです。ママが支出をチェックするためのものではありません。

一旦渡したら、使い方は子供に任せ、使い切ってしまっても、次のおこづかい日まで我慢させます。

そうすれば、そのうちに「お金は使えばなくなるもの」ということを理解し、自分なりにやりくりするようになります。

お金のありがたみを教えるために、いつもよりお手伝いをがんばった時などに臨時でおこづかいをあげるのもいいでしょう。

ただし、「お手伝い=おこづかいをもらえる」という関連付けをしてしまうと良くないので、やりすぎないように注意してください。

協調性を身に付けさせるために、他の子と遊ぶ機会を持とう

家族との関わり合いの中で学べることもたくさんありますが、まったくの「他人」と接することを通して人間関係を学ぶことも大切です。

ママが専業主婦で保育園に通わせる必要がない場合でも、公園や子育て支援センター、児童館へ足を運んで、他の子供と接する機会をなるべく持つようにしましょう。

おはじきやビー玉などの遊びも、一人ではたいして面白くありませんが、他のお友達とやれば楽しいものです。

そして当然、楽しいことだけでなく、けんかなどのトラブルも発生しますが、それも子供にとっては大切な学びの機会です。

おもちゃの貸し借りの交渉で人付き合いを学ぶ

子供同士でおもちゃを取りあってもめたり、欲しいおもちゃをなかなか貸してもらえなくて泣くなどは、複数の子供が遊んでいる場では、まったく珍しい光景ではありません。

一人っ子にとっては、そういう経験こそ大事です。

他の子におもちゃを取られても、泣くのはまだいいほう。少なくとも自己主張はできています。何も言えずもじもじしていることがあるかもしれません。

子供がどう言っていいか分からない時は、ママが一言「貸してっていえばいいのよ」とか「あと○分遊んだら、お友達に貸してあげようね」とアドバイスしてあげましょう。

はじめのうちの勇気が出ない時はママと一緒に交渉してもいいですが、慣れてきたら自分でやらせてみましょう。

ママはあまり出しゃばらないよう気をつけて!

2、3歳だと、一人っ子に限らず、まだ他の子とおもちゃを分け合って遊ぶということはなかなかできませんし、言い聞かせだけで分からせることも難しいでしょう。

それでも「貸して」「貸してあげる」の練習をしておくことで、年齢が上がっていくにつれ、交渉ができるようになっていきます。

外へ出て行けば、乱暴な子、意地悪な子もいます。でも、それは大人の社会でも同じこと。ある程度、子供の時から理不尽なことも経験させておくことが大事です。

子供同士のやり取りの中で自分の子が理不尽な目に遭った時は、仕返しをするようけしかけてはいけません。同じように他の子に乱暴や意地悪をするようになってしまいます。

代わりに「いじわるされて悲しかったね」「ぶたれて痛かったね」など、気持ちを代弁して、共感してあげるだけでいいのです。

子供自身が嫌な経験をし、その時の感情を受けとめてはじめて、他の人に共感したり、相手を思いやる心も芽生えてきます。

お友達と喧嘩したら、うまくフォローして仲直りに導こう

一人っ子の最大のデメリットは、兄弟喧嘩ができないことでしょう。子供のうちの喧嘩は、人間関係を学ぶ上で非常に重要です。

また、兄弟喧嘩を毎日のように繰り返していれば、当然お友達との喧嘩にもうまく対処できるようになります。

私自身も子供の頃に経験がありますが、兄や妹と殴り合うような喧嘩をしても、半日も経たないうちに意外とケロッと仲直りしたものです。

一人っ子がお友達と喧嘩すると、その後の仲直りがうまくいかず、決定的な決別となってしまうことも少なからずあります。

本人が妥協することが難しいということもありますし、それまで仲良くしていたお友達の乱暴な言葉や振る舞いに、ショックを受けてしまうということも多いでしょう。

もしママの見ている所でお友達と喧嘩が始まったら、止めようとするのではなく、黙って見守りましょう。喧嘩を避けるよりも、どのように収拾させるかを経験させることが大事です。

子供が小さいうちは、どちらか一方、または両方が泣いたり、ママのところに駆け込んで一旦区切りがつくでしょう。

その後で「相手が言ったこと・したこと」、「自分が言ったこと・したことを」を子供にもう一度よく聞いて、自分の言葉で言わせましょう。どちらが良い・悪いという判断をママがするためではありません。子供自身が客観的に何が起こったかをもう一度振り返るためです。

もし我が子に悪いと思われるところがあれば「○○君/○○ちゃんに、ごめんって言えるかな?」とやさしく聞いてみましょう。

頷いたら

子供の気持ちが落ち着いてから、謝るように促します。ここでも、勇気が出ないなら、はじめはママが一緒に行って謝ってもいいでしょう。

頷かないようなら

さらに「自分が同じことをされたら、どう思う?」と聞いてみましょう。たいていは「やだ」と言うはずです。

そこで「じゃあ、○○君/○○ちゃんにもしてはだめだね」とママが言えば、子供も自分の非を認めるでしょうし、「ごめんなさい」の一言も出やすくなります。

相手に非があると思われる場合でも、「そうか、でも○○君/○○ちゃんもきっと本気で言ったわけじゃないよ。また明日になれば仲良く遊べるから大丈夫」とフォローしてあげましょう。

喧嘩相手についてママが悪く言ったり、その子に謝罪を強要するようなことは、絶対にやめましょう。それこそ、悪い一人っ子ママの見本になってしまいます。

ママがいない所で起こった喧嘩についても、基本的には同じ対処法でいいでしょう。子供が字が書けるようになれば、お友達に手紙を書いて謝るというのもいい方法です。

ママと喧嘩をしてみることも勉強になる!

また、ママもたまには子供と喧嘩をしてみましょう。子供が無理なことを言ってきたら、ママが折れるのではなく、最後まで「ダメ」と言い通すのです。

子供は泣くかもしれませんが、しばらくそのままにしておきます。

その後、少し落ち着いたら、やさしく抱っこして「あなたが何をしても、ママがあなたを嫌いになることは絶対にない。でもよその人は違うから、おぼえておいて」と言って仲直りです。

そうすれば、子供の心を深く傷つけずに、いつでも自分の思い通りになるわけではないと教えてあげることができます。

線引きが難しいことに関しては、他のママのやり方も参考に

他の子供がいる場で子供を遊ばせることは、ママにとっても、他のママがどのように子供に接しているかを見るいい機会になります。

例えば、子供同士のおもちゃの貸し借りの交渉にしても、他のママがどこまでそれに干渉するかを良く見てみましょう。それぞれの親子で違いがあることがわかるでしょう。

その中から、ママも育児の上で自分が手本にしたい例を見つけることができるかもしれません。

子育てには正解はありませんし、どのやり方が正しい・間違っているとは一概には言えませんが、他の例を参考にすることで、自分なりの基準を確立できるでしょう。

母一人、子一人の状態で家にこもっていると、子育ての時の判断も独断的になりがちですので、ママも外に目を向けることが大事です。

兄弟姉妹のいる環境を疑似体験できる、縦割り保育

異なる年齢で子供をグループ分けをして保育する「縦割り保育」を実施している保育園や幼稚園に通わせるのも、一人っ子にとってはいい刺激になります。

少子化と一人っ子の増加により、お兄ちゃん、お姉ちゃん、弟、妹がいる環境で遊ぶという体験をする子供は減っています。

実際に、そのようなニーズに対応するため、縦割り保育を採用する保育施設は増えてきています。

年齢が異なる子ども同士が一緒に遊ぶことは、より豊かな社会性を身に付けるという面で、先生やママ・パパとの関わりより効果が期待できます。

年上の子と遊べば、言動についての具体的なお手本になりますし、年下の子と遊べば、ある程度我慢するということも覚えながらも、頼られるうれしさも感じることができます。

ただし、年齢にあったきめ細かな指導が難しい、上級生に問題児がいると下級生が影響を受ける、などのデメリットもあるので、時間帯を決めて一部取り入れている園が多数派です。

一人で遊ぶ時間も、一人っ子にとっては大切な時間

お友達と一緒に遊ぶことももちろん大事ですが、一人で遊んでいるところを無理やり他の子のところに引っ張って行ってまで遊ばせる必要はありません。

本人が他の子と遊びたがっているのにうまくきっかけがつかめない、という時もあるかもしれませんが、まずは黙って様子を見ましょう。

はじめは一人で遊んでいることが多くても、小学生くらいになると、自然に他の兄弟のいる子と同じくらい友達もできていきます。

一人っ子だと、親の目が行き届きすぎて、子供が家で一人で遊んでいると、ママがつい相手をしすぎてしまうということもあるでしょう。

自宅で遊ぶ時も、一人で楽しく遊べていれば、それもよしです。干渉しすぎず、本人がママと遊びたがった時にだけ、ママの時間の許す範囲で相手をしてあげればいいのです。

そのほうが、ママも家事や自分のことをしやすくなります。親子がそれぞれに独立することです。

一人遊びは子どもの想像力と集中力を養ってくれます。これは子どもが成長した時に自主的に行動していくうえで必要な力です。

一人っ子ならではの個性と独創性を伸ばすのにも、一人遊びは一役買ってくれます。

習い事を詰め込み過ぎの可能性が…子供の負担にならない範囲で楽しく続けよう

教育費に余裕があるのは、間違いなく一人っ子ならではのメリットでしょう。

文部科学省の統計から、親が教育費をかけると、一般的に子供の学校での成績も伸びることが分かっています。複数の習い事に通い、忙しくしている一人っ子も多いことでしょう。

本人が楽しんで通っているのなら、それもよし。ただし、ママやパパがやらせたいからという基準だけで習い事をやらせているとしたら、一度考え直してみましょう。

子供同士でまたは一人で自由に遊ぶ時間も、子供の想像力と独創性を育てるうえで大切です。3才なら3才、6才なら6才の遊び方があり、一度過ぎてしまった時間は取り戻すことはできません。

一人っ子だと習い事に勉強にと、ついつい色々期待しすぎてしまうかもしれませんが、ママやパパに限界があるのと同じく、子供にも限界があります。

自覚しているかどうかにかかわらず、親の期待に応えようと自分の能力以上に背伸びをすることは、子供にとって大きなストレスになります。

三日坊主も困りものですが、もし本人がやめたいと言ったら、やめさせる自由もある程度は与えましょう。

習い事は子供の負担にならない程度に、本人が楽しく続けられるものを基準に選びましょう。お友達と同じ習い事というのも、長続きさせるにはいい選択肢です。

親子で逃げ場がない!?

ママがほとんど一人で育児をしている場合、それが一人っ子だと常に二人きりの状態なので、その子一人にゆっくり関わってあげられる反面、その子の言動一つ一つが気になってしまいがち。

ママの関心や期待もその子一人に集中してしまうため、ママが頑張りすぎてしまったり、子供もママの思いに応えようと一生懸命になったり…。

それがいい方向へ行っている時はいいのですが、うまく行かない時はお互いに息苦しくなってしまいます。

そんな時は気分転換が大事です。

  • 親子同士で付き合える友達と過ごす
  • 公園や図書館、買い物へ出かけてみる

長期休暇も過ごし方に工夫が必要です。

親子で体験できるものを申し込んだり、短期教室に通わせたりしてみましょう。

家で二人きりで過ごす時間があまり多くならないようにするのも、お互いにとって必要かもしれません。

単なる「わがまま」とは違う、魔のイヤイヤ期も自立のためには大事

2歳になるとやってくるイヤイヤ期。これに関しては、一人っ子だからといって他の子に比べてひどいということはありません。

ママにとってはやっかいなイヤイヤ期も、実は子供の心の成長の上では重要なことです。

赤ちゃんのうちは、ただ親から一方的にお世話をされ、愛情を受けるだけだった子供も、自分の体がある程度コントロールできるようになると、自分の意思を持つようになります。

正しかろうが間違っていようが、親の言うことに対し「イヤ」と言うことは、「自分も意思のある一人の人間だ!」と表明していることになります。

ここで無理に押さえつけてしまうと、せっかく芽生えた自立の芽を摘んでしまいます。

この時期は何でも自分でやろうとする時期です。

もし自分のやろうとしていることが中断された、ママやパパに手伝ってもらうのが嫌だ、ということがイヤイヤの原因なら、まず本人の好きなようにやらせてみましょう。

一人っ子の場合は特にこのサインを見逃さないことが重要です。それが自分のことは自分でできるようになる第一歩につながります。

頭ごなしに叱らず、まず本人の話を聞いて、それがママからしたら矛盾する主張であったとしても、一旦受け止めてあげてから、無理なことなら無理と根気よく言い聞かせることです。

子供に忍耐を教える前に、まずママにある程度の忍耐力が求められることになるでしょう。

ただし、言うことを聞かせようと物で釣るのは絶対にやめましょう。駄々をこねれば自分の欲しいものが手に入ると覚えてしまいます。

厳しすぎるのは逆効果。「コミュニケーション」を意識して叱ろう

イヤイヤ期はほんの始まり。子供が大人になっていく過程で、まだ何度か反抗期が訪れます。

甘やかしすぎてわが子が小さな王様・お姫様状態になることを心配する気持ちは分かります。でも、厳しすぎる躾も逆効果です。

無理に親に従わせようと言動を押さえつけすぎると、子供は自分に自信が持てず、自分自身を大事にするということができなくなります。

一人っ子は特に、家では親以外に価値観の基準を示せる人がいません。

親の価値観が絶対という家庭で育つと、外の世界に出た時に自分の意見を持てず、人のいいなりになって利用されたり、依存しすぎてしまう恐れがあります。

女の子の場合は、中高生になって彼氏ができた時に、不健全な方向に行ってしまう可能性があります。

ただもちろん、躾の上で、間違ったことをしたらきちんと叱るということは大事です。危ないことや、人を傷つけるようなことをしたら、ママが信念を持って叱ることです。

日常的なことについて叱る役はママ、特に大事なポイントで叱る時はパパ、と役割を分けるのもいいでしょう。

パパとママが同時に、同じくらいの強さで叱るのはやめましょう。子供の逃げ場がなくなってしまい、一人っ子の場合は、特に追い詰められてしまいます。

叱るという行為を親子のコミュニケーションの手段の一つと考え、感情のままに「怒る」のではなく、要点をはっきりさせ、一貫したメッセージを伝えていくことが大事です。

コミュニケーションととらえれば、相手に対して言ってはいけないことも当然あります。ママ自身が子供の立場で、こんなことを言われた時のことを想像してみてください。

  • 「ダメな子ね」
  • 「どうして○○ちゃんみたいにできないの」
  • 「あなたなんていらない」
  • 「生まなきゃ良かった」

どれも聞いただけで悲しくなりますね。子供の人格を否定するような言葉の暴力はやめましょう。

叱る時には、これとは逆のメッセージも、同時にできるだけ伝えていくようにしましょう。その場で難しければ、後のフォローで付け加えてもいいでしょう。

例えば、次のようなポジティブな表現に言い換えることができます。

  • 「ダメな子ね」→「やればできる子だと信じているよ」
  • 「どうして○○ちゃんみたいにできないの」→「あなたなりのやり方でやっていい。でも簡単にあきらめないで」
  • 「あなたなんていらない」→「あなたが何をしても、お母さんの子であることに変わりないよ」
  • 「生まなきゃ良かった」→「あなたが生まれて、お母さんも色々勉強になってる。生んで良かった」

要は、必要な時にはきちんと叱りつつも、子供が自己肯定感(ありのままの自分を受入れ、自分は価値ある存在だと思えること)を持てるようにしてあげることです。

「叱らないしつけ」などと称して、子供が何をしてもまったく叱らない、見て見ぬふりをするという親がいますが、これもコミュニケーション不足で、よくありません。

親は楽ができるでしょうが、実際にはネグレクトと変わりありません。社会生活に必要なルールをきちんと教えてもらえずに後になって苦労するのは、やはり子供です。

一人っ子はママとパパのオンリーワン、それでいい!

最後に、ママにもう一度振り返ってほしいのは、一人っ子だからってワガママとは思われたくないと、周囲の目を気にした子育てになっていないか、ということです。

それよりも、人の目など気にせず、目の前にいるわが子を精いっぱい愛してあげることです。そうすることで、ママも子供もハッピーになれます。

「一人っ子だとかわいそう」などと言う人もいますが、実際には、「自分はかわいそう」なんて思いながら育ってきた一人っ子は少数派です。

それもそのはず。パパとママからたくさんの愛情を注いでもらって育てば、本来はデメリットよりメリットのほうが多いのです。

パパとママのオンリーワンの大事なわが子の個性を受け止めて、のびのびと育ててあげることが、結局は一人っ子の長所を活かす子育てにもつながります。

みんなのコメント
  • あやみさん

    二人育児していますが、身体的にはキツいけど、精神的にはマシかも?です。

  • むーさん

    今4歳一人っ子だけど、泣き声やぐずりに本当にイライラしてしまって、産まれてから一週間くらいから今までイライラしない日は無いです。
    周りの一人っ子ママはみんな、うちは手がかかった。って言うママさん多い気がします。もちろんその他の理由あると思います。
    2人目、3人目いるママさんは幸せそう。上の子もぐずぐずしてる風に見えないし。
    私はまた、赤ちゃん産んだらイライラして当たり散らす生活が戻ってくると思うと、怖くて前に進めません。
    子供の事だけを考えたら2人目はいた方がいいとは思っていますが気持ちと体がついていきません。
    本当は2人目欲しいです。

  • 無記名さんさん

    うちには5歳の一人っ子(男の子)がいますが、手がかかった記憶がありません。
    友達が来てオモチャを取り合いになったりしても、自分は我慢してすんなり貸してあげる事が出来ます。
    もちろん、問題もあるのでしょうが、一人っ子特有と言われる性格とはかけ離れています。

    私の周りにも一人っ子のお母さんが何人かいます。
    その半分くらいは、本当はもう一人欲しいけど、なかなか授からないお母さん方です。

    子どもの性格は一人っ子でも兄弟がいても千差万別。
    友達にオモチャを貸してあげられなかった時、ワガママを言った時、兄弟がいれば何も言われない所を、「一人っ子だから…」と言われてしまうのは、とても辛い事です。

    周りの偏見が少なくなれば、もっと気が楽になるのにと思っている一人っ子ママは多いと思います。

  • なんだかなーさん

    誰が書いた記事か知らないけど、ちょっと一人っ子に対する偏見入ってる記事だな、、、と思ってしまいました。
    わがままはその子の性格によるのでは?
    うちはもうすぐ4歳女の子ですが、おもちゃなど取られても取り返しに行ったことは1度たりともないし、貸してと言われたらすぐに譲ってあげるし、物凄く我慢強いです。
    予防注射でも泣かないですしね。
    一つのお菓子も『お母さんと半分こ、食べてね』と渡してくれます。
    私の場合、この子の出来が良すぎて2人目に踏み切れません。周りのママ友やかかりつけのお医者さんからも、小さいのに人間できてるね、2人目出来たら落差に驚くかもねと言われるくらいなのでこの子だけで充分です。
    きょうだいでも一人っ子でもわがままはな子はわがままだし、うちみたいに一人っ子でも譲れたり周りの状況をよく見てる子は見てるし、その子によるんじゃないですかね。
    私も育児に手がかからず本当にいい子に育ってくれてるので、その面ではこんな子を授けてくれた神様に感謝ですね。

  • ええおたうたさん

    ↑すごい、自分の子褒めすぎw 私自身が1人っこですが、やはり兄弟はいないよりいたほうがいいのでは?社会勉強の第一歩となります。

  • 無記名さんさん

    上のなんだかなーさん↑↑
    出来が良すぎて2人目に踏み切れませんってw
    すごい今のお子さんに期待感しかないんですねーww
    子供からしたらちょっとしんどいかな…
    一人っ子ですけど兄弟いるって羨ましいな…って思いますね

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