妊婦の昼寝の取り方と母体や赤ちゃんへの影響やメリットデメリット

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2017/07/28

お昼寝をしている妊婦さん

妊娠中、日中の眠気がひどくて困っている…そんなことはありませんか? どうしても眠いので昼寝をしたら、つい寝過ぎてしまったという経験をお持ちの方もいるでしょう。

睡眠に悪影響を与えない、妊娠中の昼寝とのかしこい付き合い方について、考えてみませんか?

妊婦はなぜ昼寝が必要なほど眠くなる?

妊娠がわかってから、強い眠気に悩まされる妊婦は多くいます。眠気にしたがって好きなだけ昼寝をしてしまっていいものか、悩む方もいるでしょう。

妊娠期は、初期・中期・後期の3段階に大きく分けられますが、特に日中の眠気に悩まされる人が多いのは初期と後期です。

そもそも、なぜ妊娠すると眠気が強まる人がいるのでしょうか?

【妊娠初期の眠気】黄体ホルモンの分泌が原因

女性の体内では、排卵期後に黄体ホルモン(プロゲステロン)が多く分泌されます。

この黄体ホルモンは眠気を引き起こす作用があるため、妊娠初期だけではなく、生理前にも眠気を感じる人が多いわけですね。

めでたく妊娠をすると、黄体ホルモンの分泌はそのまま継続されます。そのため妊娠初期は強い眠気を感じるのです。

こうした体の働きは、妊娠した女性が安静に過ごすように備わったものだと考えられています。

赤ちゃんが無事に育っていく最初の大事な課程で、ママが無理しないように眠くなるような仕組みになっているだなんて、体はよくできているものですよね。

【妊娠後期の眠気】体力消耗&睡眠の質の低下が原因

妊娠中期に差し掛かる頃には黄体ホルモンの分泌が収まるため、異常な眠気もましになります。

しかし、妊娠後期に入ると、また日中に眠気を強く感じることも。

妊娠後期になると、おなかが大きい影響で、普段よりも体を動かすことに体力を消耗します。

そのために疲れが溜まりやすく、眠気が生じやすくなるのです。

また、妊娠後期には、夜間の睡眠の低下という症状も現われます。睡眠の質が低下する理由には、さまざまなものがあります。

  • 激しい胎動
  • 出産への不安など、メンタル面
  • トイレが近くなる
  • ホルモン(エストロゲン)の分泌

妊娠初期にはプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が理由になり眠気が生じましたが、後期にはエストロゲンというホルモンの分泌が盛んになります。

このエストロゲンは眠気を抑制する働きを持つため、睡眠が浅くなりがちに。その結果、睡眠不足の状況になり、日中眠くなってしまうわけですね。

なお、この体の働きは、産後赤ちゃんの授乳リズムに体が適応していくためのものであると考えられています。

母体の仕組みはすごいですよね。

妊娠中の昼寝の母体&赤ちゃんへの影響は?

妊娠中に昼寝をしすぎることで、母体や赤ちゃんに影響があるのかどうか、気になりますよね。

妊娠中の昼寝、母体への影響は?

妊娠中の昼寝が母体へ与える影響には、以下のものが考えられます。

  • ママ自身の体内リズム
  • 過度な体重増加
ママ自身の体内リズムへの影響
初期の睡魔の場合、昼寝を何時間していても、夜もぐっすり眠れるという人も少なくありません。

そうした場合は良いのですが、妊娠中期・後期の場合は、日中に寝過ぎると、夜の睡眠の質の低下を引き起こしてしまいます。

結果、「夜に眠れない」、「夜に寝てもすっきりしない」という悪循環を作ってしまう可能性もあるのです。

昼寝をすること自体には何ら問題はありませんが、「寝過ぎ」には注意が必要です。

過度な体重増加
妊娠中、体重の増加に神経を尖らせている妊婦にとって、昼寝は体重の増加につながるのでは…という不安材料かもしれません。

確かに、1日中ずっとゴロゴロして過ごしていることは、体重増加という点で良くないことでしょう。

また、体力の低下という面でも悪影響を受けてしまうことになってしまいます。

絶対安静を指示されず、体を動かすことができる状態なのであれば、昼寝以外の時間は普通に動くなど、メリハリをつけた生活を送ることが大切ですね。

妊婦の昼寝、赤ちゃんへの影響は?

妊婦の昼寝が、赤ちゃんに直接影響を与えるということは考えられていません。

日中に起きる眠気は、体が「休んでね!」と言っているサインです。

そのため、必要に応じて昼寝を取り入れることはママにとっても赤ちゃんにとっても大切なことですよ。

とはいえ、「あんまりにも日中に眠っていたら、赤ちゃんの体内時計に影響を与えてしまうのでは?」と不安に思っている妊婦の方もいるかもしれません。

特に、生まれたあとの夜泣きを考えると、「妊娠中の昼寝が影響を及ぼすならガマンする…!」と思ってしまうのではないでしょうか。

ただ、おなかの中で、赤ちゃんは赤ちゃんのリズムで生活をしているため、昼寝が直接赤ちゃんのリズムに悪影響を与えるということは証明されていません。

そのため、あまり過敏にならずに、「眠いときは休む」ことを優先させましょう。

しかし、意識しておきたいことがあります。

  • 朝は一旦起きて、日光を浴びる
  • 夜は暗いところで眠る

実は、おなかの中でも外の明るさを感じることができるのです。

そのため、日中は明るいところで、夜は暗いところでということを意識しておくことは、赤ちゃんにリズムを教えてあげることにもつながりますよ。

そもそも、朝に光を浴びることは、大人にとっても生活リズムを整える上で大切なことです。

一旦起きて、どうしても眠かったら再度仮眠を取るというように、工夫して過ごしてみて下さいね!

妊娠中の昼寝にメリット&デメリットはある?

妊婦が昼寝をすることで考えられるメリットやデメリットには、どんなものがあるのでしょうか。

妊婦の昼寝のメリットとは?

妊娠中の昼寝には、以下のものが考えられます。

  • 体を十分休められる
  • 低下した夜の睡眠を補える

とにかく大きなメリットは、体の疲れを取り、休めることでしょう。

無理して体を動かし続けると、おなかが張りやすくなり、場合によっては切迫早産の危険性も生じてしまいます。

休めるときにしっかり体を休めることで、家事や運動を行なうこともできるでしょう。

妊婦の昼寝のデメリットとは?

では一方で妊婦の昼寝で生じるデメリットにはどのようなものがあるでしょうか。

  • 寝過ぎてしまって夜に眠れなくなる
  • 体重増加

どちらも極端な昼寝ではない限り、大きな心配はいりません。そういった意味では昼寝におけるデメリットはないといっていいでしょう。

ただし、どちらも昼寝の仕方を考えれば問題がなくなるものですので、「昼寝をしない方がいい」というわけではありません。

以上のメリット・デメリットから、妊婦の昼寝は「適度にする方が好ましい」といえるのではないでしょうか。

妊婦は昼寝をしたい衝動にかられる! 妊娠中に適した昼寝の取り方

では、どのような昼寝の取り方が、妊婦にとって適しているといえるのでしょうか。

昼寝に最適な時間帯は?12時~15時までがベスト時間!

昼寝にもっとも適した時間帯は、昼過ぎ、12時頃~15時頃までとされています。これは非妊娠時の場合でも推奨されている時間帯です。

昼休みにうとうとすることは、この時間帯にも合致しているということになりますね。

15時以降の昼寝は夜の睡眠に影響が…

15時以降の昼寝は、夜の睡眠に影響を与える場合があるので、できるだけ避ける方が良いでしょう。

夜にきちんと眠れなくなると、より日中の眠気が増してしまい、生活リズムの狂いという悪循環を生み出してしまいかねません。

特に、20時以降に眠気がやってきた場合、「ちょっと寝て、あとから家事をしよう…」と居眠りをすることは避けましょう。

どうしても眠い場合は体が疲れているサインでもありますので、「家事は明日でいいや!」と割り切って早寝をしてしまう方が、体には良いですよ!

寝過ぎも禁物?効率的な昼寝を取り入れよう

昼寝に関して、このように思っている方はいませんか?

  • 昼寝のベストタイミングが12~15時だから、その間はずっと寝ていても大丈夫?
  • ちょっとだけ…と思っても、つい寝過ぎてしまう…

専業主婦の方や、産休に入られた方は、ついつい長時間寝てしまう…ということが起ってしまいますよね。

まず、昼寝に適した時間は、15分~1時間程度です。

長くても1時間半程度に留めておくことで、眠気を取るというメリットを得られ、かつ夜間への悪影響というデメリットを避けることができますよ。

「でも、ついつい寝過ごしてしまって…」とお悩みの方には、あえて「ベッドで眠らない」方法をおすすめします。

ソファなど、体を安全に横たえられるところでうとうとする方が、短時間ですっきり起きられることも多いものです。

学生時代、デスクに突っ伏して寝てしまったときに、「短時間の睡眠なのにすっきりできた!」という経験を持っている方もいるのではないでしょうか。

「眠りづわり」のときとは異なり、妊娠中・後期に生じる眠気の場合は、日中に眠りすぎると夜の睡眠に影響を及ぼす可能性が高いです。

上手に短時間の昼寝を取り入れられるようになりたいですね!

体重増加が気になる…食後すぐに昼寝してもいい?

妊婦の昼寝で気になるデメリットは、体重の増加ですよね。

「昼食後、すぐに寝てもいいの?」という疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。

昔から「食べたあとに横になると牛になる」と言われますが、昼食後に横になることは問題ではありません。

このことわざは、怠け心や行儀の面での戒めが発端となっているとも言われているため、食後の昼寝が太るというわけではないのですね。

食後すぐはリラックスモードになる副交感神経が働いていますので、ゆっくりすることは体にも良いことなのですよ。

ただし、食後すぐにベッドに横になってしまうと、逆流など胃に負担が生じることがあります。ソファに横になる・完全に横たえない姿勢を取るなど、苦しくない姿勢を取ることをおすすめします。

寝るときの体勢は?昼寝のしすぎで死産するリスクはあるの?

おなかが大きくなってきたら、寝るときに仰向けで寝にくいと感じる妊婦は多いでしょう。

横になる際は、左側を下にした姿勢が良いという説が唱えられています。
「右側を向くのと何が違うの?」と思いますよね。

背中側に通る静脈が、右側を下にして寝た場合は圧迫されやすいとされています。そのため血流のことを考慮すると、左側を下にして眠る方が良いとされているのです。

右側を下にすると即NGというわけではありませんが、寝つくときには左側を下にするという意識をしておいても良いのではないでしょうか。

また、インターネット上では「昼寝をしすぎると死産につながる」という噂がありますが、こちらは根も葉もない噂に過ぎません。

どうしても眠い場合は、体が眠りを必要としているわけですから、無理せず休むようにしたいものですね。

睡眠不足は早産に繋がる危険性も!「眠い」は体からの大切なサイン

きちんと体を休めている上で眠れないという睡眠不足であれば、赤ちゃんへの悪影響は指摘されていません。

しかし、無理をしている上での妊娠中の睡眠不足は、早産に繋がる危険性も指摘されています。ただでさえ眠気に襲われる妊娠中、できるだけ早寝を心がけたいものですね。

きちんと夜に眠っていても昼間に眠くなることは、体が「休んでね」といっているサインです。

無理をしすぎず、ほんの5~15分でもいいので、上手に昼寝を取り入れて下さいね!

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