- 赤ちゃんのヒブワクチン接種前に確認!スケジュールや副作用 | MARCH(マーチ)

赤ちゃんのヒブワクチン接種前に確認!スケジュールや副作用

2016/01/30

痛くて泣く赤ちゃん
最近、生後2歳くらいまでに受ける定期接種の予防接種が増えているってご存知ですか。これまでも乳幼児期は予防接種ラッシュでしたが、近年は新しいワクチンも増え、回数も増えています。

なかでもママたちにあまりなじみが無いのが「ヒブワクチン」ですね。

ヒブワクチンは、2013年に登場した定期接種で、ヒブ感染症という病気を防ぐ予防接種です。

あまり聞いたことがない病気とワクチンですが、実は非常に怖い病気を防いでくれる、とても頼れる予防接種です。

なぜヒブワクチンが必要なのか、いつからスタートし、何回接種すれば良いのかをチェックしてみましょう。


ヒブ感染症を防ぐ!ヒブワクチンの接種スケジュールについて

近年、赤ちゃんの予防接種が大きく変化しています。その中でも新しく導入された予防接種のひとつがヒブワクチンです。どんな予防接種なのか詳しく調べてみました。

【Hib感染症】ヒブワクチンで予防できるのはヒブ感染症と髄膜炎

ヒブワクチンは定期接種の不活化ワクチンです。ヒブ感染症はママからもらった免疫が切れてくる生後6ヶ月くらいから感染する赤ちゃんが増えだします。 そのため、予防接種スタートも早めです。

   

   

ヒブワクチン 詳細説明
接種の種類
(定期/任意)
定期
ワクチンの種類 不活化ワクチン(接種後は中6日、1週間後から他の接種が可能)
同時接種について 同時接種可(四種混合ワクチン・小児用肺炎球菌ワクチン・ロタウイルスワクチン・B型肝炎ワクチン)
接種推奨年齢 生後2ヶ月~
接種回数
  • 4回接種…生後2ヶ月スタートの場合
  • 3回接種…生後7ヶ月スタートの場合
  • 1回接種…生後1歳~スタートの場合
間隔の説明 4回接種の場合(今後の基本間隔)

  1. 1回目…生後2ヶ月
  2. 2回目…1回目接種後4~8週間
  3. 3回目…2回目接種後4~8週間
  4. 4回目…3回目接種後7ヶ月~。標準接種期間は1歳前半

ヒブワクチンは、「ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型」、通称Hibという細菌による感染症を防ぐためのワクチンです。

インフルエンザ菌は細菌の一種で、毎年冬頃大流行するウイルスである”インフルエンザウイルス”とは全く違うものです。

インフルエンザ患者から発見されたためインフルエンザと名付けられましたが、冬に流行するウイルス性のインフルエンザとは関係ない病気です。混同しやすいので注意しましょう。

では、Hib、ヒブ感染症とはどんな病気なのでしょうか。ヒブ細菌は、人から人へ飛沫感染で広がります。患者はもちろんですが、健康な保菌者からの飛沫でも感染する可能性があります。

保菌者の咳やくしゃみの飛沫に含まれている細菌が、のどや鼻にくっついて感染します。感染すると、のどの奥にある喉頭蓋(こうとうがい)や、肺、髄膜などに炎症が起こります。

喉頭蓋に炎症が起きると重症になることも多く、のどがふさがって空気の通りが悪くなり、死に至ることもある非常に恐ろしい病気です。

さらに髄膜に炎症が起きる細菌性髄膜炎が、ヒブ感染症の中でももっとも恐れられていて発生も多い症状のひとつです。髄膜とは脳や脊髄を包んでいる膜で、髄膜が炎症を起こすと脳の中に膿がたまったり、水頭症になることもあります。

亡くなることも少なくありません。また回復した場合も、脳の後遺症が残ることもあります。さらに抗菌薬が効果を発揮しない耐性菌も多いので、感染した場合治療ができないことも多いのです。

ヒブワクチンが定期接種になったのは2013年のことです。つい最近なので、1人目の時は定期接種じゃなかったというママも多いかもしれませんね。でも近年は最重要の定期接種のひとつになっているので、忘れずに接種しましょう。

ヒブワクチンが導入される前は、日本でも年間600人ほどが細菌性髄膜炎に感染していました。特に多いのは0歳から1歳の乳幼児で、感染者数の半数を占めます。感染者のほとんどが4歳までの小さな子どもです。

飛沫感染で広がる病気なので、集団保育では特に感染が拡大しやすいと言われています。早めに保育園・幼稚園などに入れる予定がある場合は特に注意が必要です。

接種スタートは生後2ヶ月のお誕生日!全部で4回の接種を忘れずに

ヒブワクチンの予防接種は、生後2ヶ月から受けることができます。実は接種をスタートした時期によって、接種スケジュールが変化します。

まずはもっともお勧めしたい、4回接種スケジュールからご紹介しましょう。

【標準スケジュール】ヒブワクチン4回接種

  1. 1回目…生後2ヶ月に入ったらすぐ
  2. 2回目…1回目から4週間~8週間以内に
  3. 3回目…2回目から4週間~8週間以内に
  4. 4回目…3回目から約1年後の1歳前半に

※生後2ヶ月から生後6ヶ月の間に3回の接種を行います。4回目は3回目から7ヶ月以上あけ、1歳の前半に完了します。遅くとも3回目から13ヶ月以内には接種しましょう。

ヒブ感染症のリスクは生後6ヶ月から1歳くらいまでが最も高く危険なので、この時期に終わらせることが最も安心です。

しかし、この時期にスタートできないこともありますし、2013年以前に生まれた子の追加もあります。

【生後7ヶ月以降スタート】ヒブワクチン3回接種

  1. 1回目…生後7ヶ月
  2. 2回目…1回目から4週間~8週間以内に
  3. 3回目…3回目から約1年後に

※こちらも、最終回の3回目は、2回目から7~13ヶ月以内に接種します。

【満1歳~4歳スタート】ヒブワクチン1回接種
※満1歳以降に接種を開始した場合は、1回接種で終了です。またヒブワクチンは4歳までで、5歳からは受けることができません。

定期接種は法律で定められている期間内に受ければ無料になります。自治体からお知らせが来るので、忘れずに受けましょう。万一時期を過ぎた場合は自己負担になります。

病気療養などでどうしても接種が受けられなかった場合は、自治体に申請すれば期限を延ばしてもらえる場合もあります。ヒブワクチンの定期接種が受けられないかもしれない、と思ったら、早めに自治体窓口に相談しましょう。

他のワクチンと同時接種…スケジュールの立て方をチェック

4回も受ける必要があるためスケジュールを組むのが大変だな…と感じるママも多いですよね。ヒブワクチンは、他のワクチンと同時接種できるワクチンです。上手に同時接種に組み込んで、予防接種を乗り切りましょう。

ヒブワクチンと同時接種できるワクチンは、全部で4つあります。つまりヒブを含めて最大で5種類の同時接種が可能です。

同時接種しても安全性・効果は変化しないと言われています。

ヒブワクチンと同時接種可能なワクチン

  1. 小児用肺炎球菌ワクチン
  2. 四種混合ワクチン
  3. ロタウイルスワクチン
  4. B型肝炎ワクチン

そこで、小児科でも推奨している同時接種スケジュールをご紹介します。

接種時期 接種ワクチン
生後
2ヶ月
ヒブ1回目・小児用肺炎球菌1回目・ロタ1回目・B型肝炎1回目
生後
3ヶ月
ヒブ2回目・小児用肺炎球菌2回目・ロタ2回目・B型肝炎2回目・
四種混合1回目
生後
4ヶ月
ヒブ3回目・小児用肺炎球菌3回目・ロタ(5価)3回目・四種混合2回目

1歳前半となっているのは、1歳のお誕生日と同時に他の接種すべきワクチンがあるからです。

それは、MR・水ぼうそう・おたふくかぜなどの生ワクチンです。これらはこの時期に接種する必要があります。MRなどが優先で、その後4週間以上間隔をあける必要があるため、1歳前半となっています。

忘れないためにも、1歳のお誕生日がきたらヒブの4回目の接種が近づいてきているな、とスケジュールを入れておきましょう。

ヒブワクチンは不活化ワクチンです。不活化ワクチンは基本的に、接種後中6日、1週間後から他のワクチンが接種できます。ただし、ヒブワクチン同士は4週間以上あける必要があります。

1歳以降にやってくる予防接種ラッシュ、忙しいと忘れがちですよね。そこで予防接種リマインドサービスを利用しましょう。スマホに登録しておくだけで、メールやハガキで1歳以降の予防接種をお知らせしてくれるサービスです。

ファイザー:予防接種リマインドサービス
http://www.haienkyukin.jp/remind/index.html/

ヒブワクチン接種時に持っていく必需品と、接種できない体調不良

ヒブワクチンは現在定期接種です。期間内に接種を終えれば費用は必要ありません。予防接種に必要なものをまとめてみました。

  • 母子手帳
  • 健康保険証
  • 印鑑
  • 問診票(事前に貰っていた場合)

予防接種を受ける場合、母子手帳は絶対に必要です。子どもが小学生になってもインフルエンザなどの予防接種では必ず必要になるので、きちんと保管しておきましょう。

予防接種は、基本的に体調が良い時に受けます。体調不良がある場合は受けることができません。

  1. 37.5度以上の発熱がある
  2. 急性の重い疾患にかかっている
  3. 前回までのヒブワクチンでアナフィラキシーショックを起こしたことがある

※川崎病などでガンマグロブリン療法を受けたことがある場合も受けられない場合もあります。問診票に記入し、主治医の指示に従ってくださいね。

接種後はおとなしく様子を見よう…ヒブワクチンの副作用・副反応

ヒブワクチンで起きやすい副作用・副反応としては、接種した場所の腫れや赤みなどです。まれに発熱する子もいますが、重くなることはなく数日でもとに戻ります。

腫れがひどく1週間以上続くような場合は、医師に相談してくださいね。

ごくまれにアナフィラキシーショックを起こすことがあります。そのため、接種後30分はクリニックや接種場所で待機し、様子を見ましょう。また、高熱やけいれんなど、いつもと違う症状があったらすぐに医師に連絡します。

とはいえ、重篤な副作用・副反応はほとんど起きないと言われています。めったに起きない副作用・副反応よりも、ヒブ髄膜炎や喉頭蓋炎の危険の方が高いと判断され、ヒブワクチンが定期接種化されました。

また、接種後は注射を打った場所を清潔に保ちましょう。当日はおとなしく過ごさせ、入浴も可能です。接種部位をこすらないように気をつけてあげてくださいね。

ヒブ感染症にかかってしまったら…知ってほしい予防接種の重要性

もしヒブ感染症にかかってしまったら、どんな症状や後遺症が出るのでしょうか。ヒブ感染症について調べてみました。

死亡例・重大な脳障害が起きる可能性もある、ヒブ感染症の危険

ヒブ感染症は、喉頭蓋炎・髄膜炎・肺炎などを起こす病気です。日本ではかつて毎年600人もの重症患者が出て、20人~30人の子どもが亡くなっていました。また後遺症が残る子どもも約100人出ていました。

最初は発熱や嘔吐などからはじまり、胃腸炎や風邪だと思われることも多いようです。頭痛もよく見られる症状です。あっという間に悪化する場合もあり、意識障害やけいれんなどを起こします。

特に重い後遺症を残すのは髄膜炎で、30%に脳障害が起きると言われています。発達や知能に遅れが出るほか、運動機能にも障害が出ることがあります。さらに難聴もよく見られる後遺症のひとつです。

治療と重症化…薬が効かない耐性菌も多く、発見が遅れがち

ヒブ感染症の初期症状は発熱やぐずり程度です。また、初期に血液検査をしてもヒブ感染症とわからないことも多く、薬が効かない菌も多いので非常に危険です。

ぐったりして意識がなくなる、けいれんが出るといった劇的な悪化も珍しくありません。こうした重篤な症状が出たら、救急車で大きな病院へ駆けつける必要があります。

早期に治療を開始することが難しく、あっという間に悪化することも多いため、予防接種が推奨されています。子どもの命を守るために、かかってから治療するのではなく、予防接種をしてかかる前に防ぎましょう。

赤ちゃんを髄膜炎から守る!しっかり受けたいヒブワクチン

日本は、ヒブワクチンに関して世界よりもはるかに遅れて接種をスタートしました。

すでにヒブワクチン接種を行っていた先進諸国では、ヒブ感染症がほとんど見られない状況になっています。

感染してしまったら、あっという間に子どもの命や将来性をうばってしまうかもしれない、恐ろしい病気です。定期接種はスケジュール管理が大変ではありますが、同時接種やリマインドサービスなどの便利な方法もたくさんあります。

危険な病気だという認識を忘れず、他の予防接種同様しっかりスケジュールに組み込んで、期間内に接種するよう心がけましょう。

みんなのコメント
  • 無記名さんさん

    世界的に予防接種は受けない方向に進んでいるのに
    日本人は行政に言われるがまま ワクチンを打っている奇特な国民。ワクチンの内容が何なのかも把握せずに簡単に接種するなんて本当にバカ

  • 無記名さんさん

    ほんと医者も保健師無知ばかりで困ります

あなたの一言もどうぞ