ちょっとしたコツで伝わる!発達障害のある子供の叱り方褒め方

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2015/07/31

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「子供は叱るより褒めろ」と言われますが、発達障害のある子供たちにももちろん当てはまることです。

しかし、じっとしていられなかったり、かんしゃくを起こしたりと不適応行動が目に付きやすいので、親としては「どうしてそうなの!?」と叱ってしまいがちに。

しかも、「こんなに叱っているのに何も伝わっていない?」と思うこともありますし、逆にせっかく褒めたのに何も伝わっていないようなときもあります。

そこで、発達障害のある子供に伝わる「叱り方」「褒め方」のコツをご紹介します。

まず子供の特徴を知ろう

発達障害と一言に言っても、種類も様々ですし、その子一人ひとりによって個性があります。

じっとしていることが苦手なADHD、読み書きや計算などある科目だけ極端に苦手なLD、こだわりが強い自閉症やアスペルガーなど色々あります。

それぞれに苦手分野や問題点があります。まずはそれを見つけることが大切です。どんな時や事に対して叱ることが多いのかをよく思い返してみましょう。

そして、多くは子供が意図的に不適合行動をするのではなく、そういう特性・個性であるということを頭に入れて欲しいです。

では、”そういう個性”だから問題行動を止めなくてもいいのかというとそういうわけではありません。不適合行動が起きる時、1番モヤモヤしているのは本人です。

叱ることと、褒めることのメリハリをつけることで、不適合行動や問題行動が減って本人も穏やかに過ごす事ができてきます。

叱り方のポイント

まずは叱り方から。基本的に感情的にならないように叱ることが大切ですが、できる範囲でいいので是非参考にしてみて下さい。

叱る時は1対1で

発達障害のある子供の多くは周りに人や物が多すぎるとそちらに注意や意識が向いてしまうことが多くあります。

叱る時はなるべく、他に人や物がない所に移動して1対1で叱るようにしましょう。

そして、「○○ちゃん」としっかり名前を読んで、目と目を合わせるようにしてから叱り始めましょう。

なぜ名前を呼ぶかというと、自分に対して話しかけられているという意識があまりないことが多く、名前を呼ばれると落ち着くことが多いからです。

短くストレートに言う

叱りたいことはいっぱいあると思いますが、発達障害のある子は1度に色々なことを叱られても頭に残りません。また、あいまいな表現も通じないことが多いです。

例えば、じっと座っていられない子に対して、「じっとしないとダメでしょ!」と言っても実は通じていません。

どこが曖昧な表現なのかわからない方もいらっしゃると思いますが、子供からすると「じっとするって何?ダメってどこが?そもそも僕のこと?」という感じなのです。

ですからこの場合、「○○君、足をゆらさないで止めて」や「(姿勢のいいお友達を指さして)○○ちゃんみたいに座ろうね」というふうに、具体的にどうすることがいいことなのか短くストレートに言います。

叱るよりも指示を出してあげる

つまり、叱るというよりも具体的な指示を出してあげたほうが発達障害の子供には伝わるということです。

その他にも「ちょっと待ってて」や「(お友達を叩いて)そんなことしちゃダメでしょ!」というのも発達障害の子供にとってはあいまいでわかりづらいです。

大人の感覚だと「ちょっと」というは数分程度ですが、その感覚がわからないのです。

以前子どもに「ちょっとってどれぐらいの時間のことだと思う?」と聞いたら「10秒!」と元気よく答えられてしまいました。

この場合は、「パパが来るまで玄関で待っていてね」や「長い針が6に行くまでここに座っていてね」などと具体的に言いましょう。

しかし、「そんなに大人が指示をしてしまっては将来自分で考えて行動できない子になるのでは?」と心配させる方もいると思いますが、発達障害のある子の中には「選択的注意」と言って、物事の判断をする機能が弱いことが多いです。

大人が指示することによって、「こうすればよかったんだ」という体験を増やすことで、自分の頭で判断できるようになります。

むしろ、叱責を繰り返してしまうほうが子供の自信を失わせてしまうことになるので、根気よく指示を出すようにしましょう。

「無視する」という方法もある

言葉で叱る方法以外にも、子供に効果的な叱り方の1つが不適合行動に対して「無視する」ということです。

自分の思い通りにいかず、かんしゃくを起こしたり、大声で泣き叫んだりしたときなど困った行動をされたとき、「静かにしないさい!」と叱っても逆効果です。

無視することで「その行動は認めません」というのが子供に伝わります。効果が表れるまでに時間がかかりますが、「全然かまってもらえない」と気づくと困った行動も減っていきます。

人が多い所では落ち着くまで無視し続けるのはなかなかできないことですが、家の中などできる範囲でいいので試してみて下さい。

子供に自信がつく褒め方

褒められることが嬉しいのはどの子供も一緒ですが、褒められることで問題行動も徐々に落ち着いてきます。

できている時こそ褒める

先ほど、じっとしていられない子の例を挙げたのでここでもそれを例にします。

じっとしていられない子でもいつまでもじっとしていられないわけではありません。たまには落ち着いていられることだって1日に何回かあります。

そんな時こそ褒めるチャンス!落ち着いている時に「○○君、その揃っている足カッコいいね!」と褒めてあげて下さい。

じっとしていられないなら注意しようとするのが大人の発想ですが、できている時こそ大いに褒めると、「じっとしていると褒められた!」と子供も気づいて嬉しくなり自信がついてきます。

また、パニックになってかんしゃくを起こしても、いつもより早く落ち着くことができたら「いつもより早く落ち着けたね。うれしいね。」と褒めてあげて下さい。

当たり前のようなことこそ褒めることが大切。それから、だんだんと自分で気持ちや感情をコントロールするスキルが身についてくるのです。

何がよかったかを具体的に言う

「すごい!」や「えらい!」という褒め方よりも、何がすごくて、どこがえらかったのかを言うと褒められた実感が湧いてきます。

「諦めないで練習してすごい!」や「お友達におもちゃを譲って優しくえらい」など一言付け加えることで子供に伝わります。

「すごい!」や「えらい!」の他にも「手伝ってくれてママ嬉しい」や「待っていてくれてありがとう」や「最期まで頑張ったね」と、こちらの気持ちをストレートに表現することも褒め方の1つです。

注意して欲しい褒め方

ただ1つだけ注意点が。例えば、こだわっていたおもちゃをお友達に貸してあげたとします。

「お友達におもちゃを貸してあげてえらいね。けど、今度はもっと早く譲ろうね」と「もっと○○しようね」という言い方はNG。

「僕ってまだまだなんだ」や「褒められている気がしない」とせっかく最初に褒めたのに意味がなくなってしまいます。

「もっとこうすればいいのに」と思ってしまうのが親心ですが、アドバイス的なことも聞き入れてくれるようになるのは小学校に入ってから。

どうしてもアドバイスしたいときは、「けど」など否定的な接続詞を使わず、「すぐに貸せるとお友達が嬉しそうだね」と、どんないい効果があるのかを具体的に言ってあげるといいでしょう。

親のイライラも減る

発達障害のある子の叱り方・褒め方を紹介してきましたが、いかがでしょうか?少しは参考にしていただけましたか?

子供の不適合行動に対してイライラするのは当然のことですし、それをどう叱っていいのか親御さんは多いと思います。

しかし、ちょっとしたコツを掴めば心にゆとりが生まれてきて、親自身のイライラも減ってきます。

筆者も子供をいくら叱っても伝わらずイライラしていた時期がありましたが、伝わるような叱り方・褒め方を心がけて接していたら段々と気持ちが通ずるようになりイライラが減ってきました。

未だに感情的になってキレてしまうこともありますが、それもかなり減ったと思います。

そんな経験から記事を書いてみましたが、今回紹介した叱り方・褒め方にが、悩んでいる親御さんのヒントになってくれたらうれしいです。

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