子供が仲悪い兄弟でなく、仲良し兄弟に!親の接し方や見守りポイント

コメント0
2017/02/17

同じルーツを持ち、同じ環境で育っているのにもかかわらず、性格が全く違う子供達。毎日のようにケンカをしたり言い争いをしたり、本当に頭を悩まされます。

世の中のパパとママの理想を全て集めたような完璧な子供達になって欲しいとは思いませんが、せめてお互いを思いやれる仲良し兄弟でいてほしいものです。

周りにいてくれる人達と良い関係を築いていくことで、人生は何倍も楽しいものになります。もちろん「周りの人達」の中には、家族も兄弟姉妹も含まれています。

兄弟姉妹の仲が悪くなってしまわないために、親としてどのように見守っていったら良いのか、気になるポイントを紹介します。


兄姉VS弟妹!ライバル心は24時間365日継続

生まれたときから一緒に生活し一番身近にいる相手、それが兄弟姉妹です。自分の意志とは無関係に決められた関係性で、一生変わることはありません。

その子の性格や本人達の相性の問題もありますが、子供達にとって兄弟姉妹の存在は、パパ・ママの関心(愛情)を奪い合うライバルです。

特に年齢が近い同性同士だとその意識は強いようで、年子の男の子の力技の連続や、女の子の終わりのない言い争いで、毎日頭が痛いというママも多いと思います。

下の子が生まれると同時に、上の子は強制的にお兄ちゃんお姉ちゃんになります。そしてその瞬間から、パパ・ママは上の子にお兄ちゃんお姉ちゃんとしての教育を始めます。

お兄ちゃんなんだから○○しなさい、お姉ちゃんなのにどうして○○できないの、というような言葉を投げかけたことはありませんか?

この言葉により、自分は常に下の子のために我慢をし続けなければならない、親の手を煩わせるようなことはしてはいけないのだと、感じてしまうのです。

もちろん、下の子に対しても弟妹としての教育をしていきます。弟だから・妹だから上の子の言うことを聞きなさい、というような注意をしたことはありませんか?

望んでその順番に生まれたわけではないのに、自分より少しだけ早く生まれた兄姉に従い、常に後まわしにされる扱いを受け続けるのです。

こうして、自分の気持ちがまだキチンと理解できないうちから、複雑な気持ちを常に持ち続けることになるのです。お互いに嫉妬心を持ち合うのは当然かもしれません。

競争心を煽りすぎると自己否定感を持ってしまう

兄弟の関係は24時間365日続きます。毎日の生活の中で、片方だけを褒めたり注意したりするようなことがある場合、兄弟の関係に大きく影響が出てしまいます。

足が速い・絵が上手・元気・たくさん食べる・しっかりしているなど、その子一人ひとりにたくさんの長所があり、それぞれ違った素晴らしいものを持っています。

何気なく、お兄ちゃんはできるのにあなたはダメね、弟なのにこんなことができてすごいねなど、差別をする言い回しをしてしまった経験はありませんか?

親にとっては些細な一言でも、子供達にとっては大きなストレスになっている可能性があります。

また、子供達の競争心を煽るために、あえて子供達を比較するような言葉をかけているというご家庭もあるかもしれません。

その子の性格によっては、競争心が向上心に変わるというプラス面もあるかもしれませんが、すべての子供達に当てはまるとは考えにくいです。

むしろこのような差別を含んだ言葉をくり返すことで、当人たちのライバル心や嫉妬心がより大きくなったり、相手を見下す感情が芽生えることがあります。

ストレスの対処法がまだわからない子供達には、様々な変化が現れてきます。以下はその一例です。

  • 意地悪をするようになる
  • 暴力を振るうようになる
  • 言葉が乱暴になる
  • 自分の意見を言わなくなる
  • 大人の表情を伺うようになる
  • 相手を馬鹿にするようになる
  • 自分のほうが良くできる、とアピールするようになる

その他にも色々な影響が考えられます。これらが行き過ぎると「どうせ自分は何もできない、不要な存在なんだ」という自己否定感を持ってしまいます。

頑張る・チャレンジするといった、やる気を削いでしまうのが自己否定感です。子供の頃に身に付けてしまうと、払拭することがとても難しいです。

子供たちが自分自身を否定してしまうことが無いよう、「パパ・ママはあなたのことをとても大切に思っている」ということを、伝えてあげて下さい。

子供達を見守るポイントは平等と公平

子育てにおいて大切なのは「子供達に平等・公平に接する」ということです。何となく曖昧に捉えがちな平等と公平ですが、意味することは全く違います。

平等というのは対象物の条件を揃えることです。同じだけの量・同じだけの金額など、条件を揃えることに重点が置かれます。

それに対し公平というのは価値観を揃えることです。それぞれの状況に合わせて対応を変え、皆が同じ価値観を得ることを目的としています。

文章だけではわかりにくいので、育児における平等と公平についての具体的な例を4つあげてみます。

1.お菓子を分け合う場合
平等・・・それぞれに同じだけの量を等しく分け与える
公平・・・体の大きさ・食べられる量などから判断して与える量を変える
2.お小遣いをあげる場合
平等・・・兄弟姉妹全員に同じ金額を用意する
公平・・・年齢に合わせて兄弟姉妹で少しずつ金額を変える
3.目の前に障害物があって遠くが見えないとき
平等・・・全員に同じ高さの踏み台を用意する
公平・・・弟妹にはサイズの違う踏み台を用意し、全員が同じく見られるようにする
4.ケンカを諌める場合
平等・・・喧嘩両成敗の原則のもと同じだけ叱る
公平・・・両方の主張を聞いたうえで判断し叱り方を変える

実際の生活の中でこのような場面に遭遇した場合、その時々によって平等と公平が入り混じった対応をしていませんか?

親の対応が毎回のように違っていると、子供達も「こういう理由だからこうなるんだ」という明確な理由付けができなくなります。

その結果、相手ばかりが優遇されている・どうせ自分なんて、というような自己否定感を持つようになってしまい、ますます相手に嫉妬してしまうことになります。

子供達が嫉妬し合う原因を親が作ってしまわないよう、家庭での平等と公平の使い分けを明確にし、子供達が状況を理解できるような基準を定めてあげて下さい。

公平と平等を使い分けるために

公平の感じ方は立場や状況によって様々違います。たとえ同じ状況であっても、置かれた立場が違うと「公平に感じられない」ということも多くあります。

公平に対応する場合、その根拠を子供達にキチンと教えて納得させてあげて下さい。先にあげた例への説明はこのような感じです。

  1. お兄ちゃんのほうが弟より体が大きいから、おやつは多くあげますよ。
  2. お姉ちゃんは多く学用品を買うから、お小遣いを多くあげますよ。
  3. 弟は小さくて見えないから、見えるように肩車してあげますよ。
  4. 妹が先に叩いたのだから、まずは叩いたことを謝りなさい。

もし何も説明せずに、おやつの量に差をつけたり・肩車をしたとすれば、子供達は「相手ばかりずるい、不公平だ」という感情を持つでしょう。

キチンと根拠を説明してあげることで「相手の方を優遇しているのではなく、理由があってそうしているんだ」と子供達も理解してくれます。

さらに「お兄ちゃんが小さい時はいつも肩車していたんだよ」と説明してあげると、自分も相手も同じなんだと納得しやすくなります。

一方、平等に接するということについては、その家庭のルールを守るということが多くを占めます。ルールを守ることに対しては、兄弟姉妹は平等であるべきだと思うのです。

  • ご飯を食べる前に「いただきます」を言う
  • どんなにケンカしても相手を叩いてはいけない
  • 嘘をつかない
  • 順番を守る  など
その他にもたくさんのルールがあると思います。これらは「上の子だから・下の子だから破っても許される」ということはありません。

平等であるべき事柄・公平であるべき事柄は、子供達の成長に従って少しずつ増えていきます。そしてその判断は徐々に難しくなっていきます。

親も判断に迷うことが多くなっていきます。その中で「ルールを守ることは皆が平等」ということを根底に持っていると、判断がしやすくなるのではないでしょうか。

兄弟に差をつけたがる大人たちへの対応

パパ・ママにとって、子供達は全て同じだけ大切でかけがえのない存在です。ところが世の中には、同じ兄弟姉妹であっても平気で差をつけたがる人がいます。

例えば近所のおじさんおばさんは、「挨拶をする・しない」や「元気・おとなしい」など、事細かなことで兄弟に差をつけたがります。

その場に大人しかいない状況であれば、無表情でスルーしてしまいましょう。しかし、子供達本人に直接「お兄ちゃんは・弟は」と言うような場合は注意が必要です。

たとえ大人たちが軽い気持ちで言ったとしても、投げかけられた心無い言葉は、子どもたちの心の奥底にずしりと響きます。

パパ・ママの中には、子供の頃に言われた些細な言葉が大人になった今でも忘れられない、という経験をしている方もいると思います。

同じような悲しい経験は、できるだけ自分の子供達にはさせたくないものです。パパ・ママが子供達を守ってあげて下さい。

ご近所さんなどから子供達が何か言われるような場面に遭遇した場合は、決してその場で兄弟姉妹を比較しながらの返答・雑談・謝罪はしないで下さい。

他所の人に自分を否定されたことで、子供達は気持ちが落ち込んでいます。さらにパパ・ママまでが兄弟姉妹を比べてしまうと、子供達は更に傷ついてしまいます。

チクチク言ってくる大人たちには「元気な挨拶と丁寧な挨拶の両方ができる子供達なんですよ」と、笑顔で言ってあげましょう!

兄弟姉妹のどちらかだけを否定・肯定するようなことはするべきではありません。他人からの評価は、たまたまその人が垣間見たその子の一面にしか過ぎないのですから。

親類の長男長女神話は徹底的に受け流す

私は片田舎の一般的なサラリーマン家庭の長男の元に嫁ぎました。由緒も地位もなく本家でもないというのに、長男を出産したときには夫の親戚一同が大盛り上がりでした。

それどころか、義母の友人たち・義父の同僚の方々・さらに私自身の友達のご主人にまで、「男の子を産むとはでかした」と言われたものです。

その後長女を出産し、夫の弟妹にも子供達が生まれましたが、我が家の長男への義父母の溺愛と執着は変わることはありません。それどころか年々増してさえいます。

男女平等であるはずの世の中ですが、まだまだ「長男神話」は残っています。特に年配の方々の間には、相当強固に根付いたままになっています。

この不愉快な習慣を絶やすべく今まで色々と試みてきました。しかし、長い人生を歩んできた年配者の心理・意識を、今から変更させるようなことは正直なところ不可能です。

祖父母からの理不尽な兄弟姉妹差別は、両親の愛情で補ってあげて下さい。以下は私が実際にやってみた方法です。

義母が膝の上に息子だけ乗せる
すかさず私が娘を膝に乗せて抱っこしました。義母が息子に絵本を読んでいる時は、同じように私が娘に読んであげました。
息子にだけお菓子を与える
娘に「おばあちゃんからだよ」と言いながら私から同じものを与えました。また、息子には「妹と二人で食べようね」と別け合って食べることを教えました。
息子に「どうしておばあちゃんは妹と遊ばないの」と聞かれた
「息子のほうが近くにいたからだよ」と答えました。また、娘から同じことを聞かれたときには「おばあちゃんも女の子だから、男の子が珍しいんだよ」と答えました。
子供達の目の前で義父母や親戚の大人たちが子供達を比較する
夫が話を聞く(聞くふりをする)担当になり、私は素早く子供達をその場から移動させました。

とにかく徹底的に「長子が特別」という歪んだ見解は受け流しています。夫婦にとって子供達はどちらも大切であり、同じくらい特別な存在なのですから。

ただし「おばあちゃんのやり方は間違っている」と言葉にしてしまうなど、義両親や親戚の大人たちを否定することはしないようにしています。

義父母の主義・思考を否定すると矛先が嫁に来ます。両親と祖父母の仲が険悪になってしまうと、子供達にも寂しい思いをさせてしまいます。

長男だけをベタ褒めしたら「言い間違っちゃったんだね、二人とも良い子ってことだよ」と言い換えてフォローし、「そうですよね!」と笑顔で同意を求めます。

笑顔を作りながら訂正を求めると、大抵は「言い間違った」と直してくれます。あくまでも「言い間違い」であることを強調するのが円満のポイントです。

家族共通の楽しい思い出が仲良し兄弟を作るカギ

私も夫も子供達には同じだけの愛情を注いでいるつもりです。親は十分だと思っている愛情でも、子供達からするとまだまだ足りていないかもしれません。

自分を多く構ってほしいと思うのは仕方のないことだと思います。でも兄弟がいるおかげで家族が成り立っているということも、子供達には理解してほしいのです。

そのためには、親子で協力しあって何かを作ってみるなど、家族みんなが揃っているからこそ楽しいんだ、と思えるようなことをどんどんしていきましょう!

家族での楽しい思い出を増やすことで、兄弟がお互いを認めあい・思いやる関係を作る手助けをすることができるはずです。

自分も兄弟も同じことをして笑っているという思い出が多ければ多いほど、相手のことをよく知り、思いやることに繋がっていきます。

仲良し兄弟を作るのはパパ・ママの仕事です。家族でたくさんの楽しい思い出を作りながら、絆を深めて下さいね!

みんなのコメント
あなたの一言もどうぞ