ハロウィンって何?子供にも分かる由来の説明とおすすめの絵本

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2016/10/06

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今やすっかり日本に定着したハロウィンのイベント。保育園や幼稚園でもハロウィンにちなんだイベントをやるところが増えていますね。

でも「ハロウィンってなぁに?」と突然子供たちに聞かれたらあなたは何と答えますか?

慌てて「仮装パーティーだよ!」などと適当に答えたら、「じゃああのカボチャのお化けはなぁに?」と突っ込まれてさらに苦しい境地に立たされます。

これが「クリスマスってなぁに?」だったら「イエス・キリストっていう人の誕生をツリーを飾ったりしてお祝いするんだよ」くらいは言えそうなものの・・・。

ハロウィンって一体?10月31日・・・それも誰かの誕生日?はたまた誰かの命日か?そもそもあのカボチャってどなた??などと頭の中を謎が駆け巡るばかりです。

ここで答えを誤魔化してしまっては勿体ない!疑問を持った子どもたちと一緒にハロウィンの由来について勉強をするチャンスです。

ここでは子どもたちにも分かりやすいハロウィンの説明と、ハロウィンを扱ったおすすめの絵本を紹介します。今年は親子でハロウィンについての知識を身に着けて楽しくお祝いしましょう!

ハロウィンってどんな日なの?2つのポイントで説明してあげよう

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いざ説明をしようとしてハロウィンの歴史を調べてみると・・・これが意外と長くて複雑な内容だったの!と更なる困難に陥ったママの話を聞いたことがあります。

そうなんです。ハロウィンというお祭りの起源は古く、現在のような形となって定着するまでにさまざまに変化をしていることもあり、ちょっと簡単に理解しよう!と思っているとなかなか難しいところがあります。

しかも文化の異なる日本人にとっては、どうしても目立って分かりやすいものが印象に残りやすいので、「みんなで仮装する」、「トリック・オア・トリート!と言うとお菓子が貰える」、「カボチャのお化けがイメージキャラクター」など部分が強調されてストーリーが見えにくいのです。

そこで今回は分かりやすくポイントを二つに分けて「なぜ現在のようなハロウィン祭りをするようになったか?」の説明をしていきたいと思います。

1つ目のポイント「毎年10月31日は亡くなった人の霊がこの世へ帰ってくる日」

そもそもハロウィンを行う10月31日とは一体何の日なのでしょうか?

この日はヨーロッパの古代ケルト人が秋の収穫祭を行っていた日です。ケルト人にとって一年の終わりと考えられていました。

今の日本で言う大晦日ですね。冬の始まりとも捉えられていたこの日は、死者の霊や魂が家族の元を訪ねて来ると信じられていました。

日本で言う「お盆」と似たような感じですが、お盆と決定的に違うところは、先祖の霊だけではなくそれと一緒に悪霊や魔物、魔女といったお化けたちも一緒にこの世へ出てきてしまうというところです。

悪いオバケが家にやってきたら困りませんか?とっても困りますよね!そんな訳で古代ケルトの人々はそれぞれの家庭で魔除けの仮面を被り、魔除けのたき火を焚いていました。

神聖な火によって、悪霊を追い払うための儀式を行っていたのです。

さて、ハロウィンのお祭りを始めた古代ケルトの人々はこのように過ごしていましたが、ここにはまだカボチャも仮装もお菓子も出てきません。

この収穫祭がどのようにして現在のハロウィンのようになったのか?を説明するために次のポイントを見てみましょう。

2つ目のポイント「ジャック・オー・ランタンが誕生した理由とハロウィンでの役割」

「ジャック・オー・ランタン」という名前を聞いたことがある人も多いと思います。ハロウィンの時期に町の至る所で目にする、あのオレンジ色のカボチャのお化けの名前です。

日本ではとても分かりにくいのですが、ジャック・オー・ランタンはハロウィン限定のキャラクターお化けなのではありません。

元々アイルランドやスコットランド地方に伝わる伝説のお化けです。日本で言う妖怪のように、人々の間で語り継がれてきた存在です。

ちなみにアイルランドやスコットランドはケルト民族の国です。

ジャック・オー・ランタンというお化けがどのようにして生まれたのか?という伝承を簡単に説明すると以下の通りです。

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【 ジャック・オー・ランタンとは・・・ 】

昔々、卑怯で嘘つきの一人の男がいました。彼は生きている時に卑怯な手を使って悪魔までをも騙し、「死んでも地獄に落ちないこと」を約束させました。

やがて歳をとって死んだその男は死者の門へ行きました。当然天国へ入ろうとしたのですが、生前善い行いをしていないため門番に入ることを拒否されました。

仕方なく地獄へ行こうと思っても、「死んでも地獄へ落ちない」ということを悪魔と約束してしまったので、そちらにも入ることができません。

そういう訳で男は天国でも地獄でもないただただ暗い闇の中を永遠に彷徨わなければならない存在になったのです。

そんな男の様子を見て、悪魔は哀れみました。そして、地獄で燃え盛る火の中から石炭を一つ取り、それを男にあげたのです。男はそばにあったカブをくり抜いてその石炭を中に入れてランタン(ちょうちん)を作り、それに憑依しました。

そしてランタンの火のお化けとなって今も暗闇を彷徨い続けているのです。

ジャック・オー・ランタンの意味は「ちょうちん男」です。「ジャック」は不特定多数の男性のことを表しています。日本で言う「~太郎」のようなものです。

男は「カブ」をくり抜いてランタンを作りました。カボチャではありません。ヨーロッパの特に寒い地域では「ルタバガ」と言うカブのような根菜がとてもよく獲れます。

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これが本来のジャック・オー・ランタンの元になった野菜です。

ケルト人にとってもとても馴染み深い身近な野菜だったので使いやすかったと考えられます。

彼らはハロウィンの収穫祭の時に魔除けの火を焚いていましたが、そのうちルタバガをくり抜いてランタンを作り、中にその魔除けの炎を灯したロウソクを入れるようになりました。

ジャック・オー・ランタンは「悪いことをして永遠に暗闇を彷徨うオバケ」だったはずです。

しかし、ハロウィンの時に限っては中に魔除けの炎を灯した「悪魔たちを追い払うランタン」という役割を与えられた訳です。

ちなみにルタバガで作ったランタンは、私たちが良く知っているオレンジ色のカボチャのランタンとは見た目が全然違います。怖さのレベルが格段に上です。

ルタバガはちょうど子供の頭くらいの大きさです。根菜なので土の汚れなどがついていることが多く、表面は少しデコボコしています。

当時、目と口だけを楕円形にくり抜いて作られるその顔は無表情で、何とも言えない不気味さを感じさせます。まるで生気を吸い取られたガイコツのような印象です。

悪霊たちを追い払うのですから、それに負けない恐ろしい表情に作り上げたのかもしれません。

またケルト人のつけていた「魔除けの仮面」も次第に変化して、「人々が魔物に仮装して逆に悪霊たちを驚かせて退散させる」という方法に変わっていきました。

ここまで説明した2つのポイントがハロウィンの大切な要素になります。

これが現在のような仮装のお祭りへと変化したのはだいぶ最近、19世紀のアメリカにたくさんのアイルランド人、スコットランド人が移住した後です。

楽しむことが上手なアメリカ人!?ハロウィンを子供も楽しめるイベントに!

19世紀の前半、たくさんの人々がヨーロッパからアメリカへ移住してきました。同時にハロウィンのしきたりも持ち込まれました。

ここで土地や文化、時代の変化と共にハロウィンのやり方や意味合いも変化していったのです。

まず最も分かりやすい変化は、ランタンをカボチャで作るようになったこと。アメリカではルタバガではなく、カボチャが大量に獲れる土地柄な訳ですから当然と言えば当然です。

大きなオレンジ色のカボチャは、皮が柔らかくくり抜きやすい種類でした。

ジャック・オ・ランタンの表情も次第にコミカルな印象のものに変わりました。現在私たちが良く目にする三角の目と鼻、ギザギザで笑ったような形の口のランタンは、こうしてアメリカで出来上がっていったのです。

仮装もだんだん楽しむ要素が加わり、手作りの衣装などで子供たちが率先して自分の好きなキャラクターの格好をして、「トリック オア トリート!」と叫びながら、ハロウィンの飾りつけをした近所の家々を回ってお菓子をもらう行事になりました。

「トリック オア トリート!」というのは「お菓子をくれないとイタズラするよ!」という意味です。

こう言われた大人たちはイタズラされるのを防ぐため、キャンディーやチョコレートやグミなどいろいろなお菓子を仮装した子供たちに手渡します。

このお菓子の習慣はケルト人のものではありません。キリスト教の「ソウリング」という風習からやるようになったと言われています。

ソウリングというのは、キリスト教の死者の日である11月2日に仮面をつけた子供たちが近所の家を回るものです。そして「ソウルケーキ」というのをもらい、そのケーキで死者の霊を供養するというものです。

もともとハロウィンはキリスト教のお祭りではありません。けれどもアメリカに渡った後に異なる宗教の文化と融合して発展していっているというのがとても面白いですね。

子供たちに分かりやすくハロウィンを説明するならこんな感じ!

これでだいたいのハロウィンの歴史が分かったでしょうか?これを子供たちにそのまま説明するのは長いし、難しいですね。

子供たちには分かりやすく要約してこんな風に説明してあげましょう。

10月31日のハロウィンの日には、悪い悪魔やお化けがいたずらをしにたくさんやって来るの。お化けを追い払うためにみんなで仮装をするんだよ。仮装でお化けを驚かせて追い払うんだよ。

カボチャのランプには魔法の火をつけて飾ろうね。これも魔法の力でお化けたちを追い払ってくれるんだ。

お化けの仮装をしたついでに、お化けのフリをしてちょっと遊んじゃおう!「いたずらされたくなかったらお菓子を出せ~!」ってお化けみたいに叫んで、お菓子をみんなから集めちゃおう!

こんな感じの説明をしてあげたら、小さい子供たちもハロウィンを分かりやすく理解できるのではないでしょうか。

ハロウィンをテーマにしたおすすめの絵本5つ

子供たちとハロウィンをテーマにした本を読むのもおすすめです。分かりやすいストーリーやイラストを通して、ハロウィンをより楽しく身近に感じることができます。

ハロウィンてなあに?と聞かれたらこの本を読もう「ハロウィーンってなぁに?」

最近は日本でもハロウィンをテーマにした絵本がたくさん売られていますが、実はハロウィンの由来をきちんと説明している絵本は意外と少ないです。

「ハロウィンってなぁに?」の絵本では、主人公のビビという魔法使いの女の子が、同じく魔法使いであるおばあちゃんからハロウィンのお祭りについて教えてもらうという内容で、まさに「ハロウィンって何だろう?」と思っている子供たちにぴったりの内容です。

この記事で紹介したハロウィンの歴史が、丁寧で分かりやすい絵と共に説明されています。さらに面白いのは、絵本の後半でランタンの作り方や、仮装の仕方などが詳しく載っていることです。作者はフランス人ですが、「外国ではこんな風に工夫して仮装するのかな?」など親子でいろいろな会話が楽しめそうな内容の絵本です。

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ハロウィーンってなぁに?

作:クリステル・デモワノー
訳:中島さおり
出版社:主婦の友社

日本の子供たちにも親しみやすくて面白い「ハロウィンドキドキおばけの日!」

「ハロウィンドキドキおばけの日!」はとても可愛らしい絵が印象的な絵本です。

日本人の作者がハロウィンをテーマにして書いているので、日本の子供たちにもより分かりやすく親しみやすい印象があります。

ハロウィンをテーマにした創作のストーリーですが、ところどころにハロウィンを説明しているページがあります。

巻末には「オマケ」として、子供たちが興味を持ちそうなハロウィン豆知識や、お料理のレシピなどが載っています。

「クモの巣マッシュポテト」や「血まみれホットドック」、「悪魔のたまご」など、この時にしか楽しめないお料理を親子で作ってみても楽しそうです。

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ハロウィンドキドキオバケの日!

作:ますだゆうこ
絵:たちもとみちこ
出版社:文渓堂

オバケの種類のお勉強になる?「おおきなかぼちゃ」

魔女がパンプキンパイを作るために大きなカボチャを収穫するお話しです。魔女以外にゴースト、吸血鬼、ミイラ、そしてコウモリが順に出てきます。

絵がリアルで不気味ですが、決して怖い話ではなくコミカルです。

作者が有名なロシア民話「おおきなかぶ」のお話が大好きで作ったというこの絵本は、確かにおおきなかぶを彷彿とさせるストーリーです。

でもハロウィン独特の「ユーモアたっぷりオバケの夜」という雰囲気がじっくり味わえる絵本になっています。

怖い絵本が苦手な子供たちも、このストーリーならオバケに親しみを持てるかもしれません。

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おおきなかぼちゃ

作:エリカ・シルバーマン
絵:S.D.シンドラー
訳:おびかゆうこ
出版社:主婦の友社

カボチャを使った笑える昔話「ポルトガルのむかしばなし はしれ!カボチャ」

ハロウィンやカボチャを扱ったお話し絵本はたくさんありますが、この「はしれ!かぼちゃ」はかなり笑えるポルトガルの昔話です。

表紙には大きなオレンジのカボチャから2本の足が伸びていて、網タイツと赤いヒールを履いて走っている絵が描かれています。

それだけでもかなりインパクトがありますが、中の絵と文章のリズムも印象的です。面白い言葉使いはユーモアたっぷり。子供たちも口ずさんで楽しめそうです。

ポルトガルのむかしばなし はしれ!カボチャ1005-1

ポルトガルのむかしばなし はしれ!カボチャ

作:エバ・メフト
絵:アンドレ・レトリア
訳:宇野和美
出版社:小学館

0歳から2歳の小さい子が親しむハロウィンなら「ハロウィンのかくれんぼ」

「ハロウィンのかくれんぼ」はポプラ社の人気シリーズ「これなあに?かたぬきえほん」の中の一冊です。絵本のストーリーを楽しむにはまだちょっと早い0歳から2歳位までの子供たちに人気の絵本です。

穴のあいた型抜きページをめくりながら、色の名前やハロウィンにちなんだ様々な形を学んで楽しむ絵本です。

表紙にかわいいオバケの絵が描いてあるのですが、こちらのオバケにも夜になると何かの仕掛けが隠されているらしいですよ!

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ハロウィンのかくれんぼ

作:いしかわこうじ
出版社:ポプラ社

知っているといつか役に立つ?ハロウィンにまつわるちょっとした豆知識

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ハロウィンの由来についていろいろと書いてきましたが、ここからはちょっと趣向を変えてハロウィンについてのちょっとした知識を紹介します。

言われてみればなるほど~の納得の事柄があるかもしれません!

「Trick or Treat!」と言われたら何と答える?「Happy Halloween!」

子供たちがお菓子を貰いに来るときの有名なセリフ「Trick or Treat!!」(トリック オア トリート!)。今までに言われたことがあるママたちも多いことでしょう。

その時、何といってお菓子を配ってあげましたか?なんとなく「はい~お菓子あげるよ~。どれがいい~?」なんて日本語で対応していませんでしたか?

ここはせっかくですから、英語で言われたら英語で返してあげましょう。子供たちも、英語でやり取りしているという意識があると気分が盛り上がります。

「Trick or Treat!」と言われたらぜひ「Happy Halloween!」(ハッピーハロウィン!)と返しながらお菓子を配ってあげてください。意味としては「良いハロウィンを!」という感じです。クリスマスの時に「メリークリスマス!」と挨拶する感じに似ていますね。

他にも外国では「Treat!」と返したりする人もいます。

Trick or Treat?つまり、いたずらされるのがいい?それとも食べ物でもてなしてくれるの?(そうすればいたずらしないけど!)と聞かれているので、Treat!お菓子あげてもてなすから悪さしないでよ~!と答えてお菓子をあげる訳ですね。

お菓子をあげないとどうなるの?アメリカでは本当にイタズラされます

トリック オア トリート!と言われたらたいていはお菓子をあげるものですが、本場アメリカでは例えばお菓子が足りなくなってしまったとか、いろいろな事情でお菓子を配れないことも出て来るそうです。

そんな時はどうなるのか?

正解は「本当にイタズラされます」。

イタズラの種類はだいたい決まっていて、「玄関ドアに生卵をなげつける」とか「庭の木にトイレットペーパーを巻き付ける」などが主流です。

ちなみに私がオーストラリアでハロウィンを経験した時は、一緒に家々を回る友達がイタズラをすることになった時のために本当にトイレットペーパーとパーティースプレー(カラフルな樹脂を顔などに吹きかけるパーティーグッズ)持参でやってきました。

日本とはハロウィンに対する気合の入り方が違いますね。

ちょっと怖い?ハロウィンにはこんな言い伝えもある

ハロウィンにはこんな言い伝えがあります。

10月31日ハロウィンの日、真夜中にリンゴをひとつ食べます。そうしたら決して後ろを振り向かないまま、鏡を覗いてみるのだそうです。そうすると鏡の中のあなたの後ろに将来結婚する人の姿が映るそうです。・・・・・怖いです!

なぜこのような言い伝えができたのかは分かりませんが、ハロウィンはいろいろな魔物や悪魔がウロウロしているので、彼らの粋なはからいで結婚相手を見せてくれるのでしょうか!?とにかくちょっとぞっとするけれど、ワクワクするような言い伝えですね。

家族や友達みんなで楽しめるイベントとしてハロウィンを活用しよう!

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日本には馴染みのなかったハロウィンが、最近ではかなり定着して盛り上がってきました。

10月に入ると各地でさまざまなイベントが行われたり、仮装をしている人を街で見かけたりします。子育て中の家族にとって、家族や友達と遊ぶことのできるイベントはとても楽しいものです。

さらに今年はハロウィンの由来や雑学を話題にして、ママ友や子供たちと盛り上がってみてはどうでしょう?

それでは・・・Happy Halloween!

みんなのコメント
  • ROSEさん

    とても参考になりました。
    今まで疑問に思っていたことがこれを読んで分かったので、子供にも説明してあげたいと思います。

あなたの一言もどうぞ