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家庭での道徳教育に取り入れて!福沢諭吉の道徳教育7箇条

2016/08/15

道徳教育について話し合っている親子

小学校や中学校で「道徳の時間」というのは今まで他教科に比べ軽視されがちでしたが、平成30年から検定教科書を導入した「道徳科」がスタートします。

幼稚園では「道徳性が芽生える頃」として先生方も道徳心を育てるような子供との関わり方に力を入れています。

家庭や地域での道徳教育に取り入れやすい、福沢諭吉自身が自分の子供たちに諭した道徳教育7箇条をご紹介します。

このままでは子どもの心が育たない!大切な道徳教育

私が子どもの頃、道徳の時間といえば少し緩めの楽な時間だったように思います。現在に至るまで他教科と比べれば軽視されがちのままでした。

子ども社会に蔓延する軽々しい万引き行為や仲間同士のいじめ問題、ひどくなると暴力行為の果てに命を落とすような事件も起こっています。

近年の子ども社会の現実を見れば、道徳教育をしっかりやらないといけないんじゃないか…と見直しが検討されてきました。

小学校では平成30年から、他の教科と同じく検定教科書を導入し、「道徳科」としてしっかり勉強することになりました。

もちろん中学校や高等学校でも授業内容の見直しが進められています。小学校に上がる前から家庭や地域で子どもたちに教えていきたいですね。

幼児期は道徳心の芽生えるとき

幼い子どもは無意識の中で道徳を育んでいます。その芽生えを見逃さず育ててあげるのは大人の役目です。

保育所や幼稚園の先生、教師も、集団生活の中で子どもたちの心に繰り返し繰り返し働きかけています。

文部科学省では「徳育」という言葉も使っているようです。国を挙げて子どもの発達段階の特徴に合わせて取組むよう提言しています。

今日的な課題や発達段階ごとの特徴を踏まえ、社会総がかりでの徳育の充実に向けて、発達段階に応じた徳育の充実への理解と実践が必要。文部科学省

家庭での道徳教育も大切になってきます。幼児期の道徳は生活の中でのしつけとも重なります。

福沢諭吉の道徳教育7箇条がわかりやすくてお勧め!

福沢諭吉は皆さんのお財布の中の1万円札の顔になっている人です。

幕末の武士で、明治時代の思想家で慶應義塾を作った日本の歴史上偉大な教育者です。

有名な言葉に「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」があります。著書には『学問のすすめ』『ひびのおしえ』などがあります。

福沢諭吉-ひびのおしえ0726

その「ひびのおしえ」は、8歳、6歳の我が子に対して家庭で守らなければいけない事や約束について書いて与えたものだそうです。

体育も大切だけど、徳育・人間教育も重要だと福沢諭吉は考えていました。徳のある良い子を育てるには家庭の雰囲気が大切だとも言っています。

道徳教育7箇条

  1. うそをつかない
  2. ものを拾わない
  3. 父母に聞かないで物をもらわない
  4. 強情をはらない
  5. 兄弟げんかをしない
  6. 人のうわさをしない
  7. 人のものをうらやまない

この7箇条の実践の方法ですが、頭で考えるものではありません。これが当たり前と思えるようになるには、「刷り込み」です。

部屋の壁に貼って毎日決まった時間や子どもが悪いことをした時、大きな声で読み上げさせる習慣をつけると効果があると思います。

親の目で見てこの7箇条に反することをしたとき、例えば「今のは○番の約束が守れていない」と注意してあげてください。

小さい子供が自分でこのルールを覚え、考えながら守るのは難しいでしょう。親がジャッジしながら子どもには繰り返し繰り返し体と心で覚えさせましょう。

幼稚園や学校での道徳教育と家庭でも道徳教育を少し意識することで、より効果的な学びとなり子どもの道徳心の成長につながってきます。

いかがでしょうか。明治時代のものとは言え今の私たちの家庭でも十分行える内容です。

諭吉はこの中でも「うらやむこと」が一番いけないと言っています。

「ものを拾わない」「物をもらわない」については、現代では「腐っているかも…毒が入っているかも」と用心のためのように解釈しがちですが、正しい解釈は「あさましい」「情けない」行動を取るなという意味だと思います。

昔で言うところの「読み書きそろばん」といった知育の勉強や習い事は、後からでも追いつけます。

でも、生きる基本的な徳育や心のあり方は小さい時からちゃんと家庭でも教えないといけないことですよね。

ルールを守らせよう!道徳教育の第一歩

幼い子がわざわざ「悪い子になってやろう」なんて思っている子はいません。無心でより良い人間になろうと成長しています。

聞くもの目にするもの全てが良いことだったら、それをそのまま真似して覚えます。悪い見本を見てしまったらそれをそのまま覚えます。

例えば親が子どもの手を引きながら赤信号を渡っていきます。子どもは「赤信号でも渡っても良い」と覚えます。

例え正しく信号待ちをしていても、隣の見知らぬおじさんが赤信号で渡れば、やっぱり「赤信号でも渡れる」ということになります。

どこの子だろうと子どもがそばにいるときは、見られている大人はルールをやぶってはいけません。

「子どもを社会で育てる」とはこんなことからです。親も地域の人も子どもの道徳教育の見本になっていることを忘れてはいけませんよね。

大人の勝手な都合は子どもには通用しません。幼児期は「正しいこと悪いこと」をはっきりと分からせることが大切です。

「ダメなものはダメ」という理由があってもいいと思います。「悪いことは悪い」と教えることは親の義務ではないでしょうか。

小さい子供の理解力を考えたら、説明や理由はいりません。「決まりとして心にコピーさせ覚えさせる」でいいと思います。

なぜかの理由は成長すれば自然に理解できます。今、形を守らせ中身は後からついてくるということです。

  • 人のものや店のものを黙って持ち帰る→ドロボーとして逮捕される、絶対ダメ
  • 人を殴ったり蹴ったりする→相手を怪我させたら逮捕される、絶対ダメ
  • ものに火をつける→火事になって大切な物が消えてなくなる、人が亡くなる場合もあるので逮捕される、絶対ダメ

上の3つはわかりやすくするための極端な例ですが、「犯罪に値するかどうか」は幼くても必ず教えておかないといけません。ダメなものはダメなのです。

子どもの価値基準を左右する大事なことです。世の中で通用しないことを家庭でOKしてしまうと、成長してから人間関係などで苦労するのが目に見えています。

小さな嘘も見逃さない!正直であることの大切さを教えよう

子どもって時と場合によっては、つい小さな嘘をついたりしますよね。目が泳いでいたり、そわそわして挙動不審だったりママはなんとなく気づくものです。

ちょっと嘘をつかれたからといって怒って追い詰めすぎないでくださいね。一つ嘘をついたら次々嘘が重なってしまうものです。

大好きなママやパパに嘘をつき通すことの苦しさで、心がバラバラになってしまうことを教えてあげましょう。

正直であることの大切さを教えるのは難しいことかもしれませんが、ありのままを誠実に話してくれればいいということです。

本当の事を言うと叱られそうだから嘘をつくわけで、正直に話してくれるよう親も怒ってばかりでなく穏やかに聞く姿勢も見せましょう。

「嘘つきは泥棒の始まり」とはよく言ったもので、嘘がいくらでもまかり通れば、ものを盗んでもバレないだろうと悪事も大胆になっていくというものですね。

いかに最初が肝心かわかります。幼児期から正しい道徳性を身につけさせてあげなければなりません。

道徳とは良心を育てること

道徳の意味をわかりやすく言葉で説明するのは少し難しいかもしれませんが、心の教育であることには間違いありません。

ことの善悪を判断できる規範意識のことであったり、良心に従った行為ができることをいいます。正しく行動しようとする心の働きです。

良心は人間にだけ与えられた特別な潜在能力だと思います。「悪いことをしたら心が痛む」のは良心があるからです。

もっと優しい言葉で言うと、ルールを守るとか、ウソをつかないとか、罪を犯さない「良い心」ということです。

善悪の判断が育たないと、どんな悪いことをしてもなんとも思わない良心の壊れた子になってしまいます。

良心の正しい育て方

道徳心も良心も同じような意味合いです。道徳は学ぶことができますが、良心は学べるものではありません。

良心は「磨く」といったところでしょうか。元々人として備わっている心のセンサーのようなものです。

良心が素晴らしい働きをすれば、考えるまでもなく自然と悪いことができなくなります。

最近では「良心」という言葉さえ知らない人がいたりします。でも言葉を知らない人にもちゃんと良心は備わっているんです。

良心を育てるためには、相手を思いやる気持ち、弱い小さなものを助ける気持ちが持てるような体験をさせてあげたいですね。

子どもの心が揺らぐような言葉かけをしてあげるといいと思います。例えば友達が仲間はずれになっていたとしましょう。

「もし○○ちゃんが同じようにみんなに仲間はずれにされたらどんな気持ちがする?」と自分に置き換えさせると子供なりにドキッとします。

その嫌なザラッとした気持ちを感じたとき良心が働きます。「仲間はずれはダメ」「助けてあげたい」という気持ちがわくそんな体験が大切なんです。

また美しいものに触れたり、誰かに優しくされたり、悲しいことには涙できるそんな豊かな感性も大切ではないかと思います。

知育の前に心を養う徳育を始めよう!

幼児期からいろんな習い事や塾に通わせる親御さんが多いようですが、心の教育、徳育は忘れていませんか?

今までと変わり「道徳科」が教科として学習カリキュラムに組まれます。

この道徳に関しては親が一番の教師ということになります。

幼稚園や学校で学ぶ時間はわずかです。保護者の役割として家庭での教えがかなり重要です。

ご自身の道徳力に自信はありますか?まずはご自身の道徳性を確認する必要があるかもしれませんね。

子どもにはご紹介した諭吉先生の7箇条からスタートさせてみてはいかがでしょうか。

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