水疱瘡は早目に治療して!感染拡大や痕を残さないための方法

水疱瘡

冬先に流行する水疱瘡は、「水痘・帯状疱疹ウイルス」といい、ヘルペスウイルスの仲間による感染症です。

このウイルスは人間のみ感染し、とても感染力が強い病気で、「空気感染」「飛沫感染」「接触感染」により広がっていきます。

詳しい水疱瘡の感染経路

水疱瘡の感染について、詳しく見て行きましょう。

接触感染
水疱瘡の水疱がつぶれた時に出る液体に触れた手で口や目などの粘膜をさわると、そこからウイルスが体に侵入してしまいます。もし触れてしまったら、すぐに手を洗って予防しましょう。

空気感染
空気中に漂うウイルスを吸い込むことで感染します。学校ではこの空気感染によって広がることが多いです。水疱瘡ウイルスは感染力が強いため、体育館に一人患者がいるだけで集団感染させる力を持っています。

飛沫感染
水疱瘡患者の咳やくしゃみでウイルスが吐き出され、それを吸い込むことで感染します。感染者の咳・くしゃみの症状は、初期ではほとんど見られませんが、注意が必要です。

一度水疱瘡にかかると免疫ができるため、通常は二度とかかることはありません。

しかし、治った後もこのウイルスは 三叉神経や 脊髄神経などの知覚神経節に、遺伝子の形で潜伏しています。

そのせいで、将来に帯状疱疹として再発することがあるので注意が必要です。

帯状疱疹とは?

帯状疱疹とは、皮膚病の一種で痛みを伴います。

ストレスや過労など体の抵抗力が低下したとき、遺伝子の形だった水疱瘡ウイルスが粒子に変わり再び活動を始め、炎症を起こすことにより発症します。

帯状疱疹は、体の片方に症状が出ることが特徴です。

全身に症状が出る可能性はありますが、胸や背中など胴体部分に出ることが特に多く、顔面に症状がでることも多いですが、腰から下にできるのは全体の2割以下と上半身に症状が出ることがほとんどです。

まず神経痛のようなぴくぴく、チクチクよいった痛みが起こり、その後同じところに虫に刺されたような赤い発疹ができ、その後小さくて透明な水ぶくれが集まってできます。

そして水ぶくれが少したつとうみを持つ膿疱になり、少しの刺激でも破れやすくなります。 最後はかさぶたとなって治ります。大体完治まで2~3週間ほどですが、非常に体が弱っているときに発症すると全身に症状が出ることがあります。

さらに水ぶくれがあった個所が後になってしまうこともあります。

水疱瘡の症状は?

水疱瘡にかかってから症状がでるまで2週間ほどの潜伏期間がありますので、急に初期症状が出てくる可能性があります。

毎年流行する病気なので、症状を知っておき、もしかかってもあわてないようにしましょう。

発熱
まず37度ほどの微熱がでます。そして食欲の低下、軽い頭痛などの症状が現れます。熱は通常3日ほどで下がります。
発疹
水疱瘡の特徴である発疹がではじめます。お特にお腹、顔に現れることが多いです。虫刺されによくにているので見逃さないように気を付けましょう。
水ぶくれ
発疹が出てから数時間後には、発疹が膨らみ、水ぶくれの状態になります。かゆみも強く、体中に広がります。水ぶくれは1週間から10日ほど続きます。
かさぶた
最後は水ぶくれがかさぶたになります。すべてかさぶたがはがれおちるまで3週間ほどかかります。

水疱瘡が重症化することはまれですが、水疱瘡が原因となり別の病気になってしまうこともあります。

肺炎、気管支炎、熱性けいれん、細菌感染症、なかには髄膜炎や脳炎など神経系の病気になることもあるので注意が必要です。

特に母親からもらった免疫が切れる生後7か月ごろから、予防接種ができる1歳までの間にかかると重症化しやすいので気を付けましょう。

また妊娠初期に水疱瘡にかかると、胎児に重い障害が残る可能性もあり、さらに臨月でかかると新生児が生後5~10日ほどで水疱瘡を発症し、そのうち約30%が死亡するという報告もあるので親子で予防が必要です。

水疱瘡と症状が似ている病気

水疱瘡とよく似た症状が出る病気があります。

初期症状だけでは自己判断が難しい場合が多いので、症状が出た場合は自己判断はせず早めに受診しましょう。

突発性発疹
1歳前後の子供によく見られる病気で、3歳までにほとんどの子供がかかるといわれています。38度~39度台の高熱が3~4日続き、その後ストンと下がります。熱の後におなかや背中を中心に大小不規則な赤い発疹が出て、半日くらいで全身に広がりますが3日ほどで発疹も薄くなります。
蕁麻疹
円形や輪状、蚊に刺されのような赤いものが突然現れる状態のことです。かゆみやカーッとするようなほてりがあります。通常、数十分から数時間で消え去りますが、半日から1日続くものもあります。アレルギーや冷たい物に触れた時やストレスなどが原因とされています。
水いぼ
皮膚や粘膜のウィルスが原因で、1mm~3mmほどの水分を含む白っぽいイボができる病気です。このイボがつぶれると、周りの皮膚にも水イボがひろがり、周囲にも広がっていきます。そのため、集団生活を送っている子供がかかりやすいとされています。
あせも
汗をたくさんかいた後、汗を分泌する汗腺が詰まることによって発疹が起こる皮膚病です。多いのは、赤いぽつぽつとしたかゆみのある丘疹ができる紅色汗疹、1~2mmの大きさの水疱ができる水晶様汗疹です。冬場でも汗をかくとなるので水疱瘡と間違えてしまうことがあります。

水疱瘡は出席停止?期間はどれくらい?

水疱瘡は感染してから発症するまで2週間の潜伏期間があります。

この潜伏期間の間にウイルスは体の中でどんどん増え、発疹が現れます。発疹が出る1~2日前から体の外に出ていき次々と感染していきます。

特に発疹がでる1日前~水ぶくれがかさぶたになるまでの約7日~10日間は特に強い感染力があります。

水疱瘡は感染力も強いことから、発症が分かってからかさぶたになるまでの期間は、学校保健法により出席停止と定められているため、学校や保育園、幼稚園に通うことはできません。

登校、登園するには、医師の診断が必要となります。

出席停止期間はどれくらい?

学校保健安全法では「すべての発疹がかさぶたになるまで」と定められています。

学校、幼稚園はこの保険安全法に従います。

保育園の場合は基本は「すべての発疹がかさぶたになるまで」ですが、保育園ごとに決められていますので園に確認をするのが確実です。

また病児保育でも、水疱瘡などの感染症の場合には断られる場合が多いです。

水疱瘡を隠して登園させ、園や他の保護者とトラブルになるケースもあります。

水疱瘡の予防接種を受けよう。

水疱瘡は予防接種があります。このワクチンは生ワクチンという種類です。

病原性を弱くした水痘帯状疱疹ウイルスを接種し、実際に感染したのと同じようにして、水疱瘡と戦うための抗体を作らせます。

1歳から接種でき、1回目の接種後約3か月たったら2回目を受けましょう。また2014年より任意接種から定期接種になったため、1歳から2歳の子供は原則無料で受けられます。

ちなみに、水疱瘡の注射での副作用はほとんどありません。

また、ワクチンを接種せずに水疱瘡にかかってしまうと、100万人に20人が死亡するといわれていますので、1歳になったら接種しておくと安心です。

どうして2回受けるの?

水疱瘡ワクチンを1回接種しただけでは、数年以内に約20~50%の人が発症してしまいます。

しっかりと免疫をつけるためにも2回接種することが必要です。

またワクチンを接種していても水疱瘡にかかる場合もありますが、接種しないで自然に感染するよりも症状が軽く済みます。

可哀想ですが、誰もが通る道!数日の辛抱ですから大丈夫

水疱瘡にかかってしまったら、搔いたり潰したりしては絶対にいけません。跡が残ってしまったり化膿してしまう可能性があるためです。

子供の搔き壊しを防ぐために、ママが幹部を冷やしてあげたり、水疱を壊さないように優しくトントンしたりさすってあげましょう。

痒がる我が子は、とても可哀想に思うことでしょうが、必ず治ります。

数日の辛抱ですので、頑張って乗り切りましょう。

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