子どもをやけどから守るのはあなた!応急処置などの必須知識

やけど

日常生活の中で身近に起こりやすい事故の一つであるやけどについて、普段どのようなことに気をつけていけばいいのか、意外と知らないことも多いと思います。

緊急時の応急処置や、やけどについての知識を持っていると、とっさの出来事にも対応することが可能です。

また、身近な事故は安全な環境作りを意識することで事前に防ぐこともできますので、万が一の事故に備えて、やけどについての知識をつけましょう。

まずは、やけどのランクついて知っておこう

「やけど」一口に言いますが、やけどは重症度によって約3段階に分けられています。それぞれの度合いにより、病院ではどのような治療になるのか、特徴や治療方法をみていきましょう。

皮疹 経過 治療 治癒期間 の目安
1度 赤みが出る・びらん 一時的 軟膏など 1~2週
2a度 水泡・びらん 色素沈着 軟膏など 1~2週
2b度 潰瘍 (かいよう) 瘢痕 (軽度) 軟膏と植皮など 1~2ヶ月
3度 潰瘍・壊死 瘢痕・難治性潰瘍 長期間の軟膏・植皮など 2ヶ月~
・第1度のやけどの場合
基本的に特に治療の必要はありません。皮膚がひりひりしているような時は、塗り薬を処方してもらうことができます。やけどをした直後は水ぶくれになっていなくても、しばらくしてから水ぶくれができてしまった場合は、早めに病院に受診してください。
・第2a度のやけどの場合
治療が必要になります。水ぶくれの皮がめくれてしまわないように、清潔な針などで中の水を抜く処置をします。これは細菌などが感染する危険性があるので、家庭で独断でやるのはやめてください。水ぶくれから感染するのを防ぐために、抗生物質の入った塗り薬が処方されます。
・第2b度と第3度のやけどの場合
皮膚組織が焼けて無くなってしまっているので外部からの微生物の侵入を防ぐ機能がなく、なんにでも感染しやすくなってしまっています。神経もやられてしまっているため、痛みはありません。治るまではかなりの時間を要し、入院治療や場合によっては皮膚移植が必要になります。

※低温やけどは第3度のやけどであることがあります。小さくても必ず受診して下さい。

やけどの跡の治療について

第2度のやけどは赤みがひいたあとに、茶色い色素沈着を起こします。

紫外線をあててしまうと色素沈着が濃くなってしまうので、予防のために日焼け止めクリームや遮光(日に当てないようにする)を数カ月行わなくてはなりません。

特に、第2b度と第3度は、やけどの跡がハッキリと残ってしまい、植皮をしなくても、傷跡が盛りあがってしまうケロイドや、硬いひきつれになることもあります。

このような場合には、ステロイドの外用薬やケロイド予防の内服薬、外科的治療が行われます。

身近に潜むやけどの危険!危険な場所を把握しよう

赤ちゃんのやけどの9割は家庭内で起きていると言われています。

ハイハイをするようになる8~9か月頃の赤ちゃんは、特に行動範囲が広がると共に、事故のリスクがあがります。

びっくりするような思わぬ所でやけど事故を起こす場合があるので、今一度お家の中の危険箇所をチェックしてみましょう。

感電する可能性大!コンセントに注意

使っていないコンセントにはキャップをして感電の防止をしてください。

特に動けるようになった赤ちゃんはよだれや汗でぬれた手で触ってしまい、感電の危険性があがります。

コンセントのキャップやカバーなどをする、コンセントを見えないように家具の配置を変えるなど、危険のないように対策してください。

テーブルクロスはあまり使用しないようにしましょう

つかまり立ちや、手で物をつかめるようになると、食事中のクロスを引っ張り熱いものがかかったりしてやけどを負う事故が増えます。

テーブルクロスやテーブルライナーなどは使用をやめた方が安全です。

どうしても、食事で机が汚れてしまうのが嫌だという人は、子供がある程度大きくなるまでランチョンマットを敷くなどの工夫をしてみましょう。

子供の手の届く範囲に熱いものはおかない

特にやけどに繋がる、アイロンやストーブ・ヒーターなどは赤ちゃんの手の届かないところに移動させたり、近寄れないようにしてください。

ベビーガードなどを設置して危険なところに近づけないようにすることも必要です。

また、つかまり立ちし始めたら、手の届くようなテーブルや棚の上に熱いものを置かないようにしましょう。

思わぬやけどを防ぐために

・抱っこ中は熱いものは飲まない
生後5カ月頃までに多いのが、抱っこしながら熱いものを飲んでいてこぼしてしまいやけどをしてしまう事故です。赤ちゃんは思わぬ動きをすることがあるので、抱っこ中に急な動きに対応できず、お母さんが持っていた熱い飲みものをこぼしてしまうことがあります。抱っこしたまま熱いものを飲むのはとても危険ですのでやめるようにしましょう。
・湯たんぽやホットカーペットに長く寝かせない
あかちゃんや子どもは皮膚が薄くて柔らかいので、大人があまり熱いと感じない程度の温度でも長時間接しているとやけどを引き起こす危険性があります。低温やけどになってしまう可能性も有りますので、使用する場合は体から離したり、利用時間を短くしたりするなど、管理をしっかりしましょう。
・夏場の遊具などの使用に注意!
夏は日差しが強く、公園の金属製の遊具などが熱くなっていて、知らずに使用した子どもがやけどしてしまうという事故も発生します。遊具だけではなく、直射日光のあたっているアスファルトやマンホールなども危険です。夏場で遊具を使用するときは、遊具の表面の温度を事前に触って確認するなど、やけどをしないように気をつけてあげてください。

もし、子供がやけどを負ってしまったら

気を付けていても、やけどなどの事故は起こってしまう可能性があります。

特に、赤ちゃんや幼い子どもの皮膚は薄いので、やけどを放っておくと重症化してしまい、水泡ができた場合には、破れて細菌感染を起こしてしまうこともあります。

やけどを負ってしまった後、冷静に対処するために応急処置の方法を知っておきましょう。

知っておくべき応急処置の方法

1.まずは患部を流水で冷やす
頭、手足のやけどは流水で15分~30分冷やしてください。保冷剤や氷水で冷やすと、正常な組織を凍傷させてしまうおそれがあるのでやめてください。顔にやけどをしてしまった場合は水をかけるのは難しいので、冷たいタオルで冷やしたりしてください。
2.服の上から流水をかける
頭から熱湯をかぶってしまった場合は、服を脱がすとやけどした皮膚も一緒にはがれてしまうことがあるので、服の上からシャワーなどで流水をかけてください。
3.患部が広い場合は、濡れたシーツで冷やす
片腕、片足以上の広範囲のやけどは特に注意が必要です。濡らしたシーツやタオルで患部をくるみ、すぐに病院へ受診して下さい。

既に水ぶくれになっている場合は・・・

無理に破いたり、破れたりするとそこから細菌感染を起こしてしまうことがあるので、破かないようにして何もつけずに清潔なガーゼをあてて、すぐに皮膚科か外科を受診して下さい。

病院への受診の目安

やけどは対処法を間違うと重症化してしまったり、跡が残ってしまいます。病院へかかる場合と、おうちでの処置後、経過観察で良い場合の大体の目安を見ていきましょう。

・おうちでの処置後、経過観察でいい場合
  • 軽度のやけどで親が流水で冷やすなど処置できるもの。
  • 子供本人が痛がらずに遊べているくらい症状が気にならない程度のもの。
・医師の処置を受けたほうがいい場合
  • 500円玉よりも小さな範囲で、皮膚が少し赤くなった程度のやけどの場合。
★救急外来を利用してでも受診したほうがいい場合
  • 大きな水ぶくれができてしまっている。
  • 皮膚が黒や白に変色してしまっているとき。
  • 500円玉以上の広範囲のやけど
  • 顔や頭・性器・関節部分などのデリケートな部分のやけど

※低温やけどの時も、水ぶくれができたり重症化することがあるので必ず受診して下さい。

命に関わる!大至急救急車を呼ぶ症状

  • 呼びかけても反応が乏しい場合
  • やけどの範囲が体表の10パーセント以上の場合

片足や片腕・それ以上のやけどを負ってしまった場合には、特に命にかかわりますので大至急呼んでください。

事前の対策で、事故から子供を守ることができます

やけどを防ぐには、まず家庭内での点検から始めるといいと思います。

大人の目線では気付かないところに危険が潜んでいますので、危険個所には赤ちゃんが近づけないようにベビーガードや柵をする、コンセントカバーや家具の配置を変えるなど、出来る限りの対策を取りましょう。

どんなに気をつけていても事故が起こってしまう可能性は0%ではありません。

もしもの時に備えて、適切な応急処置を知り、最小限のリスクです抑えられるようにしたいものです。

まずは、身の回りから安全な環境づくりを始めてみてはいかがでしょうか。

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