どう接する?仲良く支え合って育ってほしい兄弟・姉妹の育児

兄弟・姉妹

男女の違いはあれ、上の子と下の子がいるご家庭の多くが、「毎日兄弟喧嘩ばっかり」「姉妹なのに全然性格が違う」などといった悩みを抱えています。

今回の記事では、きょうだいを育てるママさんたちに、子どもと向き合うコツ、自立した、仲のいいきょうだいを育てるコツをご紹介します。

兄弟であれど、違う人格であることを理解し比較をしない

同じお父さんお母さんから生まれてきた子どもでも、同じ男の子同士でも、同じ女の子同士でも、性格って絶対に違います。

クローンみたいにそっくりな兄弟姉妹はなかなかいません。

双子のように見た目がそっくりだとしても、人格はまったく異なります

上の子・真ん中の子、下の子によって全く違う人格・ものの考え方や捉え方をする子どもであることを、忘れないようにすることが大事です。

例えば

  • お兄ちゃんは二歳の頃にはできたのに、弟は三歳になってもできない
  • お姉ちゃんのときはできなかったけど、妹はすぐにできるようになった

ことがあっても当たり前なのです。育つペースだって、同じきょうだいでもその子によりけり、違うのですから。

もしもきょうだいで比較してしまいそうになることがあったら、

  • その子の個性なのだから
  • べつの人間なのだから

と胸の内言い聞かせましょう。

「小さいうちの話しだからそんなこと覚えてないでしょう」なんてことはありません。

比較されて育った子供は、大人になっても、そういう記憶は引きずります。

  • お母さんはむかしからお兄ちゃんばかり贔屓していたから
  • お母さんはいつだって妹のほうばかり可愛がってきたから
  • 私なんて可愛くないのでしょう

などと、大人になってからでもぼやく人はいくらでもいます。

大人ですら、誰かと比較されることは嫌なことです。ましてや近しいきょうだいであればなおのこと。

少なからず大人になるまでの過程で影響はあります。

決してきょうだい間で比較するようなことはしないようにしましょう。

生まれた順番で育つ不安点と注意点

同じ家庭に育つ兄弟姉妹でも、生まれた順番により、ありがちな不安点は異なります。

例えば上の子、長男・長女の場合、下の子が生まれるとすぐに、それまで「一人っ子」だった日常生活が激変し、お兄ちゃんお姉ちゃんとして我慢をしいられがちになってきます。

いままでは独り占めだったパパやママやおじいちゃんおばあちゃんの愛情も、玩具もお菓子もなにもかもが半分ずつ、ときには後回しにされることも増えていくでしょう。

お兄ちゃんお姉ちゃんとしての自覚を持たせることも大事なことですが、下の子に構ってあげたぶんは、同じぐらい上の子にも構ってあげる時間を作りましょう。

「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」と呼んでばかりいないで、きちんと名前で呼んであげましょう。

我慢させてしまったとき、下の子に優しくできたときは、「我慢してくれて(優しくしてくれて)ありがとうね、これは○○ちゃんにだけだから、内緒だよ」と、特別にオヤツをあげても、落書きノートやシールなどの、100円均一で買えるようなものでもいいです。「特別に」なにかをプレゼントしてもいいでしょう。

毎回じゃなくていいのです。時々そういう特別感を出してあげてください。

普段、お兄ちゃんお姉ちゃんとして頑張ってくれている上の子のことを、ママがきちんと見ているということを、伝えてあげてください。

真ん中の子の場合、二番目、三番目だからという安心感からか、ママの目が行き届かなくなりがちです。

上の子の時に経験したことなどであれば、「まぁこの程度なら大丈夫だろう」という見守っているつもりの姿勢が、放っておかれていると受け取られてしまうパターンもあります。

真ん中の子はひねくれやすいから気をつけなさいとよく言われる原因はそこです。

ママのほうから、「今日は幼稚園でどうだった?」「○○ちゃんと遊んだんだよね? なにして遊んだの?」などと、こちら側から日常的に話しを聞いてあげるスタンスを持ちましょう。

「○○ちゃん、すごく上手に絵が描けるようになったね」「~~が苦手なんだよね、今度一緒に練習しようね」など、普段からママがちゃんとその子のことを見ていればわかることを、あえてきちんと言葉にして話してみましょう。

そうすることで、「ママは普段からちゃんと自分のことも見てくれているんだ」という安心感が生まれます。

末っ子の場合、ついつい一番下だからという理由で「譲られ」「守られ」「助けられ」甘えん坊になりやすいです。

ママが「お兄ちゃんお姉ちゃんなんだから譲ってあげなさい」などと末っ子の前でよく発言している場合、「譲ってもらって当たり前」「やってもらって当然」という感覚を持ってしまう可能性もあります。

そうすると自然に我儘になって、我慢できない、お友達と遊んでいても「譲ることのできない」子になってしまいます。

甘やかしてしまいたくなる気持ちはとてもよくわかりますが、もしもなにかを上の子にしてもらうのであれば、「やってもらう」のではなく「手伝ってもらう」ようにしましょう。

「お兄ちゃんお姉ちゃんに“教えてもらおう”ね」と、あくまでやってもらうのではなく、教えてもらうようにする。

譲ってもらうのではなく、「お兄ちゃんお姉ちゃんが終わったら貸してもらおうね」と、順番を守って遊べるようにする。

手伝ってもらったり譲ってもらったりしたら、きちんと「ありがとう」が言えるように習慣づける。

一番下だから、まだ小さいからということを理由にしないで、きょうだいの輪を離れてまた別の輪の中に入ったとしても、「我慢もできる」「譲ることができる」子に育つようしましょう。

なるべくきょうだい平等に接すること。

家庭での役割(お手伝い)は、年齢によってできることできないことも出てきますが、もしも上の子にお買い物を頼んだら、下の子には洗い物を手伝ってもらう。

上の子にゴミ捨てを頼むなら、下の子にはゴミをまとめるお手伝いをしてもらう。そうすることで「自分ばっかり」という気持ちがなくなります。

喧嘩をしたとき、どうしても上の子に話しを聞いたほうが早いのでそうしてしまいがちですが、ちゃんと下の子からも言い分を聞くこと。

きょうだい全員から意見を聞いて解決すること。

習い事や学校行事への参加など、仕事をしているママの場合はなかなか難しいかもしれませんが、なるべく上の子に二回行ったら下の子も二回。参加頻度をそろえる。

ふたり目以降はどうしても写真やビデオなどの記録が少なくなりがちですが、ちゃんと上の子と同じように記録に残してあげる。

そうすることで「全員を平等に見ている」ということが伝わります。

例えば、最近上の子の予定ばかりで、下の子とあまり関わってないなぁと思ったときは、下の子だけつれて買い物に行ってもいいでしょうし、下の子とふたりきりでゆっくり話す時間を設けてもいいでしょう。

つまりは、ママと関わる時間を平等にすることが大切です。

そうすることで「お姉ちゃんお兄ちゃんばかり」「妹や弟ばかり」と卑屈になることはなくなります。

ママはいつだってきょうだい全員をちゃんと見ている、平等に想ってくれていると、わかってもらうことが大切です。

協力しあう大切さを教える

兄弟や姉妹で一緒になってできること、例えば料理や庭の草むしり、洗濯物を畳んだりお風呂場の掃除など、なんでもいいです。

年齢問わず一緒になってできることをさせる。

それにより「ああ、まだ妹にはできないんだな」「お兄ちゃんはこんなことができるんだな」と、個々の違い、お互いができることできないことを自覚できるようになります。

自分はもうできるけど、弟にはできないこともある。

自分はお姉ちゃんみたいにできないから、できるようになりたい。

そういう気持ちが生じることによって、きょうだいを尊敬したり、助けてあげなくちゃいけないのだなという責任感が芽生えたりします。

そうなってくると、喧嘩をしたときや衝突したとき、納得できること、譲れることも増えてきます。

困ったことがあったとき、助けを求めたり逆に手を差し伸べたりすることが、当たり前になってきます。

互いに協力しあうことの大切さを、自然に学んでいくことができます。

きょうだい間の信頼関係も、強くなることでしょう。ぜひ、きょうだい一緒になってできる何かを、日常生活の中に取り入れてあげてください。

子どもたちの個性を楽しんで子育てをしよう

一人っ子の「一対一」の時間もまた素敵ですが、まったく違う性格の子どもを二人、三人と育てるのもまた、楽しいものです。

この子はどんなふうに育ってくれるのだろう、この子はどんなふうな大人になるのだろう。

子どもたちそれぞれの個性を見守りながら、まったく違う成長過程を一番身近で眺めることができるのですから。

「きょうだい」を育てるのは大変ですが、その分楽しみや嬉しいことも倍増!そんな気持ちで、きょうだいの子育て、頑張りましょう!

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