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母性はいつから湧くの!?妊娠しても母性が湧かないママへ

2015/05/25

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妊娠して自然と湧いてくるだろうと思っていた母性本能が、いつまで経ってもいまいち湧いてこなくて不安になっていませんか?

巷では母親なら当然のように持っているとされる「母性本能」という本能は、実は存在しませんでした。母性とは本能ではなく、育てていくものだったのです。

母性本能とは

母性本能とは、自分の子どもを守ったり、育てようとする本能のことを言います。本能と言うくらいなので、通常妊娠したり母親になったら自然と湧き出てくるものと考えられています。

しかし、自分の子どもを虐待したとか、動物においてもパンダの育児放棄など、とても母性本能が備わっているとは思えない行動を起こす母親に関するニュースを耳にすることもあると思います。これは一体どういうことなのでしょうか。

母性本能は存在しない!

実は、母性は「本能」という形では存在しません。このことは、様々な実験によって証明されているようです。

母性は後天的につくられる

母性は女性が生まれ持った本能ではなく、後天的につくられていくものだという実験結果があります。

フランスの学者バタンデール氏は、たくさんの女性が自分の子どもを乳母に任せていたり、里子に出しているという事実を不思議に思い調査を行った結果、女性は自ら産んだ子ではなく、自ら面倒を見た子に愛情を抱く傾向があるという結論に至りました。

また、アメリカ・クリーブランドの小児科医であるクラウス氏とケネル氏が行った有名な実験では、産後3日間に赤ちゃんとの接触が濃かったお母さんのほうが、一ヵ月後、さらに一年後にも赤ちゃんへの関心が強く、母性が優れていることが証明されました。

実際に、1960年代のアメリカで子どもの虐待が増え、親から虐待を受けた子どもたちは未熟児で生まれた子どもが多いことが判明しました。未熟児の赤ちゃんは保育器に入れられてしまうため、母子の触れ合いが少ないことが原因ではないかと言われています。

母性を育むには、特に出産直後に赤ちゃんと接触することが重要なため、日本の多くの産婦人科でも母子同室制を取り入れています。

母性とは、本能として持ち合わせているものではなく、赤ちゃんとお母さんが接触していく上で芽生えるものであり、お互いに働きかけることによって「赤ちゃんらしさ」と「お母さんらしさ」を徐々に育てていくものなのです。

この概念は母子相互作用と呼ばれ、母性は自然と湧き出てくるものであると言う概念を覆したものとされています。

赤ちゃんを可愛いと感じる本能

母性本能が存在しないとしたら、赤ちゃんを見て可愛いと思う人が多いのは何故なのでしょうか。実はこれは母性本能ではなく、哺乳類に備わっている、「赤ちゃんを可愛いと感じる本能」です。

哺乳類には、人間の赤ちゃんに限らず動物の赤ちゃんなど、小さくて丸っこくて目が大きくて頭でっかちなものを見ると「かわいい」と感じる本能が存在することがわかっています。

これは女性も男性も持ち合わせている本能で、自分たちの子孫を守り育てていくために、自分たちの遺伝子の中に植えつけたものであり、自分の子どもに対してであれば、なおさら強く感じるようです。

元から赤ちゃんや子どもが大好きな女性は、この本能が強いのかもしれませんね。

母性が湧く時期は人それぞれ

母性とは育児を通して育てていくものだということがわかりました。つまり、女性が胸を張って「わたしは母性が湧きました」と言える時期は、人それぞれなのです。

妊娠中におなかの中に赤ちゃんがいることを実感したり、胎動を感じたりして早いうちから母性が芽生えるママもいれば、出産後に赤ちゃんを育てているうちに母性が芽生えるママもいます。もっともっとあとになってから母性が芽生えるママもいるでしょう。

心配したり、焦ったりすることはありません。ゆっくりと赤ちゃんとの信頼を深め、触れ合っていきましょう。赤ちゃんの育児を通して、ママ自身も成長をしていくはずです。

赤ちゃんはママが大好き

最後にひとつ、赤ちゃんはママが大好きだということを忘れないようにしましょう。赤ちゃんにとってママは自分を守ってくれる存在であり、いつだってママを求めています。おなかにいる時も同じです。

自分を必要としてくれる赤ちゃんの気持ちを受け止め、しっかり向き合っていけば、自然と親子の絆は深まっていくのです。

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