- 母乳育児のために、生まれる前から出来るトレーニング方法 | MARCH(マーチ)

母乳育児のために、生まれる前から出来るトレーニング方法

2014/06/09

初めての出産を控えた方々、子供を産んだら自然と母乳があふれてくると思っていませんか?実は、今日本で完全母乳育児が出来ているお母さんは、全体の半分以下です。ほとんどの人が、母乳育児を望んでもこの結果です。それほどに難しいものなのです。

それは、おっぱいが発達する時期からブラジャーで保護しているため、いざ子育ての時に母乳を作る準備が出来上がっていないのです。他の動物たちは、外界や運動の刺激を受けておっぱいが発達していきます。

人間も、乳頭への刺激と乳房のゆれによる刺激があれば、母乳育児率はもっと高くなるはずなのです。しかし、ちょうど思春期の時期にブラジャーをしないなんて、とても出来ないですよね。でも大丈夫です。母乳を出す方法はあります。

母乳の大切さ

私たち哺乳類は、お母さんのお乳を飲んで育つ動物です。出産後のお母さんのお乳は「初乳」といって、赤ちゃんに必要な免疫と、たくさんの栄養を含んでいます。健康に生きていくために必要なものです。生まれたての赤ちゃんはまだ飲む力が弱いので、絞ってでも飲ませてあげたいものです。

そして初乳の期間を終えてからも、赤ちゃんは母乳を飲むかぎり、お母さんの免疫の庇護を受けているのです。また、災害などで粉ミルクの確保が難しくなった時、母乳育児であれば赤ちゃんのミルクの心配をしなくても良いのです。ただ非常事態ですから、お母さんの体調や精神状態によっては、母乳の出が悪くもなります。

今の粉ミルクは質も良いですから、栄養については申し分ないでしょう。粉ミルクで育ったからといって、極端に体が弱くなるということはありません。母乳育児の子と比べても差は無いでしょう。とはいえ、母乳育児とは哺乳類の理にかなった育児法なのです。

妊娠中のおっぱいマッサージ

おっぱいマッサージは、乳頭をやわらかくすることと、乳房の基底部を刺激して母乳を作る組織を発達させることが目標です。安定期に入る妊娠中期から、出来るだけ毎日行いましょう。

まず、「基底部マッサージ」の方法を簡単に紹介します。基底部とはおっぱいの1番奥、付け根のあたりのことを言います。ここは母乳の製造工場です。おっぱいの真横、斜め下、真下側から両手の平を当てて基底部をぐぐっとずらすようなイメージで押します。

これを3箇所、3秒ずつを5セットほど繰り返しましょう。注意点は、乳房をつぶさないこと。揉むようにするとかえって乳腺組織が壊れてしまいます。

次に「乳頭のマッサージ」です。3つの指で乳頭を乳輪ごと引っ張る感じで、縦につまんだり横につまんだりをゆっくり3秒ずつ。そして、乳頭をつまんでひねる動作を、縦つまみ横つまみでゆっくり3秒ずつ。これを3分ほど続けます。

血行の良くなるお風呂で行うとより効果的です。しかし、お腹の張りを感じたら中断してください。切迫流産の危険があります。

産後のおっぱいケア

出産後の初乳はなかなか出ません。不安になるでしょうが、大丈夫です。退院する頃にはなんとか出るようになります。そのためにはまだまだおっぱいマッサージが必要です。産後1ヶ月は、授乳前におっぱいマッサージをしてから授乳するようにしましょう。

足りなかったら粉ミルクを少し足しますが、粉ミルクはあくまで補助だと思って、乳量が赤ちゃんの欲求に追いつくまでがんばりましょう。授乳後のおっぱいに母乳がまだ残っていると、おっぱいが母乳を製造しようとしなくなるので、横抱き・ラグビー抱きなどの姿勢で、いろんな方向から飲ませましょう。

それでもまだ乳が張るようなら、絞っておっぱいを空っぽにしましょう。母乳の量が充分になったら、おっぱいマッサージはしなくても良いです。成長するにつれて母乳の量が足りなくなることがありますが、あせらず吸わせ続け、必要ならばまたマッサージをしましょう。

おっぱいトラブル

健やかな母乳育児で注意すべきことは、乳頭の傷や乳腺炎など、母乳があげられなくなるトラブルです。母乳を与えなくなったら、たちまち量が減ってしまいます。赤ちゃんの吸う力が強くなってくると、乳頭に負担がかかります。浅く吸わせたり、無理やり口から外すと切れたり水泡が出来やすいので、注意しましょう。

乳腺炎は、おっぱいが詰まるなどして母乳が残り、細菌が増えると起こります。乳腺炎になると、おっぱいは硬く腫れ発熱し、激痛に小1時間悩むこともあります。乳腺炎の疑いがあれば、早めに産婦人科に相談しましょう。

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