出産は怖くない!!陣痛を正しく理解して赤ちゃんと一緒にお産を乗り切ろう

陣痛

いよいよ臨月を迎えた妊婦さん!10ヶ月間、お腹の中で大切に育んだ赤ちゃんとの対面までカウントダウンが始まりました。我が子を胸に迎えるその瞬間は、もう間近に迫っています。

しかし期待に心躍らせる一方で、同時に出産への不安も現実味をおびて来る頃でもあります。”陣痛 痛み”と検索し、先輩ママのコメントに一喜一憂するプレママも多いのではないでしょうか。

陣痛は、正しい知識と心構えを身につけることで必ず乗り越えられる、ゴールのある痛みです。お母さんと赤ちゃんにとって良いお産となるように、本番前に今一度復習しましょう。

様々な身体の変化は赤ちゃんからの”そろそろ行くよ”の合図

胎児は、お産の2~3週間前より外に出る準備を整えます。この時期になるとおなかの赤ちゃんは「間もなくお産ですよ」と、様々なサインを出してくれます。

  1. 不規則におなかが張り、回数と強さが増す
  2. 今まで押し上げられていた胃が楽になり、食欲が出る
  3. 胎児が骨盤の中に入り込むため、胎動を感じづらくなる
  4. ※胎動がなくなることはありません
  5. 足腰の付け根に痛みを感じる、足がつる
  6. 胎児の頭が膀胱や腸を圧迫するため、尿や便の回数が増える
  7. 粘り気のあるおりものが増える
  8. おしるし(産徴)
※血液の混ざったおりもの
赤ちゃんを包んでいる膜と、子宮の内側の壁にずれが生じる事で起こります。おしるしが見られたと いう理由で入院する必要はありません。

前区陣痛ってなに?

前区陣痛は別名偽陣痛とも呼ばれ、直接的なお産には繋がらない、本陣痛の予行練習のようなものです。不規則な子宮収縮により痛みの間隔や強さもまばらであり、症状にも個人差があります。

  • おなかが張る
  • おなかを下した際のギュゥっとした不快な痛み
  • 強い生理痛
  • 腰痛

など、感じ方は千差万別です。

時間の経過とともに痛みが微弱に変化したり遠のいたりと、収縮が安定しません。前区陣痛の段階で受診をしても入院とはならず、病院によっては経過観察で帰されてしまいます。本陣痛かどうか判断に迷った場合は、まず産科に電話をし指示を仰ぎましょう。

本陣痛とは

規則的な子宮収縮が始まります。

  • 初産婦: 10分間隔、もしくは1時間に6回以上の痛みの伴う収縮
  • 経産婦: 15分から20分間隔、もしくは1時間に4から5回以上の痛みの伴う収縮

陣痛に気づくか不安に思う妊婦さんも多いですが、出産の準備が整った事は自分の身体がしっかりと教えてくれます。

時計を確認しながら子宮の収縮間隔を計り、規則的な痛みの波が来ているかを冷静に確認しましょう。

特に初産のお母さんの中には「これが陣痛?」と本陣痛を判断しかねる場合があります。感覚的にそれほど強い痛みがなくとも、時間や回数を基準に捉え病院に連絡をすることが大切です。

陣痛間隔とお産の経過

[娩第一期の所要時間(陣痛開始から子宮口開大10cmまで)]

  • 初産:約10~12時間
  • 経産:約5~6時間

[子宮口開大3cm]

  • 陣痛間隔: 8~10分(痛みのない状態)
  • ピークの痛み: 20~30秒
  • 胎児の進み方: 頭を骨盤の広い部分に合わせる

[子宮口開大5cm]

  • 陣痛間隔: 5~6分
  • ピークの痛み: 20~30秒
  • 胎児の進み方: 顎をひき体を小さくして骨盤を通ってくる

[子宮口開大7cm]

  • 陣痛間隔: 2~3分
  • ピークの痛み: 60秒
  • 胎児の進み方: 肛門が圧迫される

[分娩第二期の所要時間(子宮口全開大から赤ちゃん誕生まで)]

  • 初産:2~3時間
  • 経産:1~2時間

[子宮口開大10cm]

  • 陣痛間隔: 1~2分
  • ピークの痛み: 60~90秒
  • 胎児の進み方: いきみたい感じが出てくる
  • 赤ちゃんの頭が確認できる

[分娩第三期(赤ちゃん誕生から胎盤がでてくるまで)]

  • 所要時間
  • 初産・経産:10~15分

[子宮口開大10cm]

  • 陣痛間隔: 1~2分
  • いきみとともに赤ちゃん誕生 (胎盤が剥がれ落ちる)

入院する時期

お産が近づいたしるしやサインが症状として現れると、いよいよ本番が近づいている証です。その時を意識せずにはいられませんが、前駆陣痛の段階で病院に飛び込んだ場合、とんぼ返りとなるケースも多々あります。

適切な時期に病院に電話をし、入院の準備をしましょう。

  1. 規則的な子宮収縮(本陣痛)
  2. 破水(卵膜が破け羊水が流れ出ること)

破水した場合は、赤ちゃんに感染の恐れがあるため即入院となります。

大量に羊水が流れ出ることもありますし、チョロチョロと漏れるケースもあります。疑わしい時は必ず受診しましょう。

こんな症状があったらすぐ病院へ!注意したい身体の異常

  • 出血が多い(生理の一番多い時くらい)
  • 持続的な下腹部の痛み
  • 半日以上胎動を感じない

その他異変に気付く事があれば、迷わず産科に問い合わせてください。自己判断ではなく、医師や看護師の指示を仰ぐことが非常に重要です。

陣痛に対する心構え

安心して出産を迎えるためには、その変化をあるがままに受け止める心の準備が大切です。

恐れや不安などのマイナスイメージが身体を強張らせ、身体的にリラックスする事を難しくさせます。お産を前向きに捉える意識と環境作りから、安産に繋げましょう。

1. 環境作り

気持ちの落ち着く場所で、好みの音楽を静かに流します。赤ちゃんと一緒に音楽を聴くつもりでゆったりと過ごし、意識的にリラックスをしましょう。

産院で勧められる音楽

  • G線上のアリア(バッハ)
  • カノン(パッヘンベル)
  • ジュピター(ホルスト)
  • 鳥のさえずりや波の音、小川のせせらぎなども好評

読書やお裁縫など好きなことをして、お母さんが安らかな気持ちでいられる心的状況を作りあげてみましょう。

2. イメージトレーニング

臨月の間に、お産の流れのイメトレを重ねることで出産のリアリティが生まれます。そこから、自分は乗り切れるという強い気持ちが勝り安産に繋がります。

例えば子宮口7cm開大の時、筆者はその痛みに唸ることも出来ず、呼吸を整えてひらすらにやり過ごしました。

20秒30秒であるはずの痛みがまるで数十分間続いているかのようで、陣痛の波が来るたび身悶えします。

しかし激痛であるものの頭の中ではそれまでのイメトレを反芻し、子宮収縮により、ようやく赤ちゃんが顎をひいた状態で下降してきた様子を想像していました。

今の自分がどの状態にいて、赤ちゃんがどこまで進んでいるのか、臨月までにお産の流れを把握しておくことで、辛い中でも赤ちゃんを意識することが出来ます。

赤ちゃんも必死で頑張っていると思うと、お母さんは奮起できるのです。

お産の前に予習しよう!様々な呼吸法

何時間もの陣痛に耐え既に満身創痍であるお母さんは、分娩室でここ一番の馬力を出さなくてはなりません。この踏ん張り時に重要となるのが呼吸法です。

1. 深呼吸
お産の間最も大切な呼吸は深呼吸です。(ポイントは息を吐くこと)遠くのろうそくを吹き消すイメージで、細く長く息を吐き出してみましょう。ヒッヒッフーのフーに意識を持っていくと強張る筋肉が弛緩し、陣痛の痛みが和らぎます。
2. いきみの呼吸
子宮口開大から行う呼吸です。痛みのピークで硬いお通じを出すようにいきむ呼吸法です。助産師から声がかけられます。
3. 短息呼吸
赤ちゃんの頭が出てきたらハッハッハと、短く息を吐き全身の力を抜きます。この段階まで来たら、いきむ必要はありません。

呼吸を乱してしまうとリズムも作りにくく、母体に負荷がかかりやすい事からも、事前に練習をしておくことが長い道のりを進む上でとても大切です。

陣痛促進剤の効果とリスクを知っておこう

予定日を過ぎても出産の兆候が無い、微弱陣痛や、あまりに長い陣痛に母体が危険とされるなど、あらゆる理由から陣痛促進剤投与となる場合があります。

陣痛促進剤の効果
赤ちゃんを産みだすためには、痛みの強い陣痛が伴います。しかし思う様に陣痛の波が来ない場合に促進剤の投与を行い、分娩を誘発します。

筆者も促進剤を点滴した一人です。痛みの波が順調に来ていたものの、眠気が勝って微弱陣痛となり、あえなく投与となりました。投与から時間を空けず、分娩監視モニターは大きな動きを見せました。

すぐに断続的な強い痛みに襲われ、点滴から分娩まで1時間程度だったと思います。

※効果には個人差が大きくあります

リスク
  • 経口薬: 投与後、分娩まで子宮収縮を抑えられない
  • 点滴薬: 過強陣痛(どんどん痛みが増す陣痛)により、子宮破裂の可能性がある→医師が量や頻度を調節します

陣痛促進剤の投与には、お母さん本人の同意書が必要となります。これは投与にリスクが伴うためです。

陣痛促進剤を投与する前に医師より詳しい説明があります。どのタイプの促進剤であるか、メリットデメリットを、ご家族の方と一緒に聞きましょう。

陣痛タクシーの利便性

陣痛はそのタイミングが予測ができず、外出中や夜間、家族のいない場合に起こることも多いにあります。予期せず病院に行くことになった際に便利なのが、陣痛タクシーです。

各地方多くのタクシー会社がサービスを設けているため、一つのツールとして登録しておきましょう。

  • 住まいのタクシー会社をネット検索
  • 会員無料登録で必要情報を入力
  • 基本情報に加え、家からかかりつけ院までの所要時間、出産予定日等入力

陣痛タクシーは防水シートが用意されている事も多く、乗務員の心構えもあり送迎がスムーズです。

筆者は夜間入院であり陣痛タクシーを利用しました。オペレーターはこちらの情報を把握しているため、対応は非常に迅速で助かりました。

当たるかな?ハズレるかな?巷で噂の陣痛ジンクス体験談

焼き肉に期待して・・・
臨月を迎え、主人と二人での最後の外食を楽しもうと焼肉屋へ。焼肉を食べると陣痛が来るというジンクスも期待して食べに食べた結果、過食による腹痛で泣くことに。結局陣痛が来たのは、それから9日後でした。 [27歳 初産婦]
満月の日に出産
出産は満月の日でした。予定日より1週間も早く、それまで兆候なかったため慌てることになりました。同じ日に出産した方が自分を含め4人いました。 [26歳 経産婦]
オロナミンCと階段昇降
予定日を過ぎても陣痛が来なかったため、オロナミンCを飲んで階段の上り下りをトライ。オロナミンCに含まれる微量のカフェインが作用し陣痛を誘発すると聞きましたが、陣痛が来たのは数日後。スクワットや雑巾がけのほうが効果があったかも。[27歳 初産婦]
友達にすすめられて
三児の母である友人は、予定日前日に毎回ラズベリーリーフティを飲んだそうです。3人のお子様は全員予定日に誕生したというので自分も実践!!少し温めで飲むといいと教わったので試したところ、その日の夜に陣痛が!予定日に出産となりました! [29歳 初産婦]

あらゆるジンクスがあるものの、陣痛のタイミングは人それぞれです。あくまでも”ジンクス”と割り切って試すと良いかもしれませんね。赤ちゃんの準備が整うのを、お母さんはゆっくり待ってあげましょう。

十月十日、大切に育んだ我が子に、いよいよ対面できるとき。

どれ程の痛みも、こどもが自分の腕の中に迎えられる事を想像すると耐えられます。

妊娠中、特に臨月の頃メンタル面を鍛え、本番に備えて呼吸法などの練習をする。

赤ちゃんが苦しまないように、元気に産まれてくるようにと、赤ちゃんを気遣いながら出産に臨む気持ちでいることが、安産へと繋がります。

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