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赤ちゃんや子供と一緒に美術館を楽しもう!親子での鑑賞方法やマナー

2016/06/15

親子で美術館を楽しんでいる様子

「周囲に迷惑をかけてしまいそう」「赤ちゃんや未就学児は、どうやって美術を楽しんだり触れ合うの?」と疑問や心配はつきません。

小さな子供ほど、たくさん本物の作品に触れ、自由な発想を引き出してあげたいですね。

ほんの少しの工夫や声掛けで、子供達の美術や美術館に対する思いは変わります。

子供が美術を大好きになるコツ、ママにも子供にもストレスの少ない美術鑑賞のコツをご紹介します。

ぜひ、たくさんの美術体験をプレゼントしてくださいね。

お外の美術館でアートを好きになる

お外の美術館である野外展示は、最も自由に触れ合えるアート空間です。まずはアートを体感させてみてあげてください。

  • 触らせる
  • 寝っ転がらせる/遊ばせる

具体的にどうすればいいのかについて説明していきます。

触る事で分かることが沢山ある!

野外彫刻には触ることができる作品もあります。触る事で分かることが沢山あります。

石や金属やタイルなどの素材によっての触り心地の違い、同じ素材でもざらざらしていたりつるつるしていたりなどの違い。鉄をさわったときに手についてしまうサビの匂いを嗅いだり、目をつぶって触るのも良いと思います。

「冷たいね」「気持ちいいね」「つるつるだね」こういった子供にも分かる言葉で沢山話してあげてください。子供達は、言葉と質感を頭の中で繋ぎ合わせていくと思いますよ。

寝っ転がらせる/めいっぱい遊ばせる

彫刻の上に寝っころがることができる作品もあります。

歩行前の赤ちゃん
彫刻でいいないばあをしたり、乗ることが出来る作品だったら作品の上に寝かせてあげたり。
歩行が出来る赤ちゃん
上記に加え、かくれんぼなども出来ますね。

めいいっぱい遊べば、その彫刻が大好きになります。そこで、「○○の彫刻に遊びに行こうか?」などとタイトルをさりげなくインプットすることも出来ます。

もう少し言葉が分かるようになったら、説明書きを読んであげるのも素敵な事だと思います。

注意点:作品によっては触ることや乗ることができない場合もございます。ルールは必ず守るようにお願いいたします。また、大切に作られた作品であることを教えてあげ、丁寧に触れあうよう親が優しく気遣ってあげましょうね。

美術館は図書館のようなイメージです

子供をターゲットにした企画展などがある場合を除き、美術館はやはり「静かな場所」という場合がほとんどです。基本は静かに楽しむような空間作りになっています。

イメージとしては図書館と似ておて”静かに芸術作品を楽しむ”といったイメージですね。

なので、子連れで美術館へ行った時に、自分が思うのか周りが思うのかで多少異なりますが、”うるさい”と感じたら退場すべくか迷って当然です。

子供は集中力があまりないので、途中で飽きた…という事も起きてきます。ただし、あまりに短時間での退出はもったいないですよね。

大きな美術館などには、カフェやレストランが併設されていたり、外に公園があったりという場合もあるので、お子さんがグズったりした際には利用してみてはいかがでしょうか。

託児サービスがあるかのチェックもしてみて

最近は美術館の中でも託児サービスを行っている所があることを皆さんはご存じでしょうか。

例えば東京都美術館。予約制で午後からしか利用出来ないのですが、小さい子を預かってくれる託児サービスがあります。

これならば兄弟で下の子がまだ小さくグズってしまう…という場合に下の子を託して、上の子とママは芸術作品を堪能することが出来ると思います。

できれば一緒に美術館を楽しむことが一番良いのですが、もしどうしてもグズってしまう…という場合は利用してみてもいいかもしれませんね。

【ねんねの頃から】はじめての美術館は子供向けのアート展覧会

美術館では、子供に見てもらうことを目的とした企画展があります。初めて美術館に行くときにはこうした展示がオススメです。

コツは、親子二人で行く事!

一番大切なことは「親子だけで行く」ことです。子も親も、一生懸命に展示を見る、体験する!!これが一番大切なことです。

仲良しのお友達と一緒に行こうかと思いがちですが、子供にとってお友達と一緒であることで、美術館が「見る場所」や「体験する場所」ではなく「遊ぶ場所」へと変化してしまいます。

さらに、親同士が楽しそうに雑談していたとしたら、子供もそういう場と誤解してしまいます。

子も親も、美術館では「一生懸命に展示を見る」「体験する」これが一番大切なのです。

子供の話す気持ちを沢山受け止める

子供向けの展覧会で一番良い事は、「会話」が許されていることだとおもいます。

子供が、作品について感じた事を言葉にした時、親はその言葉に大げさすぎるほどに共感してあげましょう

例えば、「綺麗だね」。こういったストレートな気持ちを、一言でも言ってくれたらその瞬間に共感してあげてください。

「わー。同じ事思っていたよ。ママも ○○の部分が綺麗だとおもう。」といったように。

子供は鑑賞して感じた事を言葉にすると、ママが楽しそうに共感してくれる!!この事に信頼を得ることがとっても大切です。

これは、美術だけでなく、普段の生活でも同じ事かもしれませんね。

【3歳頃から】美術館でものづくり体験

美術館でも行われることが増えた親子ワークショップ。一番大切なのは、親から子への声かけです。たくさんのやる気を引き出すヒントをお伝えします

親と子とアートが仲良くなるコツ

最近増えているのが、3歳頃からの親子で参加出来るワークショップです。美術館などでも行っています。

子供が一人でとりくめる内容になっているものもあったり、ママが一緒に完成させるようになっているものもあります。

実際に足を運んでみると、手を動かしているのはほとんどママということは多くあります。「なんでうちの子は興味を持たないのかしら?」と怒りださないでくださいね。

もし、一つでも、子供が興味を持って手に取って作業をしてくれたら、大成功です!!その一つに、めいっぱい感動して褒めてあげましょう。

この一瞬の感動を自然と楽しむことが出来るようになれば、子供は親と一緒にモノ作りをすることが大好きになりますよ。

逆にタブーな声掛けをお伝えします。

    【作ることが嫌いになる言葉】

  • こう書いたら?こう作ったら?このほうがいいんじゃない?
  • 何を作っているのか分からない!!

この言葉を発してしまっている親御さん、結構いらっしゃるのではないでしょうか?

親子ワークショップで気にしないといけないのは、親から子への声かけです。参考までに講師の声かけの様子を観察してみてください。きっと、素敵なヒントがたくさんありますよ。

期待しすぎないことも大事です。出来ないことではなく、出来たことをたくさん見つけて褒めてあげましょう。

【4歳頃から】展覧会を見るためのマナーを伝えよう!大人向け展覧会にも挑戦

大人向けの展覧会には守るべきルールが幾つかあります。それを伝える方法や少しでも子供のストレスを減らす工夫などをご紹介します。

展示を見る前に大切な下調べ

美術館の混雑状況のチェックや周辺の休憩スペースのチェックをして、子供の負担を減らしてあげましょう。

観覧するための約束事を伝えるのはママの腕の見せどころ!ちょっとした工夫で気持ちが伝わるはずです。

混雑状況の確認

電話で問い合わせをし、子供も一緒に見られる環境であるかを確認することが大切です。混雑状況の確認は大切です。

混雑している展覧会は、入場までに並んだり、ベビーカーでは入れなかったり、満員電車のような状況で小さい子には見ることが不可能な状況になります。

やはり土日は全体的に来館人数が多くなるので、注意が必要です。

展示によっては、作品保護のために小さい子の観覧やベビーカーでの観覧が難しい場合もあります。

楽しく過ごせるように、ストレスの少ない環境の展覧会を選んであげてくださいね。

食事や公園

子供は美術館で大人のルールに合わせようと頑張ります。ですから、美術館が終わった後には、たくさん公園で遊ばせてあげたりお食事も公園でとったりするなどすることをお勧めします。

展覧会の後は、できるだけ自由に楽しく過ごせる環境を作ってあげてくださいね。

展示を見るための大切なお約束

作品は、子供向けや大人向けという境はありません。子供が見ても良いのです。ただ、大人向けの展覧会は、「見るためのルール」があります。

それを守りながら見るため、ハードルが高くなるかもしれません。でも、これを乗り越えれば、より多くの作品に幼少期から触れることが出来ます。

  • おしゃべりをしない
  • 鑑賞中は大人と手を繋いでいる
  • ベビーカーで入れるかを確認する
  • 作品には触らない
  • 展示会場で走らない
ルールの伝え方

このルールに子供に従ってもらうためのコツは、美術館に入る前に「お約束」をすることです。

  • 展示作品はとっても大切なものであること。
  • 作品を作る為に、作者がとても大変な思いをしていること。
  • 多くの人がこの作品をみるために、ここに集まって来ていること。
  • その作品を守るためにこのルールがある。

こういった事を分かりやすい言葉で一生懸命お話ししてあげてください。

ルールがある理由を説明した後は、ルールを箇条書きにしておいて読んで聞かせてあげるのも良いですね。鑑賞前にこの時間をとるだけで、子供の様子は大きく変化しますよ。

はじめは、子供向けの展覧会で1−6の事を少しづつ練習しながらルールを楽しく覚えていくと、負担が少ないと思います。

その様子を見ながら、大人向けの展覧会に連れていく時期を考えるのをお勧めします。

展示を見た後にお家で出来ること

美術館だけではなく、美術館から帰ってきてからもやって欲しい事があります。

  • 頑張ったことをたくさん褒めて親の気持ちを伝える
  • ポストカードや図録を楽しむ
親の気持ちを伝える

作品を見た後は、ルールを守れた事を、大げさな程ほめてあげてください。

もし、すべてのルールが守れなかったとしても、一つだけでも守れたものがあったら、 それを褒めてあげてください。

さらに、大切なことは、「大好きな子供と一緒に作品を体験できたことの親の感動」をたくさん伝えることです。

きっと子供は美術館をどんどん大好きになっていきますよ。

ポストカードや図録をリビングに置いておく

また、ママや子供が気に入った作品があったら、ポストカードなどをお土産に購入して自宅で見る事もおすすめです。

カードや展覧会のチラシ等を自宅にしばらくとっておいて、リビングの子供の目によく触れるところに置いておきます。

すると絵本でも読むように そのチラシを手に取ってみたり、ポストカードを眺めたりしはじめます。その時に、タイトルや作者名をママが読んであげたりしてもいいですね。

展示の感想を聞いてあげたり、伝えたりすることも素敵なことだと思います。

子供にストレスの少ない東京、東京近郊の美術館

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子供と一緒に展示を楽しむ日を用意している美術館、美術館の庭や公園の野外彫刻など、子供にもママにもストレスの少ない美術館をご紹介します

森美術館

東京都港区六本木の六本木ヒルズ森タワー内にある森美術館では、子供連れのアートツアーやベビーカーツアーなどを開催しています。

子供も楽しめる内容の企画展に、定期的に開催されています。例えば、過去に開催された企画展「ゴー・ビトゥイーンズ展:こどもを通して見る世界」などでも開催されていました。

ぜひ、チェックしてみてくださいね。会場ではベビーカー貸し出しも行っています。

森美術館の外にでて見ると、野外彫刻もあります。クモの彫刻「ママン」作ルイーズ・ブルジョアはとても有名ですね。

少し足を伸ばしてお散歩をしながらも美術体験ができますよ。周辺にカフェや子供の休憩場所もあります。オムツ替えや授乳なども安心して過ごすこともできます。

子ども向けのイベントもよく開催されています。詳細は下記で確認をお願いします。

森美術館 公式HP
http://www.mori.art.museum/jp/index.html

NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]

東京都新宿区にあるNTTインターコミュニケーション・センターは、子供でも分かりやすく楽しみやすい作品が多い美術館としてオススメです。

例えば、自分自身が映り込む映像作品や、動きや変化の強い作品が多くあります。また、子供の動きにや声に合わせて変化する作品などもあります。

オペラシティー内にありますので、レストランや休憩場所も心配がありません。外にある野外彫刻「シンギングマン」作ジョナサン・ボロフスキー は子供が見ても楽しい彫刻ですよ。

NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]公式HP
http://www.ntticc.or.jp/index_j.html

東京都美術館

東京都台東区上野公園内にある東京都美術館では、託児サービスの日を設定しております。

子育て中の皆様にも芸術を楽しんでいただこうと、こうした取り組みをしているようです。

お子様とご一緒に見ることが難しい展覧会の場合は、こうしたサービスを利用することもできますよ。

東京都美術館 公式HP
http://www.tobikan.jp/guide/nurseryservice.html

岩崎ちひろ美術館 東京

岩崎ちひろさんの絵を見たことがある方は多いのではないでしょうか。絵本もたくさん出していますね。

この美術館は東京都練馬区にあります。岩崎ちひろの絵や企画展では他の絵本作家の原画を楽しむことが出来ます。

館内には「こどものへや」があり、靴を脱いで休憩したり、絵本を読んだりするスペースもあります。お庭などもあり、お外でのお散歩も楽しむことができますよ。

ちひろ美術館 公式HP
http://www.chihiro.jp/tokyo/

埼玉県立近代美術館 野外彫刻

埼玉県さいたま市にある埼玉県立近代美術館の前の公園にある野外彫刻は、子供と現代美術を楽しく体験していただくのにオススメです。

音楽噴水は、音楽に合わせて水がダイナミックに動きます。沢山の子供達がこの作品の前で音楽に合わせて水と一緒にダンスをしています。

「子午線」作サトル・タカダは、実際の線路と一体となった大きな貨車のような作品です。きっと、電車好きの男の子ならワクワクするはずですよ。

埼玉県近代美術館 公式HP
http://www.pref.spec.ed.jp/momas/

東京トリックアート迷宮館

東京都港区台場に、トリックアートを楽しむ商業施設「東京トリックアート迷宮館」があります。

トリックアートは、見る角度や写真を撮ることによって、立体的に見えたり、変化して見えたりし楽しむことができます。

なんと、絵を手で触ることも出来ます。家族全員で絵の世界を自由に楽しむことが出来ますね。

東京お台場のトリックアート美術館 | 東京トリックアート迷宮館
http://www.trickart.info/index.html

美術館との素敵な出会いづくり

紹介した中で挑戦してみたいものがあったら、是非はじめの一歩を踏み出してください。親と子と美術の素敵な出会いが待っているはずです。

素敵な出会いが多ければ多い程、美術館が大好きになっていくとおもいますよ。

最低限のルールをしっかりと守り、またルールの説明を理解できるようになってきている年齢のお子さんであれば、しっかりとお出かけ前にルールの説明をしてあげましょう。

そして、美術作品をしっかり楽しんだあとは、親子でその話題を共有して沢山お話したり、ルールが守れたことをほめてあげてくださいね。

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