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妊婦さんは誰でもなりやすい?妊娠中の便秘の原因と症状を知ろう

2015/03/06

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妊娠すると以前よりもお通じが悪くなり、お腹が張って苦しいと便秘で悩む妊婦さんが増えています。赤ちゃんを育てるために妊娠週数が進むにつれて体が劇的に変化するため、便秘しやすくなります。

ただ、毎日排便がないからといって即座に便秘かと言われると実はそうではないのです。

そこで、妊娠による便秘の原因や便秘の判断基準などを説明するので、お通じが悪いのが気になるという妊婦さんは便秘解消に向けてまず目を通してみましょう。

排便のメカニズムと便秘のタイプ

排便のメカニズム

便秘の原因を知る上でまずは、人の体の中ではどのように便が作られ、排出されるのか排便のメカニズムを理解しておきましょう。

まず、口から食べ物が体内に入ると食道を通って胃に運ばれます。胃の中で胃液や消化酵素によって食べ物が消化されて、そのまま小腸へと流れていき、更に細かく消化されて栄養分はそのまま体内に吸収されていきます。

残った食べ物のカスは、大腸へと運ばれて更に細菌により分解が進んで、水分が搾り取られた後のS字結腸へと送られます。最終的に肛門手前の直腸に大便が溜まると、便意が催されて排便がなされるというしくみになっています。

便秘のタイプその1 弛緩性便秘

 
便秘といっても実は色んなタイプがありますが、特に妊婦さんにも多いと言われているのが弛緩性便秘 です。

腸がスムーズに動かなくなってしまうので、大便が腸内を流れていかずに溜まってしまい、その間に水分がどんどん失われていくので、大便が丸まって固くなってしまいます。高齢者や妊娠していない女性にも多いとされています。

便秘のタイプその2 けいれん性便秘

けいれん性便秘というのは、ストレスなどが原因で大腸がひどく緊張状態に置かれるために腸内が絶えずけいれんして、ブルブル小刻みに震えている感じになるため、便がうまく直腸まで運ばれなくなるために起こる便秘です。

おならがやたら多くなり、大便も細くて短かったり、うさぎのふんのように小さくころっとした丸い形をした状態になります。

便秘のタイプその3 直腸性便秘

通常は直腸に便が溜まっていくと、脳から指令が出て便意を催し排便がなされますが、直腸性便秘になると排便の指令が出ても、うまく便が排出できなくなります。

よく便意を催しても我慢して排便しなかったり、無理に便を出そうとするなど自然の排便のリズムを崩してしまうとなりやすいと言われています。

妊娠中に便秘になる原因

妊娠初期はホルモン分泌量の増加と食欲減退による

妊娠すると、お腹の赤ちゃんを育てるために女性ホルモンの一種、黄体ホルモンの分泌量が増えてきます。

この黄体ホルモンというのは腸の動きを鈍らせるという作用がある ので、分泌量が増えると腸内の便が動かずに溜まってしまうので、お通じが悪くなります。

更に、妊娠初期はつわりに悩まされるという妊婦さんも多く、吐き気や胃のむかつきで満足に食事が取れなくなります。通常は消化吸収された食べカスが、最終的に直腸にある程度の量溜まらないと、脳から排便の指令がなされません。

食事量が減ると便のかさも減ってしまう ので、直腸に便が溜まらず脳からなかなか排便の指令が出ないため、便が長時間直腸にとどまり続けることになります。その間に水分が蒸発して固まり、排便しにくい状態になってしまうのです。

また、つわりで嘔吐を繰り返すと体内の水分が排出されてしまうので、体内の水分が不足しがちになることも便秘の要因となります。

妊娠中期は子宮の腸圧迫と運動不足による

妊娠中期になると安定期に入り、つわりが収まってくるという妊婦さんも多く食欲が戻るのでつわりの時期よりは排便の回数が増えてきます。

しかし、今度は赤ちゃんがどんどん成長するのに伴い子宮が大きくなってきて、胃腸などの内臓を圧迫する ようになります。強い力で下から押されるので、腸は動きづらくなるため便が排出されにくくなって便秘が引き起こされます。

またお腹が大きくなり動きづらかったり、ホルモンの分泌が盛んになることによる眠気で体を動かすのも辛かったり、面倒になり横になる時間が増えるという妊婦さんもいるでしょう。体を動かさないと、運動不足になり足腰やお腹の筋力も衰えてしまい、腸の動きが鈍く排便がスムーズにいかなくなります。

妊娠後期は水分不足と体重増加による血流悪化

妊娠後期になってお腹がかなり大きくなってくると、子宮が腸だけでなくその上の胃までも圧迫するので、食事後につわりのような吐き気を催し、嘔吐するという妊婦さんもいます。

また、成長した赤ちゃんは初期に頃よりも多量の栄養分や水分が必要となるので、妊婦さん自身が摂取した水分のほとんどは赤ちゃんへと運ばれ、母体は水分不足に陥って便が固くなりがち です。

そして、後期は特に体重が増えるため、血液の流れが悪くなることも便秘を引き起こす要因 となります。

便秘の症状

お通じが滞ると、本来規則正しく体外に排出されなければならない便が長期間体内にとどまることになるため体の様々な部位に不調が出ます。

便秘の主な症状としては、
  • 下腹部がキリキリと痛くなったり、お腹が張っている
  • 胃がムカムカして空腹があまり感じられず、食欲がなくなる
  • 便意を催してトイレいきむけど、便が出ないもしくはコロコロと丸い便が少量だけ出る
  • 排便の後で残便感が残る
  • 4、5日以上お通じがない
  • 額や口の回りなどに吹き出物が出る
  • 肩こりがひどくなる

などがあります。

便秘の判断基準

排便に回数や、便意を催す時間などは人によって異なります。例えば毎朝大体同じ時間にお通じがあるという人もいれば、大体2、3日に1度の割合だという人もいます。

毎日決まった時間にお通じがないからといって、即座に便秘とも言えません。便秘と判断する目安があるので参考にしてみましょう。

回数ではない

毎日でなくても2日に1度は必ず排便がある、朝は出ないけど昼ごろまでにはお通じがあるなど回数や便意を催す時間などがある程度規則正しく巡っていれば、便秘とは言えません。

しかし、毎回決まって3日以上はお通じがないなど排便の間隔が長く空いてしまうという人は、お通じがスムーズとは言えません。

排便がスムーズか・便の状態をみる

便意を催してからトイレでいきんで、大体5分程度でスムーズに便が排出されればよいですが、トイレで10分以上も強くいきまないと排便が出ない場合は要注意です。

また、排出された便もバナナのような大きさで肛門を傷つけない程度に水分を含み、量も適度にあって残便感がなければよいですが、例えばうさぎのふんにようにコロコロと丸く硬い便や、細い便が少量しか出ない状態は水分が不足しており、便秘であると言えます。

体調は良いか

便の量がやや少なくても、お腹もすっきりした感じがあったり胃もたれなど消化器官に不快感がないなど体調が悪くなければ、問題ありません。

逆に便が適量出てもまだお腹が張っていたり、食欲不振などお腹に不快感が残ればまだ便が全部排出されておらず、便秘になっている可能性があります。

便秘がもたらす影響

体と心の不調

便秘になると体に様々な悪影響を及ぼします。便秘の症状にあるように、便がお腹に溜まって腹痛が起こりやすくなったり、残便感が残ってお腹がすっきりしない感じが続きます。

胃がもたれているような感じがして、食欲も落ちてくると食事を美味しいと感じられなくなります。

また、いつ便意を催すかわからないといつもトイレを気にしがちになり、趣味や外出などを楽しむ気持ちも半減して気持ちがイライラしがちになります。

痔になる

お通じがスムーズではなくなると、何とかして排便しなくてはと焦りトイレでいきみすぎて痔になってしまうという妊婦さんも意外と多いものです。

肛門付近に力がかかることにより、うっ血していぼのような出っ張りがでて腫れてしまういぼ痔や、肛門付近の血管が切れてしまい、出血する切れ痔など痔にも色んなタイプがあります。

痔は放置すると悪化して、排便が更に辛くなり便秘を悪化させる要因ともなる のでかかりつけの医師に相談してみましょう。症状によっては塗り薬などを処方してもらえることもあります。

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