見逃していない?赤ちゃんの鼠経ヘルニアの主な症状!

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2017/07/15

鼠経ヘルニアの症状が出ているかもしれない赤ちゃん

赤ちゃんのオムツを替える時や、お風呂に入る時にふと足の付け根辺りに腫れているような、違和感があるような…。もしかすると、鼠径ヘルニアかもしれません。

特に激しく泣いたり、ぐずったりしてお腹に力が入る時に現れます。

普段、何もない時は腫れていた部分が自然に元に戻っていて、何事もなかったような状態になっているので気が付きにくく、見逃してしまっているかもしれません。

見逃さないよう、小児鼠径ヘルニアの症状について詳しく知っておきましょう。

鼠径ヘルニアの特徴とは?こんなサインを見逃すな!

  • 泣いた時やお風呂に入った時に、女の子なら足の付け根に、男の子なら陰嚢にふくらみがある。
  • 歩き出した時に足の付け根や、男の子なら陰嚢にふくらみがある。
  • ふくらみが出たり引っ込んだりする。
  • 眠りが浅くなる。
  • 時々、何をしても泣き止まない事がある。

一番わかりやすいサインは足の付け根や陰嚢がふくらむという症状です。

1歳ぐらいまでの赤ちゃんであれば、泣いてお腹に力が入った時やお風呂に入ってリラックスした時に、出てくる事が多いです。

1歳を過ぎて自分で歩き出す年齢になってくると、歩いてお腹に力が入った時に出てくるようになります。

初期の頃は、ヘルニアの部分を押すと元の位置に戻ります。大人の鼠径ヘルニアとは違い、この時は痛みもありません。その為、手術を受けるまではヘルニアが出てきた時に、押して戻すようにして様子を見ます。

でも、痛みはなくても違和感はあるようで、鼠径ヘルニアが出てくるとなぜか分からないけど泣く、夜中に目を覚ますことが多く眠りが浅いといった様子が見られます。

初めてのお子さんの場合は、比べる事が出来ないので気付きにくいかもしれません。それに赤ちゃんは自分で伝える事が出来ないので、オムツを替える時やお風呂に入った時に、いつもと同じかどうか意識して見る事が早期発見のコツです。

「定期健診で保健師さんが発見してくれた。」と言う話もよく耳にします。見逃しているサインをプロが見つけてくれる事も少なくありません。定期検診は必ず受けましょう。

▼赤ちゃんの鼠経ヘルニアの手術や治療法についてはコチラも参考にしてみて!

男の子の鼠径ヘルニアの症状の特徴は片側の陰嚢が腫れる

男の子の場合は、片方の陰嚢だけが大きく膨らみます。触ると柔らかく、指で押すと「ぐじゅぐじゅ」という感触で、つまっていたものがすっと入っていくような感じで戻ります。

片方の陰嚢が大きくなっている?大きさの違いで発見!

私の場合は、双子の男の子の1人が鼠径ヘルニアになりました。初めは陰嚢が片方だけ大きくなっていたのに気が付きました。

「赤ちゃんはこんなものなのか?」と思いながら、次のオムツ替えの時には、左右同じ大きさになっていました。

何回か出たり戻ったりがあったので、さすがにおかしいと思って病院に受診して、鼠径ヘルニアの診断でした。

少しでも気にかかる事があったら受診するのが早期発見のカギになると実感しました。

女の子の鼠径ヘルニアの症状の特徴は足の付け根がふくらむ

女の子の場合は足の付け根の部分がこぶのように膨らみます。男の子と同様、柔らかく指で押すと戻ります。でも、男の子よりもふくらみが小さいため、見つけにくいです。

鼠径ヘルニアは腸が飛び出す事が多いのですが、女の子は卵巣が近くにある為、1歳までは卵巣の方が高い確率で出てきます。1歳を過ぎると、腸が飛び出してくる方が多くなります。

足の付け根にころっとしたしこりを見つけたら…

柔らかいふくらみではなく、小指の先ほどのころっとしたしこりが出てくることがあります。このような症状ある場合は、卵巣が飛び出ている状態です。押すとコリッとした感触でもどっていくのが特徴です。

始めのうちは、腸が出ている時と同じように押すと中に戻っていくのですが、時間が経つと卵巣に水が溜まってしまうので、戻らなくなってしまいます。

鼠径ヘルニアととても似ている病気があります。「陰嚢水腫」と言い、陰嚢裏の精巣を包んでいる膜に水が溜まり腫れます。同じように陰嚢が腫れるのが、大きな特徴なのでどちらか見分けがつきにくいです。

治療法も違い見た目での診断もつきにくいので、受診して正確な判断をしてもらうことが必要です。

嵌頓ヘルニアに要注意!

鼠径ヘルニアのなかで、最も気を付けておきたいのが「嵌頓ヘルニア」です。次のような症状があったら、夜間でもすぐに受診してください。

  • 鼠径部や陰嚢のふくらみが戻らない。
  • 激しく泣き続ける。
  • 何度も嘔吐する。
  • 顔色が悪く、ぐったりする。

飛び出した腸等の臓器が締め付けられると、血流が悪くなり硬くなったり、浮腫んで戻らなくなります。このような状態を「嵌頓ヘルニア」と言います。

出てきた部分を押せば戻っている時は痛みもありませんが、締め付けられて戻らなくなると激しい痛みを感じ、何度も嘔吐したり、どれだけあやしても理由なく激しく泣き続けます。

女の子の場合、卵巣が嵌頓ヘルニアになってしまう事があります。その場合、血液が流れないという事は少ないですが、捻転をおこして壊死してしまう事があり、最悪の場合は卵巣を摘出しなければならない状態になってしまいます。

嵌頓ヘルニアは命にかかわるの?

嵌頓ヘルニアになってしまうと、腸の中で食べ物が流れなくなり、腸閉塞をおこすこともあります。

また、飛び出した腸に血液が流れなくなり組織が壊死してしまう事があります。

最悪の場合、命にかかわる事もあります。

気が付いたら放置せずに小児外科へ

鼠径ヘルニアになっても、飛び出ている部分を手で優しく押すと元に戻り、その時に痛みもありません。

少し時間が経つと元の状態に戻っていることもあります。なので、赤ちゃんの様子も普段と変わらないことの方が多いでしょう。

普段の生活に影響がないからといって放置してしまうのは非常に危険です。ヘルニアが出てくる部分の穴の大きさや、鼠径ヘルニアがどんな状態かは、病院で検査を受けないと詳細は分かりません。

それに、嵌頓ヘルニアになる予想が困難で、今日はヘルニアを押せば戻っていても、明日急に戻らなくなり非常に危険な状態になる事もあります。気が付いたらすぐに受診をして、今どんな状態にあるのかを把握しておくことが大切です。

鼠径ヘルニアは、赤ちゃんが小児外科へ通院する原因の中で1番多い病気です。

赤ちゃんは大人と比べて体が小さいだけでなく、色々な臓器が未熟です。よくある病気としっかりと認識し、赤ちゃんの特徴をよく理解している専門家の小児外科の医師に診てもらいましょう。

▼赤ちゃんの鼠経ヘルニアの主な原因についてはコチラも参考にしてみて!

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