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子どものアトピー性皮膚炎。認知度高いけど、改めて原因とは?

2014/07/26

長引くかゆみ、なかなか改善しない症状、お子さんのアトピーは見ていても辛くなります。アトピー性皮膚炎の症状を持っている方の人口は多く、発現はしていなくても日本人の2人に1人は何らかのアレルゲンを持っているとも言われているくらいなので、現代病とも取れる非常に身近な疾患です。

しかし症状に悩む人が多い分、どうすれば治るのか、子どもにどんな手当てをしてあげたらいいのかという情報への必要性が高まり、実際にアトピーとはどういう原因によって起こっているのか、その認識がおいてけぼりになっているようにも感じます。なので、アトピーが何によって引き起こされるのかについて考えてみたいと思います。

アトピー性皮膚炎とは、皮膚の持っている「バリア機能」がトラブルを起すことによって現れる皮膚疾患の総称です。皮膚は私たちの身体を外部からの攻撃から守ってくれる、コンピュータにおけるセキュリティシステムのような器官です。

悪性の物質や強すぎる熱や光などの刺激が体内に侵入し、健康に害がおよぶのを防いでくれているわけなのですが、バリア機能と呼ばれるこの働きが弱くなってしまうと、悪性、毒性の刺激が皮膚の壁に入り込んでしまいます。そして、そういった悪性刺激を排除するために、身体が免疫反応を起こします。

免疫は身体に害になる物質に対して、私たちの身体が自ら戦おうとする状態なので、アトピー性の疾患が現れているということは、身体の中に入り込もうとしている何らかの「悪いもの」に対する自然な反応と考えることが出来るのです。

なので、免疫を抑える薬品を使うなどして、皮膚の「状態」、荒れやかゆみだけをすぐに治そうとすることは、外部の攻撃に対抗しようとする自分の身体を邪魔することでもありますから、一旦は症状が治まっても、すぐにまたかゆみが起こってくるという、堂々巡りのような事態をまねいてしまうわけなのです。

皮膚のバリア機能がトラブルを起こしている状態では、角質の下にある水分を保湿層が上手に保つことが出来ず、皮膚の外に水分が放出されてしまい、それによって乾燥、皮膚のバランス崩壊が起きてしまっています。そのため、アトピー性皮膚炎では「肌の乾燥」ということが、最も顕著な問題点と言えるでしょう。

重要なのは、皮膚の清潔を保ち、水分がしっかり充填されるように対処するということなので、食事の時にしっかり水分を取る、適度な湿度を保つなどの、生活への配慮も改善のための大切なポイントです。

先に言ったように、アトピーが身体に現れているのはある意味自然な反応なので、長期的に考えるならば薬品で炎症だけを抑えることは、根本的な治療にはならないかもしれません。しかし、生後まもない赤ちゃんの場合などは、あまり我慢をしいるのも可愛そう。

身体に心地よい素材の服や、皮脂に近い成分のオイル、外気に触れて気分転換など、ママも疲れを貯めない方法をみつけるのが1番いい方法でしょうか。いずれ成長して体力が付けば、寛解していける症状なので、どうか期待を持って対応を考えて頂きたいと考えます。

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