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似ているけどこんなに違う!子供を甘えさせることと甘やかすこと

2015/04/20

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子育ての難しさを実感するのはどんな時ですか?

今までママたちがやってきた、学校の勉強も、知識や技術の習得も、ある程度納得できる答えがあり、その答えに向かって努力をすることができたのに、子育てにはその「答え」というものがありません。

「こうすればうまく行く!」と世間で言われている数え切れないほどの育児法も、子供が十人いれば十通り。

「どの子供にも、当てはめたることのできる“公式”のようなものがあればいいのに。」と思ってしまうのは、きっと私だけではないはず?!

今回は、多くのママたちが子供たちとのやり取りの中で混同しやすい、「甘えさせること」と「甘やかすこと」について考えてみたいと思います。

みんなハッピーだけど…

例えば、世の多くのおじいちゃんやおばあちゃんの楽しみは、孫の喜ぶ顔を見ること。

だからおじいちゃんの家に行くと、食卓には好きなものがたくさん並べられ、おやつも後から後から好きなだけ出てきます。そして、前から欲しかったおもちゃも、おじいちゃんやおばあちゃんに頼めば、簡単に手に入ることも…。

子供たち自身もそのことを知っているので、欲しいものができると「おじいちゃんにお電話してみる!」「おばあちゃんのところへ行こうよー。」と、いつの間にか言い出すようになってきます。

孫が可愛くて仕方のないおじいちゃんおばあちゃんにとっては、孫の喜ぶ顔が見れたら大満足!子供も好きなものが手に入ってご満悦。

パパやママも「もう、おじいちゃんは子供に甘いんだからなぁ。」なんて言いながらも、子供が嬉しそうな顔をしているのを見るとまんざらでもない気分です。

みんながハッピーになれて、一見何も言うことはなさそうですが、本当にこれでいいのでしょうか?

パパやママの与え方

また、おじいちゃんやおばあちゃんよりももっと心配なのが、パパやママの対応の仕方。通常、より多くの時間を子供と共有しているため、子供への影響も大きくなるので注意が必要ですが…。

最近、携帯ゲームやスマホを使う子供たちの低年齢化がますます進んでいます。

  • 電車の中で静かにしていてほしいからスマホ
  • 大人しく待っていてほしいから携帯ゲーム

という風に、スマホも携帯ゲームも子供にとってとても身近な存在です。もちろん、子供は当たり前のように携帯ゲームやスマホを欲しがりますし、「そんなに欲しいなら…。」と買ってやりたくなる親心も当然かもしれません。

でも、子供が欲しがるままに与え、そして、与えっぱなしで放任してしまっていないでしょうか?

与えることの目的

子供が自己主張をするようになると、私たち親は子供の要求に対して、「いい」「悪い」を判断していかなければなりません。

「これが欲しい」「あれが欲しい」と言って子供が欲しがるものを、「今、与えてもいいのだろうか?」「我慢させた方がいいのだろうか?」と、その都度自問していくことになります。

ですが多くの場合、「我慢させること」よりも「与えること」の方が何倍も簡単なんですよね。

なぜなら、欲しがっているものを与えてしまえば、子供はぐずることもなく「機嫌よく」していてくれるから…。

子供の「機嫌」というものが、想像以上に厄介だということを、親になってつくづく実感していることでしょう。子供の機嫌次第で、私たち親の仕事は増えたり減ったりするほど、親にとってものすごい影響力があります。

ただ「機嫌よくしていてくれること」だけで、親の仕事は半分以下になると言っても過言ではないくらいです。

与えても本当にいいの?

そのせいか、街中でおしゃべりをしているママたちのそばでベビーカーに乗っている子が、驚くほど器用にスマホを操ってる姿さえ見かけるようになりました。

携帯ゲームやスマホの長時間使用による健康被害や生活におよぼす悪影響も、全く気にならないと言ったら嘘になるけれど、見て見ぬふり…。

もしかしたら、後で困ることになるかもしれないけれど、先のことまで想像は及ばないし、考える余裕もない。「先のことを考えて今我慢するよりも、まずは今のハッピーが優先」…そう考える人が多いのかもしれません。

甘やかすということ

これらのことに共通しているのは、後先を考えることなく子供の要求に応えているという点。

おじいちゃんやおばあちゃんが、

  • お菓子を食べさせすぎると、肝心のご飯が食べられないかもしれない
  • 甘いものばかり食べさせたら虫歯になるかもしれない
  • これを買ってやることが、教育上良くないことにはならないのか?
  • この子の親はどんな風に育てたいと思っているのか?

などの事柄に少しも思いをめぐらせることなく、自分が孫の喜ぶ顔を見たいがためだけに与え続ける。

また、パパやママが、

  • こんなに小さな頃からスマホを触らせていて、本当に大丈夫なのか?
  • この場所で携帯ゲームをすることがマナーとして正しいことなのか?
  • もっと他の形で、子供が機嫌よくいられるように工夫できることはないのか?

ということを考えてみることなく、子供の機嫌を取りたいがために容易に与える。

「子供の物理的な要求に対して、物理的なものを与えることによって満たす」このことこそが、「甘やかす」という行為になるのではないでしょうか?

甘えさせること

では、「甘えさせる」とは「甘やかす」のと、一体何が違うのでしょうか?

その最も大きな違いは、子供が求めているものと大人が与えているものとにあります。子供は不安を感じたら、どんな態度を取るでしょうか?寂しくなった時は?怖い思いをした時は?

きっとパパの大きな手で抱き上げられたり、ママの温かい胸にぎゅっと抱きしめられることを望んでいます。おじいちゃんのおひざに乗りたがったり、おばあちゃんの手を引っ張ってまとわりついたり…。

そうすることで、不安なことや寂しさや恐怖心から守られ、安心感を得ることができます。同時に、自分が愛されているという実感と、「自分はこれでいいのだ」という自己肯定感を味わうことができるのです。

このように、「子供の心理的・精神的な要求に対して、コミュニケーションやスキンシップによって満たす」これが、「甘えさせる」ということです。

お金で買えないもの

仕事で忙しく平日を子供と過ごすことのできないパパや、共働きで子供と過ごす時間が限られてしまうママ、たまにしか会えないおじいちゃんやおばあちゃん。

子供と過ごせる貴重な時間に、間違いなく子供を喜ばせたいから、子供の欲しがるものを買う。子供の嬉しそうな顔を見たいから、一番分かりやすい方法で子供を喜ばせようとする。

時間がないからその方法しか取れないという、それぞれのご家庭の事情もあるでしょう。でも、物によって得られるものは、一時的な満足感でしかありません。

ないよりはあった方がよいけれど、子供の不安感や寂しさを物で満たすことはできないし、パパの抱っこやママの温もりからしか得られないものが確かにある。そのことは否定できません。

子供がまとわりつくときは

もし、子供がうっとうしいほどまとわりついて来る時は、心が満たされていないサインです。「パパ、抱っこして!」「ママ、そばにいて!」という子供の気持ちの表れです。

妖怪ウォッチのおもちゃや新しいゲームを買ってあげて、その時は何とかしのげたとしても、ひと通り遊んだらきっとまた他の物を欲しがります。

なぜなら、本当に欲しいものが得られていないから…。子供があれもこれも欲しがってキリがないときはパパやママの出番!

「いい加減にしなさい!」「わがままばかり言わないの!」と言う代わりに、ぎゅっと抱きしめてあげてください。今日一日、思いっきり甘えさせてあげてください。

きっと心が満たされて、必要以上に物を欲しがらなくなると思いますよ。

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