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子供が怖い夢を見たと泣く、目を覚ます…怖い夢を見る原因と対処法

2016/11/01

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幼児期の子どもが夜中にしばしば泣いて起きることもありますよね。怖い夢を見たとママに訴えてくる場合もあると思います。

度々、起こされるとママも辛いし、子どもも熟睡できていないのではないかと心配にもなります。できれば、朝まで熟睡せてあげたいですよね…。

産まれて一度も怖い夢を見たことがないなんて人はいないですよね。でも、怖い夢が頻繁に続くのはかわいそう…。

子どもはどんな状態の時に怖い夢をみるのでしょうか?幼児期の子どもが怖い夢をみて目を覚ます原因と対策について説明していきますね。

レム睡眠が長いため大人より悪夢を見やすい子供たち

小さな子どもは大人に比べて悪夢を見ることが多いので、悪夢を見るからといっても極端に心配する必要はありません。

大人はいろんな経験をしてきている為、少しのことでは悪夢は見ませんが、子どもは日中にあった嫌な経験、テレビの怖いシーンなどが脳に残り悪夢を見やすくなります。
子どもは夢を見やすいレム睡眠の時間が大人と比べて多いため、一度の睡眠で夢を見る時間が長くなります。

レム睡眠は覚えることの多い幼児期~小児期が特に長くなります。人はレム睡眠の間に、新しく覚えたことや見たことなどの整理を脳が行っています。

2~5歳の子供の睡眠周期は60分~80分で、大人の90分に対して短いです。その為、怖い夢を見て目を覚ますという現象がおきやすくなります。

レム睡眠
  • 脳が動いて夢を見やすい
  • 脳が記憶の整理をしている
  • 筋肉の疲労回復をしている
  • 心拍・血圧・呼吸が安定しない
  • 浅い眠り
  • 体は深く眠っているが、脳が活発に働いている状態
  • レム睡眠の時に目は覚めやすい
  • 眼球がキョロキョロ動いている
ノンレム睡眠
  • 深い眠りで体も脳も休んでいる
  • 筋肉は働いている
  • 心拍数も少なくなる
  • 血圧下がる
  • 起こしても起きない
  • 成長ホルモンの分泌をしている
  • 免疫機能が増加している
  • 眼球は動いていない

子供が悪夢を見たときはどうしたらいい?原因と対処法

子どもは悪夢を見やすいものとはいっても、頻繁に悪夢を見るとなると心配になりますよね。

10歳くらいまでの小さな子どもほど、悪夢を見るなどの睡眠障害が起こりやすいですが、大きくなるにつれて改善されるものが殆どです。

そうはいっても、夜中に頻繁に起こされてしまってはママも睡眠不足になってしまい、辛いですよね。

子供が悪夢を見る原因を知って、そのタイプ別の対処法を知っておくことで少し楽になることもあります。

子どもが悪夢を頻繁に見る原因と子どもに多い睡眠障害について説明しますね。

  1. 日常で起きている外的要因による悪夢…悪夢の原因を知ることで改善
  2. 寝る前の悪い生活習慣による悪夢…夜は眠るための準備期間
  3. 子どもが夜中に叫び声をあげる【夜驚症(睡眠時驚愕症)】転落・転倒に気をつけて
  4. レム睡眠時に悪夢で目を覚ます【悪夢障害】…悪夢の内容から原因を知る
  5. 発熱時に見る悪夢【熱せん妄】落ち着いて対応!安心感を与えることが大事
  6. 入眠時、目覚め際に起こる幻覚・錯覚【睡眠麻痺】睡眠サイクルの乱れが原因

この6つについて順番に説明しますね。

日常で起きている外的要因による悪夢は刺激を少なくすることで改善

悪夢を見るのはレム睡眠の時です。レム睡眠は日中に起こったことの記憶を整理しているので、夢を見ることが多くなります。

  • 日中に友達と喧嘩した
  • 幼稚園や保育園で嫌な出来事があった
  • テレビで怖いシーンをみた
  • 怖い話を聞いた
  • 叱られた
  • 不安に思っていることがある

などの日中に体験したことから、怖い夢を見てしまう場合もあります。特に明け方はレム睡眠状態が長くなるため、悪夢を見た場合に覚えている時が多いです。

「早く寝ないと幽霊に連れていかれるよ」「悪いことしたらお化けが出るよ!」「言うこと聞かないと鬼に来てもらうよ」などの脅し言葉が心に残り夢にでる場合もありますね。

怖い夢を見たと言って目を覚ました場合は、どんな夢を見たのか聞いてあげましょう。

怖い経験を大人に話すことで子どもは落ち着いてきます。「怖かったね。ちゃんとここにいるから大丈夫だよ。」と安心させてあげて下さいね。

夜中や明け方の早い時間に目を覚ましたなら、再び眠りにつくまで手を握る、抱きしめるなどしてあげれば、お子様も気持ちが落ち着いて眠りにつくことができます。

脅し文句が効いていて、お化けの夢など見ているようでしたら、子供の怖がる脅し文句も少し控えてみたほうが良いですね。

寝る前の悪い生活習慣による悪夢…夜は眠るための準備期間

寝る前にはしゃいだり、テレビやゲームを見たりすることにより、脳が刺激されていると寝つきも悪くなり、ノンレム睡眠が少なくなることにより、悪夢を見ることも多くなります。

寝る前にパパが帰ってきたから、はしゃいで一緒に遊んでしまい、興奮状態でなかなか寝付かないなんてこともありますよね。

家族できちんと話をして、寝る前はお絵かきをしたり、絵本を読んだりして、静かに過ごすようにしましょう。

また、寝る前に食事や間食をとると寝つきも悪くなり、悪夢を見やすくなります。

食事をとると消化のため胃腸が働き始めます。胃腸が働いていると体は深い眠りにつくことができません。寝る前の食事やおやつは避けることも大切です。

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夜寝る前に、どうしてもお腹を空かせてしまった場合は、リラックス作用のあるホットミルクや消化に良いものを少量のみにした方が良さそうです。食事は極力決まった時間にするように心がけて下さいね。

とはいえ、共働きの場合などで、どうしても寝る直前がご飯になってしまうご家庭もありますよね。

その場合は、夜ご飯は白ごはんや納豆、ささみやヒレ肉など消化に良いものにしておき、消化しにくい脂質が多いものは、なるべく避けるという方法をとっても良いかもしれませんね。

子どもが夜中に叫び声をあげる【夜驚症(睡眠時驚愕症)】転落・転倒に気をつけて

夜驚症(やきょうしょう)は睡眠時驚愕症とも呼ばれています。

ぐっすり眠っていた子どもが突然起きあがり、叫び声や悲鳴をあげ、脈拍数が増え、呼吸が早くなり、筋肉に力が入った状態になります。

原因ははっきりとは分かっていませんが、子どもの脳が未発達のため起こると言われており、遺伝性の可能性が高いとも言われています。

ノンレム睡眠時(深い眠り)から急に目を覚まし、自分のおかれた状態が理解できず、パニックを起こすことによって起こる症状で、30秒~10分くらいで収まります。

呼びかけには反応はなく、覚醒することもないまま再び眠りにつきます。

突然の出来事に驚かれるかもしれませんが、眠りにつくまで転落や転倒がないように見守ってください。

夜驚症は成長に伴い、自然に消滅していくので特に治療は必要ありませんが、頻繁に起こり、パパやママが睡眠不足になっているなど日常に支障が出る場合は、専門の医療機関に相談してみましょう。

レム睡眠時に悪夢で目を覚ます【悪夢障害】…悪夢の内容から原因を知る

悪夢障害は大人の場合は心理的なストレス反応によるものが多く、PTSD(心的外傷ストレス障害)で慢性的に悪夢をみることが多いようです。

つらい体験をしたとき、人は落ち込んだり、悲しんだり、眠れなくなったりするものですが、それが何カ月経っても収まらない場合はPTSDの可能性が高いです。

PTSD(心的外傷ストレス障害)

強い精神的ショックを受けた時に、心がダメージを受け、時間がたってからもその経験を思い出し恐怖を感じるものです。恐怖体験が突然蘇ってくる、めまいや頭痛、不安や緊張に加え、不眠など様々な症状が出てきます。

子どもの場合は、心理的ストレスによるものばかりではなく、より生理的なものと考えられています。

悪夢障害は度々不快に感じる夢(悪夢)を見て目が覚め、悪夢の内容を詳細に覚えているというものです。

  • 思春期以降は女性に多く発症し、小児期は男女どちらが多いとも言えない
  • 家族内で多発することが多いため、遺伝性な要素があると考えられている
  • 悪夢障害はレム睡眠のときにおこる(特に明け方近くの)
  • 夜間後半にみられ、夜驚ほどの自立神経の変化は見られない
子どもの悪夢障害は特に治療の必要はなく、年齢が高くなれば自然におさまってきますが、重症の場合はPTSDに準じた治療を行うこともあるようです。

親を悩ませるくらいの悪夢は3~5歳で10%を超えていて、6~10歳でピークをむかえ、成長するにつれて少なくなっていきます。

子どもの悪夢が頻繁な場合は、夢の内容などを記録しておくと悪夢を見る原因がわかる可能性があります。

小さな子どもは悪夢を見やすい傾向にあり、大きくなるにつれて収まってくることが殆どなので、あまり心配する必要はないようです。

夢体験は、レム睡眠期にもたらされることから、くりかえして悪夢を生じる悪夢障害では、レム睡眠メカニズムになんらかの問題があるものと推測されやすいのですが、実際には睡眠の構造には一定の異常はなく、患児に睡眠検査を実施すると、レム睡眠時に心拍数や呼吸数が増えたわずか後に、突然覚醒が生じるのが観察されます。このような、心拍・呼吸変化を伴う突然の中途覚醒は夜驚にも似ていると言えましょう。ただし、夜驚はノンレム睡眠期に生じるもので、明瞭な夢体験はなくもっぱら夜間睡眠の前半に生じのに対し、悪夢障害のエピソードは夜間後半に見られ、夜驚ほどの自立神経活動の変化は見られません。悪夢障害では、治療が必要な症例は少ないのですが、重症の場合にはPTSDに準じた治療を行うことがあります。
引用…睡眠障害の子どもたち―子どもの脳と体を育てる睡眠学―大川匡子 編著 

悪夢の内容をママに話すことで、子どもは安心し悪夢を見なくなることも多いです。

発熱時に見る悪夢【熱せん妄】落ち着いて対応!安心感を与えることが大事

高熱が出たときに幻や悪夢を見る場合があります。睡眠状態はレム睡眠の状態なのですが、筋肉が休息に入っていないため、暴れることもあります。

高熱のために脳の機能障害が起こり、自分のおかれている状況が理解できなくなり、現実と夢との区別をすることが出来ずに錯覚をみる状態に陥ります。

幼児がこのような状態に陥った場合は恐怖を感じていることが多いため、そっと抱きしめて安心させてあげることが必要です。

熱せん妄の状態は数分から1時間でおさまる為、無理やり押さえつけたりする必要はありません。

ベットからの転落、物にぶつかってケガをさせないようにだけ気をつけてあげましょう。

ただし、熱せん妄の状態で、下記の項目にあてはまる場合はインフルエンザ脳炎・脳症を起こしている可能性があります。すぐに医療機関を受診しましょう。

  • 熱せん妄の状態が1時間以上続いている。
  • 意識状態が明らかに悪化している。
  • けいれんを繰り返す。または、けいれんの時間が長い。
  • インフルエンザに掛かっている。

インフルエンザ脳炎・脳症は痙攣で発症することが多いので,単なる熱性痙攣なのか脳炎・脳症の始まりなのかを最初から区別することはできません.痙攣を短時間に繰り返す,痙攣時間が長い,意識障害が強い,うわ言などおかしな様子がある場合には,脳炎・脳症の可能性があるので入院が必要になります.

引用…はしもと小児科ーインフルエンザ

インフルエンザによって起こる熱せん妄は、インフルエンザ脳症の前兆を示している可能性があります。インフルエンザ脳症は、意識障害や臓器障害が現れ、ショックによって心肺が停止するという非常に恐ろしい疾患です。 インフルエンザを発症していて熱せん妄の症状が現れたら、すぐに医師の診察を受けましょう。

引用…専門家が監修するヘルスケア情報サイト―メディシル

入眠時、目覚め際に起こる幻覚・錯覚【睡眠麻痺】睡眠サイクルの乱れが原因

睡眠麻痺は世間で良く知られている言葉では「金縛り」の状態を意味します。人が眠る際、または起きる際に起きる現象です。

  • 目覚めているつもりなのに、体を動かすことも、話すこともできない。
  • 周囲に誰かいるような錯覚や、幻覚に陥る。

恐怖体験とともに語られることも多いですが、体の筋肉が休息をとっているのに、脳は覚醒しかけている時、覚醒から睡眠、睡眠から覚醒への移行時に起こる現象です。

原因は…。

  • 睡眠の質が悪化している
  • たくさんお昼寝をし過ぎた

などの睡眠のサイクルが乱れ、体内時計が狂ってしまっていることにあります。

成長とともに入眠麻痺は減ってくるため、治療が必要な場合は殆どありません。度々、睡眠麻痺をおこす場合は、お昼寝や睡眠時間の見直しが必要になります。

悪夢を見るから眠りたくない子どもへの対処法

悪夢を見ることが続くと、「怖い夢を見るから、寝たくない」なんて、言い出すお子様もいますよね。大人だって、怖い夢を見そうな時に眠るのは嫌ですもんね。

怖がっているなら優しく抱っこして安心させてあげたり、「今日は怖い夢を見ないように楽しいことを考えてから寝ようか。」など声掛けをしたりして、怖いことから意識を反らしてあげて下さい。

怖い夢を見るからといって、眠らないという選択はできませんが、怖がっている子どもに「いいから早く寝なさい!」なんて、怒鳴ってしまっては逆効果です。

寝不足になってしまうママも辛いですが、そっと手を繋いであげるだけでも効果がありますので、お子様を安心させてあげてくださいね。

少し眠くなるまで絵本を読んであげるのも良いですね。お子様の好きそうな本で良いですが、眠ることの意味が描かれた絵本を読んであげることをお勧めします。

参考に絵本をひとつ紹介しますね。

ねむりのはなし
ポール・シャワーズ:文 ウェンディ ワトソン:絵 福音館書店

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「よるねないであそんでいられたらいいなっておもったことはありませんか?」人はねないとどうなるかためしてみたひとたちがいました。

人間にも動物にも眠りが必要です。夜ねむることの大切さについて、わかりやすく書かれた絵本です。

悪夢を見る数を減らすためにできること

「悪夢を見ること」は子どもには起きやすい現象とは言っても、悪夢を見る回数は減らしてあげたいですよね。

悪夢を見る数を減らすためにできることを考えてあげましょう。

悪夢を見る日を減らすための対処法は…。

  1. 刺激の強いTVやゲームの映像を見せることは極力避ける
  2. 環境の変化などによるストレスにはスキンシップをとることが有効
  3. 規則正しい睡眠時間をとるようにする
  4. 興奮状態になるシチュエーション、寝る前の食事・間食は避ける
  5. 眠りに入りやすい環境を整え、安心感を与える

などが、あげられます。

刺激の強いTVやゲームの映像を見せることは極力避ける

今の社会で生きていく以上、全くテレビを見ない、パソコンも使わないなんてことは無理ですよね。

子どもにとっては初めて目にするものは多いため、刺激になるものを全く見せないというのも無理な話です。実際、子どもにとって何が刺激になるのかわからない場合が多いですよね。

ただし、悪夢を見続けてあるのであれば、見せるテレビやゲームの内容には気をつけてあげるほうが良いです。

寝る前に見た映像は頭に残りやすいので、寝る前のテレビやゲームの内容には特に気をつけてあげて下さい。

環境の変化などによるストレスにはスキンシップをとることが有効

幼稚園の通い始め、引っ越し、近親者の死など、環境の変化に伴う不安から悪夢を見る場合もあります。

その場合には子どもの話を聞く、抱っこや抱きしめる、一緒に遊ぶなどスキンシップをとることが大切です。

安心できる場所があると実感することで、子どもが不安から解放されることもあります。

規則正しい睡眠時間をとるようにする

睡眠時間が不規則になると、体のねむりにつくバランスが崩れてしまいます。それにより睡眠麻痺や夜驚などの睡眠障害に陥りやすくなります。

また、日中はしっかり体を動かすようにしましょう。大人も同じですがしっかり体を動かすと夜は疲れて自然に眠くなりますよね。

早寝早起きと規則正しい食事の時間により、子どもの体内時計が正確に動き出します。

それにより睡眠障害による悪夢をみる回数を減らすことが期待できます。

興奮状態になるシチュエーション、寝る前の食事・間食は避ける

寝る前に興奮状態に陥ると、寝つきが悪くなるのもありますが、脳に刺激が加えられ、悪夢を見やすい状態になります。

前項でも書かせて頂きましたが、寝るに食事をとると胃が活動を続けているので熟睡できません。

特に悪夢を見続けている場合は、お子様の眠る時間に合わせて早めに食事をとらせてあげて下さい。

眠りに入りやすい環境を整え、安心感を与える

子どもが眠りに入りやすい環境を整えることも大事です。

部屋を明るくしないと眠れないお子様もいますよね。でも、ぐっすり眠るためには部屋を暗くするのが好ましいです。

人は光を察知して起きるという習慣を持っています。寝るときに暗くすることでサーガディアンリズムが整います。

サーガディアンリズムとは、夜になると自然に眠くなり、明るくなると目が覚める睡眠―覚醒のサイクルのことです。

また、悪夢を見ないためには寝苦しくない環境を整えることが大切です。服装や気温の調整なども行ってあげましょう。

ラベンダー精油やオレンジ精油など入眠を促すエッセンシャルオイルをアロマポットやアロマディフューザーに垂らして炊くのもお勧めです。

  • 部屋を暗くする
  • テレビなど音のするものは消す
  • 部屋の温度を調整、または着るもので温度を調整する
  • パジャマなどの動きやすい服装をさせる
  • 入眠を促すアロマを使用するく

など、できることで良いので環境を整えて、安心して眠れるようにしてあげることも大切です。

ホルモンバランスを崩さないために、子供は眠ることが必要!

人にとって眠りは大切です。特に子どもにとっての眠りは、心の成長と体の成長を促す大切な栄養素になります。

子どもは遅寝をしても次の日もゆっくり寝れば良いと考えがちですが、子どもの遅寝が慢性化すると、体の中で時差ぼけが起きてしまします。

生体時計が1日25時間なのに対して、地球時間は24時間です。生体時計は朝の光を手掛かりに地球時間に同調させることができます。

何も手掛かりがないと生体時計は、地球時間と関係なしに動き始めてしまいます。それでは、日常生活に支障をきたしてしまいますよね。

光で目が覚めるのなら遅起きしても大丈夫じゃない?なんて、思われる方もいますよね。体温は明け方に最も低くなります。

体温が一番低くなる明け方に光を浴びることが、生体時計のリズムを整えるのに最も有効的です。その為、朝の光をあびることが重要になります。

夜中に光を浴びると生体時計は地球時間と真逆にずれてしまいます。その為、夜眠りにくく、朝起きにくいという現象が起きます。徐々に睡眠の質も悪くなっています。

子どもの睡眠リズムが崩れることによって起こる現象は

  • 疲労しやすくなる
  • 食欲の低下
  • 集中力の低下
  • イライラして感情のコントロールができなくなる
  • 攻撃性が増してくる
  • 脳の成長を妨げる
  • 身体の成長を妨げる
  • 肥満になる

などがあげられますが、体の中で分泌されるホルモンバランスの崩れにより起こってきます。

成長するために必要な「成長ホルモン」の分泌は寝ている時にされる

たんぱく質の合成や体を育てる役割をしている成長ホルモンは眠っている間に分泌されます。遅寝と睡眠不足では子どもの心と体が十分に成長できません。

成長ホルモンは眠りについてから2時間くらいのまでのノンレム睡眠の時に、大量に分泌されます。生活習慣の乱れなどにより、眠りが浅くなってしまうと分泌されにくくなります。

22時から午前2時くらいまでがもっとも成長ホルモンが分泌されるゴールデンタイムと呼ばれています。

早い時間帯に睡眠をしっかりとることが、成長ホルモンを分泌させるためには必要なことです。

セロトニンの分泌を促すには生体時計を安定させることが大事

生体時計が崩れていると昼間にだるさを感じぼーっと過ごすことが多くなり、日中の運動量が少なくなってしまいます。

それにより、セロトニンという脳内の神経活動の微妙なバランスを整えている神経伝達物質の分泌が減少します。セロトニンは運動することによって分泌が促されます。

セロトニンの分泌が減少すると、イライラすることが多くなり攻撃性が強くなる心配があります。

寝不足からステロイドホルモンの分泌の乱れより肥満になることも

いろいろなストレスに立ち向かうために分泌される、ステロイドホルモンというものがあります。

ステロイドホルモンは朝たっぷりと出て、夕方リラックスしてくると減ってくるホルモンなのですが、睡眠不足などでストレスが溜まると夕方の減り方が悪くなってきます。

ステロイドホルモンは炎症を抑える役目もあり、病気の治療にも使われていますが、副作用として肥満になることがあります。

抗酸化作用のあるメラトニンの分泌は夜明るい場所で過ごすと減ってしまう

メラトニンは脳の松果体から分泌するホルモンで、睡眠ホルモンとも呼ばれています。

夜暗くなると出てくるホルモンで1~5歳の子どもが一番多く分泌されますが、眠りにつくべき夜に明るい場所で過ごしていると、メラトニンの分泌が抑えられてしまいます。

メラトニンは老化防止や抗がん作用があると言われています。メラトニンは眠りを誘い、抗酸化作用により細胞の新陳代謝を促します。

メラトニンが分泌されないと徐々に疲れやすくなってきます。そのため、寝室には余計な光が入らない暗い空間が必要です。

子どもが眠る環境を整えて心地良い眠りを…。

子どもが悪夢を見ることによって、度々眠りを妨げられるし心配ですよね。子どもが悪夢をみて目を覚ますからと言っても心配しすぎる必要はありません。

  1. 子どもは悪夢を見やすい。
  2. 成長とともに回数は減ってくる
  3. 生活環境を整えることで減ってくる
  4. 生活に支障をきたすほどの悪夢は専門の医療機関を受診する

生活形態はママやパパの仕事など、お家の環境によって違ってきますよね。今、できることから少しずつでも、子どもが眠るための環境作りをしていってくださいね。

大人の頻繁にみる悪夢は薬や病気やストレス、精神疾患によるものもあり、場合によっては治療が必要になります。

子供の悪夢についてはそれほど心配する必要がない事が多いですのが、まれに大きなトラウマなどにより、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を起こしている可能性もあります。

あまり、頻繁な悪夢で生活に支障をきたす場合は専門の医療機関(小児科、小児睡眠科など)を受診することをお勧めします。

体も心も成長過程にある小さな子どもほど、眠りは大切なものです。もちろん、子どもの成長のためには食事も大切ですよね。それと同じくらい子どもの心と体の成長には眠ることは大事な栄養になります。

お子様が悪夢を見ることが少なくなり、ママやパパも起こされることがなく心地よい眠りにつけますように。

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