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赤ちゃんの心拍確認の時期と重要性!エコーだけでは妊娠確定でない

2016/10/04

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妊娠が発覚した時、病院で検査を受けて妊娠の確定診断を受けることはとても大切なことです。

その際に最も重要視される要素が、心拍が確認出来る事です。

自分で妊娠したかも?と思い当たる多くのきっかけは、生理予定日あたりに生理が来ないことでや基礎体温の高温期が続いている場合です。

生理周期は生理不順などでの遅れも考えられますが、基礎体温の場合は排卵時期に体温がぐっと高温になり、妊娠した場合は下がることなくずっと高いまま推移します。

そして、病院へ行く前に自宅で妊娠検査薬を使用して確かめる人が多いと思います。多くの妊娠検査薬はスティック状で、尿をかけて妊娠が陽性かどうかを判断します。

色々なタイプの検査薬の表示がありますが、陽性反応の場合は小窓に線が出るタイプがポピュラーのようです。

しかし、妊娠検査薬で陽性診断が出ていてエコーでも赤ちゃんが見えたのに、妊娠5週から8週くらいでは心拍確認ができるまで何度も検査することがあります。

また、心拍の確認後もすぐには母子手帳の交付書類を発行しない病院もしばしば見受けられます。

「何度も検査するのは異常があるから…?」「母子手帳の書類がもらえないのは病院のせい?」と不安になる方もいるかもしれませんが、これは実際によくあることであり、病院が悪いわけでもないのです。

では、胎児の心拍確認はいつから出来るようになり、なぜ重要なのかを知りましょう。

エコーだけでは妊娠確定と言い切れない!考えられる2つの理由

エコーで赤ちゃんがしっかり見られたのに、「来週もう一度見てみましょう」とか「母子手帳はまだ受け取らないでください」などと言われると不安になりますよね。

実は妊娠の確定をエコーの診断で行うには条件を満たす必要があります。

エコーで赤ちゃんが見えてもなぜすぐ妊娠確定の診断が出ないのか、その理由は主に2つあります。

  • 心拍確認が出来ない
  • 週数が早すぎる

ひとつずつ見ていきましょう。

赤ちゃんはいるけれど心拍が聞こえない場合

エコーでしっかりと見えた赤ちゃんでも心拍がまだ見られない場合は、妊娠の確定を行うことが出来ません。

赤ちゃんの姿が確認できても心拍確認が出来ないと、心拍確認のないまま流産してしまう初期流産初期流産の可能性が残っているためです。

心拍確認の時期は早い人で妊娠5週、遅い人だと8~9週と差がかなりあります。これは、WHO(世界保健機構)が定めている妊娠周期の数え方のスタートが「前回の生理開始日」という非常に曖昧で個人差が激しいものだからです。

そのために、すぐに心拍確認が出来ずに悶々とする方が多くいますし、それは特別なことではないのです。

確定診断は8週以降が目安!週数が早いと様子見も

前にも述べたように、心拍確認が出来る時期には個人差があります。

ただ、どんなに遅くてもだいたい8~9週あたりでは心拍確認が出来るので、妊娠確定は8週がひとつの区切りとなってきます。

ただし、それでも妊娠初期で流産しやすい時期であることには変わりありません。

きちんと赤ちゃんの成長が進んで妊娠週数が二ケタに乗るまでは母子手帳の交付を止めて様子見をする病院が数多くあるのは、病院側としてもなるべく安定した状態で妊娠確定を診断したいからなのです。

妊娠したかな?と思ったら…産婦人科で受ける検査とその意味

「妊娠したかな?」と思ったら、市販の妊娠検査薬を使う人も多いと思いますが、必ず産婦人科で診断を受けるようにしましょう。

産婦人科では妊娠の診断をするために様々な検査を受けますが、そのひとつひとつには意味があり、それぞれが大切な検査です。

  • 血圧検査
  • 尿検査
  • 腹部エコー
  • 血液検査

詳しく見ていきましょう。

血圧は自分の体調バロメーター

妊娠の診断ではない場面でも、健康診断などで血圧を測ることはよくあることです。血圧によって、自分自身の体調がどのようなものかを大まかに知ることができます。

成人女性の血圧の正常値は140mmHg/90mmHg未満となっており、この数値を超えた場合は高血圧とされ、程度にもよりますが生活習慣の見直しなどを求められることが多いようです。

妊婦の場合、年齢にかかわらず正常値は130mmHg/85mmHg未満とWHOによって定められています。正常値の範囲内でも、特に120mmHg/80mmHg未満の場合は、赤ちゃんにも母体にも負担がかからない健康的で望ましい血圧値とされています。

ただし、この血圧を下回りすぎると低血圧という診断となり、妊娠中になりやすいとされている貧血にさらにかかりやすくなったり、血液循環が悪くなることでめまいやむくみのトラブルが出てくることもあります。

逆に正常値を上回った場合は高血圧とされます。

特に妊娠中の場合は高血圧になると母体だけでなく胎児へのリスクも高まるので注意が必要です。

尿検査は妊娠検査薬の役割プラス自分の体調確認

市販されている妊娠検査薬の大多数は尿をかけて反応を待つタイプの物であることからも分かるように、妊娠しているかどうかを真っ先に判断できる基準となるのが尿検査です。

妊娠確定診断のための尿検査の場合、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)という絨毛が出すホルモンが尿に出ているかどうかを見ます。

無事に着床できていれば子宮の中に絨毛が形成されるので、hCGが尿の成分の中に現れるという理由です。

hCGが尿の成分として現れるのは早くても妊娠4週以降で、市販の検査薬でも似たような時期の場合が多いようです。

しかし、市販の検査薬で分かるのは「hCGが現れているかどうか」の一点のみです。病院での尿検査の場合、もっと細かな数値まで見ることができます。

例えば、hCGの値が異常に多いと子宮の中に絨毛が異常増殖していたり、胞状奇胎などのなどの異常が起こっていると考えられるため、精密検査をして調べます。他にも、尿の中に血や白血球があると膀胱炎などの炎症が起こっている疑いがあるなど、尿にさまざまな病気のサインがあらわれるのです。

腹部エコーは子宮外妊娠かどうかの確認

腹部エコーによって真っ先にチェックされるのは、子宮にきちんと着床しているかどうかです。

たとえ尿検査でhCGが出ていて妊娠だとわかっても、着床している場所が子宮の外だった場合は「子宮外妊娠」となり、直ちに処置が必要となります。

子宮外妊娠とは、通常ならば子宮の中で着床しますが、何らかの理由で子宮以外の場所に着床してしまう状態を指します。正常ならば絨毛が子宮内で増殖しますが、子宮外で絨毛が形成されていくために尿検査ではhCGが認められます。

子宮外妊娠の状態を長く放置しておくと、胎児が大きくなるにつれて着床した場所に負担がかかり、最悪の場合内臓破裂などの重篤な症状を引き起こすため、早急な処置が必要となります。

血液検査はリスク管理に必要

血液検査は血液中のhCGの有無を調べることができ、尿検査よりも早い段階でhCGを検出できます。

また、血中のhCGの量を計測し、本人が考えている妊娠経過日数から予測される数値に合わない場合は、妊娠経過日数の計算違いを疑うこともできます。

さらに、コレステロール値やヘモグロビンなど、血液から分かる母体の健康状態を見て、妊娠中のリスクがどれだけのものなのかを医師とともに確認していくことができます。

例えば、コレステロール値が高めの場合は食事に注意し、高血圧に気を付けて経過を見ていく措置が取られます。ヘモグロビンの値が低ければ貧血に留意し、必要に応じて鉄剤の処方がされます。

妊娠の確定診断以外の場面でも、妊娠中の健診で何度か血液検査を受けるのは、よりよい母体の健康状態を保って妊娠生活を送ってもらうためなのです。

赤ちゃんは見えたのに心拍が見えない…考えられる3つの原因

エコーで赤ちゃんの姿が初めて見えた時、とても嬉しく幸せな気持ちになると思います。

しかし、その時にピコピコと定期的な動き、つまり心拍が見えていないと、翌週以降に再検査を言い渡されることも少なくありません。

せっかく幸せな気持ちになったのに…とがっかりしたり、心配になる方もいるでしょう。

では、どのような場合に心拍確認が出来ない事態が起こりうるのかを見ていきましょう。

何度も通院する場合…週数が早すぎて確認できていない可能性

尿検査でのhCGは妊娠4週目頃から現れますが、赤ちゃんの心拍が形として目に見えるのには個人差があります。

エコーの後「心拍確認のために来週また来てください」と言われることもよくあることですし、何度か通院を繰り返すこともあります。

早い人で妊娠4週、遅い人だと妊娠8~9週あたりまで心拍が確認できないという場合もあります。

なぜこのような個人差が出るかというと、先にも書いたように、妊娠週数の数え方が「前回の生理初日を起点とする」ため、生理自体が定期的でない場合は実際の妊娠週数とずれが生じる場合があるためです。

あまりに赤ちゃんの大きさと妊娠週数がずれている時は、予定日算出の際にお医者様から胎児の発育や性交日、hCGの量などを鑑みて週数の修正をしてくれることもあります。

このように、たとえ1回目のエコーで心拍が確認できなくても、何度かの通院の後に心拍確認に至る場合も数多くあるのです。

出来るだけ早い処置が必要と言われた場合…稽留流産の可能性

心拍確認のために何度か通院したのに、一向に心拍確認が出来ない場合は稽留流産の恐れがあります。

稽留流産とは…

胎児が子宮の中で死んでしまっている状態で、妊娠6~7週に起こりやすいのが特徴です。稽留流産の主な原因は染色体異常など胎児側にあると言われているため、お母さんのせいではありません。

5回に1回は起きると言われているほど珍しくない流産で、痛みや出血がないことがほとんどです。

妊娠週数のずれで心拍確認が出来ない場合との差は、週数を追うごとに赤ちゃんが発育し育っているかが重要となります。

心拍確認が出来ない且つ赤ちゃんも大きくなっていない場合は稽留流産と診断される可能性があります。

また、超音波検査で1度心拍が確認されても、次回の診察時には心拍が消えていたり、胎児が母親の体内に吸収されていたりする場合も稽留流産と診断されます。

稽留流産と診断されて赤ちゃんが母体に吸収されていない場合は、自然と子宮内の物が出てくるのを待つ場合と、掻爬手術を行う場合とがありますが、多くは早めの手術が選択されます。

というのは、子宮から自然に出てくるのを待っている間に大量出血や異常な腹痛が生じ、母体側に負担がかかり、最悪の場合次の妊娠も望めなくなる大惨事となる可能性があるからです。

手術は精神的にも肉体的にも負担があるものですが、子宮の状態がよりスムーズに元通りとなるため、なるべく早い段階での選択が望ましいとされています。

初期流産に関連して、葉酸との関係も分かってきた神経管閉鎖障害の赤ちゃんも、流産のリスクが高まります。

神経管閉鎖障害とは、脳や脊髄などの中枢神経系の神経管が作られる4~5週頃に生じる先天異常です。
神経管の上部で閉鎖障害が起きると脳が形成不全となり、無脳症となり、流産や死産の割合が高くなります。

葉酸はたんぱく質の合成と細胞増殖に必要なDNAの合成に必要なため、妊娠初期は、胎児の細胞増殖が盛んなので摂取することが重要と考えられています。

僅かながら可能性がある場合…エコーの問題のことも

エコーの鮮明度は、機械の種類や医師の腕によって異なります。

心拍がなかなか確認できなかったと思ったら違う機械や先生に当たったらスムーズに確認できた、という場合も少ないながらあるようです。

妊娠初期のエコー検査は特に経膣で行われることが多いため、僅かな角度の差でも心拍確認に影響が出ることもあります。

お医者様の腕を疑うようであまり気がすすむことではありませんが、もしその可能性に思い至ったら、違う先生に変えてもらったりセカンドオピニオンで違う病院を受診してみるのもひとつの選択肢です。

みんなで妊娠を喜べるタイミングまでゆったりと過ごそう

ようやく心拍確認ができて初めて「おめでとうございます」とお医者さんから言われる場合が多いようです。

何度も病院で検査を受けてようやく心拍を見られると、本当に嬉しく幸せな気持ちになります。

しかし、周囲への報告は安定期までは必要な報告以外はごく一部の方にとどめる場合も多いです。

妊娠初期は外見からは妊娠しているかどうかが分かりにくいものの、一番流産の可能性が高く、また胎児にとっても発育の過程で大切な時期です。

喜びを安心の上で周囲と共有できるように、嬉しく幸せな気持ちに一呼吸置いて、落ち着いた気持ちで妊娠初期を過ごしましょう。

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