毎日のお手入れは不要!赤ちゃんの耳掃除は耳鼻科に行こう

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2015/08/19

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赤ちゃんは新陳代謝が活発で、汗っかきなので耳垢がよく溜まるからと毎日耳掃除をしているママも多いですよね。

しかし、頻繁な耳掃除は逆に耳垢を耳穴の奥へと押し込むことになってしまうということは、あまり知られていないかもしれません。そのため、耳掃除は毎日してはいけないとさえ言われています。

また、赤ちゃんの耳穴は小さいので耳かきでキレイにするのは難しいため、耳鼻科でやってもらったほうが良いかもしれません。

といっても、自分ではキレイにしているつもりなのに、どうして耳掃除がダメなのか分からない、耳掃除位で耳鼻科を受診してもよいのかと心配なママもいるでしょう。

そこで、赤ちゃんの耳垢の特徴や耳掃除は耳鼻科でやってもらったほうが良いかもしれない理由など、赤ちゃんの耳垢や耳掃除について説明していくので、これからの赤ちゃんの耳掃除の参考にしてください。

大人とは違う!赤ちゃんの耳の作りや耳垢の特徴を知ろう

赤ちゃんの耳掃除について考える上で、まずは赤ちゃんの耳の特徴や耳垢について知っておくことが大事です。大人とは違う点も多いので、きちんと覚えておきましょう。

汗っかきな赤ちゃんは耳垢が溜まりやすい

赤ちゃんは大人よりも新陳代謝が活発なので、全身によく汗をかきます。耳の周りや耳穴の奥にもたっぷり汗をかくことで皮脂が溜まります。

やがて重みで剥がれ落ちた皮脂が、空気中に舞っている埃と混じって耳垢になります。赤ちゃんは大人より耳や耳穴もずっと小さいので、耳垢がこびりついて、耳穴をふさいでしまうこともあります。

赤ちゃんの耳穴から鼓膜までは大人より短い

耳は耳の外側から鼓膜までを外耳、鼓膜から内側が中耳と呼ばれ、鼻へとつながる耳管という管などが通っています。

耳穴の入口から鼓膜まで外耳道と言いますが、外耳道は大人より赤ちゃんは短く約2センチ位の長さしかありません。耳穴から大体3分の1奥に入ったあたりに、皮脂が分泌する汗腺があります。

大人より外耳道の長さが短いので、赤ちゃんの耳はとてもデリケートで少しの刺激でも傷つくことが多いのです。

耳垢の色は始めは黒色、その後黄色ならOK

産まれて間もない赤ちゃんの耳穴から、黒っぽい耳垢が見えたり、急に耳から黒い固まりがころっと出てきてびっくりするママもいます。

赤ちゃんがママのお腹の中にいるときは、羊水の中でぷかぷか浮いています。この羊水の中には、赤ちゃんの排泄物やゴミなどが混じっており、赤ちゃんの耳穴の中にも入り込むことがあります。

この羊水中のゴミなどが乾燥して固まり、黒い耳垢となって産まれた後の赤ちゃんの耳穴から出てきます。

黒い耳垢に驚いて、血の塊かと早とちりするママも中にはいますが、ほとんどの生後間もない赤ちゃんの耳垢は黒っぽいので、心配しなくても大丈夫です。

黒い耳垢が無くなると、赤ちゃんも一般的に、大人と同じように黄色っぽい耳垢が溜まるようになります。

汗っかきで皮脂が多い赤ちゃんだと、茶色っぽい耳垢が出ることもありますが問題ありません。

赤ちゃんの耳垢はやや湿っぽいのが普通

耳垢は人によっては乾いた皮膚のようなカサカサしたタイプと、やや湿り気を帯びたタイプがあります。大人の場合は、主に遺伝が関係しているとされています。

ただ赤ちゃんは汗っかきで、耳穴の中が湿っていることも多いので、どちらかというと湿っぽい耳垢が出ます。

家での耳ケアは基本拭くだけ!耳掃除は耳鼻科へ行こう

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赤ちゃんの耳掃除は毎日やると、却って耳垢を詰まらせてしまうことにもなります。赤ちゃんの耳をきちんとケアしてあげるためにも、毎日の耳かきが不要な理由や、耳の正しいお手入れ方法について知っておきましょう。

また、耳掃除以外でも耳鼻科を受診したほうがよい時やよくある耳に水が入った時の対処も覚えておくと役立ちます。

耳垢は耳の作りにより自然に外に出てくる

耳穴に溜まった耳垢は、放置するとやがて耳穴を塞いで耳が聞こえにくくなったり中耳炎など耳の病気を引き起こすと心配になるママも多いでしょう。

しかし、耳の中の新陳代謝は外に向かってなされているので、耳垢は自然と耳穴の入口の方へと押し出されてくるという仕組みになっています。

耳穴の入口の方にあった耳垢が、放置したことにより自然と奥に入り込んでしまうということはまずありません。ただ、耳穴の入口1センチ位のところには、耳垢を作る汗腺があるのでベタっとした耳垢が耳穴の入口付近に付着することはあります。

でも、べたつく耳垢は耳の奥にはないので、鼓膜に耳垢がこびりつくということもまずないでしょう。

鼓膜を傷つけやすい耳かき棒は使っちゃダメ!

赤ちゃんは耳垢がたまりやすいので、こまめに耳掃除をしなければならないと思われがちです。沐浴後に毎日にように綿棒や耳かき棒などで耳の穴をクリクリと掃除しているママも意外と多いものです。

しかし、赤ちゃんの耳は耳穴から鼓膜までの距離が短く、ちょっと綿棒でクリクリした刺激でも鼓膜や耳穴の内側を傷つけている場合もあります。

また、綿棒を耳穴に差しこんでくるくる動かせることで奥から入口へと出てきている耳垢を、逆にもっと奥へと押し込んでしまうことにもなりかねません。赤ちゃんの耳掃除は、耳かき棒や綿棒を押し込むのはやめましょう。

耳の回りを優しく拭くだけのお手入れで十分

赤ちゃんの耳垢が時間をかけて自然に外へと排出されるので、念入りな耳掃除をする必要はありません。でも耳穴の入口付近や、耳の周りのくぼみなどに汚れが見えることもありますよね。

耳を清潔にしておくためにも、耳の周りはガーゼや柔らかいタオルなどを少し湿らせて、優しく拭いてあげるケアはおすすめです。

耳のくぼみなどは大人の指が入らないので、赤ちゃん専用の細い綿棒を使って擦りすぎないように、汚れを取り除きましょう。

また耳穴の入口も、気になるなら赤ちゃん用綿棒を使って穴に反って円を描くように動かし、汚れを絡め取るようにしてあげるのもよいでしょう。ただし、綿棒を耳穴に差し込むのだけはやめてください。

耳の周りのケアは、沐浴後に行うのがおすすめです。お風呂で体が温まり、また耳穴が湿っているので、汚れが剥がれやすいからです。

しかし、毎日やると耳の皮膚は敏感なので摩擦で荒れてしまう場合もあります。沐浴の度のケアは頻繁すぎるので、大体1週間に2、3回程度で十分です。

専用器具を使うから安心!耳掃除は生後半年位から耳鼻科でやろう

耳穴の奥に溜まった耳垢は、自然と外に排出されるようになっています。しかし、耳垢が湿っていたりすると、耳穴の奥にくっついてなかなか出てこない場合もあります。

やはり一度耳鼻科で一度耳穴を見てもらい、耳掃除をお願いしてほうがよいでしょう。生後いつ位から行けばよいか特に決まりはなく、迷うところですが、大体生後5ヶ月から半年位で初めて受診するというママが多いようです。

更に、耳掃除で頻繁に通院する必要もないので、大体3ヶ月から5ヶ月おき位に定期的に通うことをおすすめします。耳鼻科では小さな耳穴の中を見るために、手術用顕微鏡が使われることもあります。

また、ハサミのような形で先が細長く、先端がスプーンのような形をして耳垢を挟んでつまみ出す耳垢鉗子や、細いストローのような管を耳穴に入れて、細かな耳垢を吸引する吸引管といった耳垢を取り除く特殊な器具を使用して耳掃除をしてもらえます。

赤ちゃんの耳掃除に慣れている医師が、専用の器具を使って安全に耳掃除をしてくれるので、自分でやるよりは安心して任せられます。

定期的に耳の中をチェックすることで中耳炎などの病気も早期発見、治療ができるのもメリットの一つだといえます。

怖くて泣いて暴れたら、ママの胸でホールドする体勢で声かけしよう

赤ちゃんにとっては初めての耳鼻科なので、怖がって泣いたり体を動かして逃れようとすることもよくあります。ママ一人ではなく、スタッフで腕や頭などを持って動かないようにサポートしてもらえるので安心です。

しかし、それでも神経が集まった耳の中を触られるの、恐怖のあまり泣き叫んで治療にならないという子も多いでしょう。そんな時におすすめな診察時の体勢があるので、参考にしてぜひやってみてください。

  1. 右耳を診る時はママの膝に左横向きに座らせて、ママの左腕を赤ちゃんの膝の下を通して両足をやや持ち上げます。
  2. 左手はそのまま赤ちゃんの右腕の上に置き、左腕で赤ちゃんの左腕を挟んで前に持っていき、両手の指を交差させて手を握ります。
  3. 左耳の診る時は右と逆になります。あとは頭が動かないように、看護師さんに固定してもらいましょう。

このスタイルだと、赤ちゃんをしっかりホールドできるので暴れて動くこともほぼなく、ママの胸の中で赤ちゃんが診察を受けることになるので安心感があります。

そして反対の耳がちょうどママの口元に来るので、泣いていたら耳元「すぐ終わるよ。耳をきれいにしてもらおうね」と優しく声かけしてあげて下さい。

始めはどうしても怖くて、暴れてしまうのは仕方ありません。でも2回目以降も、前回の怖さを覚えていて耳鼻科の中に入っただけで泣いてしまうかもしれません。

診察室に入る前に「少しだからがんばろうね。怖くないよ」と事前に声かけして励ましてあげることも大事です。また、少し大きくなった時は耳鼻科でがんばったら、何かご褒美用意してあげるとやる気になってくれる子もいます。

また回数を重ねると、次第に慣れてきて多少はおとなしく耳掃除をされるという子もいるので、慣れるまでは親子で頑張りましょう。

液状の耳垂れがあれば耳鼻科をすぐに受診しよう

赤ちゃんが耳を頻繁に触ったり、頭を振って耳を気にしたり、耳穴に指を突っ込んでグリグリしていることがあります。

また、風邪をひいていないのになかなか鼻水が止まらないという場合もあります。それは耳垢が溜まって耳穴を塞いでしまっていたり、頭を動かすと耳垢が動く際のゴボッという音が聞こえて不快に感じている場合によく見られるしぐさです。

そんな時は赤ちゃんの月齢や通う頻度に関係なく、できるだけ早めに耳鼻科を受診することをおすすめします。

耳穴から湿った黄色い耳垢の塊が出てくるなら問題ないと言えます。しかし黄色い液体が出て来る場合は耳穴の奥にバイキンが入り、炎症を起こして化膿してウミが出ている可能性があるので早めに耳鼻科を受診して、適切な処置を受けましょう。

耳に水が入った時は自然に出るのを待とう

沐浴中に赤ちゃんの頭を洗っていて、誤ってお湯が耳にかかってしまうこともあります。耳穴の中に水が入ってしまった、早く出さなければと焦って沐浴後に綿棒を耳穴に入れて、グリグリと耳掃除のように動かすママもいるでしょう。

しかし、耳穴に入った水は耳の奥にまで到達することはありません。耳垢と同じで、耳に入った水分も自然に外に流れ出るので心配いりません。

赤ちゃんはママのお腹の中で羊水に耳が浸かっていても何ら異常がなかったことからも、イメージが湧きやすいですよね。

むしろ、綿棒で耳穴をほじるほうが耳の奥を傷つけたり、耳に入った水を更に奥に押し込むことにもなりかねないので、絶対にやめましょう。もし赤ちゃんが耳を気にして触るようなら、念のため耳鼻科で診てもらうことをおすすめします。

耳垢詰まりは立派な病気!耳掃除で耳鼻科へ行くのに躊躇しないで

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耳掃除位でわざわざ病院にかかってもいいのかな?先生に怒られないかな?と心配になってしまうママもいるでしょう。

しかし、耳垢が溜まり耳穴を塞いでいる状態は、耳垢栓塞症という病名がついた立派な耳の疾患となります。

耳掃除といえども、処置は保険適用になります。耳垢詰まりは耳鼻科では病気として捉えられているので、遠慮することはありません。

むしろ自分で無理して綿棒や耳かきでほじると、状態が悪化してしまいます。耳鼻科では、耳垢の状態を見ればママが綿棒で押し込んだかどうか分かるので、逆に先生に注意されてしまうことになりかねません。

それに最近では、耳掃除で耳鼻科を受診する子も増えているため、特別なことではなく、むしろママの間では当たり前のこととして捉えられつつあります。

初めて耳掃除で耳鼻科を受診するのは、ママも赤ちゃんも緊張するし何となく足が向かない気持ちもあるでしょう。しかし、赤ちゃんの耳を清潔に保つためにも、面倒がらずにそしてちょっと勇気を出して行ってきましょう。

みんなのコメント
  • ばばままさん

    耳掃除…
    おもいっきりしてました…

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