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よく寝るいいこの落とし穴?黄疸の強い新生児なら気をつけて

2014/12/15

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「よく寝てくれるから助かるわ。」新生児の睡眠時間は平均して1~2時間と言われています。

2時間おきにミルクやおしめのお世話をするのは本当に大変なこと。しっかり寝てくれる赤ちゃんはお母さんにとっては嬉しい限りですね。

しかしよく寝ていると言っても5~6時間も継続して寝ているのだとしたら、少し心配な状態かもしれません。その理由の一つがが黄疸です。

病院を退院するときに黄疸があると診断されていませんか? もしそうならもう一度産科か小児科を受診してみたほうが良いかもしれませんね。

新生児黄疸とは

お母さんのお腹にいるとき胎盤を通じて酸素をもらっていた赤ちゃんは、生まれた後は自分の肺で呼吸を開始します。

しかし肺を使うことに慣れていない間は酸素を効率よく取り込めるよう、通常よりも赤血球が多く作り出されています。

「赤ちゃん」とはまさしくこの状態を示していて、赤い色素を多くもつ赤血球の数が多いので肌も赤く見るのですね。

このように生まれた当初は数が多い赤血球なのですが、赤ちゃんが肺呼吸になれるに従って徐々に不用な分が分解されていきます。

分解された赤血球は今度は黄色い色素をもつビリルビンという物質に変化します。これが新生児黄疸の仕組みです。

赤ちゃんの肌が一時的に黄色く見えるようになることであり多くのケースでは自然に治っていきます。

睡眠時間が長いことと重症の黄疸の関連性

赤ちゃんの黄疸の症状が回復しないと、小さな体に負担がかかるので睡眠を長くとることで体力を回復しようとします。

赤血球が破壊されて生じる血中ビリルビンは通常なら体の外に順次追い出されていくので特に心配はありません。

ですがこの排出が上手く行われず、血中ビリルビンの量が減っていかないときこそ要注意なのです。もっとも重症な場合では脳に障害が残ってしまうこともあるほどなのです。

どのような時血中のビリルビンは排出が滞ってしまうのでしょうか。血中ビリルビンは肝臓や胆道の働きによって体の外に排出されるものです。

赤ちゃんの肝臓にあらかじめ疾患がある、先天性胆道閉塞症の状態などの場合には排出する働きが悪く外に出て行くはずのビリルビンが胎内に滞ってしまいます。

新生児黄疸が深刻な場合は、うんちの色が薄い、おしっこの色が濃いなどの特徴があります。もし該当するようなら交換したおむつを持参して病院で見てもらいましょう。 

重症の新生児黄疸に対する治療法は、

  • 光線療法…人工的な紫外線で血中のビリルビンを分解する。
  • 交換輸血…輸血によって血液を交換することで、過剰な赤血球数を正常化する。

などの処置が採られます。こういった重い症状を持っていないにしても、赤ちゃんの睡眠時間があまり長いときには栄養不足や脱水症状を起す心配もあります。

黄疸を心配することももちろんですが、時々は寝ているところを起してみたり、まめに様子を伺ってあげてください。

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