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幼稚園・保育園のお友達トラブルから上手な人間関係を築く秘訣

2016/11/02

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最初は泣かないで登園してくれるようになれば十分、と思って入園させたはずの幼稚園・保育園でも、慣れてくると「お友達トラブル」が発生するのはままあること。

大人でも居心地のいい人間関係をずっと維持するのは簡単ではないので、まだまだ言葉も足らず、経験も全くない子供たちなら言うまでもありません。

先生方も一生懸命見てくださいますが、我が子だけをずっと見守ってもらえるわけはなく、トラブルがあった際は状況がつかめなくて、もどかしい親御さんも多い事でしょう。

子供は親を映す鏡です。普段の親の考え方、話し方、人との接し方を見て育っていきます。

「子供のすることだから仕方ない、まだ分からないから仕方ない」ではなく、今から心がけて、子供たちにどんな言葉がけをしてあげたらいいのでしょうか。

いつか悩んだことが笑い話に出来るように、今から我が子に「共感力」という名の種を植えてあげ、しっかり育ててみてください。親子の心がけのお話をしていきます。

お友達トラブルの主な原因は?思う通りにならないと爆発!

2歳児までの間は、お友達と一緒にいても絡んで遊ぶことがない一人遊びの時期なので、あまりお友達との間にトラブルは起こりません。

3歳頃からお友達と一緒にワイワイ遊び始め、園生活がとても楽しくなってくる反面、不特定のお友達と些細なことからケンカを始めるようになってきます。

次第に相性の相違や男女差が顕著になってくるため、そのうち特定の同じ相手と何度もケンカをくり返すようになることも…。そうなると少々厄介です。

これは純粋に「成長の証」なのですが、周りに迷惑をかけたり、本人がお友達と遊ぶのを負担に感じるようでは単純に成長だと喜んでいられません。

なぜ喧嘩になるのか。一番の原因は「思う通りにならない」からです。子供は経験が足らないので、待ったり、許してあげたりすることが簡単にできません。

結論がすぐ出ないと怒る子は多く、思う通りにならないと泣くことで何とかしようとします。そこで癇癪虫を起こして、大騒動になってしまうのです。

この癇癪虫を抑えられるようになるためのトレーニングで大切なのが、とにかく「経験」。一緒にいる相手の気持ちを理解することが第一歩です。

その場の空気を読むというのはとてもハードルが高いように思えますが、小さい子供でもママが泣いていたらハンカチを渡してくれたり、なでてくれることってありますよね?

相手が必要としていることを理解できるのは「経験」したことがあるからで、言葉が足りなくてもそんなに難しいことではないのです。

「空気が読めない」のはなぜ?親の感情表現の仕方に鍵!

お友達が「貸して」と頼んでいるのに「待って」と言って待たせているAちゃん。少し大きくなれば「そろそろ貸さないと怒り出すな」というタイミングを見逃さないでしょう。

しかし幼いAちゃんにしてみれば「貸さないとは言ってない」「待ってと頼んだのに」という気持ちで、注意する周りの声は素直に聞き入れられません。

そういう空気を読み切れないAちゃんのような子供の周りにいる大人(ママ)は、もしかしたらこんなタイプではありませんか?

怒らないタイプ
子供をどう叱っていいのかが分からなかったり、我が子可愛さにとにかく何をしても怒らないママ。「子供だから仕方ない」が基本で、しつけることを半分放棄している。
召し使いタイプ
何でも子供の意向を汲んでやり、「子供の気持ちを尊重する」を基本にしているママ。いつでも我が子の痒いところに手が届くように万全の注意を払っている。
管理しすぎタイプ
大人の考えやペースで子供を徹底的に管理し、「子育てはこうするべき」を基本にしているママ。子供が自分の頭で考えるより先に常に答えや解決策を授けてしまう。
無表情タイプ
ママ自身が喜怒哀楽の表情があまり豊かではなく、感情を表現することを恥ずかしく思うタイプ。いつも感情がフラットで何を考えているかが周りに見えにくい。
これらのママに共通することは、大人と子供の境界線をはっきり引き過ぎて、子供といろんなことを共有し、共感しあっていないという点です。

周りの大人が子供を特別扱いして、過ごしやすいよう先回りしすぎているため、子供自身、自分の行動が相手にどんな感情を持たせるか実感する機会が少ないのです。

「大人の顔色を伺うような子供に育てたくない」という声もよく聞きますが、言いたいことも言わせないというのと、気ままに振る舞わせるのとは訳が違います。

これをしたら叱られる、褒められる、喜ばれるということを相手の表情からしっかり汲み取れる子もいますが、これが分からない子も案外います。

子供に「怒った顔」「笑った顔」「泣いた顔」「すねた顔」「感動した顔」と色んな表情をして見せて、今ママはどんな気持ちだと思うかと尋ねてみるといいかもしれません。

3歳くらいになると会話は立派に成立するので勘違いしがちですが、子供は「表情と感情が連動する」ということを大人が思うほどは理解できていません。

日常生活の中でママやパパがしっかり表情をつけて伝えてあげれば、子供にもわかりやすく、外での人間付き合いにも生かされていくことでしょう。

何より表情が豊かな人って素敵です。物事の善し悪しをメリハリを付けて教えてあげることはたとえ子供であっても必要です。特別扱いもほどほどに!

経験値があがれば必ずトラブルを起こす頻度は下がる!

皆さんには、我が子を他の子に比べて「わがまま」「乱暴すぎる」と感じることがありますか?

他人と比較してはいけないとわかっていても、そこはどうしても気になるもので、周りが思っているよりもずっと神経質に我が子の一挙一動を気に病む母親は多いようです。

しかし実際のところ、経験と年齢を重ねていくうちに、大体の子供が落ち着いてきて「そう自分勝手でもないかな」というところに行きついていくものだったりもします。

渦中にいるときは、これが永遠に続くのか…ずっと謝り続けるのか…と不安になるものですが、早い遅いの違いはあっても、経験値があがれば程度は改善されていきます。

ですから諦めないでください!トイレトレーニングのときに「一生オムツの人はいない!」と自分を励ましたママ、ちゃんとパンツで大丈夫になりましたよね?

あれだけ困っていたのに、気付いたらイヤイヤ期が終了していた、なんてこともあったはずです。目指す出口は、まさにそんな感じです。

まずは今、必要以上にヒートアップしてイライラする必要はありません。「修行中、修行中」と心はひたすらに冷静を保つべし、です。

「お友達トラブルは終わる日が来るんだ!」と安心できたママ、そうはいっても何もせずにボーッと過ごしていては勿体ないですよ。

続いて子供の性格別に出来る対処法をご説明していきます。早く出口に到達するために出来ることを積極的に試してみてはいかがでしょうか。

我が子がトラブルメーカー!元気キッズの対処法

積極的で、自分のペースをお友達に強要してしまう元気タイプのお子さんのママは、自分の子供自体には実害が及ばない立場なので、見過ごしがちかもしれません。

しかし長い目で見れば、その強すぎる性格や強引な振る舞いが、今後の大きなトラブルを招くことも十分に予測できますので、教えるべきことは伝えておかねばなりません。

お友達に危害を与えてしまう場合は「ケガをさせたら大変!」

「叩く」=「悪い事」だというのは小さな子供にでも普段からしっかり伝えておかなくてはなりません。

その上で、お友達に手出しをしてしまったら、こんな声掛けをしてみましょう。

  • 「頭の中には将来お勉強するのに大切なものが沢山入っているんだよ。強く叩いたら壊れると困るから、絶対に叩かないよ」
  • 「お顔には大切な目がついているでしょう。傷ついたら目が見えなくなることもあるんだよ。目は壊れたら元には戻せないんだよ」
  • 「爪でつけたお顔の傷は一生残ってしまうよ。女の子なのに、可愛いお顔が台なしになるよね」
  • 「もし自分に噛み跡がずっと残ったらどうする?お友達も一緒だよ!」
  • 「ちょっと突き飛ばしただけでも、周りに危ないものがあったら椅子が倒れてきたりして救急車に乗るような大けがになるかもしれなかったんだよ」

わざとではなくても、手を出す・相手を噛むなどすれば、傷が残ります。特に爪で出来た傷は一生とれない可能性だってあります。

子供は感情に任せて手を出しているので、その結果がどんなことになるかを具体的に想像できておらず、余計に手出しをやめる必要性を感じてくれません。

しかし現実には軽く突き飛ばしただけでも、打ち所が悪ければ大けがになることは意外とあり得ることで、運が悪ければお互い本当にツライことになるのです。

相手に危害を加えた場合は、一番最悪のパターンを想定して、具体的に起こり得る危険を説明して聞かせることです。多少デフォルメしても構いません。

小さな子供でも、お友達にけがをさせることはツラく、怖いはずなので、手を出した理由や原因ばかりを問い詰めて叱るのではなく「ケガさせたら大変だよ!」と説明します。

叱るのは手短かに、わかりやすくが基本です。

いつも騒いで周りに迷惑をかけてしまう場合の3つの対策

落ち着いて長時間座っていられない、大人の指示に少しも従わない、興味のない事には取り組まない…。子供だからジッとしていることは難しいのはある程度当たり前です。

しかし昨今では小学生になっても「集団行動が出来ない」「授業中にジッと座っていれらない」といった児童が多数みられ、「小1プロブレム」として注目されています。

これは幼児教育から小学校教育への移行がスムーズが行われていないためで、近いうちに幼稚園年長に当たる5歳からの義務教育化が模索されているほど。

社会問題に発展している側面もあるので、子供が気になるほど落ち着きがない場合は小1プロブレム対策で効果があるとされる家庭でもできる対策を試してみてください。

  1. 絵本を出来るだけ長時間読み聞かせる
  2. 長時間座って学ぶ習い事(そろばん、書道、公文など)をさせる
  3. 生活リズムを整え、身の回りのことを自分でさせる

一番手軽に出来ることは絵本の読み聞かせや工作などを出来るだけじっくり取り組ませてみること。テレビなら集中して長く座ってみていられるのなら、他のことも同じです。

集中力が高まれば解決できる問題も多々あるので、是非今のうちからやってみてくださいね。

我が子を人前で激しく「怒る」のはNG!

普段からよく怒られており、人前であろうと家であろうと親の言うことなどどこ吹く風というタイプのお子さんもいますが、状況的に注意しない訳にはいかないこともあります。

しかし基本は人前で激しく怒ることはよくありません。やはり大きな怒り声を聞くと周りも不快ですし、子供も自尊心から素直に謝れなくなることもあるからです。

「怒る」と「叱る」が違うことは最近ではよく知られるようになりました。

「怒る」のは自分の不満や不快といった感情を爆発させて相手(子供)にぶつけること。
「叱る」のは相手のために冷静に物事を分析し、教え諭すこと。

どうしても注意をしなくてはいけない場合は特に「叱る」ことを念頭に置いて、ママも冷静に言い聞かせる努力をしましょう。

怒ってしまったのでは親子で感情をぶつけ合っただけで、ママ自身も後悔や恥ずかしい気持ちで余計に疲れます。

なかなか言い聞かせだけでは改善していかないかもしれませんが、根気比べですね。

子供の言い分は最初から最後まで全て聞く

「言い訳しない!」はかつて子育ての鉄板ワードだったかもしれませんが、今はやはり子供の言い分は言い訳めいたことであっても一通りしっかり聞いてあげたいものです。

大人も言い訳と分かっていても釈明したいことは多々あります。子供も自分なりの理屈があります。頭ごなしに注意すると話す気も失せてしまいます。

ママとしては毎日の繰り返しで「また!」と思うことから沸点が低くなりがちですが、子供が言い訳を始めたら基本は相槌だけでしっかり聞いてあげてください。

言葉がうまく出ないようなら助け舟をしてあげても構いませんが、なかなか話さないからとママが憶測物語を先に進めてしまうと会話力も伸びないので、聞き手に徹してください。

聞き終わったら「それはツラかったね」「悲しかったんだね」と子供の気持ちに寄り添う一言、共感ワードを必ず織り込んでください!

たとえ可笑しな内容であっても、ひとまず共感して認めてあげることが本当に大切です。

時には親の謝る姿を我が子に見せる!

親が謝る姿を子供に見せて効果があるのは、もっと大きくなってからではないかと思われるかもしれませんが、いつからでも早すぎることはありません。

連絡帳や電話、メールで簡単にすませるのではなく、本当に謝る必要があるような場合は対面でしっかり自分の声で我が子にも謝らせ、親も頭を下げます。

なぜ対面が必要かというと、相手の表情や本当の気持ちをしっかり見せるためです。大人の間だけで解決してしまうのは本当の意味での決着ではありません。

自分のした行いの良し悪しを正確に理解させるためにも、自分がした喧嘩で双方の親までツライ思いをしたのだということは自覚させたほうがいいでしょう。

それが幼い子供であっても、次への多少のブレーキにはなるはずです。

我が子がいじめられっ子!内気キッズの対処法

おとなしくてお友達の言いなりになっている、言い返しているみたいだけど結局負けてる、言いたいことも言えないでお友達が出来てないみたい…と内気キッズも問題は様々。

イジメられて肩身の狭い思いをしていたり、登園時に泣かれたりすると、それだけで親は居たたまれなくなり、何とかしたいと痛切に願うものです。

幼少期の性格が一生を決定づけるものではありません。流した涙が多い子ほど、成長とともに他人の痛みが分かる優しい子に育つので、子供の内向的な個性も宝です。

ただ、その道のりで自信を完全に喪失するといけないので、お友達と衝突しても受け止める柔軟性やストレスの逃がし方を身につける術を考えていきましょう。

お友達に暴力・ちょっかいを出されたら「逃げる!」

昔は「殴られたらやり返しなさ~い」と言う鉄母もいましたが、今では「殴られても殴り返してはいけない」と教えるのが指導者の立場で、親も口を慎まねばならない時代です。

では一方的に意地悪や攻撃を受けても我慢するしか方法はないのでしょうか。これは男の子に多いトラブルかもしれませんが、具体的な対処法としては3つあります。

  • ケンカは攻撃ではなく「口撃」で!
  • 暴力をふるう相手がいる場から早く逃げる!
  • 先生にすぐ報告する!

10回やられたら1回くらい本気でやり返していいのではないかと大人なら思いますよね。でも暴力は根本的な解決にはなりません。

武器や道具を使った攻撃はもちろんダメです。では口での「口撃」なら大丈夫、と言っても、言葉は時に本当の暴力よりもひどい暴力になることも教えておく必要はあります。

その辺のさじ加減は成長すれば覚えていくことではありますが、暴力を受けて悔しい気持ちは、やはり解消してやりたいですよね。基本は言葉で返すしか方法がありません。

私の息子は戦いごっこの真似で叩いてくるお友達に「本当のヒーローは痛がってる友達を叩いたりしない!A君は本当のヒーローじゃない!」と言って我慢していました(笑)

暴力をふるう子から「早く逃げる」のは、何も悪くないのに負けるようで親としても勧め難い方法かもしれませんが、要はその場を立ち去ることが大切なのです。

叩いてきそうになったら、先生の方へ向かってまっしぐらに走って逃げる。

手を出すお友達は残念ながらアドバイスだけで簡単に治るものではありません。こう対処したから翌日から良い子に激変というわけにはいかないのです。

自分とは合わない、言っても聞いてくれないお友達は相手をしない。言い方は悪いですが、子供はお互いまだまだ成長中ですから、相性が悪ければ無理はしなくていいのです。

仲間はずれで一緒に遊んでもらえない時は他を探せ!

女の子は年齢が進んでいくとグループ化がはっきりしてきて、こちらで上手くいかなくなったからあちらへ…が簡単にできないこともよくあります。

活発な女の子だったら「男の子と遊んでごらん」でいいかもしれません。男の子は単純で、遊ぼうと誘われたら別に嫌がらない子が沢山います。

そうこうしているうちに、また女の子と遊んだりできるようにもなりますので、暫定的にトラブルの少ない男子チームに入れ込むというのも案外使える作戦です。

この逆で男の子を女の子に入れ込む…というのは少し難しいかもしれませんが、異性との交流はクールダウンには意外とよいものです。

またもし、ママが以前から「この子ならうまく付き合ってくれるのではないか」というお友達の目星がついているなら、意識して接点を持たせ、他を当たるというのもいいでしょう。

一旦こじれた相手といつまでもズルズル付き合うのではなく、乗り換えが出来る能力を身に着けておくことは今後のためにもなるのではないかと私は思っています。

ただ娘さんがどうしてもグループを抜けたくないような場合は、そのトラブルになっているお友達に機会を作ってママが声掛けしてみてはいかがでしょうか。

「意地悪しないで!」ではなくて、「いつも聞いてるよ、仲良くしてくれてありがとう~」と大げさに感謝するのです。これを事あるごとに続けていきます。

自分がイジメている友達のママから「あなたは優しい子ね」と言われ続けていたら、何だか意地悪しにくい…という心理は子供だって同じです。

もちろん、親の働きかけだけに頼っていてはいけません。我が子にもトラブルの原因が何なのか、治せる場所があったら改善していくように導いていくことが大前提です。

「何もしてないのに」は基本有り得ない!

子供の喧嘩で難しいのは、状況を正確に伝達する能力にまだ問題があるので、正確な情報が手に入れにくいという点にあります。

内気キッズは大体「何もしていないのに」と言います。もちろん、本当に何もしていない場合も皆無ではないでしょうが、大体においては必ず発端があります。

もちろん喧嘩の発端をわざと隠しているというよりは、ワーワーやってるうちに最初の原因は何だったけというパターンも多いでしょう。

喧嘩両成敗という言葉がありますが、幼児の話を聞くときは話を半分に思って聞くくらいのスタンスが大切かもしれません。

8:2で相手が悪かったとしても、我が子にも多少の非があることは理解させなくてはなりません。

しっかり話を聞いてあげたら、最後に「どうすれば喧嘩にならなかったと思うか」という質問をしてあげてください。

一緒に解決策が導き出せたら、次はそう出来たらいいね、Aちゃんなら出来るよと沢山励ましてください。ママのパワーが子供には何より心強いものなのです。

問題児が相手の場合は先生に頼んで距離をとらせてもらおう

喧嘩両成敗と先ほど書きましたが、そうはいっても学年に一人くらいは問題児…がいたりするもので、先生も手を焼くような子がいるときがあります。

我が子の努力や工夫でどうにもならない相手の場合は、物理的に距離を置けるように先生にお願いしてみてもいいのではないかと思います。

接点が減れば、トラブルも減ります。クラスには何十人もいて、ずっと同じクラスでも話したことがない相手はいるのですから、離してもらったら解決するかもしれません。

それくらいの感覚で、幼児の間は揉めないで楽しく過ごせる園生活をフォローしてあげてもいいのではないかと思います。

子供同士の喧嘩に大人がどこまで介入?境界線の設定!

フォローの話が出てきました。では、子供同士のことに何処まで親が介入していいのでしょうか。残念ながら、考え方は人様々なので、これが正解というのはありません。

ただ親の心の中では「ここまで」というのはしっかり決めておきましょう。子供の性格もありますが、線引きなく、ずっと庇護下に置いておくことは出来ません。

介入の仕方の線引きは価値観が大きく働くところですが、ケガをしたり、物が壊れたりと被害が出た場合も、やはり親がしっかり関わる必要が出てきます。

お友達本人やそのママへの口添えは相手との関係性にも拠るところです。親同士に全く面識がない、親しくない場合は先生にお願いするのが基本です。

ただ距離感の近いお友達の場合は、まずは我が子としっかり話し合い、努力工夫を本人にさせてみてから、改善に至らなければ直接お願いしたり話し合ってもいいでしょう。

大人の事情で変に遠慮して終わると、子供も「何かあっても親に頼れないな」という諦めを抱いて相談してこなくなります。親として正面から向き合いましょう。

幼稚園は休ませてもいい?パパもママも休まずがんばるよ!

長い園生活の中で、お友達関係がこじれると「もう園には行きたくない。ママのそばがいい!」と泣いて不登園になったりする子は必ず出てきます。

泣く我が子が不憫で、一日くらい休ませてもいいかなとママの心も揺れることでしょう。そして園で何を困っているのか根掘り葉掘り聞いて、親子共にますます不安のどん底へ…

そんな悪循環に陥ってはいませんか。

どんな子供でも一定期間を園で過ごすようになれば、休まないほうが良い事や、頑張ったほうがいいことはちゃんと分かっています。

それでも何とか休みたい、泣くほどツラいと訴えてくるからには、子供なりに1日を思い切り頑張っているのです。

だから帰宅したら、何も聞かないであげてください。様子を知りたい、対策に効果があったかなど質問攻めにしていると、家でも嫌な思い出がフィードバックして辛くなります。

笑顔で送り出し、笑顔で迎えてあげ、何事もなかったかのように、家庭での時間が楽しく過ごせるようにしてみてください。

もし本人が園でのことを話したがるようでしたら、しっかり聞いてあげてください。そして「辛かったね」「頑張って偉かったね」と共感したり、褒めるだけでおしまい。

先生や周りのお友達の話も、園での出来事全てを話題にしません。ママが妙に感傷的になったり、一緒に落ち込んだりすると、それが息子・娘さんにも伝染するからです。

励ましてプレッシャーをかけるのは暫くお休みにして、単に美味しいおやつを準備して帰宅を待ってあげれば、オンとオフの切り替えで乗り越えられることもあります。

大人でも自分が苦しいときに普段と全く変わらない態度で周りが接してくれて助かった、と思うことはよくありますよね。それと同じです。

パパもママも今できることを一生懸命頑張るから、あなたも一緒に、普通に、ありのままに楽しもうねという気持ちで過ごしてあげてください。

保育園・幼稚園でのママの人間関係の築き方

ここからはママ自身が出来る人間関係の築き方についてです。ママ友との風通しをよくしておくことで子供の助けになることもありますし、ママ自身も楽しいですよ。

働くママも多いので、園の行事は欠席、ママ友との交流もほぼゼロという方もいるでしょうが、簡単にできることばかりなので実践してみてください。

挨拶をしっかりと!出来るだけ名前で呼びかける

これは基本中の基本ですが、園ですれ違う人には積極的に挨拶をしてください。子供がその背中を見ているということもありますが、自分を覚えてもらうためでもあります。

面倒くさがらず挨拶をしていれば、話しかけやすそうな人だな、感じのいい人だなと思ってもらいやすく、自然に周りと会話が生まれるので子供の情報も耳に入ってきます。

出来れば相手の名前をしっかり覚え、話す機会があればドンドン相手の名前を出して会話していきましょう。

よく会うけど誰のママかなぁ、名前知らない…では残念です。意外と後になってからまた一緒になったり、その人脈が思わないところで役立つこともありますよ。

役員決め・懇親会は情報収集の場と捉えて出来るだけ積極的に!

お仕事もして、子供の人数も多い超多忙のママに限って、意外に役員を引き受けたり、懇親会もフル出場だったりしませんか。

これはご本人の能力があるから、というのもありますが、逆に言うと誰にでもやってやれないことではないということ。

せめて懇親会はしっかり参加して、クラスの雰囲気や先生の情報、個性の強いお友達がいるかどうか、その中での我が子のポジションなどを把握しておきたいですね。

バス登園だからと甘えちゃダメ!行けるときは園に顔出ししよう

最近はバス登園の幼稚園・保育園も随分増えました。意識しないと参観日くらいしか行くこともなく、先生とのお便り帳以外では何もわからないということも有り得ます。

子供によっては園でのことを全く家で話さないこともあります。共通の知り合いでもいない限り、ママの想像と実際の園生活の実態が驚くほど違うことも。

現に子供たちが何気なく遊んでいる様子を見て「うちの子は全然私に言わないけど、あれはイジメられてるんじゃないか」と気が付くこともあります。

だからといって騒ぎ立てるのではなく、子供同士が気持ちよく遊べていれば万事OKなのですが、実情としては知っておく必要はあります。

子供の伝達能力や担任の管理能力にも限界があるので、お任せで終わらせず、出来る限り顔出しをして子供たちの様子を見守ってあげられると安心ですね。

アフター幼稚園の習い事を上手に活用して交流拡大!

園が終わったあとに、そのまま参加できる英語教室や体操教室などのアフタースクールも今では沢山選べるようになりました。

なかなかクラスでお友達が出来ている様子がない人見知りの激しいお子さんの場合は、こういう習い事を上手に利用してあげましょう。

就学前に何か得意になれたら自信にもつながりますし、クラスに比べると少人数でお友達が作りやすいということもあります。

年齢に関わらず先生への敬意を忘れずに!信頼こそが子供を守る

幼稚園や保育園には若い、まだ育児を経験したことがない先生が沢山おられます。

ある程度の仕事経験があり、育児にもポリシーのあるママにとっては、若い先生では時に頼りなかったり、不安に思うことも正直あるかもしれません。

しかし、そこは何と言っても先生です。年齢や経験に関わりなく、担任をしてもらっている以上、敬意を払う必要があります。

親が「大丈夫?」「ちゃんとしてくださいね」という気分で先生に接していたのでは、日中お世話になっている我が子にも影響を及ぼします。

園は選べても先生は選べない…という現実はありますが、その園に入れている以上は我が子にも先生への不安は口にせず、フォローしていきましょう。

先生も親からの敬意はやる気につながる筈ですし、何かをお願いする際にも頼みやすくなりますよね。先生とも普段からのコミュニケーションが大切です。

積極的に取り入れたいEQを高める4つの対策

友人関係の築き方は、深く狭い派・浅く広い派と性格によって様々で、社交的なほうが幸せだというわけではありません。

ですから無理して社交的に振る舞う必要はありませんが、沢山の友達に囲まれている人はやはり魅力的なものです。

EQという指標があるのをご存じですか?IQが知能指数であるのに対し、EQは心の知能指数・生き方の知能指数と呼ばれています。

まだ新しい概念なので広く認知されてはいませんが、EQとは自分自身やそれを取り巻く人の感情を理解し、うまくコントロールできる能力を指します。

IQは先天的能力ですが、EQは後天的に鍛えればあげることが出来る能力なので、訓練次第で人間関係をよりスムーズに構築する能力を身につけることができます。

EQを高める、というのはどんな能力を高めることを言うのでしょうか?次を見てください。

  1. 場の空気を読み取る力をつける
  2. ストレスと上手に向き合う能力をつける
  3. プレッシャーに打ち勝つ精神力を身につける
  4. 本音をうまく表現できる力をつける

まさに理想的な能力ですが、一朝一夕にこのような能力がつけば苦労はありません。育児をする中で、これらの能力を引き出すために出来ることをご紹介していきましょう。

自然の中で過ごす時間を作ろう!

これはストレスと上手に向き合うこととつながります。今の日本では、自然の中で過ごす機会は意識しないとなかなかないかもしれません。

わざわざ郊外まで出かけなくても、近所の公園や河川敷などを軽く散歩するだけでも、人の神経は随分安らぐようです。

深く呼吸すると副交感神経が刺激され、血流がよくなるため、リラックス効果が高いのです。子どももやはり自然の中で走り回ると開放されていますよね。

現代社会では子供すらストレスを抱えていると言われているので、自然の中で過ごすキャンプやハイキング、公園遊びなどで疲れをリセットできる習慣をつけたいものです。

楽器やスポーツなど練習しないと上達しないものに挑戦!

レギュラー争いをしたり、進級テストを受けていくような習い事は精神的にプレッシャーがかかるものですが、場数を踏んで慣れていくことも大切です。

「緊張するタイプだから」と逃げ道を用意してばかりいると、なかなかそういう性分は変わりません。耐性は誰でも出来るものなので、出来れば挑戦してゆくとよいでしょう。

読書は心の栄養!絵本で「相手の気持ちを想像する力=共感力」を育もう

子供の成長に合わせた本を是非たくさん読ませてあげてください。自分の経験だと限りがありますが、本の中の世界は未経験のことをあたかも体験させてくれます。

お友達との関係を描いた絵本をご紹介します。

「こぐまちゃんのどろあそび」 森比左志作 こぐま社
2~3歳の頃、我が子の愛読書でした。こぐまちゃんとしろくまちゃんが、楽しい泥遊びの最中に些細なことから喧嘩してしまいます。単純な内容ですが、誰もが経験のあるような喧嘩で、仲直りの仕方を学びます。幼児がとても感情移入できる本です。

サイト名: http://kogumasha.co.jp/product/256/

「コッコさんのともだち」 片山健作 福音館書店
とても内気なコッコさんは保育園でいつも一人ぼっち。なかなかお友達ができなかったけれど、ある日同じように一人ぼっちのお友達の存在に気が付いて…。お友達作りのお話です。

サイト名:http://www.fukuinkan.co.jp/bookdetail.php?goods_id=170

「けんかのきもち」柴田愛子作 ポプラ社
主人公たいは仲良しのこうたと殴り合うほどの大ゲンカをします。こうたが謝ってはくれたけれど、どうしても気持ちがおさまらない…。ケンカはどう終わらせるかを描いた絵本です。

サイト名:http://www.poplar.co.jp/shop/shosai.php?shosekicode=26800020

マニュアル通りでなくていい!みんなちがって、みんないい

ここまで人間関係の築き方の秘訣をご紹介してきましたが、試せそうなものはありましたか。人間は千差万別ですから、万能薬というものはありません。

ママの目から見て、我が子のために必要だと感じたり、これなら効果が出るかもと思い当たるものがあれば、是非積極的に挑戦してみてくださいね。

育児に正解はなく、また頑張った結果もずっと先にしか出てきませんが、我が子のために頑張って奮闘したママの気持ちはきっと家族に伝わりますよ。

作家、金子みすずさんの言葉を最後に捧げます。「みんなちがって、みんないい」子供の個性をいっぱい感じながら、育児を楽しんでいきましょう。
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