- 赤ちゃんや子供が紙を食べた…受診は必要?紙の誤飲対処法 | MARCH(マーチ)

赤ちゃんや子供が紙を食べた…受診は必要?紙の誤飲対処法

2016/05/27

本などの紙を食べようとしている子供

小さな子どもや赤ちゃんは、すぐに手にしたものを口に入れてしまいます。乳幼児の誤飲事故は全国で頻発しています。

厚生労働省がモニター病院9施設に対して行った調査では、平成25年だけで531件報告されています。

家庭用品等に係る小児の誤飲事故に関する報告(中略)報告事例総数は、 531 件(平成24年度385件)でした。

引用…厚生労働省

たった9か所の病院だけで500件を超える誤飲事故の患者さんが受診している…他人事ではありませんよね。

病院に駆け込む誤飲事故は一部です。「これくらいなら大丈夫かな」と親が判断し、受診していないケースはもっとたくさんあります。

ここでは、どの家庭にもあり子どもがうっかり食べてしまう可能性の高い「紙」について、食べてしまった時の判断ポイントや対処法などをご紹介します。

目を離したすきに子どもが紙を食べてしまった時の対処法

子どもや赤ちゃんが紙を食べてしまった時、親はどうすれば良いのでしょうか。知っておきたい対処法をご紹介します。

様子を見ていても良い場合…ほとんどのケースは大丈夫

最初にご紹介した厚生労働省の報告では、誤飲事故でもっとも多かったのが薬だったそうです。次に多かったのはタバコでした。ボタン電池なども多いですね。

薬の中には血糖値や血圧を下げるものや向精神薬・抗てんかん薬など、小さな子どもや赤ちゃんが飲み込むと大変危険なものも少なくありません。

また、タバコはニコチンという毒成分を含んでいます。タバコそのものを食べたときだけでなく、タバコが浸かった水を飲んでしまった時も中毒の危険があり処置が必要です。

では、紙はどうなのでしょうか。「紙」は、基本的にタバコや薬などに比べれば危険度・毒性ともに低いものです。

多少は食べてしまっても、基本的に問題はありません。たいていはそのまま消化しきれずうんちに混ざって出てきます。

子どもが口に入れやすい紙製品

  • ティッシュ
  • トイレットペーパー
  • ティッシュの箱
  • 段ボール箱
  • 新聞・広告
  • 雑誌・書籍
  • プリント類
  • シール
  • レシート
  • 絵本

ティッシュは子どもの手の届きやすい場所に置いてあることも多く、口に入れると水分を含んで詰まりやすくなります。特に気を付けましょう。

紙を食べてしまった時の応急処置

  1. そっと口を開けさせ、確認する
  2. 押し込まないように注意しつつ、口の中の紙を指で取り出す

注意したいのは、紙を食べている現場を見つけても、大声で叱りつけたりしないことです。

子どもは大きな声をかけられると、びっくりして飲み込んだり、吸い込んだりしてしまうことがあります。気管に詰まると非常に危険なので、気を付けましょう。

紙を食べても、子どもがケロっとしていて元気があり、食欲も睡眠も通常通りならあまり心配はいりません。

紙を大量に食べていた場合は、消化が悪いため腸閉塞などが起きる危険が無いとも言えません。

念のため病院を受診し、3・4日ほどはお腹の痛みなどがないかしっかり様子を観察しましょう。

吐き気や腹痛があるなど、いつもと様子が違っていたらすぐかかりつけ医に行きましょう。次項では、すぐに受診した方が良いケースをご紹介します。

すぐに病院へ行った方が良い場合…呼吸の異常が危険のサイン

紙を食べてしまった時、すぐに病院へ行った方がよいケースは、以下のような症状が出た場合です。

  1. 呼吸に異常が起きた
  2. 咳き込みはじめた
  3. 顔色が悪くなった
  4. ぐったりして意識がもうろうとしている
  5. 声が出せない
  6. 何度も吐きもどす
  7. お腹が痛いと訴えてくる

こういった場合は、飲み込んだ紙が気管に詰まってしまっていたり、大量に飲んで食道に詰まっている可能性があります。

激しく咳き込んでいる時は、そのまま紙が外へ出てくるかもしれません。ただし無理やり口の中に指を突っ込んだりして吐き戻させようとすると逆に、異物をのどに押し込んでしまい危険です。

咳によって紙が出てこないか様子を見ましょう。背中を叩くことも効果的だそうです。咳こんでいるのに紙が出てこない場合は、すぐに受診しましょう。

紙の食べ方が異常な場合

手の届くところにあるものをなんでも口に入れてしまうのは、小さな子どもや赤ちゃんの特徴です。異常な事ではありません。

でも、紙に執着し紙ばかり好んで食べているようなら、ちょっと心配ですよね。異食症という病気もあります。そんな時はかかりつけ医に相談してみましょう。

家庭でも、異常な偏食がないか、環境の変化などストレスはないかチェックしてみるとよいでしょう。

夜間など、どうすれば良いか判断がつけられない場合の対応策

昼間ならすぐにかかりつけ医に駆け込めますが、夜間や休日などは「救急へ行くべき?それとも明日の朝まで待つべき?」と悩むこともありますよね。

そんな時は、「こどもの救急」サービスを活用してみましょう。

【こどもの救急】

http://kodomo-qq.jp/

誤飲に関するチェックリストもあります。実はこのリストに「紙」は入っていません。気管に詰まったり大量に食べたわけではないなら、あまり心配はいらないということでしょう。

また、電話で相談できる厚労省のサービスもあります。

【小児救急でんわ相談】

#8000

全国どこからかけても、お近くの医療機関につながって医師や看護師など専門家に相談できる電話窓口です。

いずれもスマートフォンなどに登録しておき、「どうしよう!」と迷ったらすぐにチェックできるようにしておくと良いでしょう。

判断が難しい時には受診しよう!無理に吐かせることはダメ

異物を食べてしまった時、「吐かせた方が良いかしら」と迷うことがあると思います。でも、誤飲の場合は、吐かせた方が良いケースと吐かせない方が良いケースがあります。

紙の場合は、少量なら吐かせる必要はありません。子ども本人がケロっとしているようなら、吐かせずそのまま様子を見ましょう。

咳き込んだり、苦しそうな場合は、無理に吐かせると余計に危険です。そのまま医療機関を受診しましょう。

吐かせるか吐かせないかの判断は、素人にはなかなか難しいですよね。紙の場合は吐かせない方が安心といえます。

判断が難しいとき、不安なときはやはりすぐに受診が一番安心です。悩んだらかかりつけ医に相談しましょう。

また、食べた紙に薬剤が付着している時もあります。

  • 乾燥材
  • カビ取り剤
  • 漂白剤

こういった薬剤をそのまま飲んでしまった時は、すぐに救急へ行きましょう。それらが付着している可能性がある紙を食べたときも受診をおすすめします。

子どもに紙を食べられないための工夫…部屋の中の紙類の管理法

家庭で子どもや赤ちゃんに紙を食べられないためには、パパ・ママや家族が紙類をきちんと管理する必要があります。

手の届く場所に紙を置かない!物を片付ける習慣をつけよう

「赤ちゃんはまだ小さいから大丈夫」と油断していると、寝返りを打って自分で移動し紙を口の中に入れてしまうということになりかねません。

また「3歳過ぎてお話もできるんだから、もう紙なんて食べないでしょ」と思っていたのに、ふざけて口に入れたままうっかり飲んでしまうこともあります。

赤ちゃんが生まれて産院からお家に帰ってきたその日から、家族の意識を変えましょう。共有スペースに余計なものは置かないよう心がけましょう。

床はもちろん、テーブルの上やソファーの上などは危険です。赤ちゃんは寝返りを自分で打てるようになると、両手が上手に使えるようになります。

また3歳を過ぎて幼稚園・保育園に通う時期になっても、遊びやふざけの延長でとんでもないことをすることがあります。

高いところだから安心というわけではない

「高いところに置いておけば大丈夫」と考えがちですが、実はそうでもありません。 3歳くらいになれば、自分の椅子などを持ってきて簡単に取ってしまいます。

タンスの上に置いておいたものを、タンスの引き出しを少しずつ出して階段状にし、登ってイタズラするようなツワモノもいるんですよ。

また、忙しい毎日だとうっかり床に落としてしまい赤ちゃんがなめたり食べたりすることもありますよね。

ただ高いところに置いたというだけでは安心ではありません。子どもの目に触れないように片付けることが大切です。

広告や新聞などは読んだらすぐに所定の場所へ片付けましょう。赤ちゃんが過ごすスペースでは、特に赤ちゃんの手が届かない場所へ片付けるようにしましょう。

パパにも徹底してもらうと安心です。タバコやライター・車のキーなどなんでもそのへんに置いてしまうクセのあるパパは、妊娠中から改善していくようにしましょう。

本はひっくり返して収納!ギチギチに詰めて引き出し防止

本や雑誌を本棚から引っ張り出して、いつの間にか食べてしまう子もいます。レシピ本などはきれいで美味しそうなので、ついなめてしまう子もいます。

また表紙をつけた状態で本棚にきれいに並べておいたら、表紙を少しずつむしって食べられてしまうこともあります。

そんなときの対処法として私が実践していたのが、本の背が本棚の奥にくるように、ひっくり返して収納するという方法です。

こうすると、本のハードカバーや表紙の紙など指が引っ掛かる場所がなくなります。子どもの指の力では本が引っ張り出せなくなりますよ。

また、表紙などヒラヒラした場所を少しずつむしられてしまうこともなくなります。コツは、子どもが出せないようパンパンに本棚に詰めてしまうことです。

「そんなの不便!」と思うかもしれませんが、子どもが本にイタズラをするのはほんの1、2年の間です。その間だけと割り切って、安全策をとれば安心できますよ。

私も、レシピ本などよく使うものに関しては、キッチンに置いておいたり高い場所に置いておくなど工夫しました。

絵本は厚紙タイプがオススメ…シーンに応じて絵本を選ぼう

絵本をしゃぶったり、破って食べてしまう子もいます。

ママが一緒に絵本を読んであげるときは、優しく「ご本が可哀想だから、やめようね」と手や口を押えて言い聞かせましょう。

一人遊びの時など、目を離したすきに絵本を食べられてしまうなら、厚紙タイプの絵本がおすすめです。

ママと読むときは普通の紙の絵本、一人遊びするスペースに置いておくのは厚紙タイプの絵本と区別しておくと良いでしょう。

我が家の体験談…実際に本の表紙を食べられてしまった時

我が家でも、紙を食べられてしまったことがあります。一人目の子どもがまだ0歳から1歳くらいの頃、つかまり立ちが始まったとたんに食べられてしまいました。

つかまり立ちで本棚に寄りかかったり、伝い歩きで本棚に手が届くようになると、中の本に興味を示すようになりました。

ちょっと敗れてピラピラしていたところを指でむしり、じっと見つめて口に入れ、そのまま食べてしまいました。

現場を見つけてビックリし、すぐに口の中の紙を取り出しましたが、よく見てみるとあちこちの本の帯などがビリビリになっていました。

それから、すぐに本をひっくり返してギュウギュウに収納する方法を考え出し、実践したら本を食べられることはなくなりました。

本を食べてしまった子はケロっとしていましたし、食べた量も1回分が少なかったのでうんちもほとんど変化はありませんでした。

今はもう小学校高学年になっていますが、「この本は君が食べちゃったんだよ」とビリビリの表紙の本を見せると「ウソだー」と驚きます。今になっては良い思い出です。

多少は紙を食べても大丈夫!部屋の紙類はちゃんと片付けよう

基本的には、紙を食べても先述したように、大量に食べていなかったり呼吸に異常がなければあまり心配はいりません。

気管に詰まってしまったり、大量に食べて気持ちが悪いようならすぐに病院へ行きましょう。でも家庭で無理に吐かせることはやめておきましょう。

どれくらい食べたかわからない、不安だという場合は迷わず受診してくださいね。思わぬものを飲み込んでいる可能性もあります。

離乳食スタート時期が近づいてよだれがたくさん出てきたり、歯が生え始める時期は子どももむずかゆくてよく物を口に入れてしまいます。

寝返りができるようになり、そろそろ口がむずかゆくなる生後5~6ヶ月くらいになったら「紙を食べる」リスクが高まります。

また道理がわかる年齢になっても、ふざけて口の中に紙を入れる子がいます。気を抜かず、家の中の紙はきちんと片付けておきましょう。

みんなのコメント
あなたの一言もどうぞ